「ああ! くんくん! くんくん!」 
部屋にジュンがいない事を言い事に、真紅はジュンのベッドを独占し、くんくんのぬいぐるみを抱いて 
くんくんの名を連呼しながら転がり続けていた。真紅はくんくんが大好きだ。 
普段冷静な彼女もくんくんが絡むとその箍がはずれ、本当の彼女の姿が見えてくる。 
「くんくん! 愛してる! 愛してるくんくん!」 
狂ったようにくんくんを抱いてベッドの上を転がる真紅だが、少し開いたドアの隙間から 
その様子を見つめる翠星石の姿があった。 
「真紅ったらあんな犬っころの何処が良いですか? このワニの方がずっと素敵ですのにぃ・・・。」 
翠星石も翠星石で、ワニのぬいぐるみを大切そうに抱いていた。 
階段騒動の時に翠星石へのおどしの為にジュンが使った真実のワニ。最初は翠星石もこのワニを怖がっていた故、 
ジュンはおろか雛苺にも翠星石への牽制の為に使わる事が多かった。しかし、慣れとは恐ろしい物である。 
翠星石もすっかりワニを怖がらなくなり、それどころか可愛いと思える様になっていたのである。 
「あんな犬っころ何かよりお前の方がずっと素敵で格好良いですよぉ。」 
翠星石はワニに優しく頬擦りする。真紅がくんくんを愛しているように、翠星石はワニを愛してしまっていた。 
次第に翠星石はその場に寝転がり、ワニを抱いてゴロゴロと転がる。 
「ああ! 凄いですぅ! ワニ・・・ワニ凄いですぅ!」 
翠星石は足まで隠す長いスカートの中にワニを潜り込ませ、大きな口を開いて自分の股間を噛ませた。 
ワニとは言え布や綿で出来たぬいぐるみであるそれに噛まれた所で痛くないが、翠星石には 
別の感触を感じていた。 
「あっ! 凄い! 凄いですぅ! ワニ・・・お前凄すぎるですぅ!」 
翠星石は自分の股間を噛ませたワニの口を強く押さえつけたまま自分の股間を弄くる。 
既に翠星石のパンツは己の愛液でぶっしょりと濡れていた。 
「好きぃ! 好きですぅ! ワニィ! お前好きですよぉ!」 
好きなんて言葉、ジュンにも言った事が無かった。そんな事恥かしくて言えるはずがない。 
しかしワニには躊躇無く好きと言う事が出来た。 
きっと翠星石の心の中ではもうワニとセックスでもしている気分になっているのであろう。 
翠星石は人型、すなわち哺乳類型のドールであるのに爬虫類型のドールであるワニと 
セックスと言うのはナンセンスかもしれないが今の翠星石はそのような事気にはしない。 
今この時が翠星石にとって最高の時だった。 
「あああ! ワニィ! 凄いですぅ! お前凄いですよぉ! ワニィ! ワニィィィ!」 
「ワニに股間噛まれて感じてるなんて・・・とんだ変態なのだわ。」 
「あ・・・真紅・・・これは・・・その・・・ですぅ・・・。」 
くんくんとやり終えて、本来の冷静さを取り戻した真紅に見付かってしまい、 
翠星石は気まずくなった。 
                 おわり 
アニメ版に登場したワニのぬいぐるみと絡ませてみた。 
翠星石も確かにくんくんを見てはいるけど、真紅や雛苺程くんくんを好いている 
ような描写は無いので、こういう感じにしてみた。 




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