今宵は聖夜。
しかし少女は外に出ることはなく窓を見つめ続けた。
「めぐちゃん寒いから窓しめるよ。あとケーキここ置いとくから」
「そんなのいらないわ。窓も閉めないで、佐伯さんもさっさと彼氏の所行ってあげれば?」
少女は今日も天使を待ち続ける。
「めぐちゃんがいつも言ってる天使さんも今日なら降りてきそうね」
しかし少女が待っている天使は聖夜には似合わないない逆十字の黒い天使なのだった。
「もう消灯するから、早く寝なさいよ。おやすみ」
一人の病室、もうかなり冷え込んでるが窓を閉めようとは思わない
「─からたちの花が咲いたよ…」
「夜に窓開けて歌うなんて近所迷惑も甚だしいわぁ」
窓辺に降り立つは、黒い天使
「今日も来てくれたのね、水銀燈」
刺々しかった心が休まる、笑みがこぼれる
「別にぃ…あなたに会いに来たわけじゃないわぁ」
「そうだ水銀燈、中に入ってケーキでもいかが?
この前みたいにマズくはないとおもうの」
「そんなのいらないわぁ…そんなのだったらもう帰る─っ」
飛び立とうとする水銀燈の腕を引っ張る
「お願い、今日は一緒にいたいの」
「…わかったわよぉ…だから腕をはなしなさいよぉ…」
突然の真摯な声に戸惑いながら部屋に入る水銀燈
とりあえずベッドに座る
「どうぞ」
少女がケーキを水銀燈の口に運ぶ
「それくらい自分で─」「いいから。いいでしょ?」
──今日のめぐ、やけに強引ねぇ…
と不思議がりながらもケーキを頬張る
──そういえば、今日は人間たちがクリスマスとか言ってハシャいでるけどぉ…
めぐのところには誰も来てなかったわねぇ…
「どうしたの?もしかしておいしくなかった?」
「甘いわぁ」
「ケーキだもの、もしかして水銀燈、食べたことないの?」
部屋の端の方でイスに座ってる水銀燈
「まだ怒ってるの?馬鹿にした訳じゃないのよ?」
「…別にぃ……」
──こんな拗ね方するなんて可愛いところもあるのね…
彼女の普段と違う可愛らしい一面を垣間見て嬉しくなる
「なに笑ってるのよぉ」
「ごめんなさいって、こっちに来てよ」
しふしぶと言った感じでめぐの元へ向かう水銀燈「羽根、だいぶ直ってきたね。鞄に入れるの?」
「もう大丈夫ぅ、心配はいらないわぁ」
「でもあんまり無理するのは良くないわよ?今日は一緒に寝ましょう?」
「私は鞄で寝たいのぉ」
突然白く細い腕が水銀燈の首にかかる
めぐの体重が水銀燈に掛かる
「ち、ちょっとめぐ、何するのよぉ」
「綺麗ね水銀燈、やっぱり私みたいな出来損ないとは違うのね」
「出来損ないなんて…言うもんじゃないって、言ったでしょう…私だって─」
強く抱きしめられる
「水銀燈は私の天使なの、だから─貴女はきっと大丈夫よ…」
長い抱擁が終わり
「水銀燈」
呼ばれた瞬間、水銀燈はめぐと唇を合わせていた
驚いた水銀燈が退く
「……っ」
した張本人も目を丸くして驚いている
そして一言
「ファーストキスだったわ」
「………今日のめぐ、いつも以上にイカレてるわぁ」
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駄文投下しちゃいました
深夜の勢いだけで書いたからミスも多いと思いますが初SSと言うことでお許しを
すごくエロが書きづらそうなので需要ないようならここで終わりにしようとも思ってるのですが
感想とか頂けたら幸いです
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「あら水銀燈、ドレス汚れてるわよ?洗いましょうか?」
「………いいわよぉ…」
「でもちょっと泥臭いし、いいの?」
「……………………」
心なしか水銀燈の頬が赤く染まる
めぐはその表情に頬を緩ませる
「じゃあ洗うわね、そのドレス自分で脱げるのかしら?」
「ふん、馬鹿にしないでちょうだぁい」
もぞもぞ動き始める水銀燈
びりっ
「あっ…」
めぐが水銀燈の顔をみると眼に涙が
「大丈夫よ、後で縫っといてあげるわ。」
「お父様、お父様に貰ったものなのに……」
「だ、大丈夫よ水銀燈、ほらこれ破れたわけじゃないみたいよ?」
服を確認し安心する水銀燈
「泣いてなんかいないわぁ…」
眼をこすりながらそんなことをいわれても…
「やっぱり一人じゃ脱げないでしょ?手伝ってあげる」
めぐの手によって水銀燈の、白く、どこまでも滑らかな肌があらわになる
「ほんとにお人形なのね…」
「………」
なんだかよくわからない安心感につつまれる
これがあの大嫌いなドールの言ってた絆なのだろうか
「綺麗…」
なぜか全部脱がされていた
「ちょっとぉ、なんで下着まで脱がされてるのよぉ」
「あら、つい綺麗だったから」
「めぐ…もしかして変なこと考えてないでしょうねぇ?」
「変なことってどんなこと?」
意味深な笑みを浮かべて言うめぐ
その『変なこと』を思い浮かべ頬が紅くなる水銀燈
「めぐ早く下着を返し――――っ」
二度目のくちづけ、しかし先ほどのとは違いめぐの舌が水銀燈の口内に入ってくる
「う、ぐぅ…」
そしてやっと自由になった唇で言葉をなんとか紡ぐ
「なぁ、なにするのよぉ!」
「そんなに、嫌?」
「そ、それは突然だしぃ、」
「突然じゃなければいいのね。」
「水銀燈、キスするね」
「…私の意志はどうなるのよぉ…ホントに自分勝手ぇ」
三度目、今度は二人が舌を絡め合い艶かしく、キスする
そして銀色の糸が二人の唇をつなぐ
「水銀燈、ごめん。私もう眠たくなっちゃった」
満足したような顔をして横になる
彼女は点滴の影響で睡魔が襲うことがある
「このまま二度と起きることがなければいいのに…」
悲観し言うめぐ
「もう、そんなこと、言わないで…」
それよりももっと痛いほど悲しそうな顔で水銀燈が言う
「ありがとう、水銀燈。」
言うとネジの切れたように寝息を立て始めた
「ほんっとに変な子ぉ…」
めぐが寝てしまったのでこのドレスはなんとか自分で着るしかないようだ
窓の外を眺める、白く雪が舞っていた
「これじゃあ外にでれないわねぇ…」
そう言うとめぐの隣に横たわった
「おやすみなさい、めぐ」
そして、同じベッドで夢を見る
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ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめ(ry
俺じゃあエロはこれが限界だったようです
ほんとにごめんなさい
めぐ銀はキツイ('A`)
エロはもし今後書けそうだったら続編書いてみますので
ほんとにごめんなさい