大分昔の話だが、村の端にJUMという少年と、村の真ん中にベジータっつう
M字ハゲがおったとかおらんかったとか。
JUMは米さ買う金も無えで、仕方なく親の残してくれた船さ漕いで、沖まで
出て竿を持って魚ば釣ろうとすっと見事な真紅さ獲れた。
「ははぁ、こりゃあ青い果実だ」
「あッ! いけないわ……」
「もう我慢できないよ」
「まだ……初(検閲により削除)潮前なの……」
「オールオッケーさ!」
JUMは真紅をひん剥くと、じっくり舐って喰ってしまったそうな。
食べたにもかかわらず、すっかり痩せてしまったJUMがまた海に出ると、
水の中からでっかいデコがひょいと顔を出して
「鬼畜かしらー。外道かしらー。ダニエル・カマルゴ・バルボ(略)」
と言った。
ああ、これが金糸雀亀だべかと思うとデコ亀の奴JUM連れてった。
「真紅が待ってるかしらー」