天使1377

気持ち良く晴れた土曜日の午前中のことだった。

真っ青な空は澄み渡り、今日は運動会日和となりましたとでも薄くなった頭を光らせビール腹を突き出した校長が今にも挨拶をしているのではないかと思うほど。ちょっと気温の高いこんな日に直射日光の下で立たせている方がよっぽど児童虐待に当たるのではないかと心配してしまうけれど、幸い義務教育は卒業して天下の神羅カンパニーで立派に働いている……と言えるかどうかは新兵には分からないが、とりあえず自立して自分で自分の面倒を見られるようになったのは大きな進歩だと胸を張って言えるようになったクラウドには関係のない話。特にこんな日に久々の休みが貰えたのだからなおさらだ。

ミッドガル一の大会社、神羅カンパニー治安維持部門。真っ青に晴れ渡る青空を見ていると、胸のそこから疼くような嬉しさがこみ上げてくる。
幸福感、というやつだろうか。辛かった村での生活から逃れ、ほうほうの体で神羅の入社試験を受け、どうにか受かって、ある程度安定した住処も約束されて……。

これから、だ。訓練を重ねて、ソルジャーになる。その傍ら勉強のほうも頑張っているから、同時に高卒大卒の資格ももらえる。そうすれば一生安定して暮らせるだろう。まあ、兵士として生きていこうと決めたからには不意の死も無きにしも非ずだが、実のところ95パーセント以上の兵士は後遺症もなく健康のまま退職しているのが現状だ。
白兵戦で戦うしかなかった昔に比べて、現代の技術は進んでいる。大型兵器、銃器の発達、魔法の研究も進んでいるし低レベルモンスター軍団で危ないところの警備はまかなわれている。
おそらく多くの神羅兵は10代半ばで入団し、前線で活躍するのも30代半ばまで。その後は神羅社員として管理職につくなり、退職金で個人会社を始めるたりと自由なものだ。神羅に籍を入れておけば万一の保障も十分に出るし、アフターサポートも完璧。
まさに目の前に広がる青空のように、安定した将来。雲ひとつない……いや、ぽつりと浮かんだ雲ひとつ。同じくクラウドの胸にもポツリと不安もあった。将来のことかいえば、そうともいえるし、違うといえば違うし……。クラウド自身、これ以降どうなるのか分からないのだ。

深呼吸をと膨らませた胸を押さえてため息一つ。
ことりとベランダの手すりに寄りかかってあごを置いてみた。
隣に干した布団の良いにおい。今まで太陽に熱せられていた手すりは塗料のにおいを発しながらクラウドの手のひらとあごをちりちりと焼く。

――あいつ、今なにやってんのかな。

あいつ……例のたった一つの雲、小さな不安の種。ここからなら見えるだろうか――ソルジャー用の訓練施設は。こっちの気持ちも知らないで能天気に笑っているはずのザックスを収容してるそれは。

一般兵用とは大きく違い、別棟として建設されているソルジャー訓練施設別棟は、ギラギラ光るソーラーパネルを一面に張り付けた近代的な建物だ。本社内のシミュレーション室と違って、研究室で生み出されたモンスターと実際に一戦を交えることも可能なほど広く、また一月に一回は一般人にも開放されたライブイベントにまで使われるホールを持つ一大レジャー施設。
今日のような晴れた日には、まるで鏡の柱のように見えるはずだ。
身を乗り出したクラウドの横を、ふと白いものが横切っていった。

鳥にしては風に流されるようにゆっくりと飛んでいるけれど、蝶にしては随分と大きい。それはふわふわと窓を通り抜け部屋の真ん中ほどまで入ってきて――つられるように首を回したクラウドが、夢に浮かされるようにとにかく窓を閉めて逃げられないようにして近づいて行ったところに、白い物はぺこりとお辞儀をした。それはよく見れば細い細い手足を持った、小さな人形、いや、縮尺を10分の1にした人間のようで……。

――なんだこれは。

***

「それでですね、大変申し訳ないのですが……撃ち間違ってしまいまして」
恐縮ですと額の汗を拭きながら何度も頭を下げる目の前の生き物、自称『天使』を眉間にしわを寄せて疑い深そうに眺めるクラウド。両者の前には冷めてぬるくなったコーヒーが置いてある。勿論身長20センチ程の天使らしき生き物の前には、普通サイズよりずっと小さなインスタントミルクの容器がカップ代わりに置いてある。

彼の話を簡単にまとめてみるとこういうことだった――いわゆるキューピッドの矢にて、あらかじめ決められている運命通りのカップルの縁をつないでいく役目をする天使が、何の手違いか打ち間違って違うカップルを作ってしまった、と。要はそういうことだった。

「……ええと、それで、天使さんは……」
クラウドが戸惑いながら発した言葉は、素早く天使に修正された。
「天使1377です」
「い、いちさん……?」
「全員『天使』では呼びにくいでしょう?識別コードが付いているのです」
まるで役所の人間ででもあるように、事務的に天使は答える。
姿ばかりはクルクルの金髪に小さな白い羽とファンタジックな創りだが、天使というのは聖書や物語の中に出てくるよりももっと現実的で夢のない生き物なのかもしれないと思ってしまうクラウドだ。

勿論クラウドとて天使の存在を信じていたわけではない。家庭のしきたりで教会に通ったり祈ったりすることは習慣としてあるけれども、クラウド個人としては無神論者であったし、だから勿論天地創造説は物語の中だけと割り切って考えており、一般的な学生や兵士たちと同じく進化論を信じていた。
しかし、目の前にどうしても天使としか識別できないものがあらわれてしまったら、そしてその生き物も天使であり、運命は存在するのだとこともなげに言われてしまったら信じるしかない。
百聞は一見にしかず。昔の人はよくいったものだ。理性で必死に否定しようとしても目の前の現実を消すことができない以上、無理やりにでも感情を抑え込んで納得するよう心がけた。

「それでですね」
天使はクラウドの内心の葛藤を気づきもせずに言葉を続ける。
「あなた、今まで生活内に不自然さを感じたことはございませんか?」

生活内の不自然さ――まさにさっきまでの心中を当てられたようで、クラウドは思わずどきりとしてしまった。
真っ青な空の一つの雲、輝く未来の一点の不安。ザックスとの関係、だ。

「そう、あなたとザックスさんのことなんです――打ち間違ってしまった、というのは」

そもそも、なんでこうなってしまったのかクラウド自身にもよく分かっていない。
ことの始まりは数か月前、親友同士だったはずの二人がいつも通りに飲みに行って、朝起きたら……隣に寝ていた。勿論、ここで服は着ていたなどと言い訳するつもりはない。二人とも、生まれたままの姿だった。いわゆる酒の勢い、というやつだろうか。それでも、始まりはともかく二人とも真剣に付き合うことを考えていて、今まで特定の相手を作らなかったザックスも今はクラウド一筋になっている。

それまでザックスと恋愛対象として考えたことなどなかったが、褐色の肌に触れとき、思いのほか暖かいと思ってしまった。それは不意に泣きたくなるような柔らかさでクラウドの心を縛った。まだ幼い日、母に抱かれていた日々を思い出して、ずっと心の奥底がさびしい気がしていたのは、何かがほしいと渇望していたのはこの暖かな体温だったのだと気がついた。
一番近い位置にいると思っていたけれど、親友よりも近い位置があることに、気が付いてしまった。そして自分たちが望めば、もっともっと近く、一緒にいられることに。
あの日を境にして自分は、そして自分を取り巻く世界は全く変わってしまったのだ。一緒にいたら、何もかもが嬉しくて、輝くようだった。恋というものは、好きという感情はこんなにも幸福になれるものかと驚いた。

しかし世間は人と違うことに良い顔をしない。
特に人気商売でもある神羅にとって、現実世界のスーパーヒーローであるソルジャーに同性の恋人がいるなどということが知れてしまっては大変なのだ。
差別、侮辱だと受け取る人もいるかもしれないが、これは現実的な問題として確かにあることなのだ。表向きはジェンダー論だの自由思想だのと騒いでいても、根本では固定観念にしばられて少しでも違うことは受け入れられない。同性愛者で売っているタレントが有名になっても、彼らを理解することなく外見で判断し、好奇や笑い、嫌悪の対象にする。悲しいことだが、完全に分け隔てない理解を得るにはまだもう少し時間がいるかもしれない。10年か20年、もしかしたら100年位は。

そういう背景もあって、未だザックスとクラウドの関係は表ざたになっていない。
ザックスは友人たちにそういう関係にあるとして紹介したいと提案したこともあるのだが、軍規律で病気の蔓延を防ぐという名目で同性愛が禁止されているので、二人だけの秘密だった。未来にはどうなっているかなど全然わからないが、できるだけ長く一緒にいたいと思っている。

しかしここで白状してしまえば――いろいろ論理を並べたところで、実はまだクラウド自身、同性愛に対して抵抗があった。『ザックスと』というのは抵抗がないが、『男と』というのには納得できないものがある。
頭では分かっているのだ、大切なのは体裁などではなく心であって、本当に好きならば性別なんて関係ないと。
それでも保守的な雰囲気のニブルヘイムで育ったクラウドには、開放的な考え方のミッドガルには理解できないものがあった。人前で堂々と手をつないだりキスをしたり、夜遅くまで肌を露出する服で歩き回ったり。そして、結婚前から深い関係になり、子供が出来てしまったために結婚したり。相手の性別に関係なく、一晩の相手として簡単に体を許してしまったり。そういうのはおかしいのではないかと思うのだ。これから未来を背負っていく子供たちに見せていい光景ではないし、将来のことを考えずに今だけが楽しければいいという考えなど理解したくもない。
異性と結婚して子供を産み育てるのが人間の生き物としての使命である。体の関係を持つというのは、結婚した男女が子供が欲しいと心から望んだときのみ行う行動で、快楽のために、あまつさえ男同士という不毛な関係を持つことなど許されることではない。許すというのは神が、というより、常識として人間として、理性ある大人としてふさわしくないのではないかということだ。

そういう意味でいえば、酒の勢いとはいえ体を許してしまったことに、そして好きになることと深い関係になることの順番が反対だったことに対して、未だに取り返しのつかない馬鹿な事をしたと思っていた。
本当に好きなのなら、もっと慎重に事を進めるべきだった。まずお互い話し合って、少しずつ近づいていって。
想い合っているのだから順番も性別も問題ないのではないかと思われるかもしれない。それでも、もしかしたらと思ってしまうことがあるのだ――好きだから深い関係になったのではなくて、深い関係になったから好きだったのだと思い込んでいるのではないかと。もしかして、この恋は誤魔化し、行動の正当化で固められた嘘であって、あの時の間違いさえ起こらなければ一生交わることはない運命だったのではないかと。故郷の幼馴染に抱いていた感情の方こそ、本当の恋だったのではないかと。

「思い当たることがあるのですね」
クラウドの心を読んだように、天使は静かに声をかけた。
打ち間違われたキューピッドの矢、ザックスとクラウド――本当であれば、とんでもなく迷惑な話である。数十億いる人類のうち二人の矢を打ち間違えたからと言って天使に大きな影響はないのかもしれないが、当人たちはたまったものではない。キスどころか体の関係まであるのだ。今更間違いだといわれて納得などできるものではない。
しかし、クラウドはそこまで頭が回らなかった。間違いだったという言葉にひどいショックを受けてしまっていた。

「――おかしいと思ってたんです。男同士なんて……」
喉の奥からかすれた声が漏れた。全身から血の気が引いて、平衡感覚がない。
まるで悪い夢でも見ているようだった。しかし、本当にすべてが間違いだったなんて。そんな、ことが。
目の前が真っ暗になったクラウドは、ボスンとソファーの背もたれに倒れ掛かってしまった。

「本当に申し訳ありませんでした」
呆然と宙を見つめるしかないクラウドに、天使は本当に悪いことをしたと、深々と頭を下げる。
「すべて当方の間違いでした。矢はすぐに抜かれ、正しい運命の方へとおつなぎします。手違いで両想いになられた記憶はしばらく残るかもしれませんが、数か月後には跡形もなく消えて元の関係に戻れるでしょう。すべては、悪い夢だったのだと思ってください」

天使が何事かつぶやくと、クラウドの胸にピンク色をした矢が刺さっているのが見えた。
クラウドはぼんやりと、ああ、こんなものが刺さっているから胸が痛んだのかと納得した。ザックスと見つめあうとき、いつだって胸が疼いた。ちょうど矢が刺さっている場所だった。

「これさえ抜けば、あなたは解放されますよ。狂おしい想いも、眠れない夜も、何もかもから解放されます。これは秘密ですが、本当の運命のお相手はとても美人なお嬢さんですよ。今すぐというわけにはいきませんが、将来的に必ずめぐり合う運命にあります」
天使の合図とともに、ゆっくりと矢は抜け始めた。ずるり、ずるりと胸から現れる様子は、一歩間違えばグロテスクな場面でもあったが、まるで魔法のように痛みは消えていく。
30センチ程の矢は、ゆっくりと抜けていく。
ああこれで、やっと解放されるのかと思うと何とも言えない気持ちに襲われた。
本当の相手は、女の子。しかし天使の言葉なんてこれっぽっちもクラウドの心には入り込まなかった。

同じ任務になったとき、ザックスの視線が一瞬クラウドに止まったのを嬉しく思った。
真夜中に任務から帰ってきたザックスがクラウドの蒲団に忍び込んできて、抱きしめあったまま眠った。
ツンツンとはねている黒髪をこめかみのあたりからすくと、嬉しそうにクラウドの首筋に顔を埋めてキスをしてくれた。

思い出は後から後からあふれ出して、クラウドの心を満たしていく。もしかしたら最後だからと、キューピッドの矢が見せてくれた思い出の欠片だったのかもしれない。

青く光る瞳。気味が悪いなどというものもいたが、その不思議な輝きに最初から目を奪われた。
大きな手。大きなバスターソードを軽々と操るそれに、ずっと憧れていた。
長めの黒髪。いつかあんな風にかっこよくなりたいと、ムースでまねしてみたこともあった。
高い身長。兵士の中でも一般的な体型のクラウドよりも頭一つ分大きい彼に追いつきたかった。
笑った唇。何度もキスをした。あたたかくて、優しくて――……

「まってくれ」
もう少しで抜けきるはずだった矢が、ぴたりと止まった。
なんですかと目で問いかける天使に、クラウドはためらいなく言葉を発していた。
「俺は、ザックスを忘れたくない」
ザックスが好きになったのは、間違いなんかじゃない。
彼こそが、ずっとずっと求めてきたものだった。
間違いだったなんて、そんな簡単に言い切れる絆じゃない。
なぜ天使だからといって、ほいほい言われた通りに納得する必要があるのだろうか。なぜこんなちっぽけな生き物や目に見えぬ運命とやらに従わねばならぬのか。
天使がなんだ。運命がなんだ。
一度疑問に思うと、何もかもが馬鹿らしくなってきた。

急いで矢じりをつかむと、クラウドは自分の胸に思い切り押し込んでみる。ちゃんと矢をつかんだ感触はあり、ゆっくりと胸に刺さっていく。
「な、なにをするんですか!」
「相手が天使だろうと神様だろうと、運命を他人に決められてたまるか!この矢は絶対抜かせないぞ!」
今までの痛みとはケタ違いの激痛が体に走ったが、クラウドは手を止めなかった。びっしりと冷や汗をかき、気を失いそうになりながらも、クラウドは矢を押し込んでいく。
ザックスを、彼との大切な時間を奪うものは誰であっても許さない。
「そんなことしても無駄です。今頃ザックスさんの所にも別の天使が行って矢を抜いているはずです。片方だけ刺さっててもだめなんですよ!諦めて、手を放しなさい!」
「いやだ、絶対放すもんか」
クラウドは急いでキッチンに駆け込むと、殺虫剤を手にして天使に思い切り吹きかけてやった。シューっと蒸気のような音をたてた殺虫剤は、天使の顔面を直撃している。
「やめっ、やめてくださいっ!やめてっ……」
白い煙に包まれた天使はそのままヒィヒィと情けない声をあげ、窓のほうに逃げ出していく。すかさずクラウドは窓を開け、天使を掴むと思いっきり外に放り投げた。
「何度来たって無駄だからな!運命は俺が決めるんだ、さっさと帰れ!」
ボロボロになった天使は糸の切れた風船のように空へと上がっていき、小さく小さくなり、とうとう青い空にまぎれて見えなくなってしまった。
もしかしたらまた来る可能性はあったが、クラウドは次こそ完全に潰してやろうと心にきめて空をにらみあげる。

天に向かってクラウドが威嚇するように拳を振り上げる背景で、ソルジャー訓練施設別棟の一部が派手に爆発していた。

***

天使1377がやっとのことで雲の上まで逃げると、天使4812もちょうど空に帰ってきたところだった。彼はクラウドのお相手、ザックスの矢を抜く担当だったはずだが……見れば彼のほうは白い羽がところどころ焦げ、髪もザンバラになっている。抜いたはずの矢も手にしていない。どうやら二人揃って失敗したようだと悟ると、顔を見合せて苦笑するしかなかった。

空の上に比べると地上は地獄のようだ。何が起こるか分からない。
もう営業担当なんてしたくないよ、そう言って雲の上に座って深いため息をつくと、天使4812も疲れたサラリーマンのように座って頭を抱えた。
「そっちの首尾はどうだった、4812」
「いや、ひどい目にあったよ。事情説明すると同時にバスターソード振り回すわ魔法で攻撃してくるわ……危うく消滅するところだった」
天使だって生き物なので、生まれることもあれば消滅する時もある。しかし人間が天使を攻撃するなんて聞いたこともなかった。
そもそも打ち間違いのときには本人に説明するという決まり自体おかしいのだ。運命はリコールのかかった電気製品ではない。姿など現さずに後ろからさっさと抜いてしまえばいいのだ。
理不尽なルールの記載されたマニュアルを作った天使事務局に、今度クレームをつけてやると二人は口々に愚痴をこぼした。
「それにしても乱暴な二人だったな」
「でも帳簿に記載されてる名前が違ってる限り、また行かなきゃならないんじゃないのかい?」
二人はがさごそと帳簿を取り出してめくっていったが、あっと言って顔を見合わせた。
なんと、行く前には確かに違う相手と結ばれるはずの名前が、入れ替わっていたのである。
『クラウド・ストライフーザックス・フェア』
印刷された部分を指でなぞりながら、いやあ運命まで変えてしまう二人がいるなんて思わなかったと口々に感想を述べた。こんなことが起こるなんて、まだ二人とも修行が足りないらしい。
それにしても、もうこれであいつらとかかわらなくて済むんだとしたら、何と嬉しいことか。次こそはまともで素直な人間でありますように、そう心の中で呟きながら、また天使たちは地上に降りて行った。
次の打ち間違いを正すために。

地上にはさんさんと陽光が降りそそぎ、大地は素晴らしく輝いていた。

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2008.1.4.
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