部屋にはいつものような賑やかさは無く、静寂に包まれていた。明りはついておらず、薄暗かった。窓からは月明かりが若干入っていた。それほど気温は低くないが、何処からか冷気が流れ込んでくるような感覚があり、肌寒かった。
水銀燈はそんな部屋を一通り見渡し、視線をベットに移した。ベットにはジュンが寝息を立てていた。
「……人間」
声に気がつき、ジュンは目を開けた。水銀燈の顔を見ると少し驚いたような顔をした。
「水銀燈?」
「そうよ」
ジュンはゆっくりと体を起こした。そして、枕元の眼鏡を手に取った。
「何しに来たんだ?」
「随分な物言いね。私が来てあげたって言うのに」
そう言って、水銀燈はベットに腰掛けた。
「少しは嬉しそうな顔をしてもいいんじゃない?」
「真紅に見つかる」
そう言ったジュンを見て、水銀燈は笑った。
「今日はね、そのために来たのよ」
水銀燈はジュンの手に触れた。
「全部見せましょう」
「……、今までだって上手くいっていたじゃないか。どうして今更」
「たとえ嘘であってもジュンに敵対するのは辛いわ」
ジュンは大きく呼吸をした。しかし、何も言わなかった。
「大丈夫よ。真紅もローゼンメイデンだもの。そう酷いことにはならないわ」
水銀燈はジュンの体に体重をかけた。ジュンがゆっくりとベットに倒れた。
「まぁ、翠星石は保障できないけど」
水銀燈はからからと笑った。
「僕の生死がかかってるんだぞ」
水銀燈はジュンに頬擦りした。ジュンは目を閉じた。
「ジュン……」
水銀燈はジュンの唇に自分の唇を合わせた。
「ん……」
どれくらい時間が流れただろうか。ジュンの手が水銀燈の背中に回された。水銀燈の体がほんの少しだが震えていた。ジュンは強く水銀燈を抱きしめた。とても作り物だとは思えない銀髪が鼻をくすぐった。
「ごめんなさい」
「何?」
「なんか無理やりだった」
「そんなの、最初からそうだったじゃないか」
水銀燈は笑った。
「そういえばそうだったわね。もう、随分昔のことに感じるわ。あの時は遊んであげるつもりだったのに」
水銀燈は顔を上げた。
「ねぇ、ジュン」
「ん?」
「触って」
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やっとこさ、水銀燈
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ジュンは水銀灯の背中の大きく開いた部分をそっと撫でた。水銀燈はくぐもった声を出した。
「くすぐったい……」
そんな水銀灯を見てジュンは、背中の中心線に指を当て、すっと引き下ろした。
「ひゃっ!」
甲高い声を上げ、水銀燈の背筋が一瞬、ピンと伸びた。
「な、何するのよ……」
「なんでもない」
ジュンは触れるか触れないかの距離で再び水銀燈の背中を撫でた。
「んぁ……んっ、ちょっと、なんなのよ……。くすぐったいってば……」
「元気でたか?」
水銀燈は不思議そうな顔をした。
「何で?」
「なんか、元気ないような気がしたから」
水銀燈は笑った。
「ありがとう。でも大丈夫よ。ただちょっと怖くなっただけだから」
「怖く?」
「もし、真紅達に嫌われたらどうしようって思ったの」
「そんなこと」
「ないと思うわ。そんなことはわかってるのよ。でも不安なの。姉妹に嫌われたら私は本当のジャンクだわ」
水銀燈は笑った。しかし、その笑みはとても苦しそうだった。
「水銀燈はジャンクなんかじゃない。僕がそうさせない」
「ありがとう」
水銀燈はジュンの手をとると、自分の秘部にあてた。ジュンの手が湿り気を感じた。
「色々してもらいたかったんだけど、もうこんなの」
「うん」
「……して」
ジュンは水銀燈を組み敷いた。水銀燈は小さな悲鳴を上げた。
「乱暴ね」
「ごめん」
「ううん、別にいいのよ。ジュンならどんなに乱暴にしても」
「水銀燈」
「だから……もっとして」
ジュンは水銀燈の下着を一気に下した。水銀燈の秘部があらわになった。ジュンは自分のズボンと下着を脱いだ。
「いくよ」
水銀燈は頷いた。
ジュンの男根が水銀燈を貫いた。
「んっ、あぁぁぁっっっ」
ジュンが少しずつ腰を振った。
「あっ、んぁ、あぁぁっ! ああっ、あっ」
「んっ、だめだ……」
ジュンは燈水銀の中から男根を抜き、水銀燈の顔に射精した。
「ん……、熱い……」
暫くして、部屋に足音が近づいてきた。水銀燈は起き上がり、顔にかかった精液に触れた。
「拭く時間はないみたいね」
足音が部屋の前で止まった。
「さすがにやばいかな」
「まぁ、なるようになるわよ」
水銀燈は笑った。それは、あのときの苦しそうな笑みではなく、晴れやかな笑みだった。
ジュンは水銀燈越しにドアが開くのを見た。
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エロ書く前に気力がなくなったorz
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>>466
音がして、誰かが入ってきた。水銀燈は振り向かなかった。
「ねぇ、ジュン。人工精霊は、そのローゼンメイデンに近い心を持つ人間をマスターに選ぶって知ってた?」
ジュンは水銀燈に視線を戻した。
「きっと今なら、多くの人工精霊が貴方の所に来るわ。それは、貴方が私達と触れて変わったこともあるけど、それ以上に私達が変わったの」
「水銀燈」
気品のある声が部屋に響いた。
「何をしているの?」
「だから、ありがとう」
水銀燈はジュンの胸に顔をうずめた。
「……」
背後の気配は何も言わなかった。
暫くして、少しずつドアが閉まる音が聞こえた。
「ジュン。水銀燈を悲しませないでね」
扉が閉まるほんの少し前、声が聞こえた。ジュンは彼女の頬が濡れているように見えた。
はたん、と音を立ててドアが閉まった。
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エロにいけなかったorz
とりあえずこれは終わりと言うことで。
なんかリクあったら言ってください。
梅岡以外で。