誰がどう思おうが関係ねえ
俺は自由に描かせてもらうぜ
「・・・どこだぁ?ここは」
デュードはなぜか荒廃したゴーストタウンのようなところに一人横たわっていた。
「なんなんだよ一体。延髄がいてぇ・・・」
「気がつきましたか」
しゃがみ込むデュードの目の前には、いつの間にか薔薇水晶が立っていた。
「こんなことしてくれるなんて可愛げのない人形だぜ。すぐに殺して・・・あれ?」
コートの中を探すが、何も見つからない。
「あなたが探しているのは・・・これ・・・」
無表情の薔薇水晶の手にナタが出現した。
「おいおい、俺のブツを盗むんじゃねえ。さっさとよこすんだ」
そう言うとそのナタは砕け散った。
「嘘だろ!?こうなりゃ、逃げるが勝ちだ!」
デュードは振り向くと全速力で走り出した。
「マジでやばいんだけど」
デュードにはそれほど焦りはなかった。いつもながらにパイプを吸って気分は安定しているからだ。
『ふふ、逃げても無駄』
どこからともなく薔薇水晶の声が聞こえてくる。
と、目の前の瓦礫から薔薇水晶が現れた。
「クソッ。ヤクのせいでラリっちまったよぉ」
そんなデュードなど気にもせず薔薇水晶は水晶で出来た剣を取り出した。
「これで終わり・・・」
薔薇水晶はデュードの足を切断した。
「ぎゃああああ!ママ〜!足の・・・感覚が・・・」
「っぐえ!い、息が・・・」
さらに剣をデュードの喉元に突き刺さした。
デュードは満足に呼吸もできない状態になり、喉からは血と呼気が溢れている。
「いてぇよ!クソ!抜けねえ!」
薔薇水晶の顔は狂気に満ち溢れていた。どうやら彼女も楽しんでいるらしい。
「はぁはぁ・・・こいつはヤベェぜ・・・」
その横で苦しむデュード。薔薇水晶は喉に突き刺さった剣を抜き取ると、彼の首を切断した。
大量の血が彼女の顔に飛び散る。
「面白い・・・」
そう言って薄く微笑み、転がったデュードの頭を踏み潰した。