僕には前から気になっていたことがある。
蒼星石は本当に女の子なんだろうか?
好奇心を抑えきれなくなったので確かめることにした。
リビングで遊んでいる人形たちに飲み物を振舞う。
緑茶、紅茶、ジュースを用意した。
期待通りに蒼星石は睡眠薬入りの緑茶を飲んでくれた。
いきなり性別確認させてって言っても怒るだろうから、眠らせて調べよう。
「なんだかボク、眠くなってきたよ。少し横にならせてもらっていいかな」
蒼星石は見るからに眠そうで、まぶたが今にも落ちそうだ。
「じゃあ、僕の部屋のベットで寝るといいよ」
僕は蒼星石を抱き上げると、すでに寝息をたてはじめた人形をベットに運ぶ。
蒼星石をベットに寝かせると、早速ズボンのボタンを外す・・・
って興奮して自分のズボン脱いじゃったよ・・・脱がせなきゃいけないのは蒼星石だ!
あくまでも学術的な探究心で確かめるんだ!人形相手に興奮してどうするんだ!
気分を落ち着かせるためにまずは全裸になる。
学術的な雰囲気を出すために保健の教科書と無修正外国産写真集を用意して参考資料にする。
不測の事態に備えてロープとロウソクも準備する。
準備は完璧に整った、確認作業をはじめよう。
蒼星石の半ズボンのボタンを外し、腰を持ち上げて脱がせる。
人形用の衣装だが縫製も丁寧で高級感がある、匂いも確認するが無臭だ。
次は下着だ、深呼吸で心を落ち着かせ下着の外観を調査する。
他のドール達はスリップの様な下着だったが蒼星石はパンティータイプだ。
白色のシンプルなデザインで縁取りにレースがついていた。
下着を破らないように最新の注意をはらい、ゆっくりと脱がす。
まずは下着の匂い、味、感触を確かめノートに記録していく。
いよいよ蒼星石の股間の確認だ。
・・・・ついてるじゃん!!
身長と比較すると小ぶりだが男の印がしっかりついていた。
ポークビッツのようだが触ってみると硬い。
根元が球体関節になっており、360度クルクルと動く。
大きくなったりはしないようだが自由に動かすことはできるだろう。
スポン!!!
面白がっていじっているうちに蒼星石の大事なところがとれてしまった。
ど、どうしよう・・・
慌てて元にもどそうと押し込むがうまくはまらない、角度を変えたり回しながら押しても入らない。
あせって強く押し付けたせいか蒼星石がモゾモゾと動き出す。
「う、う〜〜ん」
ヤバイ!目を覚ましそうだ!
大事なところを見られた上に、引きぬかれたとわかればタダでは済まないだろう。
すばやく蒼星石に下着とズボンを着せ、僕は服を小脇に抱え部屋から飛び出す。
「あ〜〜〜!ジュンがハダカでいるのよ〜」
タイミングが悪いことに雛苺がいた。
「あ、ああ・・・お風呂に入ろうと思ってね。先に服を脱いじゃったのさ」
雛苺は口を押さえ、ププッと笑う。
「ジュンは慌てんぼうさんなの〜」
背後の部屋からガサゴソと物音がする、蒼星石が目を覚ましたようだ。
「雛苺、これを預かってくれないか」
僕は蒼星石のポークビッツを雛苺に押し付け、衣服を身に着ける。
「うゆ〜?なんなの〜これ?」
「いいから、下で遊んできな。あとで苺大福あげるから」
とりあえずの証拠隠滅は済んだ、後はしらんぷりしてればいいや。
背後のドアがガチャッと開く。
「おはよう、ジュン君。ゆっくり寝かせてもらったよ」
蒼星石は伸びをして気分が良さそうにしている。
「や、やあ・・・体の調子はどうだい?」
「絶好調だよ、なんだか体が軽くなった気がするよ」
・・・そりゃ、部品が無くなってりゃ軽くなるだろうな。
その後、蒼星石は何事もなく帰宅した。
人形だから一個や二個部品足りなくても大丈夫なんだろう。
念のために真紅に聞いてみよう。
「なあ、ローゼンメイデンって体の部品足りなくなっても大丈夫かな?」
「ジュン、想像してもらえるかしら・・・
私は時計台の時計・・・街中の人が私の時刻の鐘の音に合わせて
日々の生活を送っているのよ・・・
ある日、私の中の歯車がほんの少し欠けてしまった・・・
私の告げる時刻は少しずつ遅くなっていく・・・
それに合わせて生活をしていた人たちも少しずつ遅れていく・・・
ある日私は怒りに燃えた街の人たちによって打ち壊されてしまうのだわ・・・
なにも変わらないように見えて毎日が少しずつおかしくなってしまうのよ・・・
わかってもらえたかしら?」
ゴメン、よくわかんない。
「ジュン、私たち薔薇乙女は究極の少女アリスを目指しているのよ
お父様にいただいた大事な体を失ったりしたらアリスにはなれない・・・
部品一つ、キズ一つでも私たちの存在価値は無くなってしまうのだわ」
そうか・・・それは大変だな・・・
やっぱり蒼星石に事情を話してチンコを返そう。
落ち着いて直せば元通りになるはずだ。
「おい、雛苺。さっき渡したの返してくれよ」
「うゆ?・・・あのねヒナはお腹がすいたから食べちゃったのよ」
え?何を言ってるんだ!あれは大事な物なんだぞ!
「固くてコリコリしておいしかったのよ〜」
あれは絶対に必要な物なんだ!返してもらうぞ!
僕は雛苺を捕まえると逆さにして振ってみる。
「ジュン〜、いやなの〜!目がまわるの〜〜」
中々出てこないので雛苺の頭を床にガンガンと打ち付けてみる。
「いたい〜いたいの〜!うわ〜〜〜ん」
雛苺は泣き出してしまったが、チンコは出てこない。
最後の手段として口から手を突っ込む。
「ウグーーーッ!!フゴゴーーッ!ウウー」
苦しいだろうけどちょっと我慢しろよ
肘まで手を入れて雛苺のお腹の中を探る。
指の先に何か固いものが当たる。これだ!!
取り出してみるとピンク色に輝く宝石だった。
なんだこれ?
気がつくと足元で雛苺が死んでいた。
僕が取り出したのはローザミスティカだったらしい。
真紅にローザミスティカを渡してみた。
「ジュン・・・いつかはやってしまうかと思っていたのだけど・・・
私への愛のために雛苺を殺してしまったのね・・・」
なんか感動してくれた。
結局、蒼星石のチンコは見つからなかった。
蒼星石アリスゲーム脱落ってことになってしまうのかな。
いや、そもそもチンコついててアリスになれるのか疑問だが。
形とかは覚えているから紙粘土を使って同じような物を作ることはできるだろう。
明日は早起きをして替わりの義チンコを作ろう。
菓子折りでも持って謝りにいけばきっと許してくれるさ。
その晩、寝ていると胸の苦しさで目を覚ました。
まるで何かが体の上にのっているようだ。
何かで縛られたように手も足も動かない、かろうじて動くのは目だけだ。
胸の上に目をやると・・・蒼星石だ!!
精気のない顔でぼんやりと僕を見下ろしていた。
(蒼星石!!)
蒼星石の名前を呼ぼうとしたが声がでない。
「ジュン君・・・かえして・・・かえして・・・かえして・・・」
まるで壊れたラジカセのように「かえして」と繰り返す。
(蒼星石!ゴメン、あれはなくなってしまったんだ・・・)
謝ろうとする言葉もでない。
「かえして・・・かえして・・・かえして・・・かえして・・・」
それから一時間ほどもその状態が続いただろうか。
蒼星石が胸の上から降りて、僕の下半身の方に向かった。
(ゴメン・・・許してくれるのか・・・)
蒼星石はゴソゴソと僕のパジャマのズボンを引き下ろし、下半身を露出させた。
(え?もしかして気持ちいいことしてくれるの?)
蒼星石は僕の期待には微塵もこたえず、空中から巨大なハサミを取り出した。
「ジュン君・・・かえして・・・ボクの大事なものをかえして・・・かえして・・・」
蒼星石はハサミをゆっくりと僕の固くなってるチンコにあてがった。
(や、やめろーーーーーーーー!!!!)
チョキン!!