おもいっきりカナ電話
蒼星石篇
ここはテレビ局のとあるスタジオ
ここでは毎日国民的人気番組の収録が行われていた
「皆さんこんにちは!
楽してズルして人生相談!
おもいっきりカナ電話のお時間なのかしら〜?」
パチパチパチ……
いきなり疑問系である…
それでも何故かこのコーナーは
一部の物好きなマニアに高い評価を受けていた
「それでは本日の作戦!もとい、相談者に電話が繋がってるから
話を聞いてみようかしら〜」
ガチャ!
「もしもし…」
「はいはーい!かしら!」
「実は僕、女の子なんだけど
周りから男に思われて悩んでいるんだ」
「それは大変!…かしら………」
金糸雀は内心
(ちっ!今日の相談者は電波かよっ!
まぁテキトーにあしらっておこうかしら)
と腹黒いことを考えていた
「う〜ん……それなら女の子らしい
可愛いドレスを着ると良いと思うのかしら」
「それは駄目だ!
妹達にバカにされるに決まってるから」
「それなら自分の言い方を変えると良いかしら
オーソドックスに私とか
あたし…う〜ん……他にはウチ?
奇をてらってあたいとかどうかしら」
「嫌だ、僕には似合いそうに無い」
困った金糸雀は何かいいヒントは得られないかと
相談内容が書かれているハガキをもう一度読み返し「それなら可愛らしい路線で
『蒼星石』って言うとかかしら………って………あっ!!!!
もしかして今日も作戦失敗かしら〜!?
電話の向こうから
「うわぁぁぁ〜〜〜!!!」
と凄まじい絶叫が聞こえてきた
そして………
ガチャ!ツーツーツー……
「電話切れちゃったかしら〜?」
客席からはドッカンドッカン爆笑の渦
どうやらこれが人気の秘訣らしい
こんな番組に相談にしてくる方もしてくるほうだが
場所は変わって桜田家のお昼どき
ドール達がコタツで昼食をとりながら
「ブサマね…」
「蒼星石…一言相談してくれればですぅ」
「うにゅ〜おいしいの〜」
蒼星石ファンの人
正直スマナカッタ