」 もしも薔薇乙女全員(+1)とジュンが契約していたら 〜オディールの覚醒編〜 ジュンは最近奇妙な夢を見る。 女の子が助けを求める夢だ。 夢にしては余りに鮮明であり、その女の子は―― 「オディールなの?」 雛苺の顔が不安に曇る。 元マスターコリンヌの孫にして 彼女と瓜二つの容姿である少女。 雛苺にとってはかけがえの無い存在の一人である。 雪華綺晶との激闘の末の和解後、解放されたと ばっかり思っていた。 「肝心の雪華綺晶はいないようね?」 「さっきまでその辺にいたかしら」 今ここにいるドールズは水銀燈と蒼星石、雪華綺晶を覗いた五体。 「犯人はあの電波やろうに決まってるです!」 翠星石はすぐ雪華綺晶を犯人と決めつけ、 「待てよ、まず話を聞かなきゃってうわっ!!」 ジュンの手を引き、 「スィドリーム」 のりの夢の扉を開いた。 そのまま他のドールズをおいて行ってしまった。 「おいなんで姉ちゃんの夢の中なんだよ!! しかも何でみんなをおいてくんだ!!」 至極当然の主張に翠星石は顔を赤らめ答える。 「ジ…ジュンを寝かしたら真紅達に…… その…イタズラされるかもしれないです そ…それに二人きりになれるチャンス…… って何言わせるですかぁ!!」 翠星石に殴られるジュンだった。 「さぁこの辺ですぅ」 そこは白い薔薇の咲く庭園に水晶で出来た城があった。 そこはオディールが捕らわれていた場所であり、 「雪華綺晶のフィールド……」 ゴクリと唾を飲むジュン。 いつぞやの戦いを思い出し寒気がした。 と、 ゴオッ!! と突然の強風。 翠星石とジュンは引き離され忽ちのうちに フィールド上空に投げ出された。 「きゃあああ!!」 「な、何だぁ!?」 そして見た。ジュンと翠星石の遙か下、 水晶の城の上に雪華綺晶が立っているのを。 その表情は和解前の狂気に満ちた笑顔だった。 「マスター不法侵入で訴えますよ?」 つい、と人差し指を立てる。 「ちょっ……きらっ」 更に強烈な風が吹きジュンの叫びはかき消された。 「うっ……」 薄暗い部屋の中、ジュンは目覚めた。 床に寝そべっていたみたいだ。 背中がヒンヤリとした。 「ここは……って!?」 起き上がって辺りを見回すと何とオディールが ベッドに寝そべっていた。 「お……おいあんた大丈夫か!?」 ここはどうやら病院らしい。 結局オディールは目を覚まさなかったらしい。 「おい!おい!……って畜生!!」 ジュンは突然自らを殴った。 端から見れば少女を揺すり起こしている少年が いきなり自分の顔を殴ったのだ。 変質者にしか見えない。 「相手は昏睡状態なのに僕はなにを欲情してんだ!!」 それは年頃の少年には仕方のないことだった。 幼いながらも整った顔立ち 巴やめぐに負けず劣らずの白い肌 そして何より 「コレが揺れるから悪いんだ!!」 その二人を楽々凌駕するバストにあった。 揺すり起こす度にその存在を主張する胸。 流石海外はスケールが違うといったところか。 加えて寝起きのジュンは若さ故にか 意図せず戦闘準備が万端だった。 不意に頭を掠める悪魔の声。 病室のドアを見やる。 物音一つしない静寂である。 「ちょっとくらい……」 はっと我に返りダメだダメだと否定する。 しかし…… ジュンは思い出す。 幼き日の父の言葉を。 「逆に考えるんだ、実はオディールが誘ってるって 考えるんだ!!」 ジュンは吹っ切れた。 寝ているオディールに近づき、そっと服の胸元を開けた。 ボロン、と玉のような胸が零れる。 その両手に治まりきらない胸をまるでマッサージでも するかのように揉む。 ゆっくり円を描くように手を動かす。 そして徐々に指を胸全体からその頂へとずらし行く。 頂点でコリコリとすりつぶしてやる。 「……んっ……」 僅かに声を漏らすオディール。 ビクリと手が止まる。 しかし彼女は起きない。 「大丈夫……大丈夫」 自分に言い聞かせジュンは更に乳首を弄りまわす。 いつ起きるかもわからないオディール。 いつ誰が来るかもわからない病室。 このシチュエーションがジュンの息子をいつも以上に ギンギンにさせる。 ジュンは胸にむしゃぶりつき、空いた手をオディールの 花園に滑り込ませる。 ねちゃ……くちゃ…… とそこは既に充分な湿り気があった。 「……ふっ……あっ……ん……」 オディールも先程より大きな声を上げているが一向に起きない。 ちゅぷちゅぷと舌で転がし、甘噛みしてやる。 「あっ」 ガタンとベッドを揺する。 夢見ながらイッてしまったようだ。 「次は僕も夢見心地にしてくれ」 ジュンはそそり立つ己をオディールの二つの胸に挟んだ。 「柔らかくて、気持ちいい…」 挿入とは違った感覚を楽しみ、 腰をゆっくりと振り始めた。 ガタガタとベッドが壊れそうなのも構わず、 オディールの胸を両手で息子に密着させ、 限界が来るまで振り続ける。 「あっ出っ!!」 びゅるるびゅるびゅる 勢いよくオディールの顔にかけた。 「はぁはぁ……まだ……」 ジュンはオディールの下着を脱がし、その濡れた花園へ 己の猛りをあてがう。 「僕が君を起こす!!」 ぬぬぬと自身を挿入る。 外人はガバガバと聞いていたが、それはデマだったらしい。 オディールの締め付けはなかなかにキツい。 吸い付いてくるようだ。 息を切れ切れに出し入れを繰り返すジュン。 オディールも寝ながらにして喘ぐ。 「あっヤバい!!」 ジュンはオディールから自分を抜き、 「さっきは初めての感覚で出来なかったけど……」 彼女の口に息子を突っ込む。 柔らかくて暖かい。 びゅびゅびゅ と断続的にオディール口内に発射した。 「わっ!!」 ズダン、と射精感の余韻に浸っていたジュンの 後ろで大きな物音。 「翠星石こっちはダメぇ」 病室の窓から雪華綺晶が身体を半分だす。 「お、お前ら」 焦るジュン。 「ジュン、何やって……ってギャーー!!」 翠星石は悲鳴を上げた。 寝ているオディールにいまだ 息子をくわえさせているジュンを見たからである。 「わわっ!ちがっ、これは」 慌ててオディールの口から息子を引き抜くと 「で、デビルフィッシュがぁ」 オディールが咳き込みながら目覚めた。 (デビルフィッシュはたしかタコだけど気にしないでね) 桜田家。 ドールズ、巴、めぐがジュンの部屋に集まっていた。 「つまり」 ジュンはみんなの意見をまとめて言う。 顔が腫れていたり歯が折れているのには、 敢えて誰も突っ込まない。 「最近僕がきらきーの相手をマトモにしなかったから 怒ってオディールを人質にとったと」 コクリと頷く雪華綺晶。 「だけど丁度その日僕が気まぐれで きらきーの相手をしちゃったから 人質を使う必要はなくなった、と。 で、そのまま忘れたと言うことか……」 嘘を吐くとき狂気の笑顔になるのは癖らしい。 全く紛らわしい、と 「ごめんなさい……」 珍しく雪華綺晶が謝った。 ジュンはこの態度に少し慌てた。 「い、いや反省してるのなら別にいいんだ」 「そうよ」 「それより問題なのは――」 めぐと巴が睨みつける。 「さ〜すがジュン!!名推理よ!!」 ジュンの腕に絡みつくオディール。 あの後、 「夢の中で声がしたの」 「あれはアナタだったのね」 「恐ろしいイカデビルから私を救ってくれた」 などと勝手な妄想をし、 「それに寝ている女の子に イタズラした責任を取って貰わないと」 とバッチリなぜか昏睡中の記憶もあり今に至る。 「馴れ馴れしくジュンなんて呼んで……」 "幼なじみ"巴が 「病人の癖に無駄な発育して……」 "重病人"めぐが 「最近の人間の雌は想像以上に好戦的ね」 真紅が 「あっそうそう今日のローテーションは私だから早くして頂戴ね」 「オディーールゥーー」 「ダメかしら雛苺!死んじゃうかしら!!」 それぞれ思いを胸にジュンの部屋を後にした。 「ちょっ真紅たすけ……」 バタン!!と無情にも扉は閉まった。 おわり