「ジャンク!!」 「!!うおおおお!!! 真紅ぅ!!」 さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。 nのフィールドに集う乙女たちが、今日もアリスのような無垢な 笑顔で、命の宿る鏡をくぐり抜けていく。 汚れを知らないローザミスティカを包むのは、原理不明のやわらかビスク。 球体関節は見せないよう、アリスゲームには負けないよう ミーディアムに手伝わせるのがここでのたしなみ もちろん、姉妹ドールをジャンクなどと言う、おばかさぁんの右腕など存在していようはずもない。 ローゼンメイデン 西暦二〇〇四年放送開始のこのアニメは、もとは読み切りのつもりで描かれたという、 幻冬舎のある都市伝説系誌連載の漫画が原作である。 オーベルテューレ。カナブンのいない十九世紀初頭のヨーロッパで、妹に見守られ、 「ありがとう、真紅」から「嫌な女…」までの一貫教育がうけられる特別編 時代が移り変わり、お父様の名がサンジェルマンから三回も改まったローゼンの今日でさえ、 中学に進学すればマエストロの少年が担任の晒し上げで引き篭られる、 という仕組みが未だに残っている貴重なアニメである。 ネタ的にどっかで既出な気がするけど気にしないー