次の瞬間、頭の中が真っ白になるほどの快楽が股下から頭までを貫いた。
キツくて最高に良い具合で、まるで竿を食い千切らんばかりだ。
「…………!」
一瞬、水銀燈が怖気混じりの表情のままで凍りつく。
しかし、すぐに僕の眼を真っ直ぐ見詰めて
「ねぇ……早く」
と囁いた。
僕はそれが耳に届くか届かないかの内に、再度突き上げていた。
そこから何度も、挿し入れと抜き出しを繰り返す。
「きゃ……! ああッ……凄……凄い……ジュン!」
「う……気持ち良い!」
余りの快感に、僕の意識は飛びそうだった。
水銀燈もさっきからの責めの所為か、今正に絶頂を迎えようとしていた。
「だめぇぇぇ! 私もうイッちゃうぅ!! イッちゃうぅぅ――――ッ!!!」
そう叫んで咽び泣いた時、あそこがギュっと締まる。
僕は一番奥に入れた状態で絞め上げられ、耐え切れず息子から濁った欲望の塊を吐き出した。
いや、搾り出されたのだ。
全てを注ぎ終えると、水銀燈が弱々しく
「おゎ……お、終わったのぉ……」
と訊ねたので、僕は優しく抱きしめて
「ああ、終わったよ」
と言ってやった。
「ん……だったら、普通に抱っこしなさぁい」
「え? 一応抱きしめてるし」
「下を外して抱っこよぉ! その……お姫様みたいに」
「あ、ゴメン」
僕は水銀燈の太股を掴んでぐいと持ち上げる。
その時、僕は思うところがあり、湯船から出るほどに高く揚げてみた。
「「あ……」」
思ったとおり。
行為の際にお腹の中にお湯が入っていた。
それが水銀燈の秘所からチョチョロと零れ落ちたのだ。
目の前でおしっこを見ているような錯覚に、暫し僕は感動する……。
しかし……
「っく……ばかぁ……」
調子に乗りすぎた。
「……ジュンのおばかさぁん!!!」
水銀燈は大泣きした。
ごめん。
それからッ、三十分後ッッッ――――!!!!
僕はソファに座ったまま、ぼうっとしていた。
腕にはバスタオルに包まった水銀燈を抱えている。
あの後、水銀燈は怒ったり泣いたりセックスしたりで疲れたのか、僕の腕でぐっすり眠ってしまったのだ。
こうして黙っていると、すごく可愛い。
僕の前で乱れる姿はもっと可愛いんだけど……。
「ねえ……ジュン」
「あ……起きてたのか?」
「私、貴方を感じてた……」
そう言って、水銀燈は小さな手でお腹に触れる。
「ついこの前まで欠けていたこの場所に……貴方が、不思議なほど満たされているわ……」
柔らかく微笑むその顔には、安堵と充足感があった。
「水銀燈……」
「ジュン……」
僕らはそっと口付けを重ねる。
愛し合う、恋人のキス。
僕も不思議なくらい、満たされている。
……たとえ、この光景を嫉妬に紅く燃え滾るドールズが睥睨していたとしても――。
蔦とか枝とか薔薇とか鋏とか突風とかが間も無く炸裂しそうでも――。
やぱこわい……。
うわなにをす
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とりあえず完結でつ…
水銀燈=風呂 な変な思考法でスンマセン
また変なの書き始めてますけど…なるべく早く書きまつ。