やっと手に入れた携帯電話とやらを 大切に黒い箱に入れてみたり。 時々振って 中にちゃんと入ってるか確かめてみたり。 定位置の窓辺に置いてみたり、 やはり箪笥の上の方がいいかと迷ってみたり。 |
「携帯持つことにしたんだって? どの機種にしたんだ?みせてくれよ」 「……クラウド、今日は手袋をしてきてはいないのか」 「……なんで?」 「素手で触っては危ない」 写真を撮ると魂を取られるとか そういう系のことを信じていらっしゃるようで。 |
「そう言えばヴィンセント、 銀行口座や住民登録あったんだな」 「なんだそれは」 「え?携帯契約する時に必要だろ?」 「契約?そんな危なげな物に手を出してはいない」 契約と聞くと 黒魔術とか降臨術とか そっちを先に思いついてしまうヴィンセント。 あれ、じゃあ契約せずに 機械だけ持ってるのかなとかクラウドが思ってた時 電話がかかってきてたりして 案外普通に話してるヴィンセント。 契約してない携帯は 一体何処に繋がっているんだろうと考えると恐ろしくて 今夜はちょっと眠れそうにないクラウド。 実はリーブから神羅名義の携帯を一つ 渡されてただけだったりして。 |
2006.3.16
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