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思いつきで語る

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エリスは母親失格か?

エリスがもし母親失格ならば、今時の普通の母親のほとんどが失格ということになってしまいます。

中高校生にもなれば、親とは口をきかない、親に反発するというのは割とよく聞く話です。こうなってしまうと、母親が歩み寄ろうにも取りつく島もありません。ひたすら子どもが大人になり親の立場を理解するようになるまで待つだけだと思います。(意味もなく親に反抗したり、親に向かって「死ね」とか口走るのはよくあることで、その手の反抗期がなかった子どもはダメになる……が親は傷つくので、てきとーにするようにと、高校のある教師が言ってしましたっけ)

エリスは本来夫である国王セルモノーがやるべき王としての責務も負っています。おそらく寝る暇もないくらい多忙なのではないでしょうか。

また、デジャワの変にて彼女が家族を守るために行ったことはほとんどの貴族を敵にまわすことだったと彼女は語ります。

その後、常に神経を張り詰めていなければ、いつ政敵が王家の転覆、少なくてもファーロス家ゆかりのものたちを陥れるかわからないのです。陥れられればそれは即、死を意味します。ティアナとて安全とは言えないことは、リューガの変でのティアナをつれての王宮脱出イベントで明らかです。

エリスは役割分担で女性に求められるスキルを徹底的に仕込まれて王家に嫁いでいます。料理、裁縫、他もろもろ女性のたしなみはほぼ完璧に身につけていることは、主人公が謁見するときに聞くことができます。

そんなエリスの手料理を夫であるセルモノーは一度も手をつけたことはないといいます。

では、娘であるティアナに対してはどうでしょうか。エリスがティアナのために料理をつくるというイベントはを見ることはできませんでした。エリスは夫やゼネテスに手料理をつくっても、娘のために母親らしく料理をすることはないと暗示するような会話もありあません。おそらく多忙の中、娘のためにたまには料理をつくることもあると考える方が自然かと思います。

「エリスは母親らしいことをしていないから、失格」といった理屈を言う人がいるかどうかはわかりません。ですが、「女はこうあるべき、男はこうあるべき。母親とは…」といった既存の価値観を持ち出されると、「失格だ」と主張されることはありそうです。(エリスについて考察する人なんていなさそうな気もするんですが……今度調べてみます)

「母親らしくきちんと接していれば娘があそこまで母親を嫌うことはないだろう」と、。

特に一方的な男性の視点からはまちがいなくそうなりそうです。過去にリアル男性からの女性観や存在もしない母性本能なるものの押し付けパターンから勝手に想像しているだけですが。もちろん、皆が皆とは思いませんが。

現代の男性でも女性でも、まだまだ古いジェンダーにとらわれているかたがほとんどというのは、現代社会の状況を考えても致し方ないでしょう。ここで、ジェンダーフリーとジェンダーレスの違い……なんて話を持ち出すと限りなくズレるので、おいておきます。

たとえば、結婚して子どもができたのはいいけど、夫がまともに働かない、もしくは働いてもすぐに首になってしまいろくに収入が無いとしたらどうしますか?

私でしたら、専業主夫として取りあえず子育てに専念してもらいます。その分頑張って自分が働きます。女が専業主婦で何が悪いと思うのと同じように男が専業主夫で何が悪いと思っていますから。ようは、夫婦でどうすればベストかを考えればいいわけで、他人がとやかく意見することじゃないと思っています。

では、夫が働かない、自分に冷たい、子どもはかわいがらない……でしたらどうしますか?

もちろん、即離婚です。

子どもの為にもです。離婚すれば、幼い子どもを養っていくために働かないといけません。当然、子どもにかまっている時間は極端に少なくなるでしょう。子どもに手をかけるということは、難しくなります。仕事が不規則になり、帰宅が夜遅くなるという可能性もあるわけです。食べていくために、子どもをまるまる誰かに預けざるを得ない母親もいるでしょう。

時間がなければ、疲れ切っていれば子どもとコミュニケーションをとる時間が圧倒的に不足するかもしれません。結果さびしくて、子どもは反抗し母親を嫌うかもしれません。

でも、そういった、必死で子どもと自分の生活をなんとかしようとする母親に向かって、手をかけていないから、母親失格というレッテルを貼るのは酷だと思います。

エリスには離婚という選択肢はいくらなんでもなかったのでしょう。ロストールの婚姻制度がどのようであったかはわかりませんが。

働かない夫の分まで働き、家庭を守ろうという覇気のない夫のかわりに必死になって家族を守る。それを第一に優先すれば、圧倒的に多忙になります。神経が休まる暇もありません。

娘とのコミュニケーションがうまくいかなくても仕方ないでしょう。

ロストールの酒場のそばのベンチに座っているエリス嫌いのおじさんに話しかけると、「つつましやかで影から男を立てるのがロストール女性の美徳だったはずだ。それを王妃エリス…あのファーロスの雌狐め。夫であるセルモノーや兄のノヴィンをないがしろにし国政を牛耳るとは! まったくもって、許し難い事態だ」と言います。

これは、ロストールという国の一般的な女性観であると推測できます。

(だからなおのこと、平民の女性は騎士にはなれなくて、貴族の女性は騎士になれる……という設定がこじつけにしか受け取れないですね。女性がジェンダーとしての男性性が担当すべき役割分担に浸食することにこんだけ不快感を露わにするというのは、この国の風土に染み込んだかなり根深いものだと感じるんだよなぁ……ぶつぶつ)

わ、なんかとっても、まとまりの悪い文章なので、無理矢理纏めてみます。

つまり、彼女の立場で他にどうしろと?……ということです。

娘とうまくいくように、ぼんやりのんびりとした母親でいることを選べば、それこそデジャワの変にて命を落としていたでしょう。

家族を、生まれてくる娘を守る為に、ほとんどの貴族を敵にまわした。その敵に回した貴族から夫や娘を守るためにその後神経を策略に明け暮れる選択肢かなかったとしたら。

その結果が今の状況だとエリスは語ります。

いっそのこと、デジャワの変で死んでいた方が幸せだったかもしれない……といった言葉を口にします。

(漢字の変換とか間違っている可能性大なので、メモいい加減なのでご了承ください)

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…そして、これがその結果だ。

貴族は力を失った。

ティアナは母を嫌悪している。

そして、私の夫は…

国王セルモノーは政治から離れ、すべてにおいてあの調子だ。

…いっそ、あの政変で殺されておけば、みな、幸せだったのかもしれぬ。

そう思いもしたものだ。

最善だったとは思わぬ。

だが、後悔はすまい…。

今はそう思っている。

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やはり、不憫な人です。

そんなエリスのおそらく唯一の理解者がゼネテスだったのでしょうが、それはまた別に語ってみます。(しつこい)

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