「メイメイ・・・余計な・・・・こ・・・と」 

暗闇の向こうから、メグが水銀燈に向かって駆け寄ってくる。 

「水銀燈!!」 

倒れた水銀燈をメグが抱きかかえる。 

「大丈夫!?しっかりして、水銀燈!」 

「・・う・・・た・・・」 

「・・・え?」 

水銀燈が、かすかに呟いた。 

「・・・歌・・・歌って・・・メグ・・・」 

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「・・・ねえ。どうしてあの時、私の所に戻ってこないで、あんな所にいたの?」 

メグがベッドの上から尋ねる。 
メグが尋ねているのは、以前水銀灯がボロボロの姿で 
病院の近くの小さな森に倒れていたときの事だ。 
水銀燈の人工精霊メイメイの案内により、メグは水銀燈を見つけ出す事が出来たのだ。 
水銀燈は、メグの顔を見ずに答える。 

「・・・・別に。貴方の所になんか戻りたくなかった、ただそれだけよ」 

本当のところ、戻りたくなかったのだ。 
戻れば、自分が自分では無くなってしまう様な気がして・・・。 

「・・・・そう・・・」 

そう言うとメグは、悲しそうに顔を伏せた。 

「!」 

水銀燈はメグの方を向き、驚く。 
メグの肩が、震えている。 

「・・・メグ・・・?」 

そんな。 
今まで一度だって、メグが水銀燈の言葉で泣く事など無かった。 
どんなに冷たい口調で突き放しても、メグはただ笑っているだけだった。 
それなのに・・・。 

「う、ううん。いいのよ。そうだよね、嫌に決まってるわ。 
 私みたいなポンコツな人間の所に戻るのなんて・・・」 

「・・・・あ・・・」 

メグは・・・自分ではポンコツだとか不良品だとか言っていても、 
本当はものすごくその事を悲しく思っていたのかもしれない。 
いや、そう思わない者など居る筈が無いのだ。 
そう、人間であっても、ドールであっても・・・。 

水銀燈はどうすれば良いか分からず、立ち尽くす。 
そんな水銀灯を横目に、メグが密かに笑う。 

(水銀燈・・・焦っちゃって・・・。くす、かわいい・・・) 

ほんのちょっとからかうつもりだったのが、水銀燈の予想以上の反応が 
メグのいたずら心に火をつけた。 

「あうっ!」 

胸を押さえ、うずくまるメグ。 
もちろん演技である。 

「!どうしたの、メグ?まさか・・・」 

水銀燈はさらにうろたえる。 

「あ・・・水銀燈・・・・私・・・」 

精一杯苦しそうに、弱弱しく、水銀燈に涙をいっぱい溜めた目を向ける。 
笑うのを堪えて。 

「メグ・・・!」 

水銀燈の顔色が青ざめている。 

だめっ、かわいすぎる! 
もう我慢できない! 

「・・・ぷっ」 

メグはついに、ふきだしてしまった。 

「!!」 

一瞬にして、状況を察する水銀燈。 

「・・・・」 

水銀燈の心に激しい怒りが押し寄せてくる。 

「・・・あ、あの・・・。ごめんね?水銀燈ったら、あまりにもかわいいから・・・つい・・・?」 

メグが謝るが、水銀灯はメグに背を向けてしまった。 
少し背中が震えていることにメグは気づいた。 
そんな姿がまた、メグにはどうしようもなく可愛らしく映る。 

「ふふっ」 

メグがそっと水銀燈の背中に近寄り・・・抱きついた。 

「・・・!止めなさい、メグ!離して・・・!」 

・・・? 
もしかして、水銀燈ったら、少し泣いてた? 

水銀灯の目は潤み、声は震えていた。 

「ふふふ、やぁーよ」 

気が変わった。 
少しエッチな事をして、水銀燈を苛めてやろう・・・。 

そんなサディスティックな思いにメグは駆られた。 

「・・・メグ・・・」 

メグが水銀燈をじっと見つめる。 

「かわいいわ、水銀燈・・・・ほら・・・・」 

そう言うと、メグは水銀燈の胸を揉み始めた。 

「!あ、ん!メ・・グ・・!?」 

突然のメグの行動に、水銀燈は体も思考がついていかなかった。 

「柔らかいわ、水銀燈の胸・・・」 

意外と豊かな水銀燈の胸を揉みながら、メグが囁く。 

「止めて、メグ・・・こんな事・・んあっ!」 

水銀燈の喘ぎ声を聞いているうちに、メグはだんだんと本気になってきてしまった。 

「気持ち良いの?水銀燈?ほら、水銀燈のおっぱいったらこんなに・・・」 

水銀燈の服を少し乱暴に剥ぎ取る。 
水銀燈の胸が無防備に晒され、水銀燈が慌てる。 

「ああっ!いや・・・ん!だめ、メグ、だめぇ!」 

なんて綺麗な胸・・・。 
人形だなんて、とても思えない・・・。 

いつの間にかメグは、水銀燈をいじる事に夢中になっていた。 

「水銀燈ったら、エッチなのね・・・ほら、ここも・・・」 

そう言って、メグは水銀燈の下半身に手を伸ばす。 

「あっ!?そこは・・・あんっ、だめよ、だめ・・あああっ!」 

水銀燈は抵抗したがそれも空しく、メグは水銀燈の下着をずり落とし 
手を秘部へと近づけた。 

「こんなに濡らしちゃって・・・気持ち良いんでしょ?ね?」 

ついにメグが水銀燈の秘部をまさぐりだす。 

すごい・・・どんどん溢れてくる・・・。 

「そんな、・・あぅ、あんっ!」 

水銀燈が否定しようとするので、さらに強くメグは手を動かす。 

「びっくり・・・。水銀燈ったら、普段はあんなにクールなのに。 
 本当はこんなにエッチな子だったなんて」 

それが堪らなく可愛らしい。 
しかし水銀灯からすれば、それは恥以外のなにものでもなかった。 

「やぁん・・・!違うの、違うのよ、メグぅ!」 

違う・・自分は本当はこんな子じゃ・・・ 

「何が違うって言うの?ほら、気持ち良いんでしょ?気持ち良いって言いなよ?」 

だんだんと語気を荒げるメグ。 
もはや水銀燈はメグの玩具の人形でしかなかった。 

「ち、・・ちが、・・・あっん!・・・はぁあ・・・!」 

強情ね。 
この期に及んでまだ認めようとしないなんて。 
そっちがその気なら・・・? 

「へー、違うのね。じゃあ、もう止めちゃおっかなー?」 

「!?」 

水銀燈の顔色が変わる。 

「おねだりしてくれたら、止めないけど・・・・?水銀燈?」 

早くおねだりしなよ、水銀燈。 
貴方クールぶってるけど、ほんとはとってもエッチなんでしょ。 

水銀燈の口からねだりの言葉がききたい。 
メグはなんとしても水銀燈に哀願されたかった。 
なんとしても哀願する水銀燈の顔が見たかった。 

「あ・・・、・・・わ、私が・・・そんなこと、・・・するわけ・・・」 

・・・そ。 

「じゃあやーめたっ」 

メグは、水銀燈から手を離そうとする。 
こうすれば、水銀燈は絶対に堕ちる・・・メグは確信していた。 

「!・・・待って!メグ、止めないで!気持ち良い、気持ち良いのぉ!」 

水銀燈がメグの腕にしがみついてくる。 

・・・ほら! 

強い満足感がメグに押し寄せる。 
でも、まだ足りない。 

「ほら、おねだりは?しないと・・・」 

もうこれ以上焦らされたくない。 
水銀燈の頭には、もう快感を求める事しか無かった。 

「もっと、もっとして、メグ!お願い、お願い!もっと気持ちよくしてぇ!」 

水銀燈が泣きながら大声で叫ぶ。 

こんなに恥ずかしい台詞をあの水銀燈が・・・。 
メグの顔に満面の笑みが溢れ出す。 

「ふふ・・・水銀燈ったら・・・。本当に、エッチ!えい!」 

力一杯手に力を込め水銀燈の秘部を弄ぶ。。 

「あああっ、気持ちいいの、メグぅ、んっ、あっ、ああああああっ・・・・!!!」 

絶頂に達した水銀燈の体を快感が走り、手足が痙攣する。 

「はあ・・はあ・・」 

完全燃焼した水銀燈がベッドに汗だくで倒れこむ。 
その水銀燈を満足気に眺めながら、メグが呟いた。 

「ふふふ・・・やっぱり、とーってもかわいいわ。水銀燈・・・?」 

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「ねぇこっちにいらっしゃいよ」 

メグが水銀燈をベッドに誘う。 

「もー、おいでってば。まだ昼間の事怒ってるの?」 

水銀燈は口を尖らせ、部屋の片隅に座りながら 
ずっとメグを睨み、ふて腐れていた。 

ようやく機嫌も治ったのか、水銀燈が口を開いた。 

「・・・・・あの歌・・・・」 

「・・・・歌?」 

「なんていうの・・・?」 

おわり 

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