ちょっと手間取ってるんで、先にできた部分だけ投下しておきます…
この話は、水銀燈にお腹がある設定なんで
二期が終わった後とでも考えておいて下さい…
なにしろ初めてなもんで…
いろいろ間違いがあるとは思いますが気にしないで下さい…
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まだ肌寒い春の夜
水銀燈は一人静寂に包まれた公園にいた
真紅に、少し用があると呼び出されたのだ
もうかれこれ40分程待っているが
真紅が訪れる様子はまだない
「…全く、真紅は何をやってるのぉ?」
水銀燈は待ちくたびれて、若干イライラしてきていた
もう帰ろうかと思い始めたその時、向こうから誰かの足音が聞こえてきた
「……随分と遅かったじゃなぁい」
闇の中から姿を現したのは、やはり真紅であった
「待たせたわね、水銀燈」
「なぁに?…こんな所に呼び出して……」
水銀燈は不機嫌そうな顔で言った
「水銀燈………」
「…………」
「私達と一緒に…暮らすつもりはない…?」
「それって………」
真紅の出した思いがけない提案に、水銀燈は少し驚いたような表情を見せる
「……もう私達が戦う必要はないのだわ」
「……………」
「……水銀燈」
「ごめんだけど…私、馬鹿みたいな馴れ合いは嫌いなの…」
「そう……」
真紅は残念そうに言った
「……で、用件ってのはそれだけかしらぁ?」
「………」
真紅は黙ったままだ
「じゃあ、私はもう帰らせてもらうわぁ」
そう言って水銀燈が真紅に背を向けた…その時
「フフ…残念だわ……ウフフ……本当に残念…w」
ニヤリと笑いながら真紅が呟いた
「……なに笑ってるのよぉ」
水銀燈は不思議そうに尋ねる
「味方にすれば少しは役に立つと思ったけど……その気がないなら仕方ないのだわ」
「突然なに言い出すの…?頭がイッちゃったのぉ?」
そう言って水銀燈は真紅に歩み寄った
「……」
「ねぇ、聞いてるのぉ?真紅ぅ?」
水銀燈は真紅の肩を掴んだ
「今よ、蒼星石」
「!?」
水銀燈が自分の背後に何者かの気配を感じたのと、蒼星石が後ろから飛び出してきたのはほぼ同時だった
しかし、蒼星石の方が僅かに素早かった
蒼星石は水銀燈を羽交締めにする
「くっ!!!」
あっさりと捕まってしまった
「真紅ぅ…どういうつもりよぉ…!!」
水銀燈は怒りながら言い放った
「油断したわね。水銀燈」
「これが目的だったのねぇ…!」
「そうだよ」
真紅の代わりに背後の蒼星石が答える
「こんな事をして…一体何をするつもりなのぉ…?」
身動きがとれない身だが、水銀燈は平然としている
「…いきなりだけど、ちょっとの間眠っててもらうのだわ」
そう言った瞬間、真紅は水銀燈の腹に思いっきりパンチを打ち込んだ
「ぐ……ぅ………!!!……真………紅ぅ…………」
水銀燈は意識を失った……
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今はここまで
続きは現在製作中です
では…ノシ
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