職人さんが居ない内に…
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今、風呂に入ろうとしている僕は、引き篭もる、ごく一般的な男の子。
強いて違うところを挙げるとすれば、薔薇乙女のミーディアムってことかな……。
名前は桜田ジュン。
姉ちゃんに呼ばれて、一番風呂に入りに来たのだ。
だが風呂のフタを開けると、湯船で黒い塊が暴れていた。
「……って、うわぁっ! 水銀燈!?」
驚く僕の前で、奴はジタバタと翼をバタつかせていたのだ……!
「……ねえ」
真紅達を呼ぶべきだろうか。
「ちょっとぉ……」
それとも、ここは逃げるべきだろうか。
「ねえってばぁ!」
これは鴉の行水ってやつで良いのだろうか。
……僕は目の前の脅威に、冷静な判断を下せない。
「……人間、見てないで助けなさいよぉ……」
助けろって、何をさ。
「Nのフィールド開く場所間違えちゃったのよぉ……本当は、物置の鏡から出る筈だったのぉ」
「それで僕の一番風呂を先に奪ったのか」
「そんな事よりぃ、溺れそうなのよぉ……助けゴボッ、ガボゲボ……」
水銀燈は沈んでいった……。
また、アリスゲームの脱落者が一人。
「……って、そんな訳にもいかないよなあ」
僕は取り敢えず風呂場の床にバスタオルを敷き、そこにサルベージした水銀燈を寝かせた。
どうやら、息をしていないみたいだ。
いや、元々息しないんだったか……真紅のネジが切れた時はどうだったろう?
「まあ……良いや」
一応、気道確保くらいはしておこう。
首に巻かれたリボンを解き、襟(?)を外す。
「服、大分水を吸ってるなあ」
ゾロっとした衣装は水を吸い込み、少し重さを増している。
胸の上にべったり張り付いて乗っかってたら、苦しい……よな?
「えっと、ボタンか何かは無いのか」
僕は水銀燈のドレスの胸元を緩め……ると言う訳にも行きそうにない仕立てなので、
「……ふん、別にやましい気持ちがあった訳じゃ無いぞ」
結局、全裸に剥いてしまった。
球体関節の肉体が余す処無く、僕の目に曝される。
節別れした手、節分かれした足、節分かれした胴体……
婀娜なうなじ、膨らみかけの胸、綺麗な筋が一本の……
「こいつらを作った奴って……」
きっと稀代の天才か、凄まじい変態のどちらかだ。
だが、それはさて置き、僕の前に居る少女は余りに美しく、可愛い。
「じ、人工呼吸くらい……しておいた方が、良いよな?」
だって、息してないんだぞ。
薔薇の花弁のような唇にそっと自分のそれを重ね、息を吹き込んでゆく。
それから、白く柔らかい膨らみに触れ、優しく押してやる。
ぷにぷにとした感触が掌に心地良い。
「うん、これはどう考えても心臓マッサージだ」
胸までマッサージしているみたいだけど気にしない。
二つの先端が固くなってる気もするけど(゚ε゚)キニシナイ!
僕は、どうせ意味など無いマッサージを止め、乳房に口付ける。
軽いキスを幾度かした後、ほんのりと紅く張り詰めた突起を口に含み、
舌で突いたり転がしたりしながら、時々吸ったり甘噛みしてみた。
「……ん あぅ……くぅっ ……はぁぅ」
吸い付いたあたりから、水銀燈は徐々に息を荒げ、
「あ…… やぁ……はあっ……ん ぁん……」
今や既に、嬌声にも似た喘ぎを僕に聴かせている。
もっと聴きたい……水銀燈のハシタナイ声が。
僕は彼女の濡れそぼった秘所を縦になぞり、指に愛蜜を絡めると
彼女の中に、埋没させていった……。
「……な!? い……痛っ! に、人間……!?」
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もう少し続くけど…
ゴミを投稿してスマソ
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気付かれた……。
全身から、血の気が引いてゆく……。
身体が小刻みに震え出したのは、風呂場に裸でいるからというだけじゃないだろう。
「……さーて、風呂入るか」
「待ちなさい人間」
翼で首を絞められた。
「どう言う事か、説明してもらおうかしらぁ」
凄みのある声で呟き、ギリギリと締め付けを強くする。
「……服が埃で汚れていたから洗った」
「わけないわよねぇ……」
翼が持ち上がり、危うく吊るされそうになる。
僕は一般人がこの光景を見た感想を述べたまでです。
「本当……本当だ」
「嘘ばっかり……ジャンクにされたいのかしらぁ?」
「ぐ……ほ、本当に僕は洗濯を……ぐあっ!」
首を絞められたまま、物凄い力で頭を壁に叩きつけられた。
「嘘じゃ無い、命を賭けたって良い」
「へえ、言うじゃなぁい……」
「金糸雀の命を……」
「それ赤の他人じゃないの」
そろそろ食い下がるのも無駄かと思ったその時、何故か水銀燈は僕を解放した。
「あくまでシラを切る気ねぇ……」
その顔は不平満々だが、いつもの狂気じみた表情とは少し違った。
「だったら……折角だもの、お湯にでも浸からせてもらうわ」
危難が去りそうで去らなかった数十秒後。
僕は、水銀燈の背中を流していた。
「ほら人間、ぐずぐずしてないで……私の身体が冷える前にさっさと翼を綺麗にするのよ」
「あああ……はいはい、今やるよ」
何で僕がこんな事を。
まるで、真紅達に振り回されてるみたいじゃないか。
「人間……」
「何だよ」
「根っからの下僕体質なのねぇ」
な……!?
水銀燈の一言に、僕の中で何かが崩壊を始めた。
「ああそうだ……前の方も洗ってやらないとな」
「人間……?」
翼を洗う手を止め、前の方へと伸ばす。
石鹸に塗れた手はするりと滑らかに、無防備な乳房と恥部に辿り着く。
「ああっ! 性懲りも無く……あふぅ!」
耳たぶを噛んで怯んだ隙に、乳首を指で挟んで責め立てた。
「ちょ……待って、止め……」
次いで、舌で耳の内側をなぞり、秘所を弄る手は最も敏感な場所を探す。
程無く現れた芽の包皮を丁寧に捲り、核を捏ねるように摘み上げた。
「そ……そこは、だ、駄目……はああぁぁぁんッ!!!」
弓形に跳ね上がったかと思うと、がっくりと崩れ落ちた。
イッた……。
あの水銀燈が、僕の手で絶頂を迎えてしまったのだ。
頬は朱に染まり、眼には溢れんばかりの涙を湛えていた。
その切ない表情に、僕の心は昂ぶり、欲望の焔が燃え盛る。
「……ごめん水銀燈、僕はお前が欲しい」
小さな身体を床に組み敷き、細い足首を掴んで無理矢理股を開かせる。
「嫌ぁ! それだけは止めてぇ!!」
張り裂けそうな程に怒張した息子を、小さな割れ目に捻じ込む。
雁首までが飲み込まれた辺りで、水銀燈が悲鳴を上げた。
「お願いよぉ……もう、赦してぇ……!」
その叫びが届くか届かぬかの内に、
僕は、彼女を貫いていた。
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今日はもう寝ます
明日のおやつ時までには完成させるつもりで
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「ああ……痛っ! お願い! 動かないでぇ!!」
彼女の強い締め付けの中で、僕の肉棒は無法の限りを尽くしていた。
綺麗な顔が苦痛に歪み、悶える姿には、確かに心が痛む。
だけどこの快楽の前では、どんな良心も微塵に砕けてしまい、残るものは、ただ純粋な欲望。
この“乙女”を滅茶苦茶に壊してしまいたい――。
唇に貪り付き、歯茎を嘗め回して、口を抉じ開けさせる。
おずおずと差し出された舌を吸い込み、絡め、唾液を啜った。
勿論、手は休めずに感じる場所を刺激して回っている。
「……っ、くぅ……ん、ああ……あぁんっ!」
何時の間にか、苦痛のうめきも消え、やがて、艶かしい喘ぎに変わる。
「ゃ……ぁん、変に……変になっちゃう……あぁっ! いいっ!」
今や痛みなど無く、僕と水銀燈にあるのは快楽だけだ。
僕はそれが際限無く、欲しくて堪らなくて、
揉みしだき、口付け、嘗め回し、吸い付き、齧り、そして貫いた。
肉壁を押し分ける度に、僕の頭は真っ白になり、水銀燈の身体はガクガクと痙攣する。
「ふあっ……私、もう……ああ……んあぁぁぁあんっ!」
そして、最後の一突きで水銀燈が昇天すると同時に、
僕は自らの白く濁った欲望を、一滴残らず胎内に打ち撒けた。
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ラわーん、書いてたら寝る時間が殆ど無くなっちゃったYO!
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エピローグのつもり
「ねえ……人間」
湯船の中、僕の腕に抱かれていたドールが不意に口を開く。
「……ん、どうした?」
僕に犯された後、身体の汚れを落とし、抱いたまま湯に浸かっても、水銀燈は口一つ利かずにいた。
それがやっと重苦しい沈黙を破って、僕に話しかけてくれる。
結構、嬉しかった。
「私……アリスになる事ばかり考えていたわ……」
此処では無い何処かに思いを馳せるような、遠い目をして呟く。
「でも、アリスゲームは……叶うかどうかも解らない夢は、独り戦う不安と孤独に満ち……」
哀しげなその声は、僕の胸の奥に浸透して、
「私を、追い詰めていった……」
棘みたいに刺す、そんな感触を残した。
……姉妹同士が傷付けあい、奪い合うアリスゲーム。
ローゼン……父親が、何故……そんな惨い運命を。
『でも、今は開放された気分よ』
「え……?」
僕は言っている意味が解らず、次に言い出す言葉が見付からない。
そんな、僕の胸に頭を凭せ掛けて、水銀燈は続ける。
「貴方とこんな風になって、もう乙女とは呼べない」
「きっと、アリスにもなれない……」
自分の存在を否定するのに等しい言葉。
でも、その声に失意や悲愴さは感じられない。
「だけど、不安も孤独も絶望も、不思議と薄れてしまったわ……」
寧ろ、深い安らぎに満ちていると思った。
それから少し間を置いて、水銀燈は「長いゲームも終わったのねぇ……」と呟く。
……それって、つまり。
「それって、もう真紅と戦わなくても良いって事か!?」
「……そうなるわねぇ」
「だったらその、真紅達と……」
「仲直りしてほしいぉ?」
「うん……それで、もし良かったら、暫く此処で……その」
暮らさないか、と言う前に、水銀燈は艶っぽく微笑むと、
「あらぁ、責任でも取ってくれるのかしらぁ?」
と言った。
「え!? いや、僕はその……」
「最初は痛いだけだったけどぉ、最後は悪くなかったわぁ」
水銀燈はどもる僕を揶揄してクスクスと笑う。
「こ、この……からかうなよ」
「……いいわ」
不意に笑うのを止め、真面目な顔で答えた。
頬が少し赤いのは、風呂の中だからという訳じゃない気がする。
「私を、幸せにして……」
「……うん」
僕等は向かい合い、
どちらからでもなく顔を近づけ、
唇を重ねた。
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おまけ
「……どう言う事か説明して頂戴」
「な、何でジュンと水銀燈が、そんな……イチャイチャしてやがるですかっ!」
「ジュンと水銀燈は仲良しになったのー?」
あの後第二回戦に突入し、すっかり上気せた僕と水銀燈は、人形達の執拗な問い詰めに遭っていた。
「大体ジュン、貴方は私の下僕……それが水銀燈となんて……裏切りだわ」
「なあに真紅……妬いてるのぉ?」
「くっ……! 不潔よ!」
怒る真紅と、それを弄ぶ水銀燈。
そう言えば……二人が対峙したのを最初に見た時もそんな風だった。
「真紅カンカンなのー」
「くぅぅぅっ、これが怒らないでいられると思うですかっ!」
「うゆ……翠星石もジュンとHな事したいの?」
「……! うるせえです! このチビチビ!」
性悪人形が千切れんばかりの勢いで雛苺の頬を抓り挙げた。
真紅だけじゃなく、アイツまでかなり怒っている。
大変マズイ。
「でも良かった。いつかお姉ちゃんが筆下ろししなきゃ、って思ってたけど……好きな人と出来て」
「えっ、じゃあ最近レバニラや鰻が食卓に上がるって言ってたのはその為……」
ドサクサに紛れて危険発言をする姉ちゃんと、それを真に受ける蒼星石。
頭が痛くなってきた。
「と、とにかく……私は下僕とドールのこんな爛れた関係は認めないのだわ!」
怒りの余り、声が上擦る真紅。
しかし水銀燈は、それを意に介する様子も無く、
「嫌ね゙え゙、怒っだ顔ば一団どブザイ゙グ」
と、扇風機越しに濁った声で、火に油を注いだ。
「何ですってぇ――! 私のどこがブサイクなのよ、このジャンク!!!」
「きゃあ怖いわぁ、助けてジュン」
「……な!? か、覚悟するのだわ!」
「真紅怖いのー!」
「逃げるですチビ苺! ヤツはアリスゲームを制する気です!」
「あらあら……みんな元気ねえ」
「止めろっての、お前ら!」
僕と水銀燈の日々は今日から始まったばかり。
だけど、前途は……多難だ。
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ゴメン…ツマンネ('A`)
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293 名前: 名無しさん@ピンキー 2005/08/28(日) 23:17:19 ID:MjXN5wzp
>>292
……ツマランだと?
それならなぜ俺の乱棒は戦死したんだ?
GJに決まってんだろ!!!!
294 名前: 32 2005/08/28(日) 23:18:24 ID:9Mscbzd8
すまない……大佐