この蒼い人形と暮らすようになってもうだいぶ経つ
なぜこうなってしまったのか?
自分でもわからない・・
取りあえずこの人形がきた時の話をしよう・・
 一ヶ月前のある日
俺は 何時ものように、ボーっとTVを見ながら夕飯を食べていた。
『ジリリリリリン!』 突然電話がなった。
俺「やれやれ・・『ガチャ』 はい、もしもし! 」
飯時を邪魔されたので ちょっと声を荒上げた
??「巻きますか? 巻きませんか?」
俺は新手の セールスだと思い どうするか考えた。
取りあえず数秒間を置いてみたが 切れる気配が無かったので
しかなたく 答えることに。
俺「・・・ 答えは 無回答」
??「トリヴィアル 『ガチャ』」
俺「はぁ? なに?『ガチャ』」
俺「『ツーツー』・・・ イタ電か」
取りあえず 夕食の続きをとり始めた
今考えると 何時もは居留守を使っているのに
何故あの時、電話に出てしまったのかと自問自答してしまう。
食事が終わり、夜風を当たるため
廊下に出たが、なぜか知らんが 右足の小指を大きなトランクにぶつけてしまった。
俺「『ゴスッ』ッ・・・」
声にならない痛さが 小指から神経を通して脳へ伝わる
小指を抑え蹲りながら、脳内で自問自答が繰り返される

俺(脳内)「一体何にぶつかったんだ? こんな所にトランクなんて聞いてないぞ?
      この家のセキュリティーはどうなってるんだ? セコムしてますか?」
痛みがおさまり、やっと動けるようになった
そして小指をぶつけた トランクに目をやり
考えにふけった
俺(脳内)「こんな所に こんなの置いたっけな? って俺のじゃないジャン!」
取りあえずトランクを開けてみた。
すると、蒼い服を着た 子供が入っていた。
そして俺の中で 全てがつながった
俺(脳内)「このトランクは俺のじゃない...て事は誰かがこの家に入ってきて置いていったんだ・・
      しかも中に子供がと言うことは、誰か俺に罪をなすりつけるために・・・」
取りあえず妄想してみた
俺「もしもし警察ですか? 気づいたらトランクの中に子供がいて・・」
だめだ、之では俺が捕まってしまう・・よし次だ。
取りあえず トランクごと燃やして・・
之も駄目だ・・目立ちすぎる・・
やはりトランクをどこかに埋めるしかないか・・
自分のなかで、考えがまとまったので
行動に移すことにした

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まず携帯を開き、時間を確認した。
時間 22:00 
俺「よし!いける!」
そう自分に言い聞かせ、気合を入れなおした。
俺はトランクの蓋を閉め、靴を履き
隣人に見つからないように 近くの雑木林までもうダッシュした。
その時の俺は、一心不乱に走っていたので 重大なミスを犯していることに気付くはずも無かった。
左右に人気が無いか確認し、雑木林の中に駆け込んだ。
K察や人に掘り返されないように、奥の方に埋めるつもりで走っていた。
俺「なんで俺がこんな目に・・」
俺は涙と汗を流しながら、雑木林の奥へと進んでいく
もちろん精神状態は最悪だ。
雑木林の奥地へと辿り着いた俺は
携帯で時間を確認した。
時間 22:15 
雑木林の中は暗く、月明りで何とか前が見える程度だった。
もう、人目に付くことは無いので 少し呼吸を整えた。
そして作業に取り掛かろうとしたが、重大なミスに気が付いた。
俺「スコップが無い…」
頭を抱え込み、地面に膝をつく
俺「なんてこった…このままK察に捕まれという 誰かからの啓示なのか?」
自業自得・・俺の脳裏にこの四字熟語が一瞬よぎった。
少しの間感傷に浸り、【まだ捕まりたくない】という感情が
俺を立ち直らせた。
俺「スコップが無ければ、手で掘ればいいじゃないかw なんだ楽勝ジャンw」
俺は少し開き直っていた。
だが、想像以上に雑木林の土は固く、手では掘れなかった。
俺は、なんともいえないドス黒い気分になり
顔を引き攣らせ、歯をガチガチと鳴らしていた。
【絶望】・・・今の気持ちを表す言葉はこれに等しかった。

 少し眠ってしまったのだろうか・・
辺りは少し明るくなり、気持ちも少しだけ楽になっていた。
俺(脳内)「自首すれば、少しは罪も軽くなるだろう・・」
そう思っていた時、トランクが目に付いた。
俺(脳内)「・・・身元確認だけでもしておくか。」
俺はトランクを開け、中の子供を顔を強張らせながら持ち上げ
ポケットの中身を調べた、案の定身元を確認できるものは何も無い。
しかたが無いので俺は、子供を元の場所に戻すことにした。
だが、トランクの中からキラリと光る金色の螺子が一瞬見えてしまった。
俺はなんだ?と思い、子供を地面に置き 螺子を取り上げ調べてみた。
俺「オルゴールの螺子かな?・・」
俺はまさかと思い、子供を抱き上げ
螺子穴がないか調べてみた、そしてあるものを見てしまった。
なんと、その子供の間接は球体間接だったのである。
俺「…フフフwははは、はぁ〜」
俺は大きく溜め息を吐き、幸せを感じていた。
犯罪者から一変して一般人に戻れたという、幸福感
そして俺の興味は蒼い人形に向いていた。
俺「焦らせやがってw悪戯にしては上出来だな」と独り言を言いながら
人形の螺子穴を探していた。
俺は、背中に穴があるのを確認し、螺子を差し込んでみる。
『カチリ』そして蒼い人形が光に包まれていく。
何時もの俺ならかなり驚いていただろうが
今の俺には何とも無かった。そして蒼い人形が動き出しそして、話し掛けてきた。
人形「あなたが新しいマスター?」
俺「…」
人形が動く所まではゼンマイを巻いたので当然と思っていたが
話し掛けられるのは予想外だった。
俺は金縛りに在ったように何もできなかった。
人形「…そういえば、ラプラスの魔からこんな手紙を渡されたよ」
人形は、トランクの中から手紙を取り出し、俺に渡してきた。
俺は動けることを確認し、その手紙を受け取り 目を通してみた。
その手紙にはこう書かれている。
手紙「トリヴィアル」
俺は手紙を破り捨て、近くにあった木を本気で殴っていた。
もちろん、蒼い人形が引いたのは言うまでもない。

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 頭に血が昇ってるせいか、俺は普通に人形と会話していた。
俺「一応聞いとくけど、お前人間じゃないよな?」
人形「・・はい そうです、僕は誇り高きローゼンメイデンの第..」
俺「ちょっと待て、俺はお前が人間かどうかと聞いただけだ。それ以外を言えとは言ってない。」
人形「・・・すみません」
俺「とにかく、お前は人形なんだな?それだけ分かればいい」
俺は少し冷静さを取り戻していた。
【ズキッ!】俺の拳に痛みが走った。血も少し出ている・・
俺は今の今まで、木を殴ったことをすっかり忘れていた。
俺(脳内)「なんで木なんか殴ったんだ?殴らなければ良かった・・」
人形「・・スター、マスター」
俺は、人形に話し掛けられてる事に気付いた。
俺「ああ、なんだ?」
人形「僕と契約を結んでくれるますよね?」
俺「はぁ?」
人形「ですから、契約を結びたいのですが・・」
俺「…」
少し俺は考えてみた。
俺(脳内)「何言ってんだこいつ?契約しろだと?契約なんかするわけないじゃん。
       だが、どんな契約か興味はある。ここは、様子を見てみるか・・」

俺「一体何の契約をすればいいんだ?」
人形「契約はこの薔薇の指輪に口付けをするだけです。」
人形は薔薇の指輪をつけた手を俺に向けた。
俺「・・・もう一度言うぞ、俺が知りたいのは契約の方法ではなく
        どのような契約をするのか? だ。分かってもらえたかな?」
俺は少し呆れながら人形に言った。
人形は少し考え、そして口を開いた
人形「契約とはローザミスティカを守ると誓うことです。」
俺「ローザミスティカ?ローザミスティカって何だ?お前の造語か?」
人形「…ローザミスティカは人間で言う所の魂のようなものです。
   ローザミスティカを守る事、つまり僕を守って欲しいと言ってるんです。」
人形はキッパリ言った。
俺「…」
俺の口調に少しストレスでも感じたのだろうか?俺は少し反省した。
俺(脳内)「人形だからと言って、馬鹿にはできんな・・。
       知能指数は普通の子供より高いみたいだ・・」
俺「俺が君を守る?誰から?そして何のために?」
人形「…僕の螺子を巻いたのは貴方ですよね?」
俺「そうだが?」
人形「では、責任とってください!」
俺「…」
俺は人形に反論できなかった。螺子を巻いたのも俺だし
電話に出てしまったのも俺だ、普通に考えてこの人形に非は無い。
俺「…取り合えず ここで話すのもなんだから家に来ないか?」
人形「…」
俺は何とか話題をそらし、人形と共に明るくなった雑木林の出口へと 歩いていった。

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 蒼い人形は自分の入っていたトランクを重たそうに、もって運んでいた。
俺は人形に話し掛けた。
俺「そんなものは、置いていった方が楽だぞ」
人形「これが無いと、ハァ 後々差し支えるので、ハァ」
息を切らせながら、俺にそう答える
見ててあまり気分のいいものではないので
俺は 人形からトランクを奪い取り 肩に背負った。『ズシリ』行きは気付かなかったが意外と重い
何はともあれ 俺達は特に之と言った問題も無く雑木林の入り口へと辿り着いた。
雑木林を出て、家に向かう途中事件は起きた。
ほんのつい数時間前までずっと恐れていたK察に会ってしまったのである。
もちろん、俺はやましい事なんて一つもないので K察にニコニコしながらお辞儀をした、
だがK察に呼び止められた。ちょっとショックだ・・
K察「ちょっと君。」
俺はしかたなく警官の方を見た
その警官は若く20代前後に感じられ、やる気満々といった感じだ。
俺「はい?」
K察「その手は、一体どうしたんだね?そしてその子は・・」
警官は不信そうに、俺の手と 俺の後ろにいる人形を見た。
俺「へ?ああ、この手ですか、ちょっと木を殴った時に..そして之は人形ですよw」
俺は【しまった!】と心の中で叫んでいた、この日本の何処に 木を殴って血をだす奴がいる?
そして、明らかに外見子供を人形呼ばわりしている俺、明らかに変態だ。
K察「ほほぅ 木を殴り怪我をしたと、そしてその子供は君のお人形・・」
K察は腰に掛けてあった無線を取り出し、誰かと連絡を取ろうとしていた。
俺は本能的に【ここに居ては不味い】と感じ取り、持っていたトランクを警官に投げつけ、全力疾走した。
K察はトランクに当たり『ウォ!』と言っていたが、俺には振り返る余裕などなかった。

 家(アパート)に辿り着き、足と肩をガクガク震わせ、息を切らせながら家に入った。
そして廊下に倒れこみ、寝転びながら一息つこうとしていた...『ゴスッ』
俺「ッ!」
俺の頭は固いものにぶつかったらしい、【なんだ?】と思いそれを確認した..
俺「ッ!!」
俺の口から内臓がでそうになった。
不可解なことに俺がさっき投げたはずのトランクがそこに在ったからである。
??「あっ、お帰りなさい」
俺の耳に、もっとも聞きたくない声が聞こえた。
俺「…幻聴まで聞こえるようになったか・・」
そう、あの時の人形がここにいるはずが無かったからである。
俺は深呼吸をして、声のした方に首を向けた。
そこには、頬に赤い点をつけた蒼い人形が立っていた。
俺はもうこいつからは逃げられないと悟り、自分からこう言った。
俺「貴方と契約させてください・・」
人形は微笑し、指輪のついた手をこちらに向けてきた。
俺は溜息を付きながら指輪に口付けをした。すると人形の指についてあった指輪が赤く光だし
俺の指に指輪が移っていた。その指輪はとても熱く、俺は呻き声をあげた。
俺「ウウッ」
あまりにも熱いので指輪を取り外そうとしたが、指輪は外れない。
俺は心の中でこう呟いていた。
俺(脳内)「契約なんてしなければ良かった・・」
それから数秒たち、俺の指には 熱さと赤い光は失った銀色の薔薇のような指輪がはまっていた。
後で気付いたことなのだが、人形の頬についていた赤い点は 固まった血のりのようだ・・

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