「真紅?」 

真っ暗な廊下をゆっくりと歩き、真紅を探す。 

「全く、一体どこへ行ったんだ?こんな時間に・・・」 

つい先ほどの事だった。 
勉強を終え時計を見ると、もう夜中の一時を過ぎていた。 
もう寝ようかと思い椅子から腰を上げると、三つの鞄のうちの一つが空いているのが目に入った。 
あの位置にある鞄には、いつも真紅が眠っていた。 
ということは、いつもは9時になると眠りについている真紅が今夜は起きているということになる。 

「真紅ー」 

大声は出せない。 
姉ちゃんも性悪人形も雛苺も眠っているのだから、起こすのは忍びない。 
階段を降りると、リビングから明かりが漏れている事に気づく。 
小さな小さな、ほんの小さな光だ。 

「真紅」 

ソファーの上に一人で横になっている真紅を見つけた。 
暗くって良く見えないが、窓から差し込んでくる月明かりでうっすらと見える。 
一体どうしたのだろう?なにかあったのだろうか。 
リビングに近づくにつれて、真紅の姿がはっきりしてくる。 

「おい、真紅・・・!?」 

声をかけようとして、止まる。 
自分の目を疑った。 

「んっ・・・あんっ・・・あ・・・」 

いやらしい手つきで自らの秘所をまさぐる。 

「あっ・・・んっ・・・」 

真紅は頬を紅潮させ、うすく口を開いている。 

頭がくらくらする。心臓が高鳴る。 
ドクンドクンと胸を打つ音が大きすぎて、真紅に気づかれるのではないかとさえ思った。 
まずい。戻ろう。早く部屋へ戻るんだ。真紅に気づかれないうちに・・・。 

「あっ・・・んっ・・・あっん・・・」 

しかし、足は全く動こうとしない。目が離せない。 

なにをしているんだ、僕は・・・。相手は人形だぞ? 
これじゃまるで変態じゃないか、変態・・・。 
戻るんだ、覗くだなんて、絶対にダメだ。戻るんだ・・・。 

ようやく足が動く。が、目は離れない。 
真紅が体を少しこちらに向けた。 
はだけた胸を、自らの手でまさぐっている。 

「・・・・っ!」 

やばい。戻らなきゃ。急ぐんだ、急・・・ 

「んっ・・・ジュン・・・私・・・」 

真紅があえぐ。 
え?なんだ?なんで僕の名前を・・・ 

「ジュン・・・ジュン・・・あっ・・・ん・・・」 

真紅がなにかを手に持って、抱きしめている。 
何かの布・・・服? 
真紅がその何かの匂いを嗅ぎながらあえぐ。 
愛おしそうに、ゆっくりと、何度も、何度も・・・。 
それは・・・僕のパジャマだった。 

「・・・・・・」 

どういうことだ?何で?どうして? 
動揺し、視界が揺れる。足元がふらつく・・・。 

どたっ 

床に尻餅をついた。 

びくっ、と肩を震わせ、真紅の手が止まる。 
そしてゆっくりと、恐る恐るこちらを見る。 
先ほどまで紅潮していた顔が、一気に青ざめている。 
その瞳が、みっともなく床にへたれこんでいる僕を捉える。 

「ジュ、ジュン・・・!」 

あわてて両手で露出していた体を隠す。 
顔がみるみる真っ赤になっていく。 

「あっ、ち、ちが、違うのよ、これは・・・・」 

真紅がしどろもどろになりながら弁解する。 

「ちが・・ちがう、の・・・」 

しかし、ついに俯いてしまった。そして、真紅の肩が震え始める。 

「あ、あの、真紅・・・。僕、その・・・」 

かける言葉が見つからない。 

「ご、ごめん・・・!」 

言い捨て、逃げる。他にどうしようもなかった。 
階段を上がるときに、ちらりと真紅の方を見てみた。 
真紅はずっと俯いたまま、肩を震わせて泣いていた。 end 

どうだろコレ・・・エロくねえorz 感想頼む  ああ・・・@とAの間が変だorz 

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