蒼「やあ、僕は翆星石の妹の蒼星石。全然やる気の無い水銀燈を見つけたので遊びにきてみたよ。」
翠「やぁ、私は蒼星石の姉の翆星石。全然やる気の無い水銀燈を見つけたので遊びにきてみたです。」
水銀燈・めぐ「・・・は?」
蒼「水銀燈はめぐの病気が治らない事をどう思ってるんだい。」
翆「水銀燈はめぐの病気が治ったりしない事をどう思ってるのですか。」
蒼「今はめぐの病気見舞に来てるんだよ、治ったりしないなんていっちゃだめだろ?」
翆「めぐの病気を見舞ったところで、治らないものは治らネーです!」
蒼「治らなくても、めぐを勇気づけてあげればいいじゃないか!」
翆「治らないんだから、めぐを勇気づけても意味ねーです」
水「・・・・お前等なんなのぉ?」
蒼「めぐは少しでもいいから、生きることに希望を持ってよ」
翆「めぐは治らなくてもいいですから、生きることに希望を持つですよ」
めぐ「お前らー!治らない治らない言うなーーー!!」
蒼「ところで、めぐって何か趣味とかとりえとかあるのかな?」
翆「めぐには趣味とかとりえが無いのがとりえなんですよ、きっと」
蒼「馬鹿だな、とりえが無いんだからとりえになる訳ないだろ?」
翆「馬鹿はめぐです、無いものをとりえにするしかとりえが無ぇーんですから!」
蒼「とりえが無いからってめぐを馬鹿にすることないだろ?病人なんだからさ」
翆「とりえが有ったってめぐはきっと馬鹿なのですよ!しかも病人です」
水「だー!お前ら喧嘩売りにきたのぉ?何だかちょームカツクわぁ!」
翆・蒼「ハズレー。僕たちは単に冷やかしにきたんだよ。です。」
めぐ・水銀「お前らー!カエレーーーーーーーーー!!」

409 :メロン名無しさん :2006/01/30(月) 20:26:56 ID:???0
カナリヤは、めぐの病院庭先の木の上で、双眼鏡を片手に水銀燈とめぐの会話を覗いている。
「ふっふっふ…457回目の失敗を乗り越えて、ついにアジトを見つけちゃったのかしら〜」
するすると木からすべり下りながら自信満々につぶやくカナリヤの脇で、ピチカートはカナリヤの暴挙を止めようとしている。
 「このローゼンメイデンいちの頭脳派カナリヤが、根性曲がりの水銀燈を足元にひれ伏させる日がついに…
 え?どうやって水銀燈に勝つかですって?それはね…」
 カナリヤは懐からヨレヨレの手紙を取り出した。
「まずはピチカート、この決闘状を水銀燈に渡してくるのよ!」
こんなんでうまくいくのかと心配しながらも、言われるままに手紙を渡しに行くピチカート。手紙を読んで猛烈な勢いでその場から飛び去る水銀燈。
それを見計らって病院に潜入を試みるカナリヤ。
「フッフッフ…偽の手紙とも知らないで急いで飛んで行くかしら〜。その間に水銀燈のミーディアムがしている指輪をこのトンカチで叩き壊すわよ。
 なんて知的で素敵な作戦かしら〜『将を射ようと思えばまずは馬を射よ』って…え?大丈夫よピチカート、決闘状の差出人は真紅の名にしてあるから、
 二人が戦ってボロボロになった時を見計らって指輪を壊せば、水銀燈はその場で撃破、返す刀で疲れ果てた真紅をキュッと締め上げれば、楽してズルして一人勝ちかしら〜ほっほっほ〜」

410 :メロン名無しさん :2006/01/30(月) 20:27:51 ID:???0
「ふーん、それは素敵なアイデアねぇ…」
「でしょう?・…って、え?」
いつの間にかカナリヤの背後に付いている水銀燈。
「ひいいいい、なんでばれたのかしら〜!!」
「手紙を持ってきたのがホーリエじゃなかったからよぉ…さて、この場であなたをジャンクにしてあげても良いのだけど、そうね…その計画の通りにあなたのミーディアムの指輪を破壊しに行きましょうかねぇ…」
「キャ―――――!策士策に溺れたかしら―――!!!!」
その時めぐの病室から、ガラスの割れる音と共に悲鳴が洩れた。
「きゃ、なに、なにこれ?」
「めぐ!!」
急ぎめぐの元に戻る水銀燈、入れ替えに病院の窓から脱出するピチカート。
「ピチカート!ナイスかしら!!」
気を利かせた陽動作戦の隙を衝いて水銀燈から逃がれるカナリヤ。
「今日はこのくらいで勘弁してあげるけど、次はこうはいかないわよ――!覚えておくかしら―――!!」
半泣き状態で夕日に向かって全力疾走しながら、
『怖かったかしら怖かったかしら怖かったかしら』
と心の中でつぶやくのだった。

414 :メロン名無しさん :2006/01/31(火) 21:22:49 ID:???0
しかし、結局逃げられずに捕まってしまったカナリヤは、水銀燈をミーデイアムの家まで案内する。
携帯電話で仕事の打ち合わせ中に、半泣きで帰ってきたカナリヤ。
「みぃぃっちゃぁぁぁ―――ん」
カナリヤの後から付いてきた水銀燈を見てフリーズするみっちゃん。電話そっちのけ。
「ふーん、あれがカナリヤのミーディアム?リアクション薄いわねぇ…」
みっちゃんの恍惚にゆるんだ口元と、つーっと垂れてきた鼻血に気付かない水銀燈一生の不覚。
「まぁいいわ、あなたには悪いけど…フォ!?」
言い終わらない内に羽交い絞めに抱きつかれる水銀燈。その速さはマッハを超えた(多分)
「キャぁぁー――この子可愛い!!カナの友達ぃぃ?!うわぁぁぁ素敵だわぁー!!」
そのまま床をゴロゴロのたうち回りながら容赦無く頬すりすり攻撃。
「ギャ―――!止せ―――、放せ―――!!鼻血をつけるなぁぁぁ!!!!」
初めて喰らった怒涛のスキンシップ攻撃に、気が動転した水銀燈はもはや本来の目的どころではない。
ようやくみっちゃんの魔の手から逃げ出し、肩で息をしながら態勢を立て直そうとする水銀燈。
振り向いた瞬間に待っていたのは2回戦目。
フリフリのドレスや花模様のワンピースなど、ゴーモンに近いアイテムの握られたみっちゃんの姿。その目はもはや野獣の目。
水銀燈の本能が身の危険を感じて後ずさりする。それを追い詰めるみっちゃん。
「さぁー可愛くしましょうねーふふふふふふふ」
「いやぁぁ」
逃げ場なし。

暫くして、やっと魔の巣窟から脱出した水銀燈。なぜか純白のウェディングドレスを着せられている。
「待って―――もっとお着替えしましょー――!写真とらせてぇ――――!!」
その言葉に我に返った水銀燈、持っていたブーケをみっちゃんにぶっつけて叫ぶ。
「こんのバカ人間!二度とこんな所に来るもんか―――!!」
飛び去る水銀燈の激怒の言葉は満月の夜にこだまするのだった。

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