※この物語は、もしもジュンがどsだったら、という設定を元に構成されています。 
 暴力的なものが嫌いな方はご注意ください。ただし、ドールズを壊したり殺害したり 
 といった事は一切ありませんのでその点についてはご安心ください。基本はエロパロ 
 です。 
    
   それでは[もしジュンがドSだったら]をお楽しみ頂ければ幸いです。 

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 〜第一話〜 ジュン、大地に立つ 

僕の名前は桜田ジュン。 
善良な一般市民だ。 
今僕は、とある理由で学校に行っていない。 
というのも、あの梅岡(通称UMEOKA)の屑男のせいだ。 
あの野郎・・・・許さねえ。ぶっ殺してやる! 
この俺を全校生徒の前で辱めた上に、本人はいい事した気分でいやがる・・・・。 
ああああああああああああっ!うぜえええええええっ! 
おまけに、俺の趣味をUMEOKAに暴露しやがったのはおそらくあのクソ夫どもだ。 
いや、間違いない。確信がある。あいつら・・・! 
俺がちょっとからかっただけなのに、やってくれる。 
とりあえずゲロは奴らにぶっかけてやったが、それにしても腹の虫が全く収まらねえ! 
今俺は表向きはヒキコモリとして知られている。 
が、実際は違う。 
復讐だ。 
奴らに復讐してやるのだ。 
そのためには、愚民どもにヒキコモリなどと思われる屈辱にも耐えてみせる。 
この世は僕のように感情をコントロールした者だけが勝つことができるのだ。 
それにしてもあのクソ夫どもは簡単にひねれるとして、問題はUMEOKAだ。 
奴は強い。 
あれだけの騒ぎを起こし、表向きではこの俺はヒキコモリになっているにも関わらず、 
奴は平然としている。 
なんの罪悪感もなく、この俺に電話をかけてきたりした。 
一筋縄では、いかない。 
それに、俺のことを嘲笑い見下した愚民どもだ。 
奴らもただじゃおかない。 
皆殺しだ。 
そのための計画と準備をしているのである。 
勉強?そんなもん、一ヶ月もあれば全部終わる。 
本を読んで忘れないだけじゃないか。 
なんで愚民どもはそんな事も出来ないんだ? 
全く・・・理解できない。 

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〜第二話〜 紅 

僕が崇高なる目的を達せんがために、恐ろしくも美しい芸術ともいえる計画を 
頭の中で入念に練りこんでいた時だった。 

「ジュ、ジュンく〜ん?」 

ちっ。ブスが。 
のりが僕の部屋の扉をノックしやがった。 
のりっつーのは僕の姉だ。 

「邪魔をするな、ブス。僕は今忙しいんだ。お前の下らない話に付き合うほど 
 暇じゃないんだよブス。消えろ、そして死ね」 

「そ、そんなこと言わないで・・・ジュンくぅん・・・。 
 下で、お姉ちゃんとお話しましょう?ね?」 

ふん。お前みたいな馬鹿と話をしたって、ちっとも楽しくない。 
さっさと消えないと・・・ 

「ほら?ジュン君にお手紙もきてるのよぅ?えーと、あら? 
 差出人の名前が書いてないわねぇ」 

「さっさとよこせ」 

僕がドアを開ける。 
のりが嬉しそうに顔を輝かせたが、無視だ。 
のりの手から手紙をひったくる。 
手紙・・・?一体誰からだ?まさか・・・UMEOKAか?奴ならやりかねん・・・・。 
僕が手紙の封を開けるとそこにはわけの分からないイカれた文章が書かれていた。 

「うん?人工精霊?まきますか?なんのこと・・・」 

・・・・のりがじっとこちらをみている。うぜえ。 
僕が無言で睨むと、「きゃっ」と言いそのまま下へ降りて行ってしまった。 

「ふん?オカルトかなんかか?全く・・・・まあ、面白そうでない事もないかな・・・」 

僕は「まいてやっても良い」と手紙の空白に返事を書く。まく、って何をだよ。 
手紙に書いてある指示通りに机の引き出しにそのイカレた手紙を入れる。 
僕はお茶目なのだ。 

その時、後ろからゴト、と音がした。 

「あん?なんだ?」 

後ろを振り向くと、そこには・・・・大きな鞄があった。 

「おお?なんだこりゃ?」 

もしかして今の手紙のやつか?すげえな、あっという間に・・・本物だったのか? 

僕は早速その鞄を開ける。 
するとそこには、大きな赤い人形が入ってた。 
なんだか大層なドレスを着ているし、やたらリアルだ。 
・・・いらねえ。 

「何かと思えば・・・・人形かよ!呪いの人形、とかいうやつか? 
 つまんねー!ありきたりすぎ!」 

しかもガキ。話にならねー。 

しかしそんな事を考えながらその呪いの人形を眺めていた僕の視界に、 
ネジの差込口が飛び込んできた。 
ネジ?そんなの鞄に入ってたっけ?・・・お、あるある。これか。 
僕はネジを取り出し、鞄の蓋を閉め部屋の隅に蹴り飛ばした。 
どれ、いっちょ巻いてやるか。 
一人で部屋でお人形遊びかよ・・・・。ちぇっ。 
僕がネジを巻いてやると、急にその人形が光りだした。 

「うおっ、まぶしっ」 

落ちながら・・・って、とにかくその人形は光が収まると、ひとりでに立ってやがった。 
そして、目を開けて・・・すげ・・・こちらに歩いてきた。 
つええ。一体どういう構造なんだ?科学はここまで・・・? 
そう考えていたとき・・・・ 

ばっちん 

・・・・人形が僕を頬をぶちやがった。 

「失礼な人間ね。人を見るなりいきなりつまんないだのありきたりだの」 

・・・・・。 
おやじにm(ry とにかくムカついた。 

「私の名前はローゼンメイデン第五ドール、真紅・・・!?」 

名前は真紅・・・。それだけ聞けば十分だ。 
僕は子供に暴力を振るったりするのは嫌いだが、僕に害をあたえるのならば話は別だ。 
なぜなら、僕に歯向かう奴にはみな、死、あるのみなのだから。 
僕はその真紅というのろい人形の胸元を掴むとベッドに投げ捨てた。 

「な・・・、何をするの!無礼者!いきなり・・・出てきなさい、ホーリエ!」 

・・・? 
何も起こらない。 
なんだ、ホーリエって?人名? 
その呪い人形は鞄の方を見つめ、呆然としている。 
なんだかよく知らないが、とにかくこいつはDQNだ。 
お嬢様ぶりやがって・・・こういう奴には恥辱を与えるのが一番効果がある。 
小学校のときの委員長も、三年の生徒会長もそれで黙らせてやったのだ。 

「おい」 

呪い人形に向かって話す。 

「しゃぶれ」 

僕のマスターソードを呪い人形・真紅に突きつける。 

「・・・え・・・あ?・・・えっ・・・」 

僕のソレをみて、真紅が赤くなる。 
混乱しているのか? 
僕はロリコンではないがその反応は気に入った。 

「ほら、はやくしゃぶれよ」 

真紅の頭を掴み、無理やりソレに近づける。 

「あ・・・や、やめて・・・いや!」 

嫌がる真紅。 
いいねえ。 
少し興奮してきたよ。 

「やめ・・・あぐ、もが、うっ・・・」 

真紅がソレをしっかりと口に咥えた。 
ちょっと泣いてるようだ。 
が、そんな事は知らん。 
というかむしろ良い。 
髪の毛を掴んで、前後に動かす。 

「うっ・・・うっ・・・えっ・・・」 

あっという間に絶頂。 
う・・・出る・・・・。 
真紅の口の中に液体を放出する。 
真紅が顔を歪ませる。 

「ほら、飲めよ」 

無理やり真紅の口を塞ぎ、飲ませる。 

「う、うえっ、にが・・うっ・・・」 

ごくり。 

全部飲んだようだ。 
よしよし。 
ほら見ろ。すっかりおとなしくなった。やっぱこれに限るね。 

「おい、いいか。お前は今日から僕の奴隷だ。僕のことはジュン様と呼べ。いいな?」 

「・・・・!!・・・は、・・・は、い・・・ジュン様・・・・」 

ふん。あっけないもんだ。 
ビクビク震えてやがる。 
所詮は人形だな。 

その後、僕の奴隷としてのりに真紅を紹介してやった。 
その間中なぜか真紅は僕の顔をじっと見つめていた。 
のりは特に驚かないようだった。このボケ女め。 
のりはなにか真紅に耳打ちをしていた。 
その後、カワイイだの、よろしくだのと言っていた。 
真紅は元気のない顔でその話を聞いていたが、時々僕のほうをちらちら見ていた。 

そのまま夜になった。 
真紅も加えてのりと三人で食事をとった。 
真紅は意外そうな顔で食卓についていた。 
さっきからおかしなやつだ。 
人形のくせに、真紅は飯を食っていた。 
ただし、あまり箸が進んではいないようだったが。 
ま、当然か。 
のりは頻繁に真紅についてあれこれ聞いていた。 
真紅はのりには慣れたらしく、しかし依然として弱弱しく質問に答えていた。 
アリスゲームだのなんだのと言っていた。 
全然興味ない。 

9時になり、僕は布団に就こうとした。 
僕は早寝早起きを心がける良い子なのだ。 
真紅がそんな僕に話しかけてくる。 

「あ・・・あの・・ジュ、ジュ・・・ジュン様・・・、私は、あの・・・鞄がないと眠れなくって・・・」 

ふん。 
鞄は僕が取り上げた。 
おそらくこいつはなにか武器をあの鞄の中に隠してある。 
たぶんホーリエとかいう名前のやつだ。 
さっきのやり取りからして、ほぼ間違いない。 

「駄目だ。あの鞄は渡せない。お前が反抗するからな」 

「・・・!そ、そんな・・・。私達ローゼンメイデンはあの鞄で眠らないと・・・」 

真紅が涙目になる。 
あーうぜえ。 
泣かすのは好きだが(おっと)、さすがに寝る前に泣かれるのも・・・ああ、もう9時5分だ! 

「分かったよ、お前が反抗しないって証拠を出せば返してやるよ」 

「え・・・あ、う・・・あの、私と契約すれば、私は貴方と」 

「ジュン様」 

「あ、・・・ジュン様と離れる事は出来なくなり、力もジュン様が制御できるようにな・・・ります・・・」 

・・・嘘は言っているようには見えないが・・・。 
まあ、良いだろう。慎重だが、度胸もある。それがこの桜田ジュンだ。 

「いいだろ、契約ってのは何をすりゃいいんだ。」 

「その、口付けを・・・・」 

そらよ。 
真紅に口付けしてやる。 

「・・・・!??んっ・・・あっ・・・」 

真紅が目を見開いている。 
また赤くなってやがる。 
ガキだな全く。お前がしろって言ったんじゃねーか。 
・・・・!? 

「うおっ、まぶ(ry あちっ」 

なんだこりゃ。 
左手に指輪が現れやがった。 
薔薇の指輪・・・だせえ。 

「うわ・・・最悪。もういいや、とっとと寝ろ真紅・・・ん?」 

ぼーっとしている真紅。 
僕のほうを見ている。 
なんなんだこいつは・・・頭でもおかしいのか? 
付き合ってられん。 

「電気消すぞ。さっさと鞄とやらに入れよ。言っとくけどお前も9時には寝るんだぞ」 

僕が眠っている間に何をされるか分かったもんじゃない。 
それに、僕は夜更かしする奴が大嫌いなんだ。 
眠りとはそもそも・・・・いや、いい。どうでも。 
鞄を取り出し、真紅の足元に投げ捨てる。 
真紅はよろよろとその鞄の元へ行き・・・蓋を開けた・・・? 
ここで寝る気かこいつ・・・。 
よくもまあ・・・わけ分からん奴だ。普通嫌がるだろ。 

「・・・おやすみなさい・・・」 

そう言うと、真紅は鞄の中に入る。 

「ああ、おやすみ」 

返事をすると、僕は電気を消した。 
布団に就くとしばらくしてから、鞄の閉じる音がした。 

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突然だが、僕の家に呪い人形がさらにもう一体増えた。 
真紅が僕の家にやってきた翌々日の事だ。 
雛苺と言う名のドールだ。 
どういういきさつで僕の家に住み着くようになったのかは面倒くさいので説明しない。 
この雛苺という人形だが、真紅と違いなかなか見所のある奴だった。 
僕のクラスメートに柏葉って名前の女が居るんだが、 
そいつを訳の分からんイカレた世界に閉じ込めた上に殺しかけたのだ。 
しかも、退屈というだけの理由で、らしい。 
僕はこいつの性格と度胸を見込んで、片腕とすることにした。 
こいつはガキなうえに我侭だが、上手く鍛えれば戦力になる。 
僕はそう判断した。 
ふん。アリスゲームとかってやつがどれだけ危険なものかは、 
真紅が僕の家にやってきた翌日に詳しく聞いた。 
僕は全然興味が無かったのだが、嫌々話を聞いてみると結構やばいものらしい。 
全く持って不条理だが、巻き込まれた以上仕方が無い。 
身を守るためには、戦力が多いほうが何かと有利だ。 
上手くいけば、そのままUMEOKAのアホにも一杯食わせられるかもしれないしな。 
まあ、そういう訳で雛苺が僕の家に来た翌日の事だ。 

「ジュ〜ン〜、うにゅーが食べたいの〜」 

「そうか」 

「うにゅーがた〜べ〜た〜い〜!」 

・・・ちっ。うるせえ。 

部屋には僕と雛苺、おまけで真紅が居た。 
真紅は床に座って本を読んでいる。 
雛苺が来てから、こいつは少しだけ元気が出たように思えた。 
仲間が増えて、嬉しいのだろうか。ふん。 
そして、忙しくPCをいじっている僕に先ほどからまとわり付いているのが雛苺だ。 
ここまでうざったい奴とは・・・。 
僕は聞きたくないが、我慢して聞いてやる。 

「なんなんだ、そのうにゅーってのは」 

「うにゅーはね、白くって柔らかくってまるーいの!」 

ちっ。 
そんな抽象的な事言ったって分かるわけが無いだろ。 
白くて、柔らかくて、丸い・・・。ああ。 

「真紅」 

真紅が僕の方を向いた。 

「脱げ」 

「・・・え?」 

真紅の驚く顔。 
くくく。 

「いいから、脱げ」 

真紅の顔が青ざめていく。 
訳がよく分からない、といった様子だ。 
雛苺の方をちらり、と見る。 
雛苺が「うゆ?」と首を傾けている。 
こいつは雛苺の前では僕と会話をした事は無かった。 

「返事は?」 

「・・・は、はい・・・ジュン、さ・・・ま・・・」 

顔を俯かせ、真紅は小さな声で呟いた。 
雛苺が怪訝な顔をする。 
やはりな。 
真紅が僕に会う前に、雛苺にどんな態度で接していたのかは容易に想像できる。 
真紅が唇をかみ締めながら、俯いたまま震える手でドレスのボタンを外してゆく。 
頬は紅潮している。 
真紅がドレスを脱ぎ下着姿になったところで、僕は真紅に近づいた。 

「うにゅーってのは、これの事か?」 

そう言うと、真紅の下着を下にずらし胸を露出させた。 
小ぶりながらも、小さく膨らんでいる。 
乳首は綺麗なピンク色だった。 
真紅が目を見開き、屈辱と恥辱で顔を真っ赤にする。 

「う、うゆ?え・・・真紅・・・?」 

「違うのか?」 

僕が後ろから真紅の胸をわしづかみにし、揉み回した。 
真紅が顔を歪め、小さく呻く。 

「柔らかくて、丸くて、白い・・・。これだろ?少し小さいけど」 

真紅が声を押し殺し、泣き始めた。 
真紅が顔を下に向けたまま泣くのも構わず、僕は胸を揉み続けた。 

「ち、違うの!雛が言ってるうにゅーは違うの!」 

「そうか、違うのか。」 

そんな事はとっくに分かってた。 
こいつはさっき、食べる、という単語を口にしていた。 
そして白い、丸い、柔らかい・・・。まんじゅうだろ? 
そんな事を考えながら、僕は真紅から手を離した。 
真紅が小さく泣きながら、床に崩れ落ちる。 
いいねえ。たまんねー。 

「そのうにゅーってのはどんな味なんだ?」 

「あ・・・その、苺の味がして、甘ーいの・・・」 

雛苺も戸惑っているようだ。 
おそらく自分の知っている真紅とは全く違う今の真紅の姿に、 
驚きを隠せないのだろう。 
ただ、思ったよりも騒がないのが気になったが・・・。 
それよりも、こいつの言ってる食い物だが・・・。 
苺大福に、決定。間違いない。 

「分かった。いいよ、買って来てやるよ。その代わり、トレーニングはしっかり 
 やるし、落書きは絶対にしないと誓えよ」 

やれやれ・・・。 
この僕を買い物に出すとは、こいつはやっぱりただ者じゃないな。 
まあしかし、真紅を苛めて気分も良いし、行ってやっても良いか。 
それに、こいつは気分屋だから機嫌を損ねるとトレーニングもしないだろうし。 
トレーニングっていうのは、他の呪い人形どもと戦うときのための訓練の事を指す。 
僕は真紅のほうに脇目も振らずに、部屋を出る。 
財布を持って玄関を出るとき、ふと思った。 
そういえば、家を出るなんて何日ぶりだろうな・・・。 

苺大福を買って戻ってくると、二階に上がり部屋のドアを開ける。 
雛苺が絵をスケッチブックに描くのを止め、こちらをみる。 
真紅は、部屋の隅にひざを抱えて俯いていた。 

「おい、雛苺。買ってきてやったぞ」 

「あ、わーい!うにゅーだぁ!」 

雛苺が小走りに駆け寄ってきた。 
さっきの事はもう忘れてるのか? 

「下で食えよ。僕の部屋で食べると汚れる」 

雛苺が部屋を出て僕がドアを閉めようとすると、僕の視界に真紅の姿が入ってきた。 
目を赤く腫らして、寂しそうに僕のほうを見ていた。 
・・・・ちっ。 

「お前も来いよ」 

それだけ言うと、僕は部屋のドアを閉めた。 
一瞬だけ、真紅の悲痛そうな表情が驚きに変わるのが見えた。 

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「おい、ブス。牛乳が無いぞ」 

僕が玄関に居るのりに向かって告げる。 
のりは学校へ行こうとしていた。 

牛乳がなけりゃ朝飯が食えないじゃないか。 
僕は朝はコーンフレークと決めているんだ。 

「ああ、ごめんねぇジュン君。学校の帰りに買ってくるから、その・・・」 

「絶対に忘れるなよ」 

「・・・え?」 

全く、なってない女だ。これだから・・・ん? 

「なんだよ?」 

のりがぼけっとした表情でこちらを見ている。 
なんだ?ついにボケたか? 

「あ・・の・・・・。その、ジュン君てっきりまた怒るものだと思ったから・・・」 

・・・は? 

「ジュン君、なんだか変わったわねぇ。前よりも優しくなったみたい。 
 うふふふふ。お姉ちゃん嬉しいわぁ。真紅ちゃん達が家にきてからかなあ?」 

のりが嬉しそうに笑いながら話す。 
真紅達が来てから・・・だと・・・? 

「・・・ブス、なめた口を聞くなよ」 

僕が怒気を膨らませた。 

「あ・・・ご、ごめんねぇ・・・」 

のりが急いで玄関から出て行く。 

「・・・ブスめ、ふざけたことぬかしやがって・・・!」 

僕が変わっただと?優しくなっただと? 
なにを寝言を言っているんだ、あの女・・・。 

僕がなんとなくイライラしながらリビングへと戻る。 
雛苺が床に這いつくばりながら、スケッチブックに絵を描いている。 
下手くそだ・・・まるでミミズがのたくっているようだ。 
真紅は、ソファに座ってテレビを見ていた。 
テレビの内容は・・・くんくん探偵とかいう人形劇だ。 
真紅はこの人形劇が大好きで、毎日欠かさず観ていた。 
呪い人形のくせに・・・。 
真紅が家にいて笑顔を見せる数少ない瞬間の一つがこの番組を観ているときだった。 
今も、真剣な表情でテレビ画面を食い入るように見つめている。 
・・・・気に入らないな。 

「真紅、どけ」 

そう言うと、真紅がきょとんとした表情でこちらを振り向く。 

「え・・・?あの、でも・・・今・・・」 

「知るかよ。そんなくだらない番組は観たくない。僕は他の番組が観たいんだ」 

そう言って僕は真紅をソファから突き飛ばしてそこに座り、勝手にテレビのチャンネルを変えた。 
真紅が悲しそうな顔をする。 
小さく「くんくん・・・」と呟いたのが聞こえた。 
大好きなくんくんの番組を途中で変えられてしまい、そうとう落ち込んでいるようだ。 
ふん、いい気味だ・・・。 
真紅の落ち込む顔を尻目に、僕は悠然とテレビのチャンネルを切り替えていく。 
ふと真紅に目をやると・・・ 

「・・・なんだよ、その目は・・・!」 

真紅が恨めしそうな目でこちらを見ていた。 
むかつく・・・。 

「何なんだって言ってるんだよ!僕のすることに文句があるっていうのか!?」 

僕の怒りがだんだんと膨れあがっていく。 
こいつ、僕の奴隷のくせに・・・この反抗的な目・・・! 

「文句があるっていうのならはっきり言ってみろよ、え?」 

僕が立ち上がり、真紅に近づいていく。 
真紅が怯えた表情で後ずさる。 
僕は手を大きく振り上げると、真紅の頬めがけて勢いよく平手打ちをした。 

ばしっ、と大きな音がする。 

体の小さな真紅は吹き飛び、床に倒れた。 
真紅は頬を手で押さえ、小さく泣き始める。 
・・・なんだよ?お前が悪いんだろ?自業自得じゃないか! 

「失せろよ」 

真紅に告げる。 
真紅がショックを受けたような表情で、泣きながら目を見開きこちらを見る。 
なんだよ、なんなんだよ・・・・その顔は! 

僕の不快が最高潮に達した。 

「とっとと失せろ!」 

怒鳴ると、真紅が小さく呻いて顔を俯かせた後、走ってリビングから逃げ出していった。 
階段を駆け上がる音が聞こえた。 
一瞬家から出て行くのかと思い、ドキッとしてすぐに思い直す。 
あいつは僕と契約をしているから僕と離れることはできない。 
だから今までも逃げずにこの家に留まっていたんだ・・・。 
そう考えて、更に腹が立った。 

「ふんっ!」 

不快な気分を紛らわせるため僕はソファに座り、適当な番組を視聴し始めた。 
バラエティ番組だ。 
司会者が、ギャグを言う。 
観客が、ドッと笑う・・・。 

なにが面白いのだろう、こいつらは。 
ちっともおもしろくない。 
つまらない。 
馬鹿らしい。 
どいつもこいつも・・・。 
こんなことして何になるってんだ? 

・・・・くそ、くそ、くそ、くそ、くそ! 
僕は悪くない!真紅が悪い!全部だ! 

ふと、雛苺がリビングに居たことを思い出した。 
雛苺の方を見ると、背中しか見えなかったが、まだスケッチブックに目を向けているようだった。 
が、手は止まっている。 
・・・・こいつも、僕が悪いと思っているのだろうか・・・? 
怒りが収まらない。 
真紅。 
真紅だ。 
悪いのは全部真紅だ。 
なあ・・・そうだろ? 

その日、真紅は鞄に閉じこもって出てくることは無かった。 

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「真紅、紅茶でも飲むか?」 

「え?え、ええ。いただくわ、ジュン」 

真紅がぎこちなく返事をする。 
僕がポットからお湯を出し、紅茶を作り始める。 
今リビングには真紅と僕、例によって雛苺がいつも通り床に這いつくばって 
下手くそな絵(曼荼羅?)をスケッチブックに書き殴っていた。 
真紅はテーブルに座って雛苺の落書きを眺めている。 

なんだ。何が言いたい。 

・・・ふん。あの後いろいろとあったんだよ。詳細は話したくない。 
簡単に言えば、雛苺が僕に意見して、その内容は僕が納得できるものだったって事だ。 
くそ、雛苺のやつ。まさかアイツが僕に意見するなんて。 
しかもあんな事言われたんじゃ僕も真紅への対応を変えざるをえないじゃないか。 
とにかく、僕は真紅を奴隷とするのは止めた。 
真紅が僕に反抗できないだなんてのは嘘っぱちだって事が分かったからな。 
それに、真紅があんな事を考えていたとは・・・。 
その心意気は、(おせっかいだが)評価できる。 
だからと言って、このまますごすごと引き下がるのは面白くない。 
あれ以来真紅の泣き顔を見ていないので、僕は不満だった。 
真紅を虐めるのはもはや僕の日課であったし、それをいきなりやれないとなると 
僕としては非常につまらない展開だ。 
以前のように大義名分がない状態で真紅を泣かすことはもうできなくなってしまった。 
しかし、大義名分があれば話は別だ。そう、話は別・・・。 

「ほら、できたぞ」 

僕が紅茶を真紅のミニサイズのカップに注いで、真紅の前に置いてやる。 

「ありがとう、ジュン」 

真紅が微笑みながら僕に礼を言う。 
なんで頬を染めてんだこいつは。 

「ああ」 

僕はそう言うと真紅の前の席に座り、一緒に紅茶を飲み始めた。 
雛苺の落書き(やっぱり曼荼羅だろ?)を眺めながら考える。 
真紅の笑う回数が、以前よりずっと増えたことには嫌でも気がついた。 
実のところ、こいつは最近ずっと楽しそうにしている。 
僕がこいつへの待遇を変えたことがそんなに嬉しいのだろうか? 
それにしても・・・真紅は僕と会話をするときも、全く嫌そうな顔はしない。 
普通嫌がるだろ・・・フェラを強制されたり知り合いの前で服を脱がされて 
胸を揉まれたり、挙げ句の果てにぶたれた相手と会話をするのなんて。 
本当に分からない奴だ。 
真紅に目をやると・・・真紅が僕からぱっと目を反らしたことに気がついた。 
そのまま真紅を眺めてると、真紅の顔がみるみる赤くなっていく。 
・・・・本当に分からない奴だ・・・。 
まあいい。計画を実行させてもらうぜ。 

「真紅、ちょっと待ってろ」 

「・・・え?」 

そう言うと僕は、リビングを出て二階に上がり、自分の部屋へ入る。 
机の引き出しを開けて、取り出したもの。それは・・・。 

手作りの、くんくん人形。 

階段を下りて、リビングへ戻る。 

「ほら、真紅。これやるよ」 

そう言うと、真紅にくんくん人形を手渡す。 
真紅が絶句して、それを受け取る。 

「お前にはいろいろしちまったからな。これはその詫びだ。 
 この二日間の間、徹夜で作ってたんだ。自信作だぞ?」 

嘘である。僕は全く悪くない。 
だが、いいのだ。これで真紅を泣かせられるのならな。 

「・・・ジュン・・・。ありがとう・・・・」 

・・・真紅が目に涙を浮かべながら、呟いた。 
少しだけ、ドキッとしてしまった・・・・。 

こんなに嬉しそうな真紅の顔は初めて見るな・・・。 
・・・確かに真紅は泣いたが、これは予想外だった。 

「すごいのだわ、ジュン。こんな素晴らしい物が作れるなんて・・・。 
 私、大切にするわ・・・」 

大切そうにくんくんを抱きしめる真紅。 
本当は2,3時間でちょちょいと作った代物なんだが・・・。 
まあ、気に入ったのなら作戦は成功だ。 

「あーーーー!!!ずるいの、ずるいの!真紅ばっかり! 
 雛もほしい、雛もほしいのー!!!」 

雛苺、空気を読まずに乱入。 
・・・ちっ。うるせえ・・・。 

「雛苺、お前にはこのマポロチョコをやろう」 

「いーやーなーのー!!雛もくんくんがいーの!」 

「そうか。なら、このマポロチョコは僕が食べちまうか」 

「あーー!」 

そう叫ぶと雛苺は僕の手からマポロチョコを取ろうとジャンプし出した。 
単純なやつめ。 
真紅の方を見ると、まだくんくん人形を抱きしめて嬉しそうにしていた。 

その後、夕方までずっと真紅はくんくん人形を抱きかかえて離そうとしなかった。 
僕はじっくりと、真紅がくんくんを手放す機会を待つ。 
そして、チャンスがやってきた。 
真紅が、毎日欠かさず見ているくんくん探偵の人形劇場を観出したのだ。 

「ジューンー。今日はぱそこん触らないのー?トレーニングはー?」 

「うるさい、今日は無しだ。だまって絵を描いてろよ雛苺」 

ぶー、と言いながら雛苺が僕から離れた・・・今だ! 
すばやく真紅の背後に近づくと、真紅の隣にあるくんくん人形をこっそり奪い取る。 
真紅はテレビに夢中で気づかない。にやり。 
僕はくんくん人形をキッチンの棚の奥に隠す。ここなら絶対に見つけられない。 
その後僕は自分の部屋に戻り、くんくん探偵が終わる時間まで部屋で時間を潰した。 
あー楽しみだなあ。真紅のやつ、いったいどんな顔をするだろうか? 

しばらくしてリビングに降りると、真紅が焦った様子でリビング中をうろうろしていた。 
雛苺に何か訪ねているようだ。まあ、なにを訪ねているのかは想像に難くないが。 

「どうしたんだ?真紅」 

「あ・・ジュン・・・!な、なんでもないのよ、なんでも・・・」 

くくく。困ってる困ってる。 

「真紅、実はあのくんくん人形だけどさ、小道具も作ってあるんだ。 
 今から二階に取りに来いよ、人形もって」 

僕が満面の笑みで真紅に語りかける。 
おっとっと、いかんいかん。愛想が良すぎてもまずい。 
だが、真紅にはそんなことに気づく余裕さえ無いようだった。 

「あ・・・えと、その・・・あ、後から行くわ・・・」 

「そうか」 

そう言うと、僕はリビングを出て・・・・ドアの隙間から中を覗いた。 
真紅が、半泣きの状態であちこちを探し回っている。 
そりゃあそうだろう、ついさっきもらったばかりの人形を無くしちまったんだからな。 
くっくっく。 

僕が部屋で待ってると、真紅がゆっくりとドアを開けて入ってきた。 
震えながら・・・目には涙が溜まっている。いいねえ。 

「真紅?どうしたんだ?僕がさっきやった人形は?」 

わざとらしく真紅に聞く。 

「・・・・あ・・・の・・・その・・・ジュン・・・・その・・・」 

真紅の声がみるみるうちに泣き声になっていく。 
そして、言葉を続けた。 

「ごめんなさい!ジュンからもらったくんくん、無くなってしまったの! 
 ほ、本当にごめんなさい!ほんとうに・・・」 

真紅が目をつむって、一気に言った。 

「・・・・」 

ここはいったん黙って、と。 
真紅がゆっくりと目を開きこちらを見ると同時に、僕は悲しみの表情を作る。 

「・・・・なんだよ、それ・・・」 

我ながら、うまく言ったもんだ。 
真紅の顔がみるみる青ざめていく。 

「・・・いらないならいらないって、はっきり言えば良かっただろ。 
 なんで受け取ったりしたんだよ。こんなに早く無くすわけ無いだろ」 

「ち、ちが・・・いらなくなんて・・・・」 

「もういいよ。あっち行けよ、真紅。僕のこと嫌いなんだろ」 

言葉責め。 
あー。たまんねー。 

「ごめんなさい、ジュン、ごめんなさい・・・・! 
 許して頂戴・・・、そんなつもりじゃ無かったのよ・・・」 

真紅がついに、目からぼろぼろと涙をこぼし始めた。 
いいなあ、いいよ真紅。惚れてしまいそうだ。 

「本当に悪いと思ってるなら、証拠を見せてくれよ」 

「証拠・・・?いいわ、なんでもするのだわ、だから・・・」 

・・・よし。作戦通り・・・。 

「じゃあ・・・オナニーしろ」 

「・・・え?今なんて・・・」 

真紅が僕に聞き返す。 

「オナニー、しろ。今、ここで。なんでもするんだろ?」 

「そ、そんな・・・ジュン・・・」 

真紅が驚愕のあまりに凍り付く。 
やばい、顔がにやついてしまう。 

「やっぱりな・・・嘘か・・・・」 

「ち、ちがうわ、ジュン!分かったわ、やる・・・から・・・・」 

そう言うと、顔を下に俯ける。 
そして、真紅がドレスのボタンに手をかけ、ゆっくりと外していく。 
顔が耳まで真っ赤だ。 
ドレスを脱ぎ終え、下着に手をかける。 
真紅がちら、とこちらを見る。 
本当にやるのか、とでも言いたげな目だ。 

「早く」 

僕がそう告げると、真紅が再び俯き、目を閉じながら下着を脱いだ。 
真紅の小振りな乳房が露わになる。 
真紅は下唇を噛みながら、下の方の下着も下ろした。 
真紅の性器が、ちらりと見えたが、真紅はすぐに手で隠してしまった。 

「隠すなよ」 

僕がそう命令すると、真紅は恥辱に涙を流しながら手をどけた。 
人形だとはとても思えないくらい、きれいな性器だった。 
しかしそれ以上に僕を興奮させたのは、真紅の表情だった。 
いまや真紅は、これ以上ないくらいに顔を赤くしていた。 
はっきりと震えているのが分かる。 
僕はロリコンではないが・・・・・これは。 

「早くオナニーしろよ」 

僕がそう言うと、真紅が目をぎゅっとつむり、自分の秘部に手を伸ばした。 
そして、ゆっくりと・・・・愛撫し始めた。 
ぎこちない手つきで、しかししっかりと自らの秘部をまさぐる真紅・・・。 
僕は完全に興奮していた。 
むらむらと、危ない感情が湧き起こってきた。 

「・・・あっ・・ん・・・」 

真紅が小さく喘ぎだした。 
体は小さく痙攣している。 
真紅・・・。かわいいな・・・。 

「・・・・ん・・・んっ・・・!」 

真紅が抑えきれずに、小さく漏らす喘ぎ声・・・。 
僕は真紅をどうにかしてしまいたい感情に襲われた。 
と、その時・・・。 

「・・・あ・・あんっ・・・あぁ!」 

真紅が体を痙攣させながら、大きめの声をあげた。 
どうやらイったようだな。 

「早かったな、真紅。僕に見られて興奮したのか?」 

「そ、そんなこと・・・」 

真紅は震えながら弁解しようとするも、言葉に詰まる。 
ああ・・・いい・・・。 

「まあ、真紅の気持ちはよく分かったよ。本当に無くしたっていうなら仕方な・・・」 

「ごめんなさい、ジュン・・・せっかく作ってくれたのに・・・」 

・・・真紅が謝る。 
この状況で、か・・・? 

「・・・いいよ、真紅。また作ってやるからさ、な?・・・もう、服着ろよ。」 

なんなんだ、この強烈な罪悪感は・・・。 

・・・罪悪感? 
僕が・・・? 

真紅がドレスを着終わると、僕に向かって言った。 

「ほんとうに・・・ごめんなさい・・・」 

・・・・。 

真紅は言い終えると、顔をまた赤くして部屋から出て行ってしまった。 
僕が呆けていると、玄関のドアの開く音が聞こえた。 
どうやら、のりが帰ってきたようだ。 

学校から。 

おわり 

ゆるせよ。な?お願い。感想頼むぜ・・・。 
あと誰でもいいんで新スレを立ててくれ。 
このままでは水晶のry 

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