さてと、久々に投下するぜ
「いいか?クソチビ。この新品のM1891/30で頭をブチ抜かれることを幸運に思え」
デュードは翠星石の脳天にモシン・ナガンM1891/30の照準を向けた。
「ひいい!やめるです!人間!」
「うっせえコラ!殺すと決めたら殺すんだよ!」
足元目掛けて発砲すると、翠星石は悲鳴を上げて逃げていった。
だがこれもデュードの策略のうちである。
「そうだ、遠くまで逃げな。このスナイパーライフルで狙撃してやるからよ」
−一方、翠星石はそんなことは知らず、必死で逃げていた。
「はぁはぁ、ここまでこればあいつも追って来れないですぅ」
そこで一息つこうと、座り込む翠星石。
すると銃声が聞こえたと思うと、目の前に弾が降ってきた。
「ひぃ!どこかです?」
翠星石は焦って周りを見渡すが、狙撃者の姿は見当たらない。
身が危ないと感じると翠星石は再び逃げ出した。
「逃げても無駄だぜえ。俺を見つけることすら不可能だ」
デュードはモシン・ナガンのボルトを引き、弾を排出、装填−コッキングをする。
そしてステルス迷彩装置のスイッチを入れると、再び森林に溶け込んだ。
−翠星石はまだ走っている。息が切れそうになるが立ち止まることはできない。
止まれば殺される。そんな恐怖感をこの森は醸し出している。
「はあ、はあ、はあ、もう、走れないですぅ」
翠星石は機の木陰に腰を降ろした。止まってはいけないことは分かっているが、これ以上は体が持たない。
それでもこれだけ走ったのに森はまだまだ続いている。出口なんてあるのだろうかと思うほどだ。
『まだ全然逃げ切れてないぜ翠星石』
またどこからともなく聞こえてくるデュードの声。
「デュード!どこにいるですか?出てきやがれです!」
翠星石は立ち上がり、大声を出した。
「もうたくさんです!これ以上翠星石を苦しめるなです!」
と、言った瞬間、銃声が鳴り響いた。
「あ、あ、足が」
翠星石の左足には鉛弾が貫通した後が残っていた。そしてその場に倒れこみ涙を流す。
「どうして、どうして翠星石だけこんな酷い目に」
「勘違いするなよ。俺は皆平等に痛みを与えてる。だがクズには平等なんて言葉必要ねえ。やりたいようにやるんだよ」
姿を隠していたデュードは、迷彩を解き、翠星石の目の前に現れる。
「さっさと死ねよクズが!生きながら苦しむか、死ぬまで苦しめられるかどっちだ!答えろ!おい!」
翠星石の腹を蹴りまくるデュード。その表情は実に愉快で快楽に満ちていた。
「いやあ、これほどつまらねえことはねえぜ!実につまらねえ!」
さらに髪の毛を無理矢理毟り取る。
「痛いですぅ!や、やめるですぅ!」
「黙れっつってんだろうが!」
腹にショットガンを当てると、ゼロ距離発射する。
翠星石の体は跳ね上がり、胴体は割れてしまった。
「うう、酷いですぅ」
「さて仕上げだ。」
モシン・ナガンを翠星石の額に押し付ける。そしてトリガーを引く。
弾は発射され、絶望に満ちた表情の翠星石の死体が出来上がった。
「アハハハハヒッヒェッヘヘヘハア!こいつはマジでつまらねえぜ!ウグエエエエゲエエッハッハッハ!」
森の中にはデュードの笑い声が鳴り響くのであった。
The End