「今日こそ決着をつけてやるぜ。蒼星石よぉ」
デュードは桜田家の庭に密かに侵入していた。
蒼星石の行動パターンを把握している彼によると、蒼星石はまもなくやってくるはずだからだ。
「お、来たなぁ」
空から高速で移動する鞄が見える。それは今にも桜田家の二階の窓へ突っ込みそうだった。
「今だ!」
デュードは屋根によじ登り、その鞄を見事にキャッチした。
「だれ!?」
即座に鞄の中から姿を現す蒼星石。
「俺だよ!」
「え!?君は」
その瞬間蒼星石の目の前が真っ暗になった。
『おい』
何も見えない暗闇に微かに声が聞こえた。
『おい!起きろ!』
その声ではっと目を覚ます蒼星石。
「ようやく起きたかあ、蒼星石ぃ」
「う、君は一体・・・」
殴られたか何かされて気を失っていたらしく、頭がぼんやりする。
辺りを見回すと使われていない廃工場のようなところだった。
「俺はデュード。お前を葬り去る死神だ!」
デュードは刀を出現させた。
「それで何をするつもりなんだ!」
「もちろん斬るんだよ。お前の体をバラバラにするのさ!っそら!」
デュードは刀を振り下ろした。
「っく!レンピカ!」
人工精霊の名を呼ぶと、蒼星石の手に等身大くらいの鋏が出現する。
間一髪のところで刀を防いだ。
「っく!人を傷つけるためのものじゃないけど仕方ない!」
蒼星石は鋏を大きく振ると突風が巻き起こり、デュードは吹っ飛ばされた。
「うおぁあ!ックソ!鋏の力に油断してたぜ、うお!」
「喋っている暇はない!」
軽く五〇メートルくらい吹っ飛んだかと思うと、蒼星石はもう目の前に迫っていた。
そしてすれ違いざまに鋏でデュードの左腕を切断した。
「ぎゃああああ!!!俺様の腕がぁ!」
あまりの痛さに地面をごろごろと転がるデュード。そんな彼の前に蒼星石は立ちはだかり、鋏を向ける。
「これは本来の使い方じゃない。でも君が僕を倒すというのならこちらも全力を尽くさせてもらう!」
「悪いがお前が本気になったところで俺に勝つのは不可能だ。ふぅ~、ヤクがたまんねえぜ」
デュードはパイプを銜えながら、よろめく体を起き上がらせた。
「いいか、蒼星石。お前に勝ち目はない。なぜなら翠星石はこっちの手にあるからさ」
「なんだって!?」
蒼星石は驚愕する。
「その証拠が」
デュードの手に翠星石の首が出現する。
「これだ」
「ああ、そんな!翠星石!どうして・・・」
蒼星石は内心悲しみに溢れていたが、表には出さなかった。それどころか
「デュード!君だけは許さない!」
逆に憤慨の気持ちのほうが強くなってしまった。
「そうそう。そういう感情が大きいほど弱くなるのさ」
デュードは再び刀を構えた。
互いに動きが止まり、今か今かと攻撃の間合いを伺っているその時だった。
『騙されるんじゃねえです蒼星石!』
「おいおい、ウソだろ」
デュードが天井を見上げると、浮遊する翠星石の姿があった。
「翠星石!君は死んだはずじゃ!」
「そいつの言っていることは嘘です!信じちゃダメですよ!」
「今度は翠星石か!手間が省けていいぜ!二人とも地獄送りだ!」
翠星石に気を取られていた蒼星石を踏み台にしてデュードは翠星石に飛びかかった。
「これでも食らいやがれです!スィドリーム!」
翠星石の手に如雨露が出現する。その周りを人工精霊が飛び回ると水が溢れた。
そして如雨露の水をたっぷりデュードに浴びせるのだった。
「ぐおぁ!」
地面に叩きつけられるデュード。
「ックソ!なんだってんだ!ん?うぼえ!」
地面から巨大な触手が突き出し、デュードの腹を貫通した。
「うお!っごほ!腸がはみ出てきやがった」
触手はデュードを串刺しにしたまま建物の天井を突き破った。
デュードの腹部からは内臓が飛び出し、口からは大量の血を吐血していた。
そこへ翠星石が近づいていく。
「翠星石達に勝とうなんて100年はえーです!出直して来いです!」
「うげぇ、っぶほ。翠・・・星石。何か・・・忘れてねえか?」
瀕死の体でデュードは微笑む。
「何言ってやがるです!翠星石は何も忘れてなんかいねーですよ!」
「本当かぁ?よ~く辺りを見回してみな・・・っげほ」
建物の中にいた蒼星石も辺りを見回す。
「デュード!一体何をしたんだ!」
「今にわかるさ。へっへっへ。うえぇぇぇ」
大量の血を吐くデュード。
心配になって蒼星石も翠星石の方へ向かった。その時だった。それに気づいたのは。
「!?あれは・・・まさか!危ない!翠星石!」
「え?」
だが遅かった。
青空の中に一つだけ光る恒星のようなもの。それがだんだんと落ちてくる。
そして翠星石の体に突き刺さった。
「え?これは」
気がつくと翠星石の体には刀が突き刺さっていた。
「サムライ魂ぃ!」
「っく!デュード!何をしたんだ!」
デュードに鋏を突きつける蒼星石。
「何もしてねえぜ。さっき放り投げた刀が落ちてきたってだけだ」
「なんてことを!」
「で、仕上げはこうだ!」
デュードはスレッジを取り出すとそれを翠星石目掛けて思いっきり放り投げた。
「翠星石!避けて!」
「おせえよ!」
蒼星石の警告も虚しく、スレッジは翠星石の頭にクリーンヒットし、粉々に砕け散った。
「うわああああ!翠星石ぃ!」
「馬鹿が。自業自得だぜ!俺の狙いは最初からおま・・・」
全部言い終わる前に蒼星石はデュードの首を切断した。
「っく、翠星石!なんでこんなことに!」
蒼星石は無念の悔しさでいっぱいだった。
一方で落下したデュードは不気味な笑い声を上げていた。
「蒼星石ぃ。お前にもプレゼントは用意してあるぜ!」
蒼星石は辺りを見渡した。
「こうなっては仕方がない。ここから逃げないと」
と、その時だった。蒼星石の後ろに高速で迫るミサイルのような物体。
「え?」
振り向いたときにはそのミサイルはすでに目の前に来ていた。
「こういう終わり方もありだろ。な」
ミサイルは爆発し、巨大なキノコ雲が発生した。
もちろん残骸など残るはずもない。
そして死神デュードはおつかいを終えて帰るのだった。
The End
なんなんだこのふざけた文章は!
描いていて俺でもヘタクソだってわかるぜ!
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