ジュン「真紅、お前はここに来る前は何処で何をしていたんだ?」 真紅「ここに来る前は英国にいたわ。そしてその前はエジプトよ。」 ジュン「エジプトか〜。」 真紅「でもエジプトは地獄だったわ…。」 ジュン「地獄? そりゃエジプトはアフリカにあるから暑いと思うけど…。」 真紅「暑いとかそういう問題じゃなく…本当に地獄だったのだわ…。」 ジュン「だから何で?」 真紅「猫よ!!」 ジュン「猫?」 真紅「エジプトでは猫が神聖な動物として大切にされていたのよ! 当然その時代の下僕もまた猫を飼っていて…ああ思い出したくも無いわ!!」 ジュン「あ…嫌な事思い出させてごめん…。」 真紅「他にもエジプト各地のピラミッド巡りに連れて行って貰った事もあったけど… その中でも一際大きいクフ王のピラミッド…あれは思い出すだけでも身の毛がよだつわ…。」 ジュン「クフ王のピラミッドで真紅が怖がるような物ってあったっけ?」 真紅「もう恐ろしくて思い出したくも無いわ…あの巨大なスフィンクスとか言う猫の像!!」 ジュン「ああなるほど…。」 真紅「次はサバンナに連れて行ってもらった時…そこもやっぱり地獄だったわ…。」 ジュン「今度はサバンナか…。」 真紅「何あのライオンとか言う巨大な猫は!! おまけにタテガミまで付いて…。」 ジュン「うわ〜そこまでくるか〜…。」 真紅「おまけにトラなんて言うシマシマの猫もいたわ…。本当にあの時代は地獄だったわ…。」 ジュン「そうか…。」 真紅「でも下僕はみんな有能だったわ。ジュンと違って…。」 ジュン「それは悪かったな…。」