皆が揃った所で、ローゼンメイデン第五ドール真紅は口を開いた。
「今から重大な発表をするわ」
何時にない真剣な表情に蒼星石と翠星石は息を呑んだ。金糸雀と雛苺は話を聞かず、睨み合っていた。水銀燈は蔦で体や口を縛られていたので、何もいうことができなかった。
「いったい何なんですか、真紅? こんな部屋に集めて」
翠星石が言った、こんな部屋とは大きな鏡のある部屋である。数分前、水銀燈が捕まった場所でもある。
「いったい何っ!? もしかして、アリスゲームにかかわる事!?」
蒼星石が声を荒げた。そんな、蒼星石を真紅は軽く諌めた。
「そう大きな声を出さないで。蒼星石。ちゃんと説明するから」
真紅は言って、金糸雀と雛苺を見た。
「貴方達、私の話を聞きなさい」
「だって、だって、金糸雀が!」
「それは、雛苺が! 私のせいじゃないかしら」
「これから先もこの家に居たかったら黙りなさい」
二人が真紅を見た。そして、ゆっくりと正面を向き、正座した。
「さて、じゃあ、そろそろ本題に……」
真紅が視線をずらした。その先に居たのは水銀燈。何かを必死に訴えているようだが、口も蔦で縛られているので、辺りに響くのは空気の漏れる音だけだった。
「うるさいわよ。水銀燈」
「んーっ!」
「ああっ、もう。翠星石、話せるようにしてあげなさい」
「わかったですの」
蔦が解けた瞬間、水銀燈は叫んだ。高かに。
「真紅っっっ!!!!!」
それを真紅はすまし顔で受けた。
「うるさいわよ」
「一体何なのよ!!」
「何って。話を聞いて貰いたいから、捕まえたの。それだけよ」
「はぁっ!?」
「もういいわ」
「ちょっ! んぐっ!」
瞬間、蔦が再び水銀燈の口を塞いだ。
「さあ、話を始めましょうか」
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首筋に違和感を感じ、跳ね起きた。
瞬間、額に衝撃が走った。
「いっ!!」
「ひゃっっ」
手で額をさすりながら目を開けると、目の前には見慣れた顔があった。
「何してんだよ」
目覚めが悪かったため、少し口調が荒くなった。
「……痛いわ」
真紅も手で額をさすった。ほんの少し涙目だった。
「いきなり起きないで」
「……ごめん」
咄嗟に誤ってしまってから、額の痛み以外に違和感があることに気がついた。
何だろう。股間がむず痒い。
……。
水銀燈がいた。
僕のナニに指を絡め、先端を下で舐めていた。
?
「あの、真紅……」
「何?」
「これは一体?」
「水銀燈がジュンのナニを舐めているの」
「いや、そういうことじゃなくて」
僕が真紅と話している間も水銀燈は僕のナニを舐めていた。
「どうしてこういう事になっているかを聞きた、いっ!」
水銀燈がナニの裏筋に下を這わせた。
あっ。
「……なんか出てきた」
水銀燈が口を離し言った。
「お前、自分が何やってんのか、わかって、るのか……」
水銀燈は答えない。
先走った汁を口に含み、一言。
「おいしくなぁい」
ちょっと傷ついた。
「水銀燈」
真紅に呼ばれ、水銀燈は声を上げた。
「なぁにぃ」
真紅は一呼吸おいてから片手を水銀燈の後頭部に、もう片手を僕のナニの根元にやった。
「な、何んなの」
「口を大きく開けなさい」
「え?」
「大きく開けなさい。聞こえないの?」
「わ、わかったわよ……」
真紅の目がすわっているのに気がつき、水銀燈が口をあける。
刹那、真紅は水銀燈の頭を思いっきり押し出した。
「んぐっっっ」
僕のナニが水銀燈の口にinした。
「無駄口叩いてないで、さっさと舐めなさい。この馬鹿」
「ふぃたぁい……」
水銀燈は痛がりつつも、ナニに熱い下を這わせてくる。
「んっ……、ちゅっ……れる」
「ふぁっ……」
声を出してしまった。
「気持ちいいの? ジュン」
「一体、何、なん……だよ」
「これが終わったら説明するわ」
言って、真紅は指を鳴らした。
音に反応して、水銀燈が僕のナニを深く咥えた。
何をするのか、一瞬考えてすぐにわかった。
抵抗しようと思った。けど、その一瞬が遅かった。
「ず、ぢゅうぅぅぅっっっ」
「ああっ!」
僕を襲った衝撃は強烈な吸引力。
しかも、舌先が先端を刺激してきた。
「ぢゅうっ……ぢゅぅぅぅぅっっっーーーー」
「あっ!……やめっ――――」
もう喉先まで入っているのであろう僕のナニを水銀燈はさらに深く深く飲み込もうとする。口内の粘膜がからみつき、吸い上げられた途端……。
「うぶぅぅぅぅっっ!」
射精してしまった。
「じゅぅっ、じゅぶっ……ぢゅっっっ」
水銀燈は必死に僕の精液を嚥下していく。
しかし、間に合わず、端から溢れ出てくる。
「んぁっ、じゅっくぅぅぅ」
一通り飲み込み終えると水銀燈は僕のナニから口を離した。
口の周りや喉、服には僕の出した精液が付着している。
なんというか、エロい。
天国(?)のローゼンGJ!!
僕が射精後の脱力感に身を任せていたら、突然、真紅が僕の首に手を回し顔を近づけてきた。
唇が触れるか触れないかの距離で真紅が口を開く。
「これは、私からの感謝の印」
「感謝?」
「そう。ジュンには何かと苦労をかけてるから」
「そんなこと……」
「私の気がすまないの。だから気にしないで。ジュンは唯楽しめばいいの」
真紅と僕の唇が触れ、すぐに離れた。
「今日は私がジュンの下僕……」
真紅は少しずつ僕から離れていく。
ある程度の距離をおき、真紅は、
「本日はお楽しみください。ご主人様」
そう言った。
そんな二人を見るのは、飲まされたのに放置された水銀燈。
(私、なんでこんなことしたのかしら)
ここ最近の記憶があやふやなのに疑問を抱きつつ、疲労感から目を閉じた。
(みせつけてくれるわね……)
水銀燈の脳裏に儚い少女の浮かんで、すぐに消えた。