ある日の桜田家。お昼すぎのジュンの部屋にはジュンとブロンドのローゼンメイデン真紅、ほかはリビングでお昼寝中。
「なぁ」
「何?」
「なんだかおかしくないか?」
「何が?」
「いや、おまえが」
「あらどうして?」
「なんで僕の膝の上で本読んでるんだよ」
「心地いいんだもの」
「あのなぁ・・・僕の意志は無視か?」
「下僕が主人の行動をとやかく言う権利などないのだわ」
(ムカッ)
「あら何かいいたげね?でも無駄よ。おとなしくしてなさい」
(こいつ・・・)
ジュンは手をそっと真紅の脇の下に滑りこませた。
「・・・・・・・。!!ちょ、ちょっとジュン!な、何をしてるの!?ひゃ!」
案の定、くすぐり作戦だ。
「何って、呪い人形でも脇の下は弱いのかなって思ってくすぐってるんだよ」
「ちょ、ちょっとやめ・・・ジュン!!い、いや!ほ、本当に、やめて!あ、あはははは!!」
「お?やっぱり弱いのか。となると真紅の弱点は猫と暗やみと孤独とラプラスの魔と水銀燈と、そして脇の下だな!」
「や、やめ、本当に、あはは!だから、いい加減に、うぅ!」
「あやまるまでやめないからな〜!この呪い人形〜!」
「あははは!だ、誰があなたみたいな、げ、下僕なんかに!!ぅはははは!」
(カッチーン)
ジュンの指がさらに激しさをます。
「この!覚悟しろー!」
「!?そ、そこは!!本当に、だめなのだわ!!やめてジュン!!」
「ここが一番弱いんだな!それー!」
つん
「あれ?」
「はあああぁぁぁぅぅぅぅ!!!!」
ドバ!
「・・・」
左膝に暖かいぬめりを感じる。それにこの匂い。
「お、おい真紅?」
かるい悪ふざけのつもりだったのだが肩で息をする真紅にジュンは少し引け目を感じた。
「だから・・・やめてっていったのに・・・・」
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「えっと、その、ごめん。悪ふざけがすぎた」
「・・・・わざとでしょ?」
「え?」
「わざと私の胸を・・・・」
「じゃああれはやっぱり」
「・・・・」
ジュンをこれでもかというほどにらむ真紅。
「ち、違うよ!わざとじゃないってば!その、ちょっと弾みでつまんじゃったみたいな・・・」
「嘘よ!あろうことか偶然のふりしてレディの乳首をつまむだなんて最低なのだわ!」
「ほ、本当だって!!」
ジュンはあわてて否定するが真紅はまったく聞く耳をもたなかった。ヒステリック気味にジュンを責め立てる。
「やっぱり人間の雄は最低なのだわ!性欲の固まりね!レディの体を弄んで快感をみたしたら知らないふりするのだわ!下劣!外道!人でなし!」
ぼろくそだ。そのうえ話が違う方向にいきかけてる。さすがに引き気味だったジュンも再び腹がたってきた。
「あのなぁ!わざとじゃないっていってるだろ!それに誰がおまえみたいな呪い人形なんかに発情するものか!!」
「な・・!?」
言ってしまった最悪の展開への言葉。それは人間と人形が決して交われないという証拠。が、そんな重いことなど考えもせず言い放ってしまったジュン。しかし一方の真紅はそれを真正面から受けとめてしまった。
そしてそのことが原因で最悪の展開へのシナリオがはじまった。結果的に最悪かどうかはわからないが。
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さくっとエロを書くつもりがなんだが長引いちまったです。てか会話おおいのはト書少なめにして劇長チックにしたかったのですがはいレベル足りませんでしたねorz また出なおします。