「真紅~ここにうにゅ~おいてたの~しらない~?」
「あら、雛苺は食べないと思って私が食べてしまったのだわ」
雛苺の目に狂気の光が宿る。
「真紅ゥ!お前を見ているとメコン川の夕日を思い出すぜ、ウェーハッハー!」
「雛苺、またベトナムに戻りたいのか?この糞蟲がっ!」
真紅と雛苺が睨み合う。
「お前のことが大嫌いだったぜ、ベイビー!ジャンクにしてやるぜ!」
「誰が上官なのか思い知らせてやる、たっぷり戦争を教育してやろう」
雛苺が服の中からナイフを取り出す、真紅は笑みを浮かべたままそれを見ている。
「地獄で後悔しな!赤豚野郎!」
真紅は突き出されたナイフを避けると雛苺の背後に廻り、自らのツインテールで雛苺の首を締め上げる。
「雛苺、教えたはずだぞ。武器を持ってない相手こそ慎重になれと」
雛苺が真紅の股間を蹴り上げ、首絞めを外す。
「糞ッたれが!セイウチのケツに頭つっこんで死んじまいな!」
「お前はしょせん、お父様の精液のカスから生まれた出来損ないの人形だ、始末してやる」
雛苺は真紅の顔面にナイフを投げると同時に足にタックルをかます。
「真紅ゥ!甘いぜ!甘すぎるぜ!このままカエルみたく足を引きちぎってやるぜ!!グボッ!」
真紅が雛苺の背中に空中で掴み取ったナイフを突き立てる。
「あせるなよ!雛苺!たっぷり楽しもうぜ!ヒーーハァーーー!」
雛苺がナイフを突き立てられたまま真紅を壁に叩きつける。
「これが戦争!!昔を思い出すぜ!ウェーハッハー!!」
「真紅、雛苺、おやつにケーキ買ってきたけど食べないか?・・・って何してるんだおまえら」
「なんでもないのだわ」
「なんでもないのよ~」
「雛苺と昔の思い出話をしてたのだわ」
「そうなの~真紅とヒナは外人部隊にいたのよ~」
桜田家に平和が戻った。
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