変なモン投下します
怒らないで下さい…
プロローグ
ゐつもの昼下がり。
此処は桜田家のリビング兼薔薇乙女の社交場である。
今更説明も糞も無いが、皆で紅茶を楽しんだり、時には闘争したりする場だ。
取り敢えず今は平和そのものであり、各々が楽しい時間を過ごしていた。
が……そこへ恐慌状態の真紅が乱入した事で、事態は一変する――。
ドアの音がした。
同時に轟く、ガタリ、と言う大きな音。
皆が一斉に其方を向くと、伏した第五ドール真紅の姿。
場の空気が一瞬、凍り付く。
「真紅ッ!?」
逸早く駆け寄る蒼星石。
倒れた真紅を抱き起こし、呼びかける。
「どうしたです!? しっかりするですよ!」
半歩遅れた翠星石が青褪めつも、揺さぶりながら叫ぶ。
「……ったわ」
「!? 何ですか? 聞こえねえです!?」
「……見てしまったのよ」
「見たって、何を見たんだい真紅!?」
慄く双子と、その背後から心配そうに覗く雛苺と金糸雀。
だが、真紅は場の状況とは不釣合いに、頬を朱に染めながらこう言った。
「見てしまったのよ。JUMがその……マ、マス……マス……」
「ゲェーッ! マジですか!? あのチビがマス掻きなんて」
「その言い方ははしたないのだわ翠星石!」
「ひぃ!? ゴメンですぅ!」
「J、JUM君が、お……オナニーを」
「蒼いのも止すのだわ! せめてマス……マス……」
「もうマス大山か増田キートンで良いのかしら! 乙女はそんな事口にしないんだからッ!」
「あああ……私は此れからJUMとどんな顔をして会えばいいの……」
あたふた騒ぐドールズ。まさに周章狼狽。
されど、その中に一体……場の空気を理解せぬ者が居たッ!
(うゆ……みんなの言ってるコトが良く分からないのよ)
雛苺だッ!
(そうだ……! JUMに聞けばいいのよ!)
首をかしげながら、リビングから廊下に出る。
「あれぇ、何処へ行くのかしら雛苺〜!?」
一人気付いた金糸雀に声に振り返り、
「“おなにー”が何だかJUMに聞いてくるの〜」
と言って奴は走り去ったッッ!!!
「マズイのかしるあぁぁぁ――――ッ!!?」
そのころ、JUMの部屋――。
彼は真っ白に燃え尽きていた。
elegantlyにオナニーしてmoodilyにザーメンをブッ放したのを真紅に見られたが故である。
(終わりだ……)
おまけに、オカズは真紅の無防備な寝顔の写真(寝てる隙にデジカメで撮った)であった。
薔薇乙女全員の写真でローテーションしている内の一枚に過ぎないが……。
(ふ……僕のペ○ニスを見て怯えた顔でイッてしまうなんて……僕はヘンタイだ)
JUMはつい数分前までの光景を追想し、自嘲する。
だがこの姿さえ虚勢、空元気で、本当はこんな事を考えるほど心の余裕は無い。
内心、他のドールに知れて、それから自分がどう見られ、扱われるかが心配で仕方ないのだ。
そこへ雛苺がやって来た……。
「JU――――N!」
助走を付けたジャンプでJUMの膝に乗り、にっこり笑顔を見せる。
「はは……また抱っこか? 空気読めないチビだな……」
「えへへ……あのねー、ヒナJUMに教えて欲しい事があるのよー」
「教えて欲しい事……?」
「JUM、オナニー教えてなのー」
『何イイィィィィッッッ!!!??』
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憤怒を覚えてやってしまった
反省はしているがまだ続く orz
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神職人さん達がGJで、その才能に嫉妬を覚えた。
だが、書いてしまった。明日仕事なのに。
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薔薇乙女一同、廊下で盛大にズッコケる。
JUMは椅子からずり落ちかけたが、辛うじて止まり、呟く。
「せんずり……か」
「ねーねーJUM〜早く教えて〜」
「よぅし! 一丁伝授してやるか!」
そう答えると、雛苺のドロワースに手を掛けて脱がしてまった。
「あっ、やー」
嫌がってスカートの上から押さえようとするも、既に下穿きはJUMの手の中だ。
「こんなのズボンみたいなの穿いてたら邪魔だろ?」
ひらひら目の前でちらつかされるドロワース。
雛苺は困った顔つきで取ろうと手をバタつかせる。
「ヒナのドロワース返してなの〜」
囚われの下着に目が行っている隙に、秘所にJUMの手が触れた。
固く閉じた割れ目にそって指で数度なぞられる。
「…………?」
雛苺の手が止まる。
不意に股間を撫でられた感触に目を白黒させている。
「JUM〜」
「ん……どうだった?」
「……変な感じ。でも……もっとして、なの」
(なぁッ!? マ!? マ、マス…マス……な の だ わ)
(益荒男 か し ら!)
(み、みんな落ち着くんだ! あれはオナニイじゃない!)
(キィ――ッ! 何であんなチビとなんですか!!? JUM! 前でも後ろでもくれてやるから止めるですぅ!!)
ドアをちらりと開けた隙間から現場を覗き込み、声を殺して悶絶する乙女達。
そんな彼女等を他所に、JUMは雛苺の手を取り、下腹部へ持っていく。
「ほら、自分でやってみな」
JUMは誘導してやりながら、雛苺に自らの手で陰処を探らせ始める。
「ん……気持ち良いの……」
「そっか、じゃあ一緒に胸も触ってみな」
JUMの言葉に、雛苺は自分から胸を摩り、乳首を摘んだ。
「うゆ……すごいの、頭がぼうっとなるのに体はビクッてなるのよ」
少しずつ押し寄せる快感に羞恥も忘れ、雛苺は手淫を続ける。
ただなぞるだけでなく、割れ目を指で抉じ開けて擦り上げたり、包皮の上から陰核に触れたりした。
敏感な部分を弄る両手の動きがどんどん速くなり、やがて口から甘い吐息が漏れる。
愛蜜が貝の口を湿らす頃には、指はもう秘裂に挿し込まれ、中を掻き混ぜていた。
グチュグチュと粘液が立てる音とともに
「ひゃん……! あひっ、ひぁ……ひぃん!」
雛苺は歓喜の悲鳴を上げる。
感じるのは『大好き』な少年の膝の上と言うのもあるだろう。
その大好きな男は先程から痛いほどに勃起し、一物が少女のお尻の下で苦しげに押し込められていた。
「はぅっ、はぁ……あぅ! …………!」
目に涙を溜めながらも決して止まらない手淫に腰がうねる。
「あぁぁぁぁぁ――――ッ!!!!」
そして遂に、指を奥深くまで埋没させたまま、雛苺は絶頂を迎えた。
体が反り返り、くたりとJUMの腹に凭れかかった。
酷く脱力した様に、JUMは思わず雛苺の顔を覗き込む。
「おい、大丈夫か!?」
「うゆ……気持ち良かったの」
「そ、そうか」
「うん……でも、もう自分の指じゃ満足できそうにないの……」
「ゑ? あ、じゃあ僕がやってやるか?」
少々面喰ったJUMの言葉に雛苺は頭を振り、
「ううん……ヒナはね、こっちが欲しいの……」
パンパンに張ったJUMの陰茎を、ズボン越しに撫でた。
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「こっち、ってお前なあ」
「太くて硬くて暖かくて……きっとすごく気持ち良いわ」
少し悪戯っぽい笑みを見せて、雛苺はジッパーに手を掛ける。
JUMは困り顔で見てはいるが、鼻息も荒く口元も緩んでいる辺り、乗り気だった。
息子も準備万端。トランクスから顔を覗かせた途端、弾かれたように屹立する。
先洩れを照り輝かせながら、膣道で暴れ回るのを今か今かと待っているのだ。
「だから、JUMのこれをヒナの中に入れて」
雛苺だって目をキラキラ輝かせて、とんでもないことを口走っている。
するなら今の内。
理性など蚊帳の外だ。
「よし! やろう、今すぐ!」
JUMは雛苺の腰を浮かせると、そそり立つ肉棒で狭い膣口に押し入った。
「うっ、あ……キツ」
「あうっ…うぅぅぅ……!!!」
粘膜同士が擦れながら深みへと嵌まってゆく感触に、二人は呻く。
JUMは初めて女を抱く悦び。
雛苺は愛しい少年と結ばれる悦び。
互いに今満たされようとしている実感に打ち震えながら、二人の体は繋がっていた。
「JUM」
「ああ、いくぞ」
腰が動き出す。
動く度に、グチュグチュと音が鳴る。
粘液が混ざる淫靡な音だ。
「う……んん……」
音とともに空間に洩れる息。
先ほどの自慰よりも切なげだが、どこか嬉々としている。
「ううっ、ふぅ…うぅん……んはぁ」
「ハァ……ハァ、いいぞ」
JUMも雛苺も頬を真赤にしながら、互いを探り合うように体をくねらせ、絡ませる。
行為前の興奮もあってか激しくはあるが、それ以上に粘着質。
激情的で甘ったるく、ねちっこくもある交わり。
(ヒィ――――ィ!! い、入れ……)
(ああ……JUM、雛苺……)ガクリドタッ
……JUMと雛苺がセックスしている、という現実。
(チクショ――――ッッ! 何で、JUM……JUM……悔し〜いですぅ……!!!)
(すす翠星石!)
(も、もうJUMを殺して翠星石も死ぬです……ギギギ)
(落ち着いて! ちょ、如雨露しまって!)
目の当たりにしたギャラリー達は、当の本人らよりもある意味乱れていた。
気絶する真紅、泣き喚く翠星石、おろおろする他。
しかし、各々をまるで嘲笑うかのように、愛し合う二人の営みは続く。
「ああ……JUM、あはぁ…ん、…ん!」
捲り上げられたスカートから忍び込んだJUMの左掌は雛苺の右の胸に当てられ、
指先は紅味がかった桜色の実を転がしたり、摘み取るように弄んでいた。
「気持ち良いか?」
「うん、すっごく気持ち良いの……特に下のトコおぉッ! あぁッ!!」
「ココが良いんだろ?」
無論、右の手が休んではいない。
「…んもぅ!! JUM、そんな…強っ! ……しないで! やぁん!!!」
下腹部のなだらかな丸み。柔らかくすべすべした恥丘に沿って這わされている。
さっきから、陰部に生る実の包皮を優しく剥いて、その核を抓み、捏ね回し、擦り上げていた。
お陰で雛苺の秘部からは熱い液が溢れに溢れ、繋ぎ目から零れ落ちるどころか、JUMのトランクスも
ズボンもビッショリと濡らしてしまう程だった。
もう二、三度絶頂を迎えている。
JUMも我慢の限界。
今すぐにでも雛苺の中で果ててしまいそうだった。
「ひ、雛苺! 僕、お前の中で…!」
「うん! JUMでヒナの中をいっぱいにしてぇ!」
蕩けそうな顔でのやり取りからほんの数秒。
JUMが雛苺の最深部に到達した瞬間、
二人の体が跳ね上がり、ガクリと落ちた。
ドアの向こうで、
ギャラリー達も崩れた。
「……やっと終わった」
事後――。
快楽の余韻と全身の疲労感を楽しみながら、二人は抱き合っていた。
存在を確認し合うように、離れてしまわないように、
この時が少しでも長く続くように。
「JUM……」
不意に雛苺が口を開く。
「ん…… !?」
何だ? と聞こうとしたJUMの唇を、小さな唇が閉じる。
「……こら」
「えへへ……」
してやったりと大輪の笑顔の雛苺。
JUMは笑いながら髪をなでてやる。
その様子は親子でも兄妹でもない。
小さな恋人達。
「えっち、またしようね」
ドアの向こう――。
つまり、廊下。
真紅はようやく意識を取り戻し、状況を把握した。
JUMと雛苺は結ばれてしまったのだ、と。
「はあ……あんなお子様にJUMを盗られてしまったのだわ」
トボトボと廊下を去る。
しかし、此処で気付いておくべきだった。
他のドールが居ない訳を。
一人、置き去りにされた理由を――。
つづく
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とりあえずこんな感じです。
…最近の此処は面白いなあ。
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>>494の情事から早三日。
JUMと雛苺の仲は日に日に親密になり、早くも恋人と言った様相。
周りの視線は痛いが、昼夜を問わず二人一緒で頑張っている。
今も、膝に乗り乗られて睦み合う最中だ。
「はぁ、はぁ、す……凄ひですぅ! ヂュグヂュグ言ってるです……」
「いいよ……良く締まって、吸い付くみたいだ」
「もっと、もっとですよJUM……翠星石を、ブッ壊して下さぁいです!」
――訂正。
膝に乗っているのは翠星石であった。
下の口でJUMの男性を咥え込み、中の肉壁で男性が狼藉を働く度、
「ぅぁあッ! あぁ――ッッ!!」
とよがっているのは翠星石であった。
これは如何言うことか。
(……な!? 翠星石! 何時の間にJUMを誑かしたの!?)
如何もこうも、浮気であった。
しかも、それをドアの隙間から真紅が見てしまったのだ。
本来この時間、居間で正午のワイドショーを見ている筈だというに。
気不味い出来事(オナニー見てしまた)の解決を図りに来たのが命取りになった。
(ああ……この前の事で、私はまだJUMときちんと話せないのに)
真紅は頭がクラクラする。
そして、クラクラする頭にガーン! と一発金切り声。
「ひどおぉぉ――――いの〜おおぉぉぉ――――――ッッッ!!!」
雛苺だ。
真紅は慌ててその口を手で塞ぐ。
(黙りなさい! 二人に聞こえてしまうでしょう!)
(むぐッ!? ふぬぎゅーッ!!?)
(ああもう! ウルサイ!)
一悶着。
「あぁ! イクです! イッちゃうですぅ――ッ!」
「う……! 僕も!」
一悶着とは関係無いところで、二人は達する。
「はぅ……どうでした」
「き、気持ち良かった……ヤバイくらいに」
「チビ苺と……どっちがです?」
「え!? そ、それはさ」
「……JUM」
「……翠星石…(ボソッ)」
JUMの漏らした言葉に、ドアの向こうの空間が凍結する。
(多分本心とはいえ、あんまりよ……JUM)
(びえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇ!!!)
(ハァ……行くわよ)
号泣する雛苺を引き摺り、真紅は居間へと戻る。
まだ午後がある。
今度こそ自分から話し掛けて、気不味さの解消を……。
だが、嗚呼……午後!
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申し訳有りませんが、偉くハンパなトコで切ります。
ここから大してエロも無いんですが、
まだまだ続きます
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午後、真紅はJUMの部屋に来ていた。
アフタヌーンティーの時間も終り、翠星石と雛苺は昼寝している。
昼間セクロスしたり大泣きしたりと疲れた後だから、ぐっすり眠っているだろう。
金糸雀も蒼星石も、自分のミーディアムの元へ帰った。
やるなら今……勿論、面と向かってJUMと話す。
手淫を見てしまって以来、この三日間ロクに話していないのだから。
どうにかして今迄の二人の関係を取り戻すのだ……。
「JUM……いるかしら?」
真紅は勤めて冷静に、真紅専用台を使ってドアを開けた。
「……あら?」
入ってはみたものの、JUMの姿は無く、PCの電源も消えている。
「いないのね、JUM」
ならば、と真紅は足早に部屋を去り、廊下を走る。
会って話すなら早い方がいい。
いつ雛苺や翠星石が起きたり、他のドールが来たりするか判らないからだ。
だが、階段を駆け下りたところでその足は止まる。
廊下で人の声がしていた。
誰かと話す声……片方は間違い無くJUMの声だ。
一緒に聞こえるのは呻き声。
それに、小さくて内容は判らないが、怒号交じりの声が聞こえる。
何やら尋常な雰囲気ではない。
(まさか……水銀燈か薔薇水晶が!?)
物陰に身を潜め、そっと声のした方を窺う。
視線の先には、受話器を持つ影。
(JUM……? 一体何を!?)
「フフフ……時計屋の爺さん、カズキは貰ったぞ」
(爺さん!? カズ……!)
『な、なな、か、カズキをどうしたんじゃ!? 一樹ィ!?』
受話器の向こうでジジイが叫ぶ。
「ハハ……今声を聞かせてやる」
「やめてよJUM君! あっ……やだ……んっ……!」
「ちょっと耳たぶ噛んだだけなのに、カズキ君は感じ易いんだな」
『感じ……感じって、か、カズキお前何を……?』
(……蒼星石! 家に帰ったんじゃなかったの!!?)
物陰で青褪める真紅。
姿こそ見えないが……直ぐ其処で、JUMが蒼星石といる。
電話の向こうはジジイ――柴崎元治!
「さあ、ズボンとズロースを脱いでみようか」
「ええっ!? でも……」
「脱がなきゃ続き出来ないだろ? それとも耳と胸だけで良いか?」
「え……? あ、うん……脱ぐから」
『カズキィ〜ッッ!!!???』
衣擦れの音がすると、ジジイが悲しげに喚く。
JUMはそんなことを少しも意に介さず、指を露になった蒼星石の股と胸へ。
「きゃあ! や、やっぱり止めよう!? 恥ずかしいよ!」
「ふーん。嫌なのかよ、濡れてるクセに」
「だって! それはJUM君が……!」
『JUMが何だと言うんだ!? カズキ!!?』
(JUMが何だと言うの!? 蒼星石!??)
「良いってコトだろ?」
「うぁッ! そ、そんな処! ああぁぁぁぁッッ!!!」
「これでも止めて欲しい?」
「やぁッ! 止めな…いで…して」
JUMの指がクリトリスを抓り上げると、蒼星石は身を捩じらせて悲鳴を上げた。
但し、初めての性への歓喜の悲鳴だ。
叫びこそすれど緩む口元と、潤んだ瞳からは、恐怖や嫌悪など微塵も感じられない。
寧ろ、これから享ける責めへの期待感に満ちている。
JUMはそれを敏感に察知したかのように
「そうか。止めないで、如何して欲しい?」
と訊ねて、耳の中にフッと息を吹きかけた。
「ちゃんと言わないとしてやらないぞ」
「え? そ、そろそろ入れて欲しいな……」
「はぁ? 聞こえんなぁ!?」
JUMの白々しい言葉に、蒼星石は酷く困惑する。
はしたないことを言わせたいのだ。受話器の先のジジイに聞こえるように。
蒼星石は腹を決めるしかない。
「……JUM君のおちんちんが欲しいです、入れて下さい」
「それで、具体的には如何して欲しいんだ?」
「僕のアソコに入れて、突き上げたり擦りつけたりして僕を滅茶苦茶にして欲しい……」
『な!? か、カズキ何を! カズキィ――ッ!?』
「ジジイ〜女の心変わりは恐ろしいのお!」
『ぐおぉおぉおぉおぉおぉおぉおぉぉぉ……!!!』
ガッハハと笑い、蒼星石の太股を抱いて持ち上げると、クレヴァスに亀頭を擦り付けた。
先端が秘裂に割り込んだところで腕の力を緩め、自重で食い込ませていく。
『カァズキイィィィ――――――――ッッッ!!!!!』
ジジイの絶叫虚しく、蒼星石はJUMをズブズブと飲み込んでいく。
「うぅ、くぅ……うわぁ……」
「凄いなあ、お前のドロドロが締め付けてくる」
「え!? 僕そんな」
「凄い締め付け、翠星石とどっちがキツイかな?」
「翠星石の名前なんて出さないでよっ……はうぁッ!」
『カズキ! 如何なっとるんじゃ!? カズキはぁ!?』
「別に。ただ僕が一樹君のお初を頂いてるだけだよ」
ジジイの怒りをサラリと増加させるJUM。
『何!? 如何なんじゃカズキは!? 具体的に!!?』
その問いかけに直接は答えず、代わりに受話器を蒼星石の口元に持っていく。
「お願いします…うぁッ。マスタあぁ、ぅん! 電話、切ってぇ!」
『如何なっとるんじゃ!? カズキ! どんなだ!? どんな感じなんじゃあ!!?』
「あぅ……マスター?」
『カズキッ!!』 カチャカチャ。
蒼星石は電話を切るよう懇願するも、ジジイは声を荒げるばかりだ。
しかも、何故か向こうからはカチャカチャ音がしている。
(どういうSituationなの!? これは!!??)
混乱する真紅。
だが場の混沌は加速を極め、遂に予期せぬ登場者を迎える。
『あなた!? そんな格好で何をやっているんですか!!!』
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妄想が大爆発してしまったので… orz
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『マツ!?』
「ババア!?」
「おばあさん!!?」
(ミーディアムの嫁!?)
『ズボンなんて下ろして、みっとも無い!』
『あ、あの……いや、これは』
『電話の相手は誰!? 何処の女なの!?』
『あ、いや違うんじゃ! これはカズキが……』
『一樹……まさか!?』
受話器の向こうで、揉み合う音がした。
『ちが……これは、その!』
『何が違うんです! 私がありながら、あんな人形なんかとッ!!』
『カズキが……カズキが、あのJUMと言う奴に手篭めに!!』
『だから如何したって言うのッッ!!!』
『助けるんじゃあ! カズキッ! カズキが汚される!!!』
『馬鹿言わないでッッ!!! 下半身を丸出しにして、よくもそんな嘘が!!!』
……ジジイは、電話越しの蒼星石の嬌声でオナニーしている現場をマツに押さえられていた。
意外と、息子代わりの愛する人形をJUMに寝取られたのが快感なのかもしれない。
その証拠に……
『くそう! 今どうなっとるんじゃ!!? どんな風になっとるんじゃあ!!!』
「緊縛プレイ(アニメ第一期参照)好きな上に寝取られマニアか……レベルの高い爺さんだ」
「ああ、如何しよう……もう終りだよ……酷いやJUM君!」
芝崎家の複雑なお家事情に、満足げに頷いて呟くJUM。
対照的に、蒼星石は涙を流して彼を責める。
だが、そんなことはお構い無しに、JUMはピンと張った乳首や核を弄り続けていた。
無論腰も使い、ドロドロの繋ぎ目で暴れるのも忘れていない。
鬼畜である、外道である。
それも皆、真紅に自慰を見られてしまった為。
見られて放心している状態で、雛苺を抱いてしまった為。
まあ、それは翠星石や蒼星石とのセクロスには全然関係無いのだが……。
「良いじゃないか、婆さん寝てばっかりで全然ハッスルしてなかったろうし」
「ハッスル…ッてぇ!!! こ、れはぁッ! 修羅場…あッ!! だよぉ!」
「うん、そう言われてみればそうだと思う。僕も明日は我が身だし」
「そうだよぉ…おぉッ!!! こんな所、他の皆に知れたらぁあああ!!!」
「う〜ん。姉ちゃんは良いとして、真紅達が煩そうだな、ヤバイかも」
「地獄だよ……JUM君」
「なら地獄に落ちる前に天国に逝ってやる!」
(……とんでも無いことになってるのだわ)
(……とんでも無いことになってるのかしら)
(金糸雀!? いつから其処に!!?)
(忘れ物取りに来たら凄い現場で、出るに出れなかったのかしら)
と、場の全てが混沌に支配される中、更なる展開が幕を開ける。
『蒼星石ちゃん、いるわね』
ババアが受話器を取った!
交わる二人の耳に聞こえてくるのは薄曇った女性の声。
『私は、あなたがそんな女狐だとは思ってもみなかったわ』
冷厳な中にも、凄絶な怒りと嫉妬、憎悪、狂喜が感じられる声だ。
「ち、違うんですおばあさん! 僕は」
『私はあなたのお婆さんじゃ無いわ』
「僕はJUM君と、その……誓っておじいさんとは何も」
『当たり前でしょう!!? 何を、勃たないジジィと呪い人形がすると言うの!?』
「ひッ!?」
ババア――柴崎マツの迫力に気圧される蒼星石。
あの水銀燈や薔薇水晶をも怖れぬ庭師、第四ドールも女の情念には勝てなかった。
瞬時に青褪める蒼星石。
追い討ちを掛けるが如く、ババアは捲くし立てる。
『私が寝たきりの間主人をどうも有難う。でももう良いわ、あなたは必要ないから。
本当にもう必要無いの、翠星石ちゃんと一緒にJUM君とやらの所で暮らしてね?
顔も見せないで頂戴汚らわしいから。良い? 二度と来たら駄目よ? その時は殺すわ。
あなた達との暮らしも楽しかったけどね、所詮は人形よね? しかも呪いの人形。
気色悪いわ。本当気持ち悪いの。主人がそれに欲情してたなんて恥ずかしいわ。
でもまあ良いわこれでさよならだものね。さようなら蒼星石ちゃんさようなら。
これで毎日JUM君の上に乗れるわね。それとも、もう上に乗ってるのかしら。
そっちの男は若くて良いわね。淫乱双子同士翠星石ちゃんとも仲良くやるのよ? じゃあ!』
『か!? カズ…qあwせdrftgyふじこlp』
ガチャン! と音がして電話が切れる。
「お、おば…おば……おじ、お…マス」
「うはwwwちょwwババアwwwww」
電話は、蒼星石への事実上の断絶宣告で幕を閉じた。
JUMは大物を釣り上げてしまった驚きと感動に、暫し言葉を失っている。
本来、ちょっと興奮度を高めるために行った悪意ある悪戯だったのだが。
まさか是程、ジジイのヒートアップと修羅場は想定外だったのだ。
「ん……? おい、蒼星石――?」
蒼星石はJUMの顔を見上げて黙っていた。
頬に涙の跡を残し、口から涎を垂らしているもの、無邪気に見つめているのだ。
JUMが覗き込むと、ニッコリ満面の笑みを浮かべて笑う。
いつもの蒼星石とは違う態度。
「ねえJUM君?」
「あ、何だよ?」
「続きはしないのかい?」
「え…あ、そっか」
しかも先程と打って変わって、行為に戸惑いがちであったのが、
「早くしよう? 僕、まだイッてないんだから」
と、積極的に求めてくる。
「さあ早く、焦らさないで欲しいな」
「解ってるって、そう急ぐなよ」
「翠星石が君ともう寝てると言うことが……酷くジェラシーなんだよ」
「ああそうか……あいつは誘惑してきたからなあ」
JUMは態度の急変に訝りながらも、愛撫を開始する。
甘い息が漏れた。
「うん、気持ち良いよJUM君……フフ、すぐにイッちゃいそう……。
でもこうして愛を交わしても、僕はドールだから子供は産めない。
産めタら良いノニね……子ドモの名前は一樹かずきカズキカズキ…………」
(ぐぅわぁあ! くる、くるぐる、なのだわ!)
(狂ったのかしらァァァァ――――――――――ッッッ!!!!!)バタア
ガクガクと痙攣する真紅。
金糸雀は泡を吹いて倒れてしまった。
「はは……蒼星石は夢見心地か? 壊れる位気持ち良いい…とか」
「ウフヒアハハハハ…カズキ、カズキ、カズキJUMクンJUMクン…セクロスセクロス……」
(て、撤収! 作戦は明日か明後日に延期よ!!)
此処は逃げるが勝ち。
部屋に戻って夕飯まで鞄の中で寝ているのだ。
真紅は金糸雀の首根っこを引っ掴み、震える足で階段を登る。
「フフ…JUMクントノSEXハ楽シイネ…」
蒼星石の笑い声を背中に受けて……。
----
;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン!
ごめんとか、謝るとか、そんな問題じゃないす。
----
>>658の次の日。
時刻は早朝5時を回ったところ……ドールはまだ寝ている時間だ。
しかし薄闇の中、鞄から抜け出す一体のドールの姿があった。
(この感覚……)
第五ドールの真紅である。
覚えのある感覚に目を覚まし、それが何かに気付いて飛び起きたのだ。
「nのフィールドが開いている……?」
感覚の正体はnのフィールド……闘争の場の空気が伝わってくる。
それは、アリスゲームが間近で行われている証拠に他ならない。
「起きて頂戴……JUM!?」
ベッドの中にJUMの姿はなかった。
シーツからはもう体温が着え、トイレに起きたのではないと判る。
流石に、こんな時間に他のドールとのセクロスなど考えられない。
JUMはnのフィールドの中に居る……。
「待っていなさい……JUM!」
感覚を頼りに、真紅は単身部屋を飛び出した。
翠星石や雛苺を起こしている暇など無い。
部屋の隅っこで訳の分からないことを呟くだけの蒼星石も放っておく。
JUMが危ないのだ!
階下の一室、桜田家両親の部屋に駆け込む。
案の定、部屋の大鏡は輝きを放ち、現とnのフィールドとの境界と化していた。
「やっぱり此処ね! 今行くわよ!!!」
真紅は鏡に向けて跳躍する。
そして、光の中へ――。
9秒前の白。
イメージの奔流。
そして、扉の向こうの世界。
「……此処は」
白塗りの壁。
リノリウムの床。
壁の片側に並んだガラス。
薄暗い空間に射し込む橙色の夕日。
過去に、一度だけ訪れたことがある。
此処はJUMの通っていた学校の廊下。
時は移り変わって、夕焼け美しい黄昏時。
「JUM……!」
真紅は走り出す。
此処はJUMに苦痛をもたらす場所なのだ。
いつ、この扉を開いた者が攻撃を仕掛けてくるかは分からない。
窓の外、ドアの向こう、天井、床、全てが危険を孕んでいる。
不意の襲撃に、苦戦を強いられることは明白だ。
だが、真紅は果敢に走り続ける。
心を繋いだミーディアムの為。
「此処ね!?」
指輪を媒介とした感覚。
真紅は隅の教室で足を止める。
そして、戸にそっと指を、掛けた。
「くぅ! キツぅ! し、締まる」
「うぐぁ! 私ぃ……変になっちゃうのかしらぁ!!」
押し殺した声――。
真紅は其の場で固まり、絶句した。
(なにぬね! JUMと……金糸雀!!?)
真紅が驚くのも無理は無い。
てっきり水銀燈か薔薇水晶にJUMが連れ去られたと思っていたからだ。
しかし、当のJUMは制服姿で、机の上に寝かされた金糸雀を貫いている。
ついでに、金糸雀はセーラー服に身を包み、眼鏡までかけている。
服の出所は間違い無く、彼女のミーディアムだろう……。
「搾られてるみたいだ! 委員長、委員長!」
「さく……らだ、君のがぁッ!!! 擦れてっ! 擦れてぇッ! かしらァ!! あァっ!」
(……役作りまでッ!!!)
二人はお互いを「桜田君」と「委員長」と呼び合っていた。
早い話が『放課後の教室で男子生徒と学級委員長プレイ』である。
真紅は緊張の糸が解け、一気に全身の力が抜けるのを感じた。
(……ふふ、侮っていたわ。流石は策士ね金糸雀。それに比べたら私は駄目ね、皆に出し抜かれているわ)
と、自嘲的に泣き笑いしているところに、足音が一人分。
(誰……雛苺!?)
「JUM……最近ヒナを抱いてくれないのよ」
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ここで電池切れダッ!
(近いうちに、必ず完結させます)