第一回
水銀燈との戦いで真紅がいなくなって数年がたった、真紅がい
なくなりジュンは今、翠星石と蒼星石がジュンの下にいる、ジ
ュンの心にも変化が現れ2人のローゼンメイデンとも絆が深ま
ってきたある日の事・・・

ジュンがいつものように、2ちゃんねるでレスをつけていたら
「マスター!!」
バン!と言う音と共に、蒼星石が現れた
「なんだよ蒼星石、さわがしいぞ」
「マスター、実はマスターにプレゼントがあるんだ」
「プレゼント〜?くれるものなら貰ってやってもいいぞ」
突然の出来事に少し驚いたジュンだったが蒼星石はニコニ
コと笑いながら小さな手でジュンを手招いた
「どこへつれて行く気だ」
「来れば判るよ」
そうして、ジュンは蒼星石にリビングへと連れてこられた
そして、リビングの扉を開けた瞬間
パン!パーン!
破裂音と共にジュンの頭上に紙テープが飛んできた
「ジュン君、お誕生日おめでと〜う」
「ジュン、そ、その・・・お、おめでとうですぅ」
ジュンの目の前に、クラッカーを持ったのりと翠星石が立っていた
「こ、これはいったい・・・」
「ジュン君、今日はジュン君のお誕生日よ〜」
「そうか、そういえばそんな日があったな」
唖然としているジュンの前に翠星石と蒼星石が
フラフラとした足取りで大きな花束を抱えてきた
「マスター!これ、ぼく達からのプレゼントだよ、翠星石と二人で庭の花壇で
育てたんだ!」
「ふ、ふん!あ、ありがたく受け取れですぅ」

「ぼくは、花なんか・・・まっ、まあ貰っといてやるよ、そ
の・・・あ、ありがとう」
「まあ、きれいなお花後でジュン君のお部屋に飾っておくわね、
お姉ちゃんからは・・・のり特製はなまるケーキよ」
「なぜ、はなまる」
「それは、おいといて」
「みんな、速く食べないとお料理が冷めちゃうわ」
ジュンがテーブルに目をやるとテーブルには豪華な料理が並んでいた
そして、各自が席に着くと
「それでは、いただきま〜す」
「いただきますですぅ」
「いただきます!」
「いただきます」
カチャカチャ
「このから揚げおいしい!」
「蒼星石ちゃんまだ、あるからいっぱい食べてね」
じ----・・・ケーキを食べていたジュンに翠星石が熱い視線が向けていた
「なに見てんだよ、翠星石」
「べ、別に見てないですぅ」
翠星石の視線を良く見てみるとその視線はジュンではなくジュンの食べている
ケーキの苺に向けられていた
「はっは〜ん、お前、苺食べたいんだろ」
翠星石は驚いた顔で
「そ、そんなことないですぅ、い、いい加減な事言うなですぅ」
翠星石は顔を真っ赤にして、そっぽを向いた
「しょうがないな〜一個だけだぞ」
ジュンの意外な行動に翠星石は驚いた顔で振り返った
「えっ!?ほんt・・・か、わいそうなジュンのためにしかたな〜く貰
ってやるですぅ」
言葉とは裏腹に翠星石はとても嬉しそうだった・、すると・・・
「マスター、これどうやって開けるの?」
蒼星石はシャンパンの瓶を抱えていた
(・・・いいこと思いついたぞ)
ジュンがよからぬいたずらを考えた
「蒼星石、それは良く振った後に栓を抜くんだ」
「ありがとうマスター」
シャカ、シャカ
蒼星石は勢い良く瓶を振った、すると栓がだんだんと上に上がって行き
ポ------------ン
「うわぁ!!」
勢い良く飛んだシャンパンの栓は壁に当たりまるで兆弾のように跳ね返りまっすぐ
翠星石に飛んでいった
ばしっ!
「あうっ!」
そして、蒼星石の持っていたシャンパンからは勢い良くシャンパンが噴出し
翠星石と蒼星石の服を濡らした
「あっははははは〜」
ジュンがいたずらに成功し声高々と笑っていると
「ひどいよ、マスタ〜」
「ジュン!何するデスか!服がびしょびしょですぅ〜」
「まあまあ、翠星石ちゃん、蒼星石ちゃんあっちで着替えましょうね」
のりが機転を利かし翠星石と蒼星石を隣の部屋に連れて行った
(着替えか・・・)
ドキドキ
ジュンの胸の鼓動が高まった
(あ、相手は人形だぞなんで人形相手にどきどきしなきゃ・・・)
しかし、ジュンはまたよからぬ考えをしていた
(す、少しだけなら、相手は人形だし覗いたって・・・)
ジュンはしのび足で隣の部屋へ向かった、すると・・・

第二回
・・・すると
「なんか体がべとべとするよぅ」
「まったく、なんで私まで・・・」
そこには全裸になった翠星石と蒼星石がいたしかし
ジュンはある異変に気がついた
(え!?おかしいぞ!?なんであいつら人形なのに乳首や○んこが・・・
いやまてよ、そうえばあいつら触ったら柔らかかったしな・・・)
「あはは、でもマスターもしょうがないな〜」
「でも、そんなとろがあるから私もあいつを放っておけないですぅ」
「あはは、やっぱり翠星石もなんだかんだ言ってやっぱりマスターの事が好きなんだね」
「そっ、そんな私は・・・」
(あいつら・・・くそっ!!)
ジュンは部屋へ戻り自慰行為に耽った
ハァ・・・ハァハァ
(あいつらが・・・あいつらが悪いんだあんな格好でいるから・・・)
「うっ!!」
ドピュッピュ・・・
そして、ジュンは一人で達した
(くそ!!最低だ・・・あの二人は僕のことを慕ってくれているのに・・・僕は・・・
僕は・・・こんなことして、なんて最低なんだ)
そして、その夜

ジュンは夢をみた・・・
「はぁはぁ・・・くそっ!ここはいったい・・・」
コツッ・・・
「誰だ!!」
音のした方向にジュンが振り返るとそこには
「おひさしぶりぃ、ジュン君・・・うふふふ」
なんと、ジュンの振り返った先には死んだはずの水銀燈がいた
「す、水銀燈!!なんでお前がここに!?あの時燃え尽きたはずじゃ・・・」
水銀燈は不敵な笑いを浮かべながら口を開いた
「ふふ・・・そう、確かにワタシはあの時死んだわぁ、でも、死んだのは私の体
いわばあれは、ワタシの精神の媒体に過ぎないの」
「じゃあなんでお前がここに・・・」
「それはなぜか・・・今ワタシがここにいるのはあなたの夢を媒体としているからよ」
「なんだって・・・」
驚愕するジュンの前に水銀燈は歩み寄った
「ワタシたちローゼンメイデンは、元のボディーがなくなると永遠に終わらない悪夢を見続けるの
その悪夢を終わらせるには、お父様が新しい体を作ってくださるか、ローザミスティカを持った
者の夢を媒体にするか、そうしないと悪夢を終わらせる事ができないのよ」
ジュンは呆気にとられていた
「そういえば、あなたお人形さん相手に興奮するなんてあなた相当の変態さんねぇ」
ジュンはハッとすると
「な、何を証拠に・・・」
水銀燈は微笑んだ
「ふふ・・・あなたこれを見てまだそんなことが言えるのぉ?」
パチンッ!!
水銀燈が指を鳴らすと昼間のジュンの行動の一部始終を映した映像が
ジュンの目の前にある鏡に映し出された
「うふふふふふ、まぁ滑稽だこと・・・」
水銀燈はジュンを嘲笑した
「うるさい!!うるさい!!僕は・・・僕は!!」
すると水銀燈はジュンに目線を合わせた
「ねぇ・・・あの二人を弄んでみたくない?」
「え!?」
水銀燈の意外な言葉にジュンは息を飲んだ
「あの二人をあなたの好きなように、あなたの望むままにしてみたいと思わない?」
「ぼっ僕はそんな!!」
水銀燈の眼が妖しく光った
「あなたは、あの二人をそう・・・まさにダッチワイフいえ、穴奴隷・・・肉人形にするのよ」
するとジュンの目から輝きが消えた
「ボクハアノフタリヲオカシテ・・・アノフタリヲボクダケノモノニ」
そして、ジュンはふらふらとどこかに歩き出していった
遠ざかるジュンの背をよそ目に水銀燈はまた不敵な笑みを浮かべた
「そう・・・あなたの望むまましたいままにすればいいのよ・・・ふふふ」

第三回
ガバッ!!
「ハァハァ・・・い、今のは夢!?夢・・・だったのか?」
ジュンは混乱していた、夢の中に出てきた死んだはずの水銀燈、そして水銀燈
のあの言葉、ジュンは全てが夢だったのかと思い始めていた
(夢だ、あれは夢だったんだ・・・でも夢が本当だとして、もし水銀燈が僕の夢の中
で生きていたら・・・)
ジュンはまたあの悪夢が繰り返されるのではないかと予感した
(真紅・・・そうだ、水銀燈が生きているとしたらもう二度とあんなことはさせない・・・
絶対に・・・)
そしてジュンは再び床に就いた
(明日、翠星石と蒼星石に聞いてみよう全てはそれからだ)
(翠星石・・・蒼星石・・・)
薄れ行く意識の中、ジュンは二人への罪悪感に苛まれていた

そして、朝が来た
ガチャ!
翠星石のトランクが開いた
「う〜〜〜〜ん、朝がきたようですぅ」
ガチャ!
続いて蒼星石のトランクが開いた
「うぅん、あ、翠星石、おはよう」
「おはようです、・・・ジュンはまだ寝てるデスか」
そうゆうと、翠星石はジュンの方へ歩いていった
「いつまで寝てるデスか、さっさと起きやがれですぅ」
翠星石は寝ているジュンの頭をぺしぺしと叩いた
「す、翠星石〜、マスター朝だよ」
するともぞもぞとジュンが動いた
「ん・・・もう朝か・・・なんか寝た気がしないな」
「ほら、さっさと、その寝ぼすけ顔を洗ってくるですぅ」
「うっ、うるさいなぁわかってるよ」
そういうとずるずると重い足つきでジュンは洗面所へ向かった
「もう、しょうがない奴ですぅ」
「あははは」
そして、顔を洗い終えたジュンが食卓に着こうとすると
「あれ?お姉ちゃんは?」
テーブルに目をやるとメモが置いてあった
【ジュン君へ、お姉ちゃん今日から三日間お友達と旅行に行ってくるから
お留守番お願いね、食べ物とかは戸棚か冷蔵庫に入ってるから、翠星石ちゃんと
蒼星石ちゃんと仲良くね、 お姉ちゃんより】
(そうか・・・そういえばそんなこと言ってたっけ)
「ジュン、のりが居ないですぅ」
「お姉ちゃん、友達と旅行に行って三日間は帰ってこないよ」
「え〜!この後の三日間この三人で過ごせというんデスか!?」
「翠星石、こんな時こそみんなで力を合わせないと・・・」
「とりあえず、朝食はあるみたいだし、食べるとするか」
三人は朝食を済ませリビングで「くんくん探偵」を見ていた
『・・・・・・・・』
プチッ
「くんくん探偵」が終わりジュンはテレビの電源を切った
「やっぱり「くんくん探偵は」面白いですぅ」
「次回が待ちきれないよ」
(人形が人形劇・・・何度見ても不思議だ・・・そろそろあのことを聞こう)
「翠星石、蒼星石」
「なんです?」
「なに?マスター?」
「実は・・・」
翠星石と蒼星石に夢の話を聞こうとした瞬間目の前が真っ暗になった
「・・・・・・・・・・・」
突然動かなくなったジュンを心配そうに翠星石と蒼星石は見つめた
「??どうしたんです、ジュン?」
「マスター、とうしたの?」
すると、いきなりジュンの体がビクン!と跳ね上がり
「ナンデモナイ、チョットメマイガシタダケダ」
翠星石と蒼星石はホッと胸を撫で下ろした
「ジツハ、フタリニオネガイガアルンダ」
「なんです?」
「いいよ、マスターのお願い聞いてあげる」
ジュンはニヤリと笑うと
「チョット、ボクノヘヤニキテホシイ」
ジュンは二人を自室に連れて行った・・・

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