[ワンダと巨像]プレイ途中雑感
プレイはじめてしまいました。
やっと三体目を倒したところです。
全体的印象ははすごくいいですし、こういった表現のゲームもあるんだと感心もしました。評価されるべきと思いますし、買って損をしたというゲームではありません。が、以下、少々辛口かもしれませんが敢えて。
ICOチームが作ったと言うことでどうしようか迷っていたのですが、それでも、馬で広々とした草原やら砂漠やら走り回るのが気持ちよさそうなので、買ってしまいました。
実は、ICO思いっきり相性が悪かったようで、体験版だけでさっさと挫折しました。
そもそも、神秘的な女の子の手を引いて……というシチュエーションがまず受け付けません。ラピュタが駄目だったのと似た感覚かもしれません。
自分から歩こうとしない少女に頭来て、見捨てればさっさとゲームオーバーだし(あたりまえです)。
で、ワンダですが……。
世間的には、絶賛と、ICOを期待してがっかりした人まあ色々です。
雰囲気はとてもいいです。
フィールドをアグロ(馬)に乗って走り回っていても、音楽は無く、ただ風の音と馬の声、ワンダがアグロを呼ぶ口笛、声。
さらに、余計な雑魚戦もないし、フィールドでやることはトカゲや果物をとるだけ。(やらなくてもいいけど)
この雰囲気の良さは、ベイグランドストーリーに通じるものがありますね。
一々鬱陶しい、画面の切替も無いので、この世界に自分がいるような感覚に陥ります。
そういった浸れる雰囲気はあるんです。
しかし、重箱の隅をつつくようなことを言えば、肝心のグラフィックは、PS2としては絶賛されるほど綺麗でもないと思います。かなり雑に感じるところ多いです。
また、ワンダの走り方が変過ぎるんですが……これ、わざとですか???
妙な腕の振りと、ケツ振って走る姿は笑えます。
ちゃんとモーションとったのかなぁと疑問が。
巨像の倒しかたはほとんどパズルです。戦闘、バトルといった感じはしません。
倒しかたに決まり事があってそれ以外の方法はありません。何度も失敗してやり方を見つけていくことになります。
下手なだけかもしれませんが、操作性が悪すぎるように思います。イライラすることも多いので、草原を走り回った爽快感が吹っ飛ぶくらいストレスが溜まることも。
で、ストーリーですが、魂を失った少女に魂を取り戻させるために、ワンダは禁忌とされる場所に入り込み、死者の魂を取り戻させることができると伝えられているものに、少女を生き返らせてくれと頼むわけです。
この少女とワンダの関係はまったく語られることはありません。でも、少女の魂を取り戻すために巨像を倒すことになります。
それが、良い悪いということではなく、巨像を倒しても、謎が解けるとか、新しい展開があるとか、ストーリーが進行するようなものでもありません。
……すみません。
ここで、少女を生き返らせようとする行動に出るワンダにまずひかかってしまいました。
なんで、少女の魂を取り戻す?
死者を生き返らせるなんてろくでもないとまず思ってしまうんですよね。
しかも、なぜ少年でなくて少女???
ICOもラピュタのごとく、神秘的な謎の少女の手を引いて、少年は少女を守り……といったもういい加減そのパターン飽きたよ! といった手垢の付いたジェンダーの再生産……といったシチュエーションが駄目だった記憶があります。
ワンダも似たところがあります。
ICOもワンダも少女はあくまでも、意思無き者。ただ男に守られるべき神秘的な存在です。
が、これはもともとストーリーらしきものは無いので、そういったツッコミは無粋ではあると思います。
ですから、少年(青年)と少女のそういった関係にひっかかることなくすんなり受け入れられる人は、この世界観に入っていけるのかもしれませんね。
EDが気になるのでクリアします。
クリア後にどう印象が変わるの変わらないのか気になるところです。