前スレ779までの粗筋
〜部屋に置いてあった謎の鞄の中の入っていた人形を調査中に物置から音がしたので行ってみると突然何者かに襲われてピンチな時に誰かが助けに来た〜

明かりが差し込んできて分かったのは、助けに来たのはベッドに置いてきた人形で襲ってきた方も人形のようで..
「水銀燈!?なんであなたが…‥うほん、一体何の用かしら?」
黄色い方は一瞬戸惑った仕草をみせつつも銀髪の方に牽制の言葉を投げ掛けている。
「あらぁ残念、ドールの気配がしたから期待して来たのに真紅じゃなかったなんて‥とんだ無駄足だったわぁ」
「ふんっ、相変わらずストーカー癖は直ってないようね。用が無いなら早く帰ってほしいかしらー」
「そうねぇ‥まぁ予定は狂ったけど、折角だからあなたのローザミスティカ頂いて帰るのも悪くないわねぇ(ニヤリ)」
「(ピクッ!)あなたには、出来ないかもしれない…かしらぁ」
二体の間に張り詰めた空気が流れようとしたその殺那、緊張の糸は意外な形で切れた。

『『グウゥゥゥゥ』』

「……」
「……」

「い、一時休戦かしらぁ‥実はカナ、さっき起きたばかりで..」
「き、奇遇ねぇ‥わたしも一週間位食べてないのよぉ、とりあえず補給が必要だわ」
「ふっふっふ、ここはローゼンメイデン一の頭脳派カナリアにお任せかしら。実はここに来る途中で食料の保存庫を見つけちゃったのかしら〜!」
「あらぁ、珍しく役に立つ仕事するじゃないのおばかさぁん♪早く案内なさぁい」
「焦らなくてもいいかしら、こっちよ水銀燈」
「いや、お前らちょっと待て!」
『『ビクッ』』
ふざけた展開に思わず僕が入れてしまったツッコミに二体は硬直した
「…‥」
「…‥」
―ダッ‥
と思わせて走り出した。
「いや、だから待てよお前ら!!」

おそらく台所荒らしを企てようとしていた二体を捕まえてリビングのソファーに座らせ僕は詰問を開始した。当然護身用バット装備状態で。
「お前らは一体何者で何が目的か説明しろ!」
未だに緊張している僕をよそにやたらとリラックスしている風なのが何か癪に障る‥
「そんなことよりカナ、お腹ペコペコなのかしらー」
「いいから早く食べ物出しなさいよぉ」
完全に舐められている…、だが僕しか家にいない以上は僕が頑張らなければ。
「いいか?ここは僕の家で食べ物も僕の物だ、勝手な真似は止めてくれ。それと捕まった不法侵入者が素性を明かすのは当然だろ!」
「細かい事をごちゃごちゃとうるさいわねぇ‥こんな時間に家にいるガキが偉そうに、どうせヒキオタなんでしょ?勘弁してよぉ」
「こ、こらー水銀燈、失礼かしらー!ゴミ箱が生臭いティッシューで一杯だったのは秘みt…ハッ!し、しまったかしらあぁぁぁぁ〜」

―ズガシャーン!!

『『!!!!』』
突然テーブルの上に置いてあった花瓶が跡形もなく粉砕された事に二体は絶句したようだが構わず続けた。
「あー、やっぱ素振りは目標物があった方がやりやすいな。所で僕は質問を繰り返すのは嫌いなんだけどさ?(ニコッ)」
「ヒィッ、分かったかしらぁ!(後ろに鬼が、みえるかしらー!!)」
「な、何やってるの金糸雀、早く説明なさぁい(どうしよ、少しちびっちゃったぁ‥)」

―アリスゲーム・ローザミスティカ・ミーディアム‥信じられない内容だけど目の前で生き人形を見てしまっては…
やはりこいつらの説明は僕の理解の範疇を超えていた。いや、そこは別にたいした問題でもなかった。だって結論は最初から決まっていたんだから‥
「うん、お前らの正体や目的は分かった。でも僕には関係ないし付き合う気もない、出てってくれ」

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