「しぃんくぅ〜…遊びましょぉ!!」 
甘えたような、しかしどこか狂気を孕んだ声が響く。 
桜田家二階、ジュンの部屋に飛来した不吉、漆黒の堕天使・水銀燈。 
「す、水銀燈…」 
「?あぁらあら、こんなに日が高いのにベッドに潜り込んで…お馬鹿さぁん♪」 
「やめるです水銀燈!真紅は今おめーの相手なんてできねーですぅ!」 
? 
相手ができようとできまいと、そんな事は水銀燈には関係ない、いつもならそう 
嘲笑い飛ばすのだが、何か気になる真紅の表情。苦痛と疲労に歪むその顔を 
覗き込む水銀燈。 
「どうしたのぉ?不細工な顔が今日はいくらか見やすくなって…」 
「大きなお世話なのだ…!?くっ…」 
「や、やめろです!真紅は生理痛が酷くて動けねえです!」 
「な??す、翠星石何を突然恥ずかしい事を叫ぶの?わた、私は別に…」 
「あらぁ、生理痛?薬飲んだらぁ?」 
真紅との真剣勝負を望んでやってきた水銀燈は、さもつまんない感じぃ、 
と言ったようにそう吐き捨てる。 

「駄目です!真紅はこう見えて何故か薬に弱いです!半分が優しさで 
できている憎いヤツですら胃痛に悩まされるくらいですぅ!」 
こう見えては余計だ、と言いたいが苦痛に口が開かず、恨めしそうな目で 
毒舌乙女を睨む紅い女王様。 
「まったく…まあ、半分が優しさと言ってもその実もう半分は 
結構厳しいのがヤツの本性だから、薬に弱いのなら胃を痛めるのは当然だけどぉ」 
そう言って、漆黒のドレスのどこからか小さな粒を取り出した水銀燈。 
「ほら、これを飲みなさい。いつも私が飲んでるやつよぉ。」 
「…何故貴女がこんなものを…?」 
「ちょっとしたツテでねぇ…薬品は簡単に手に入るのよぉ♪さあ、楽になるから。」 
いつもならば最大最狂最悪の敵の言う事など真にうけない。が、今日は 
何故か水銀燈の気持ち−苦しむ妹をなんとかしてやりたいという姉心にも似た−を 
感じ、素直に口を開け、白い粒を飲み下す。 

「さあて、汗でぐっしょりのパジャマと下着も取り替えなさぁい。」 
「ちょ、嫌よ!どうして貴女が…!?」 
いきなり掛布団をめくりあげようとする水銀燈に激しく抵抗する真紅。 
「貴女私がここに立っているだけで匂いが鼻につくくらい汗臭いのよぉ? 
ねえ、翠星石?」 
「う…た、確かに夏場の女子更衣室に近い汗臭さは否めないですぅ…」 
ほら、と言ったような顔で真紅の抵抗を遮る。抵抗の手が緩んだ隙に 
一気に布団をひっぺがす。 
「さあ、着替えなさ…あら?」 
ふと下半身に目をやると、そこには赤いしみが滲んでいた。 
水銀燈の目が捉えた部分に気付いた真紅は羞恥に顔を真っ赤に染める。 
「貴女、漏らしたのぉ?」 
「……」 
今にも泣き出しそうな真紅。翠星石が慌ててフォローしようとするが、 
自身もまた慌てているのか、口がうまく回らない。 

「仕方ない娘ねぇ…初めてじゃあるまいし」 
やれやれ、といった感じでつぶやくと 
翠星石に替えの下着と服を取りに行かせる。 
「真紅…」 
大粒の涙を流す真紅を水銀燈は優しく包むように抱き締める。 
「さあ、気持ち悪いでしょ?ここは私しかいないから気兼ねなく脱ぎなさい。」 
「……」 

何故、何故だろう。何故私はこの紅い妹をこんなにも愛しく思っているのだろう。 

何故、何故だろう。何故私はこの黒い姉をこんなにも頼もしく思っているのだろう。 

永遠の敵であるはずの姉の目の前で衣服を脱ぎ、肌を晒す真紅。 
「あら?貴女ナプキンずれてるじゃない。だから血が漏れるのよぉ」 
「だ、だって急だったから…」 
「自分の周期くらい把握しなさいよぉ…ほらぁ、まだ出てるじゃない」 
太股を伝わる赤い筋を拭おうと、タオルを探す水銀燈。 
が、目に当たらない。 

少し考え、おもむろに屈み込む水銀燈。次の瞬間、真紅に衝撃が走る。 
「ちょ…何をしているの水銀燈?」 
滴る鮮血に舌を這わせる水銀燈。突然のできごとに、その感覚に、混乱する真紅。 
「仕方ないでしょぉ。床を汚したら貴女のミーディアム…ジュンだったかしら? 
が五月蠅いんでしょ?」 
じょじょに舌を上に移動させる水銀燈。くすぐったさ、恥ずかしさ、 
そしてじわじわと沸き上がる別の感覚に戸惑い震える真紅。 
水銀燈もまた、血の味と、肌に舌を這わせる行為にある種の興奮を隠しきれない。 

「ねぇ…まだ血が出てるわぁ…」 
足の付け根部分まで舐め上げた水銀燈は、出血の元…真紅の秘所にまで舌をのばす。 
頭がボーッとして思考能力が低下している真紅は目で追うだけで 
抵抗しようとしない。 
そして…ついに水銀燈の舌が真紅の秘所を舐める。 
ビクッ、と跳ね上がる真紅。息が弾む。目の焦点があわず、視界がぼやける。 
血の匂いと牝の匂いに頭を冒され、一心不乱に真紅の花弁を舐め続ける水銀燈。 
ピチャ、ピチャ、ピチャ…クチュ… 
水銀燈の口の端から、自身の涎、経血、そして…粘りのある透明な液体が混ざりあった 
いやらしい汁が滴り落ち、漆黒のドレスを汚す。 

「い、いや…何かがくる…のだわ…」 
「真紅ぅ…貴女のここ、ぐちゃぐちゃになってるわよぉ…こんなに淫乱だなんて 
本当にジャンクね…」 
「い、言わない…で…言わないで…ぇ…っ!?」 
「うふふ…いいのよ真紅。気持ちいいんでしょ?痛みも忘れるくらい。 
このまま、私に心も体も預けて、安心して感じなさぁい」 
「んぁっ、水…銀…燈っ!?あっあっ、お、お姉…ちゃんっ…!!」 
一瞬、戸惑う…刹那、何事もなかったかのように再び真紅を愛する水銀燈。 
その頬にわずかに、興奮によるものではない赤みがさしているようにみえる。 

体の震えが次第に大きくなる真紅。そして、とうとうその時がきた。 
「はっ、はっ、はっ、んあっ、あっ、あっくっ、ん、ん…」 
これでとどめ、とばかりに、真紅の陰核を舌で弾き上げる。 
「!? んあああああああああっっっ!!!!」 
ひときわ大きく体を跳ね上げ、次の瞬間崩れ落ちる真紅。 
その体をしっかりと、それでいて優しく抱き抱える。 
「クス…可愛いわ、私の…」 
私の、大切な、大切な、妹さん。 

「さて、どうやら血も止まったみたいだし、ちゃんとナプキンもつけたし」 
翠星石のもってきた服に着せ替えベッドに寝かし付けると、水銀燈は 
窓を開け、足をかける。 
「帰るですか?」 
「ええ。もう用はないわ。真紅も落ち着いたみたいだし、しばらく 
寝かせておけば回復するんじゃないのぉ?」 
来た時のように、なんとなくつまんない感じぃ、と言うような 
やさぐれた言葉遣いで言い放つ。どこか照れたようにも見えるが。 
「きょ、今日はその…助かったです。ちび人間はいねーし、のりは 
部活で命をかけて殺しあっているしで大変だったですぅ。ありがとうですぅ。」 
「貴女の口からそんな素直な台詞が聞けるとは思わなかったわぁ。」 
薄く微笑む水銀燈。 
「な!?それはその…お、おめーが素直に真紅の世話とかしてくれたからで」 
「と、か、?あらぁ?私が真紅に何かしたぁ?」 
湯気がたつほど赤く茹で上がる翠星石。 
「ち、ちが、違うです!し、真紅が血が出ておめーが…じゃなくて、あ、あ、うあ、」 
「はいはい、わかったわよぉ。貴女にはまた今度し・て・あ・げ・る♪」 
真っ赤になった顔をさらに赤くして、眩暈すら起こしそうになる翠星石を 
尻目に、窓から飛び立つ黒い堕天使。飛び立つ刹那、最愛の妹を目に映して… 

数日後 

再び真紅の前に立つ水銀燈。突き刺すような、視線だけで 
相手をジャンクにするような、そんな表情で真紅を睨む。 
「く、水銀燈…」 
「真紅ぅ。遊びましょぉ…」 
そう言って、真紅に飛び掛かる水銀燈。 
身構える真紅につかみ掛かり、その顔を近付け。 
「私の可愛い妹さん♪」 
「!?」 
真紅の頭にうっすらと残る、自身のつぶやき。 
…お姉ちゃん。 

どこか満足したような笑みを浮かべると、真紅の唇に軽いキスを重ね、 
どこかへと飛び立っていく水銀燈。 
残された真紅は、弾む鼓動を抑えられないまま立ちすくむだけだった。 

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初投下で長文、大変失礼致しました。 
喜んで頂ければ幸いです。 

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