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守護天使様の羽根

ヒュウガ:「もう一度、おっしゃってください。カレルレン閣下」

カレルレン:「だから、守護天使就任時にお前達は羽根をつけなければならないのだ」

カール:「何故そんなものを?」

ミァン:「あら、ステキ★」

カレルレン:「その方がらしいではないか」

ヒュウガ:「らしいって……。その羽根とはどういったものなのですか?」

カレルレン:「うむ。私自慢のナノテクノロジーの応用だ」

カール:「気がすすまんな。普段は、邪魔だし動きづらそうだ」

カレルレン:「それは、心配ない。背中に収納できるように細工しておこう。何せ、なんでもありの便利なナノテクノロジーの応用だからな」

ヒュウガ:「(呆れ顔で)ずいぶん、ご都合主義な技術ですね」

カール:「いったい、その羽根を付けることによってどういった利点があるのだ?」

カレルレン:「だから、天使らしくなると言っておる」

ヒュウガ:「(アクセサリーじゃないって)つまり、こうですね。その羽根は何の役にも立たない、ただの貴方の趣味でしかない機能性ゼロのものであると」

カレルレン:「文句あるのか?」

ヒュウガ・カール:「大ありです!!!!」

カレルレン:「そうか、仕方がない。イヤならリミッター解除してやらないだけだ」

ヒュウガ・カール:「く……。卑怯な」

「こうして、泣く泣く羽根を付けることになった新守護天使の三人だった。

カレルレン:「羽根は色々なバリエーションを用意してある。ただし、各一つずつしかない。早い者勝ちだ。好みのものを選べ。そのくらいは、お前達の自由にさせてやるから感謝しろ」

「ヒュウガ・カール:「(感謝しろっていわれてもなぁ)………」

ヒュウガ:「(鳥の羽だけではないのか。蝶の羽根、コウモリの羽根。いわゆるありとあらゆる羽根のサンプルがあるな。さて、一番邪魔にならなさそうなのは………?)」

「ミァン「私はこれにするわ。この白い鳥の羽根が一番天使らしいくて私にぴったりね」

ヒュウガ:「もうこれでいいか、一番軽そうなこの羽根で」

カール:「あ? 俺もその軽そうなやつ狙っていたのに」

ヒュウガ:「すみません。早い者勝ちですから」

カール:「では、俺はこれにしよう。ヒュウガの羽根に似ているな。薄くて透明で軽い。そして、虹色に光り輝き美しい。四枚あるヒュウガの羽根よりも二枚のこっちの羽根の方が邪魔にならなさそうだし」

カレルレン:「どうやら決まったようだな」

「で、小一時間待って装着。

カレルレン:「(満足げな微笑みとともに)皆美しい。これで、名実ともにお前達は守護天使だ」

ヒュウガ:「ところで、いったい何の羽根なんですか?」

カレルレン:「そうだな、教えてやろう。ミァンの羽根は白鳥の羽根だ。ヒュウガはウスバカゲロウの羽根」

カール:「俺の羽根は何なんだ?」

カレルレン:「(にやりと笑って)お前の羽根は、金蝿の羽根だ。ほら、ゴミに群がるあの蝿だ」

全員「(絶句)」

カレルレン:「うーん。実にお前にぴったりだよ」(〈すでに、ラムサスを虐めることを趣味にしているらしい)

カール:「(デフォルトの泣き顔に眉間のシワを更に深くして)ゴ、ゴミ。は、蝿……。お、俺は塵というだけではなく蝿でもあるのか?」

ヒュウガ:「カール落ち着いて!!! あとで、私がはずす方法を考えますから!!」

ミァン:「あら、蝿の羽根だろうがなんだろうが、貴方はステキよ♪ 私のカール」

終わりだ

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