プルルル・・・プルルル・・・ピッ
「はい、もしもし、水銀燈よぉ」
「私よ、真紅なのだわ」
「あらぁ、真紅久しぶりね。ミーディアムにしたい人見つかったんでしょお?幸せになってね」
「水銀燈姉さん、そのことで相談なのだわ」
「・・・つまり、私にお芝居しろってことねぇ、面倒だわぁ。好きな人がいるなら抱きつけば男はすぐついてくるわぁ」
「ジュンはそんな人じゃないのよ、水銀燈姉さん。一生のお願い!」
「仕方ないわね、まず私が悪魔の人形ってことでミーディアムをボコボコに痛めつければいいのかしらぁ?」
「ケガさせない程度にしてちょうだい、私がすぐにかばいにいくから」
「そこで真紅が天使の人形ってことで格好よく登場ね、私の良い所全然ないわぁ」
「私がジュンと契約して一発殴ったらハデに吹っ飛んで欲しいのだわ」
「わかったわぁ、かわいい妹の頼みじゃ断れないわぁ」
真紅は鞄に詰められて桜田家に配達されていた。
プルルル・・・プルルル・・・ピッ
「真紅なのだわ、今忙しいからまた後で・・・」
「ごめん!今日いけなくなっちゃったのよぉ」
「なんですって!?もうすぐミーディアムの家に配達されちゃうのだわ!姉さん。すぐ来て!」
「代わりの人を手配したから打ち合わせてくれるぅ?クマのブーさんって人、いい人だから大丈夫よぉ」
「水銀燈姉さん!」
プルルル・・・プルルル・・・ピッ
「もしもし?」
「真紅さんでっか?水銀燈姐さんにはいつもお世話になっとりやす、クマのブーさんってケチな無宿者でございやす」
「あ、あの?桜田ジュンって人間を少し・・・」
「へぇ、話はきいてやす。安心してくだせぇ、二度と悪さできねぇように徹底的に痛めつけてやりますから」
「ちょ、ちょっと!」
「桜田さーーん、お届け物です。こちらにサインお願いします」