さて、ではいつぞや書いたJUM×蒼もの続き物を投下します 一応前の読んでなくても読めるはず ――――――――――――――――――――――――― 桜田家深夜。 「ぁ…はぁ・・・、ジュン…くん…」 ちゅっ・・・ちゅっ・・・ちゅちゅっ・・・ちゅぅぅ・・・。 僕は夢中になって、何度も何度もジュンくんとキスを繰り返す。 身体と頭が熱くておかしくなってしまいそうになるけど、それが嬉しくて心地良い。 …でも、それだけじゃ足りない。もっとジュンくんを感じたい…。 そして僕が唇を離すとジュンくんの顔も熱を帯び、その唇には先ほどまで僕と触れ合っていた事を示す銀の糸が引いていた。 「蒼星石…、僕もう…」 「うん…、いいよ…。きて…」 ジュンくんは大きくなったものを僕にあてがって、ゆっくりと突き入れた。 「ぁ…っ」 僕は自分の中に彼のもの入ってきた衝撃でびくりっと身を震わせてしまう。 やはりサイズの違いは大きいのか、何度も何度もこの身に彼のものを受け入れているのに、 この瞬間だけは未だに慣れることができずに身を強張らせてしまう。 「大丈夫か…?」 ジュンくんはそんな僕の様子に気付いたのか心配そうな顔を向けてくれていた。 僕はそんな彼に頑張って微笑んで返し、言葉を紡いだ。 「うん…、大丈夫…。だから…続けて…?」 僕が言い終わると同時に、ジュンくんは優しく抱きしめてくれた。 「キツかったりしたら言えよ…?」 「…うん」 …やっぱり君は優しいね。でも…―― 「んぁぁっ!」 彼が腰を突き動かした瞬間、激しく巻き起こった快感に僕の頭は真っ白になる。 じゅっ…じゅぷっ…ぬぷっ…じゅぷぷっ…。 僕とジュンくんが繋がった部分からいやらしい音が響いてくる。 「あっ…あっ…あぁ…んっ…んぁぁっ…!」 いけない、こんなに大きな声を上げていたら真紅達が起きてしまう。 消えそうな理性の中、僕は必死に声を押し殺そうとするのだけど、 ジュンくんは僕の弱い所を的確に攻めて来るので、もう何も考えられなくなって声を上げてしまう。 「あんっ…ジュンくんっ…ジュンくんっ…!」 只でさえヒートアップしているのに、さらに彼は胸まで同時に刺激して来て、僕はもう限界に近かった。 だけどそれは彼も同じだったようで、少し苦しそうな顔をしていた。 「っ…、蒼星石っ…僕もう…っ!」 「う…うんっ…僕も…、だからそのままっ…出して…!」 そして彼は一段と強く腰を僕に打ち付けた。 「ぁあっ!」 僕は達してしまい、全身が快感で痺れていく。 その反動で僕の中に入っている彼をきつく締め上げてしまう。 「うぁっ!」 びゅるっ!びゅるっ! あはっ…、奥でジュンくんのがびゅくびゅく震えて、熱いのを吐き出してる…。 僕は快感に酔いしれながらそれを感じて、恍惚に浸る。 「はぁ…、ジュンくんの…いっぱい出てる…」 「はぁ…はぁ…、蒼…星石…」 ジュンくんは力が抜けたのか僕の身体に覆いかぶさったままぼうっとした顔をしていた。 そんな顔を見ていたら、僕はまたキスしたくなって、ジュンくんに向かって体を伸ばそうとするんだけど、 身長差のせいで繋がったままだと全然届かない。 でも、僕はまだジュンくんと繋がったままでいたい…。 そんな事を考えていたら、ジュンくんは僕の考えがわかったみたいに身体を曲げて顔を僕の前まで持って来てくれた。 僕は嬉しくなって、ジュンくんの唇にゆっくりキスをした。 ちゅっ…ちゅっ…。 「ジュンくん…好き…、好きだよ…」 「蒼星石…」 全部終わった後、僕は後始末をして乱れた身を整えた。 そしてすでに眠ってしまった彼の顔を眺めながら、静かに呟いた。 「また言ってもらえなかったな…」 彼に触れてもらっている間はあんなに幸せなのに、全部終わった後はひどく切なくてむなしい気持ちになる。 理由はわかってる、理由は僕が欲張りになったからだ。 初めてジュンくんと関係を持ったのは僕が迫ったからだった。 お互いに初めてだった。 その時に「またしたくなったら言って」、なんて事を言ったくせに我慢できなくなって迫ってしまったのは僕の方だった。 それからこうしてなんどもジュンくんとの関係を続いているけど、やっぱりそれも僕からだった。 ジュンくんから関係を求めてくれた事は一度もないし、『好き』って言ってくれた事もない。 だから不安になってしまう。 ジュンくんは僕が求めるから応えてくれるだけで、僕の事をどうとも思っていないのかもしれない…。 僕たちの関係は、身体だけの関係なのかも知れない…。 そう考えるとひどく切なくてむなしくなってしまう。触れられている時が幸せな分、なおさらに…。 …確かめるのは簡単なのに、僕は答えを聞くのが恐くて未だに聞けずにいる。 …前は……。 …前は身体だけの関係でもいいって思ってたはずだったのに。 /「大丈夫か…?」 優しいから…。 /「キツかったりしたら言えよ…?」 彼が優しいから、僕はどうしようもなく勘違いしてしまう。 彼の心まで欲しくなってしまう。 僕は部屋を去る前にもう一度ジュンくんの顔を覗いて、彼が起きないようにゆっくりキスをした。 嬉しくて幸せな気持ちが広がったかと思うと、唇を離した後、切なくてむなしい気持ちに変わる。 やっぱり、こんな気持ちになるくらいなら…。もう、やめたほうがいいのかもしれない…。 ジュンくんも迷惑してるかもしれないし…。 そして僕は音を立てないようにゆっくりと部屋を立ち去った。 /続く