どん! と。
 蒼星石の体は、いとも簡単に跳ね飛ばされた。
 勢い良く壁に叩き付けられ、その拍子に蒼星石はコホコホと苦しげに噎せた。
「あ〜ら。ごめんなさいねェ。ちょっと力が入り過ぎちゃったみたい」
 くすくす、と嘲笑う水銀燈を、蒼星石は睨み上げた。
「水銀……」
「反撃する気?無駄よ。レンピカを返して欲しければ大人しくしてなさい」
 よろよろと立ち上がる蒼星石の肩を強く鷲掴みにし、次は床に叩き付けた。叩き付けられた部分に痛みが走る。
 水銀燈は嗤いながら、うつ伏せになった蒼星石の背中を足で踏み潰した。
「ッ痛……!!」 
 ギシギシと何度も踏む。踏む度に体が軋む音が聞こえる。痛々しい呻き声が室内に響く。
「もっと苦しそうに喘ぎなさい」
 蒼星石の顔は、背中から与えられる痛みで歪んでいた。必死で痛みを堪え、呻き声を出さないよう我慢していた。
「う……あっ!水銀……と……もう止め……っ!」
「だったら跪いてお願いして頂戴。“水銀燈様、何でも言う事を聞くのでお許し下さい”と。さあ、早く」
 黒いヒールで強く踏まれた部分が、バキッとヤバそうな音を立てた。
「ああっ!!」
 蒼星石が、鳴いた。
 水銀燈は嗤ったまま、踏んでいた背中から足を退けた。蒼星石の頬に涙が伝う。
 苦しそうに呼吸をしていると、水銀燈は顎に手を添えた。
 そして、耳元で甘く囁いた。
「私のお人形さんになるまで、貴女と遊んであげる」
 妖しく光る水銀燈の眼光。蒼星石の顔から一気に血の気が引く。

「立派なジャンクにしてあげるわ」

 そう言うと、蒼星石のリボンタイを軽やかに解いた。

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水銀燈×蒼星石みたいな感じで……。
面白くなかったらすみません。

百合小説……だよなァ。これって。

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