MacとWinその2 ディスプレイに表示される色の違い
先日、ある、Mac使いの絵描きさんがおっしゃっていたことです。
「Winのかたにイラストを見せて、肌の色が黄色っぽいと言われたんだけど、自分の環境ではそんなことはなから、修正したほうがいいと言われてもどうしていいか」
これは、普通に仕事をしていてもよくある話です。
サイト上にアップされた商品写真の色が現実の写真と違うから修正してほしいと、担当のデザイナーに言われる。企業サイトの場合、通常はWin環境で最適化するのですが、デザイナーさんはMac使用だから発色がちがってしまうのです。
また、OSの違いだけではなく、使っているディスプレイが、ブラウン管か液晶か、メーカーはどこか、またどの程度の年数使っているか、どのように調整されているかによって違ってきます。同じWinでも同じ色が再現されるとは限りません。
お金をいただいているWeb作成のプロならば、クライアントの要望にそって作るというのは当たり前のことですし、そのためにMacとWin両方の環境を整えるというのは普通です。
でも、プロではない一個人にそこまで求めるのは無理というものです。
このアドバイスは、そうしたほうが絵がよくなるからとの善意でのアドバイスのつもりなのかもしれません。でも、Webでイラストや写真を鑑賞するときは、見えている色が違うのだと意識して鑑賞するしかないでしょう。下手なアドバイスは混乱を招きます
また、Win使いのかたが、Mac使いのプロでもない絵描きさんに無償でCGの依頼をする機会があるかもしれませんね。そのときは、色の微調整は無理と割り切るべきです。
Mac使いのかたも、WinとMacの違いを理解し「できないものはできない」とはっきり説明すべきなのです。Mac使いの絵描きさんも勉強不足のかたが多いと思います。
ですからその方には「私はWin環境を持っていないのでMacで最適化することしかできません」と相手に説明するようにアドバイスをしておきました。いや、だってWin使いの人はMacにきちんと対応しよという気がないくせに(あたりまえだ(笑))、当然のようにMac使いにWin環境での最適化を求めてくることが、釈然としないんですよね。
※このお話を伺った絵描きさんから補足説明がありまして、イラストは依頼されたものではなく、ただ見せた時に、修正したほうが良いとのアドバイスを受けただけだそうです。ここにお詫びし、訂正させていただきます。