桜田家のいつもの食卓
「うゆ~、ニンジン嫌いなの~」
「ヒナちゃん、好き嫌いしちゃダメよ。何でも食べないと大きくならないわ」
ノリが雛苺をやさしく諭す。
「翠星石たちは人形だからいくら食べても大きくなったりはしないですぅ」
「ヒナもニンジンいっぱい食べたら、ノリみたいにおっぱい大きくなるの?」
「あらあら、ヒナちゃんはおませさんね、うふふ」
雛苺に胸の大きさを指摘されノリの顔が赤くなる。
「あのねあのね、ジュンもおっぱい大きい人が好きなんだよ」
いきなりの雛苺の爆弾発言である。
「ジュンのベットの下におっぱい大きい人の写真集がいっぱいあったのよ」
「「「なんですって!?」」」」
静まりかえる食卓、ジュンはいたたまれなくなり食べかけのまま二階へ逃げる。
「ヒナちゃん、そんなこと言ったらダメよ」
「うゆ~、なんでなの~?」
「ジュンくんが隠してる物は見ちゃダメなの」
真紅も雛苺の発言に冷静ではいられなかった。
「ごちそうさま。ノリ、おいしかったのだわ」
ジュンの後を追うように真紅も二階へあがる。
「ジュン、そこに座りなさい!正座よ!正座」
「な、なんだよ真紅」
部屋に入るなり真紅はジュンに対して説教を始める。
「ジュン、貴方は女性の魅力というものをどのように考えているのかしら?胸の大小はあくまで外見だけ
女性の本当の魅力はその内面にあるということを理解する必要があるのだわ」
「べ、別に人の好みなんかどうでもいいだろ」
ジュンは圧倒されながらも口答えする。
「まあ!私の下僕になることを誓っておきながら!その醜く歪んだ習性を直さなければならないのだわ!」
「真紅の胸が無いからってひがむ事は無いだろ」
ジュンは言ってはならない事を言ってしまった。
バシッ!!
真紅の平手打ちがジュンを部屋の隅にまで吹き飛ばし、ジュンの口から砕けた歯と血が飛び散る。
ジュンは怒りに震えて立ち上がる。が、そこに見たのは泣き崩れる真紅であった。
「わ、私だってもっとバストが欲しかったのだわ、こんな幼児体型じゃなくスタイル良く生まれたかったのだわ・・・」
人形とはいえ真紅も恋する乙女である。
「貴方の幸せなお人形」という言葉で自分をだましてきたが、人と人形との壁を越える普通の恋も夢見てきた。
それが今回のジュンの発言で成長することが出来ない自分が許せなくなったのだ。
「真紅・・・ゴメン、だけど胸があってもなくても僕は真紅のことを何よりも大切に思っているよ」
ジュンは慣れない恋の言葉を捜しながら真紅を必死に慰める。
「そ、それに真紅だってきっと成長するよ!最初に会った時よりなんだか身長も伸びてるしさ」
「本当に?・・・・ジュン、私もがんばるのだわ」
「ジュン、ミルクティーを淹れてちょうだい、牛乳たっぷりね」
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