「ジュン、なにをしているの?」
僕の背中に、そんな声が突き刺さった。
「な、なんもしてないっ!」
そう言いながら、僕はマッハでズボンを穿いた。
これが他の連中なら、こっちのことなどお構いなしに部屋の中に入ってくるが、
真紅は「私は何も知らないのだわ」とでいった感じでしばらく待ってくれる。
僕は心の中で真紅の真心に感謝した。
…まあ、ズボンを穿きなおす所を見られているのはちょっと辛いけれども。
「なんのようだよ?」
僕とて慣れたものだ。伊達にあいつらが来る前から、あいつら以上に気配を感じさせずに
背後に忍び寄ってくる血縁者のによって恐ろしい目にあっているだけあるというものだ。
「まったく…またインターネットね、健康に良くないのだわ」
「余計なお世話だよ。むしろ、1日1回くらい出しておいた方がガン予防になるらしいぞ」
「…最低なのだわ」
…どうやら、フラグ立てに失敗したようだ。
「…そ、それだけじゃないぞ!おまえらのために色々と調べてやっていたんだ」
「あら?そうなの?」
「ほら、見てみろよ」
そう言って、僕は液晶に表示された「お人形」板のスレッド一覧を真紅に見せる。
「…どうやら、少しは下僕としての役割を果たす気があるらしいわね」
まあ、本当は、最近じゃ人形の写真じゃないと欲情できないからなんだけれども。
僕だって命は惜しいのでそんなことは口に出さない。
「あら…これ…」
201:【あれで推理?】くんくん探偵アンチスレPart38【プギャーw】 (666)
「ジュ、ジュン!早く…早くこの掲示板を見せて頂戴!」
…まったく、くんくんの4文字だけは見逃さない奴だ。
「でも、アンチスレだぞ?」
「いいから、早くして頂戴!」
「わかったよ…ほら」
1 :もしもし、わたし名無しよ :2006/01/12(木) 14:15:54
新スレでも引き続きあの低脳番組の考察を続けましょう。
必死な信者は放置が基本です。
2 :もしもし、わたし名無しよ :2006/01/12(水) 14:16:15
2GET!
くんくん信者マジ知障wwwwwww
(中略)
141 :もしもし、わたし名無しよ :2006/01/12(水) 21:29:15
俺、今ちょっと入院してるんだけど、こないだ、看護婦が糞糞のぬいぐるみ差し入れてきやがったwww
こんなもんゲロ以下だよwww速攻捨てさせたwww
「…」
「…あ、あんま気にするなよ?この掲示板じゃ、どんなもんにだってこういうアンチがいるんだから」
だが、真紅はどうも、僕の言うことなんて耳に入っていないようだ。
「ジュン!ここに書き込むにはどうすればいいの!?」
「…え、この下のスペースに文字を打ち込んで、「書き込む」ていうのをクリックすれば…」
「貸して頂戴!!」
そう言って、真紅は僕を椅子からすっ飛ばし、パソコンを独占する。
145 :誇り高き第5ドール :2006/01/13(水) 11:29:15
貴方たち。ちょっとお遊びが過ぎるのだわ。
くんくんの素晴らしさを理解できないなんて、どうかしているのだわ。
そもそも、第7シーズン4話の推理に矛盾があるという話だけれども、
(省略されました…全て読むにはここをクリックしてください)
「…これでいいのだわ」
一仕事終えたような顔の真紅。清清しい爽やかな良い表情だ。
146 :もしもし、わたし名無しよ :2006/01/13(水) 11:32:22
糞糞オタUZEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEwwwww
147 :もしもし、わたし名無しよ :2006/01/13(水) 11:34:52
>>145
見え透いた釣り乙www
「な、なんなのこれは!?」
真紅は自分の書き込みに対するレスに愕然とする。
「こ、こんな連中に負けるわけにはいかないのだわ!ジュン!DVDを持ってきて頂戴!
くんくんの推理に穴など無いということを教えてやらなくてはいけないのだわ!」
「はい…」
847 :誇り高き第5ドール :2006/01/14(木) 02:35:25
>>842
だから、何度も言わせないで頂戴!
あのシーンでのくんくんの推理をもう一度順序だてて並べてみれば
(省略されました…全て読むにはここをクリックしてください)
848 :もしもし、わたし名無しよ :2006/01/14(木) 02:38:55
糞糞狂信者まだいるのかよw
何度も出てるけど、あのシーンがおかしいのは、脚本家自ら認めてるんだよwww
いい加減巣に(・∀・)カエレ!
849 :もしもし、わたし名無しよ :2006/01/14(木) 02:41:25
もう、昼間からずっと粘着してるニートは放っておけよ。
さっさとコテをNGにしとけ。
850 :もしもし、わたし名無しよ :2006/01/14(木) 02:43:11
糞糞とその信者は池沼、これはもう常識だなw
「なあ、もうやめろよ…」
いい加減、「ジュン、この池沼というのはどういう意味なの?」などという質問に
答えるのも嫌になり(なんせ、その答えを聞いたことによって沸騰した怒りの内の
何割かを僕にぶつけてくるのだからたまったものではない)、真紅をなだめてみる。
「でも、くんくんをこんな風に言われては、黙っているわけにはいかないのだわ!」
真紅はもう泣きそうだ。
どうやら、悪質な煽りはまだしも、どうしても反論出来ない論理的な批判レスを
食らったのがかなり効いたらしい。
「うう…私を悪く言うのはかまわないのだわ…で、でも、くんくんは…くんくんは…」
「ああ、くんくんは何も悪くないさ。そのことをおまえらが知っていればいいだろう?」
「ジュン…」
真紅の僕を見る目が潤んでいる。
「ほら、もう寝るぞ」
「ええ、ジュン…ありがとう。そうね、誰がなんと言おうと、私がくんくんのことを
尊敬しているのはかわらないものね…」
すっかりデレデレモードの真紅を抱きかかえ、僕はベッドになだれこむ。
「ジュ…ジュン…」
「ほら、寝付けるまでこうしていてやるよ…おまえが寝たらちゃんと鞄にしまってやるからな」
「そ、そんなこと、貴方にしてもらわなくてもいいのだわ!」
そう言いつつも、真紅は心身ともに疲れていたのだろう。僕の体に抱きついたまま、
ゆっくりと眠りについていった。その寝顔の萌え萌えなことときたら…
「うはwww役得役得www」
真紅のボディーに僕の身体の色々な部位を擦り付けたり、色々味わったりしながら、
僕は、携帯電話のネット接続を終了させた。
正直、何度もDVDを見返して矛盾点を探したり、真紅に見つからないように携帯電話をいじるのは
大変だったが、その苦労が報われたというものだ。
明日もいい日でありますように。アモーレ。