お掃除大作戦篇
「お掃除♪お掃除♪きれいに♪なの〜!」
「チビチビ、翠星石が手伝うのですから
ちゃ〜んと感謝するですよ」
ふたりはジュンの部屋を掃除しながら
お喋りに興じている
「えぇ〜?最初にお掃除しようって
翠星石が言ったのに〜!」
「そ、そうですかね
ま、まぁ部屋が綺麗になったら
ジュンも翠星石の優しさに感動して
感謝しまくるに決まってるですぅ!」
「ヒナにもなの〜!」
(うふふ…これで真紅より一歩リードですぅ…)
翠星石の脳裏には感謝感激している
ジュンの姿が映っていた
「ベッドの下も♪お掃除♪なの〜!
……?ねえ翠星石〜!」
「何ですか!今忙しいところですぅ!」
突然妄想を打ち切られた翠星石が
雛苺に対して不条理に怒る
「変な絵本が出てきたの〜!」
「なになにですぅ…
え〜と……ぷち…いちご通信…
よく解らないですぅ…」
「のりに聞いてくるの〜!」
雛苺はのりのいる一階に
本を持って降りていき…
そして
「ただいま〜!」
ジュンが学校から帰宅した
「ジュン君!こんな本を雛ちゃんに見せちゃ駄目じゃない!」
「ち、違うんだ……これは何かの…まち…
」
「オラオラオラオラオラァ!!」
「なんだか下が騒がしいですぅ
お掃除♪お掃除♪ですぅ♪
ふふっ……♪
早くジュンの喜ぶ顔が見てみたいですぅ♪」
おしまい