人形たちの長い戦いは終わった。
真紅の足元には姉妹の亡骸が転がっていた。
「水銀燈、雛苺、翠星石、蒼星石、金糸雀・・・バカな私を許して・・・」
そして、何よりも大切な人を失った。
「ジュン・・・目を開けて・・・お願いよ」
真紅がジュンの遺体にすがりつく。
「私独り残って貴方がいないなんて何の意味もないのだわ」
真紅は胸の中から7つのローザミスティカを取り出し、ジュンに押し当てる。
「ジュン、貴方なら私が動かない人形になっても大切にしてくれるわよね・・・」
ジュンは覚醒した。
傍らに横たわる真紅を見て全ての事情を察したジュンは叫んだ。
「真紅が・・・死んだ・・・ローゼン!見てるんだろ!これがお前の望んだことか!」
突如、辺りが光に包まれ一人の老人が現れる。
「ア、アリスゥ・・・」
長すぎた、永遠にも等しい時間の末にローゼンは人としての心を失い、アリスのみを求める欲望の虜となっていた。
「アリスゥ・・・オマエ・・・アリス」
ジュンはローゼンに殴りかかる。
「真紅を返せ!!真紅は!ドール達はお前のために闘ったんだぞ!」
ローゼンの手がジュンを押さえつけ服を引き裂いていく。
「や、やめろ!!僕はアリスじゃない!!やめろ!!」
「・・・ツ、ツンデレ・・・眼鏡っ娘・・・」
ローゼンがジュンの下着までも取り払った。
「・・・ふ、ふたなり・・・」
「うわあああーーーー!!僕は男だ!!男だ!!」
ローゼンのひび割れた唇がジュンの肌に押し付けられる。
「ウホッ・・・良いアリス・・・」
「アアーーーッ!!」
ローゼンとアリスは永遠の愛の時間を過ごし続ける。