私の部屋を月明りが照らしていた。 
窓は開けてある 
そこに私の天使が舞い降りるから 
黒翼のいじわるな天使が 
「……かはっ、ごほっごほっ」 
改めておこう、ここは私の部屋ではなく病室だ。 
私は重い病気でずっとこの病室で暮らして来た、もう先は長くないようだ。 
そんなことは自分でよくわかっていた。 
「こんばんはぁ、まだ生きてたのぉ、しぶといわねぇ」 
「……ふふふ…自分でも不思議、でもそれも今日で最後、私ね聞いちゃったのお母さん、私の治療やめるの決めたみたい。きっと疲れちゃったんだろうね」 
いつの間にか訪れていた天使に私は返す。 
「……そぉ…ねぇ、歌が聴きたいわぁ」 
「……………瞬の……ごほっ・・ごほっごほっ」 
もう、歌もまともに最後まで唄えないの? 
でも、でも待ち望んだ結果がもうすぐそこに……これは?涙? ふと、頬に涙が伝っていた 
望んでいたことなのに「・・・お馬鹿ぁさん・・・無理しなくてもいいのよぉ…」 
天使が涙をその小さな手で掬っていた。 
「………天・・・使さん……私……天使さん…の事……大好き…だから、だから涙が…溢れてくるの……もう少しでいいから…一緒にいたいから……まだ生きていたいよぉ……」 
「……私も好きよぉ…それと私のことは水銀燈と呼びなさぁい」 
「……水銀燈…んん」 
水銀燈は私の唇を奪うとそのまま舌を差入れてきた。 
「…んん……はぁ…ちゅ……ちゅぱ…くちゅ…くちゅ……ぷはぁ」 二人の間に口付けの名残を惜しむように糸が引いた 
「…水銀燈……もっとして…」 
「……いいわよぉ…ただし後悔しないことねぇ」 
水銀燈が私を脱がしていく 
それだけで私は高ぶっていくのを感じた。 

「かわいいピンク色ねぇ…」 
露わになった私の胸を見るなりそう呟くと片側の乳首をコリコリと弄り、もう一つはその背にある羽でなで上げる 
「…あ、んん…あぁ…」初めての快感に声が漏れる 
「もうこんなに乳首固くしてぇ、病気のくせに淫乱なのねぇ」 
水銀燈が私の乳首を舐めあげる。 
「はぁっ…ん…あぁ……水銀燈が…好き……だからだよぉ」 
「あらぁ、うれしいわぁ〜、もっと良くしてあげる」 
私の乳首を口に含むと吸うようにしながら舌を這わせる、空いてる方は羽でなで上げることも忘れない。 
「…ん…あぁ……いやぁ…はぁ……あ…ん…は……んん…あぁあ」 
胸への愛撫だけで私は簡単にイかされてしまった 
それだけ快感を感じる事が多かった 

「…そろそろ下も脱ぎなさぁい…私じゃ脱がせないから自分でねぇ」 
言われた通りに下の二枚に手を掛けゆっくりとずらしていく 
ショーツは「にちゃ」っと卑猥な音を立てると糸を引きながら離れていった 

「生えてないのねぇ、綺麗…すごく濡れてるわぁ…ピンクの肉襞がテラテラしている」 
私の秘所を眺め卑猥な言葉を連ねる 
いつの間にか私はその言葉に聞き入りながら自らの胸を弄っていた 
「あ…んん…はぁ……あぁ…あぁあぁ…」 
胸を弄りながら感じていると水銀燈が秘所に吸い付いてきた 
ちゅうちゅうと吸われる愛液 
「すごいわぁ、吸っても吸っても溢れてくる」 
「あぁああぁ…ん…はぁ……いやぁ…もっとぉ…んん…あ……」 
私がもっとと言ったからか 
指で襞を開きより奥に舌を差入れながらすいあげる 
羽は秘核をなでていた「いやぁ…ん…もう……なにか…あぁ……きてるよぅ…」 
するとピチャピチャと卑猥な音をワザとたてながら水銀燈は舐める。音がより私の快感を高めていく。 
「はぁ……もう…きてるよぉ……あぁ…ん…ふぁ…あ……イくぅ…イッちゃうぅ……あぁあ……イクっ!あぁああぁあああ!」 
私の身体が浮いたようにのけ反り、波打つように痙攣していく。その快感の余韻を味わうように痙攣は弱まっていく。 
「それじゃあ、私はいくわぁまたねぇ」 
水銀燈は飛んでいってしまった。 

水銀燈、私の愛しい黒翼の天使 
貴女のために私はまだ死ねない 

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