リペインテッド

作品集: 最新 投稿日時: 2009/01/10 23:01:37 更新日時: 2009/01/10 23:51:04 評価: 14/15 POINT: 103 Rate: 1.60
 青白い地球光が透き通る晩に、ポーチが一つ、ひび割れた道に落ちていた。
 レイセンはそれを拾って、よく見えるように空明かりに掲げた。
 友達が使っている、兎海賊マーク入りのものだ。
 中を開けてみるとチョコレートバーのような物とばんそうこうの類がたくさん入っていた。
 レイセンはがっかりした。
 喉が渇いていたから飲み物が欲しかったのに、液体の入ったボトルやパックは無かったのだ。
 中身を自分のポーチに詰め込むと、友達のポーチは地面に置いた。
 ごろりと転がっている友達を踏まないように気をつけながら、レイセンはもう一度歩き始める。
 体についた火傷の痕が熱くて痛くて、喉が渇いてとても辛い。
 布団の中で空踏みをして、鈴仙は目を覚ました。
 見ていた物が本当か嘘かわからなくて、どきどきしながら布団の中を泳ぐ。
 それでもちっとも落ち着かないので、布団から出て畳の上に立ち上がった。
 起きても体が熱くて痛くて、喉が渇いてめまいがした。
 明かり取りの小さな隙間からだけの光を使って、薄暗がりの寝屋の中、白い浴衣の下を覗いてみても火傷の痕なんかはなくて、ほっとする。
 あれが本当のはずがない。あんな風なものを見る前に、逃げてきたのだから。
 それでも暗い部屋の中に立っていると本当か嘘かで悩んでしまって、頭がぐるぐると回ってしまう。
 足下がおぼつかなくなるぐらいに不安になってしまった。
 明かりが欲しい。
 鈴仙はふらふらと障子扉に近寄った。
 体重を預けるようにして押し開く。
 同じようにして雨戸も開けると、皮膚を切るような外気が吹き込んできた。
 鋭さが火照った体に心地よく、鈴仙は目を細めた。
 外の庭は、雪で真っ白に染められていた。
 背の低い植木の上も、しゃんと伸びた竹の隙間にも、こんもり綿のような雪が積もっている。
 凍える気持ちよさに惹かれて、鈴仙は裸足のまま庭に降りた。
 足下を冷やす痛みは、全身の熱気と合わさってちょうど良く打ち消された。
 全身を冷気に浸らせたくて、力を抜いて雪の上に倒れ込む。
 期待通りの柔らかさが鈴仙の体を包んでくれた。
 うつぶせに、顔を横に向けて寝転んだ鈴仙は、目の前にある大きな雪の結晶をずっと見つめていた。


 どのくらい経ったのだろうか。
 さくさくとした足音が雪を伝って鈴仙に届く。
 上機嫌に軽く弾むこの音は、兎の跳ね音だ。
 言葉を持たない兎たちは足音で仲間と話す。
 言葉の会話と電波の通話を知ってしまった鈴仙に、地上の兎と跳ね話を交わすことはできなかったけれど、一生懸命理解しようと努力を続けた結果、雰囲気を読みとることぐらいは出来るようになった。
 さくさくさくと、雪にはしゃいだ小兎の音が寄ってくる。
 足音が変わった。
 小兎達は鈴仙の周りに集まると、一斉にぴょんぴょんと跳ねて同じリズムを鳴らし出した。

 どうしたの。たいへん。だれかきて。

 そんな切羽詰まった音だったのになぜだかとても優しく感じて、鈴仙は目を閉じて二度寝を決め込んだ。




「鈴仙のぶわーぁか」と、てゐに怒られた。

「風邪を引いて熱が出たら、どうしたらいいんですかぁせんせえ?」

 なんて、無邪気な子供が出すような声を、憎ったらしい顔から出してくる。

「それはだねえ。全身を暖めて、頭や大きな血管が通っているところを冷やすんだよ」

 渋い声を作って自分で解答を出しながら、てゐは大きなたらいに山盛りになった雪を握っていた。
 いくつかの氷嚢に雪を詰め込んで、布団に寝ている鈴仙の額の上に乗せたり、浴衣の間に手を差し入れて脇の下に置いたりする。

「……ありがとう」

 お礼を言うと、もう一度、「鈴仙のばーか」と怒られた。

「昨日から調子悪かったんでしょう。師匠に薬はもらわなかったの?」
「今週は実験薬を服用中なのよ。
 薬が混ざると結果が違っちゃうから、これぐらいなら自分で治しなさいって。風邪薬はもらえなかった」

 鈴仙の言葉に、てゐは腕組みをしてふむむ、と唸った。

「それはさ、体のいいお仕置きだよねぇ」
「……やっぱりそう思う?」

 長い兎耳を器用に丸めて、鈴仙はしょげかえった。
 昨日鈴仙は、姫様から頼まれた買い物を雪が積もりかけた庭に落として無くしてしまったのだ。
 貴重なお菓子の入った小瓶を必死になって探したが、結局見つからず、鈴仙は寒気とお仕置きの怖さとに震えながら姫に報告したのだった。
 姫は鈴仙の弁明を聞き終えると、にっこり笑ってこう言った。

「お風呂に行ってらっしゃい」

 鈴仙には、兎鍋になれ、と聞こえた。

 湯からあがった後の鈴仙は、捜し物での疲労と、美しい姫が浮かべた笑顔への恐怖と、風邪の初期段階の症状が合わさって、すっかり使い物にならなくなっていた。
 そして永琳の指示を受けて、早い時間から床についたのだった。

「姫様の執念は新月の刺客のように恐ろしい」

 もっともらしく頷くてゐに、鈴仙は膝を抱えて体を丸めた。

「――なんて思ってたりするわけだ。鈴仙は」
「ん?」
 
 聞き返したら、てゐから本日三回目のばーかをもらう。

「子供の菓子一つが、そんなたいしたものかい」
「……だってさぁ」

 偉そうに胸を張るてゐに言い返す言葉が見つからなかったので、鈴仙は口をとがらせて拗ねてみた。
 のんびりと年を重ねた地上兎にはわかるまい。
 無くした物が菓子だろうと、幻想卿を揺るがせる月からの密書だろうと同じなのだ。
 失敗は、失敗だ。等しく減点される。
 そして上司の機嫌一つで簡単に首を飛ばされてしまうのだ。
 そういうものが軍隊で戦場なのだ。
 ここは軍隊じゃないけれど、もっと得体の知れない不思議な場所だ。
 気を使って過ぎる事なんて無い。
 もしもここから追い出されたら、鈴仙はどこに行ったらいいのかわからなくなってしまうのだ。
 逃亡者に安寧の地など、ない。

 だけど姫様も師匠も、自分なんかよりもっとひどいことをしてきた逃亡者で、極悪人だった。
 だったら私だって、たとえこの場所この時間だけであったとしても、許されたっていいじゃないの。
 こそこそと贖罪の餅など飾らず月に顔を向け、大きく深呼吸して気持ちよさを感じてみたいのに、どうしてこんなに息苦しい思いを抱えないといけないの。
 姫の方がさ。師匠だってさ。

「……うあぁー」

 命の恩人を陥れてまで安心を得ようとする卑怯な自分の思考に気がついて、鈴仙はまた落ち込んだ。

「ったく。何をあわあわしてるのさぁ。ちょっとはこれ食べて頭ひやせー」

 てゐが鈴仙の口元に小さな雪玉を押しつけてきた。
 口の中にねじ込もうとする手に、鈴仙は顔を背ける。

「雪なんて食べたくないって。汚いでしょ」
「上品な口聞くな、この月兎風情が」

 鼻を摘まれて口で呼吸をした瞬間に、ねじ込まれた。
 吐き出すほどに嫌でもないのでもしゃもしゃと咀嚼したら、ごりっとした歯触りを感じた。

「ん……?」

 舌に乗せて、異物を手のひらに出してみる。
 虹色の輝きを持つ、砕けた星形の結晶だった。

「あたり。ただいま幸せ出血サービス期間中」

 てゐが見覚えのあるガラスの小瓶を振ってみせる。
 色とりどりに輝く金平糖が入ったそれに、鈴仙は目を白黒させた。

「ちょ、それ姫様の!」
「朝の散歩してたら落ちてたから、がめてみた」
「ばかっ! とっとと返しなさいよ!」
「ばかにばか言われた。ひっどーいっ! さいあくーっ!」

 きゃっきゃとはしゃぐてゐに、鈴仙は布団から飛び出して掴みかかった。
 口先八寸ではかなわなくても、体術ならこっちが上なのだ。
 あっさりと瓶を奪い返して、中を確認する。

「……減ってる」
「謝礼の二割は世間の常識」
「あんた身内からっ……」

 怒鳴りかけて、怒鳴れる自分に気がついた。
 喉の痛みが引いている。体がとても軽かった。

「……あんた、他にも何か仕込んだでしょう」
「雪に粉薬などを少々。さすが月の頭脳の薬は即効性だあ」
「って! 投薬実験中だって言ったでしょう!」
「そんなの、騙せばいいだけだ」

 激高する鈴仙に、てゐはにっこり言ってのけた。

「あんたじゃないんだから――」
「そうだねぇ。れーせんちゃんはおばかだから。
 何のための薬で、何のための実験なのさ。治すために壊してどうするのさ」
「何言ってるのよ。だって、それが実験――」
「いくさから逃げた先が、実験体かあ」

 言いかけた言葉をてゐに遮られる。

「あたしにはどっちもたいして変わらなく見えるけどなあ」

 鈴仙は言葉を失って立ち尽くした。

「……まあまあ」

 てゐは鈴仙の浴衣の裾を引っ張って座らせると、可愛らしく小首をかしげて見せた。

「鈴仙ってばさあ、パニックになると火に飛び込んで肉をあげちゃうタイプの兎だよねぇ。
 幻想郷じゃあ流行らないよ?」
「――あんたは狸どころか亀だって騙して勝っちゃうタイプよね。
 寓話も説話もあったもんじゃないわ」

 収まりがつかずに嫌みを言い返しても、てゐは「あったりまえじゃん」と笑い飛ばす。

「おっし、元気出たねえ」
「おかげさまでねっ!」

 ぷいっと膨れてせめてもの反抗を試みるが、てゐはどこ吹く風と受け流す。

「じゃあ、ちょっと遊ぼうか」

 言うと、てゐはワンピースをよいしょと脱いだ。

「何する気なのよ」

 続けてキャミソールとドロワーズを脱ごうとするてゐに鈴仙が訪ねると、てゐは大だらいの雪を指した。

「せっかくだから、雪合戦」




 裸で絡んで遊ぶ最中に、ちょっと手の先で雪を扱うぐらいだろう。
 そう思いながら浴衣を脱いだ途端にいきなりガチガチに握り込まれた凍り玉の剛速球を尻にぶつけられ、鈴仙は「きゃん」と鳴いて飛び上がった。

「ちょっと、てゐっ」
「隙あり隙ありっ」

 飛びついてきた裸のてゐを抱き受けると、胸の谷間にごそっと雪を乗せられる。

「ひゃっ! ばかっ、冷たいっ!」
「その冷たい雪に埋もれて寝てたばかは、どこのどいつだぁっ!」
「布団、布団が濡れるっ! 畳がっ! あんたっ! 本当に遊んでるでしょう!」
「最初から遊ぶっていってんじゃん!」

 てゐはうりゃうりゃとはしゃぎながら、たらいの雪を描き上げまき散らして鈴仙にぶっかけてくる。

「――このぉっ!」

 鈴仙も畳にこぼれた雪をすくって投げつけた。
 目を狙った。
 的確な目つぶしをくらったてゐは、くわあと大げさに仰け反って動きを止めた。
 体術ならば負けないのだ。
 小さな体に組み付いて、畳に転がす。
 濡れてない乾いた場所まで転がして、押しつける。

「どうだっ、どうだっ!」
「やー、乱暴しないでぇ−」

 鈴仙はてゐを抑えつけて頬をこすりつけ合わせた。
 動物が身を寄せ合って匂いをつけ合うような行為をごりごりと続けると、てゐはうひひと締まらない声をだして、手足をばたつかせた。

 鈴仙の体はすらりと手足が長く、胸も尻もよく育った少女のものだ。
 てゐの体は手足が短い幼女のものだが、くびれやふくらみがわかる程度には形付いている。
 裸の二人が抱き合えば、つるつるでふかふかの少女の体の心地よさを一緒に味わうことができた。

「むぅうう−。いいかげんに鈴仙のいてよぉっ! 重いっ! 重いよぉ!」
「押さえてるんだから当たり前でああうああっ!」

 兎耳をぎゅっと引っ張られて、鈴仙は痛みに悶絶した。
 遠くからの電波を受ける長い耳は敏感なのだ。
 涙目になって悶える鈴仙の隙を突いて、背中を奪ったてゐは後ろから耳にむしゃぶりついてくる。

「ひゅあっ! やめっ! 耳は駄目だっていつも言ってるでしょっ! わけわかんなくなるっ!」

 電波と音波を受ける耳を攻められたら、周囲の様子が歪んでしまう。何が何だかわからなくなってしまうのだ。
 暴れる鈴仙の背中にまたがって、てゐはむちゃむちゃと耳をかみ続けた。
 肉のほとんど無い、薄い皮膜の獣の耳を、舌と唇で蹂躙する。

「うぁっ!」

 たまらず体を暴れさせて、背中のてゐを振るい落とした。
 ごとんと重い音がして、四つん這いのまま後ろを向くと頭を押さえたてゐがいる。
 体を小さく低くさせた猫のような体勢を取り、ふーと唸って今一度、飛びついて襲いかかってくる形になっていた。

「やだぁあ!」
「逃げるなぁぁぁっ!」

 背中から抱きつかれて、両手で胸を揉みしだかれる。
 耳を取られなかったことに安心しかけた所に胸の先端を摘まれて、悲鳴を上げた。

「ばかばかやめうぁ!」
「鈴仙はスイッチが多いからっ、楽しっ!」
「楽しくなっ、うあっ、あっ!」

 勝手に秘所がぎゅっと縮まった。
 中に雪を詰め込まれたのだ。
 そうわかった時には膣内をてゐの指でぐちゃぐちゃにかき混ぜられていた。

「あああっ! こぉおらあっ!」
 
 見当をつけて、背後の体に足を絡めた。
 体を挟んで、自分ごとひっくり返す。

「うぁああ! 重い重い重いーっ」

 てゐの悲鳴を聞いて、尻に引いていたてゐの体を腹の上まで引きずり上げた。
 畳にこすれて赤くなった顔を手の甲で撫でているてゐをきっと睨み付ける。

「人で遊ぶのもいいかげんにしなさいっ!」

 てゐはちっとも悪びれず、無造作に鈴仙の中に指を差し入れた。

「でも、ちゃんと濡れてるしぃ」
「生理現象! 体じゃなくて気持ちの方をもっとちゃんとするのっ」
「でも感じてる声と顔してたしぃ。音するしぃ」
「……うぅぅー」

 ぐちゅぐちゅと中をかき回されて、顔に血が上っていくのがわかる。
 てゐはにやにや笑って鈴仙を見ていた。

「そういう子、好きだよ。鈴仙、愛してる」
「あんたなんて信じるか、ばか」

 罵りながら、てゐの短くてふかふかの耳を掴んだ。
 鈴仙のものと違い、肉厚で饅頭のように柔らかい。

「ん……」

 やわやわと揉んでやると、てゐはとろんと蕩けた顔になった。
 てゐの耳は、鈴仙の耳のように弄られて混乱を招くような場所ではない。
 優しく触られれば気持ちのよい場所なのだ。

「……こんなに好きなのになぁ」
 
 てゐは切なそうな甘え声を出して、顔を寄せてきた。
 口づけを交わしながら、てゐと鈴仙は果てるまで互いを愛撫し続けた。
 



 脱力しきった体の上に雪でびしょびしょに濡れたかけ布団をかぶせられて、鈴仙は「だぁっ!」とてゐに布団を投げつけた。

「何するのよっ」
「冷えたらかわいそうかなって」

 てゐはいたずらっぽい目をくりくりさせている。
 同じように鳴いて絡み合った事後だというのに、てゐはやたらと元気だった。
 いつもそうだ。
 体力は鈴仙の方があるはずなのに、終わった後にぴんしゃんしてるのはてゐだった。

「冷えたらかわいそう」なんて立派な口をきいたてゐは、一人で鈴仙の浴衣を羽織っている。
 ぐてっと畳の上で裸で寝ている鈴仙から外へと目をやると、浴衣をひらりとはためかせて、雪の敷きつもる庭へと飛び降りた。

 幼い子のような動きを見せるてゐを、鈴仙は目だけで追った。
 てゐは植木から何かを摘んで戻ってくる。

「ほら」

 赤い南天の実と、細長い竹の葉だった。

「何よそれ」
「んー」

 てゐは畳に残った雪をかき集めると、楕円状に握り、実と葉で飾らせてたらいの中にそっと置いた。

「雪鈴仙」

 赤い目の長い耳。

 てゐはさらに雪を握り続けた。
 小さく丸い固まりを作って、たらいの中、雪兎の横にピラミット状に積んでゆく。

 太陽に向かって、月に見立てた餅の、そのまた見立ての雪玉を積み上げる。
 てゐは、たらいに向かってぱんぱんと柏手を打った。

「鈴仙が幸せになりますよーうに」

 人間だけを幸福にする程度の能力を持った妖怪兎が、月の妖怪兎の幸福を望んでみせる。

「……この詐欺師」

 鈴仙に言われて、てゐは雪光に照らされた顔でいひひと笑った。
詐欺でも良いから兎を幸せにしたかったのです。
USSKP
作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2009/01/10 23:01:37
更新日時:
2009/01/10 23:51:04
評価:
14/15
POINT:
103
Rate:
1.60
1. 7 名前が無い程度の能力 ■2009/01/11 15:19:57
てゐ可愛いよてゐ。
なんてすてきなてゐれーせんだw
2. 9 you. ■2009/01/13 00:43:47
うらやましいな……幸せそうで……
3. 6 nanasi ■2009/01/16 00:33:37
二羽のじゃれあいが微笑ましい。
冒頭からの流れが綺麗で、情景が浮かんでくるようでした。
ねちょ作品にこの感想は失礼かもしれませんが、地上の兎は足音で会話する、のくだりがとても好きです。
そこから続くてゐと鈴仙の会話も。

あと、てゐにむちゃむちゃ耳を噛まれる鈴仙にちょっとだけ反応してしまいました。
4. 8 名前が無い程度の能力 ■2009/01/16 11:15:05
ネチョ薄めだし、カップリングも好みじゃなかったけど、
今ある作品の中で一番面白かったです。
5. 5点 七紙 ■2009/01/19 00:25:23
話は好きだし、雰囲気も良かった。
ネチョが物足りない。
6. 8 名前が無い程度の能力 ■2009/01/19 08:59:28
てゐが、可愛すぎる……。やっべー、こんな可愛いの初めて見た。
7. 10 名前が無い程度の能力 ■2009/01/20 21:19:03
ほのぼのとして良い! 
てゐ可愛いなぁw 
ねちょがもうちょい欲しかったかな?
8. 4 グランドトライン ■2009/01/22 19:20:36
物語の進み方はテンポが良く、てゐのペテンぶりも見事なものでした。
馬鹿正直な鈴仙とは実に相性がいい。

ただ、最初の回想シーンと現実の区切りがなかったのはちょっと不親切でした。
複線という形としてもちょっと物足りない気がします。
それと性的表現がやや弱かったですが、それはそれでいいと思います。

ラストの雪鈴仙はニヤリときました。雪兎は小説という形ながら久々に見た気がします。
そして最後に一言。

雪合戦で 何 故 脱 ぐ ?
9. 6 名無し ■2009/01/22 23:20:07
素直じゃないてゐのさりげない優しさがナイス
10. 7 雨雨 ■2009/01/23 19:19:29
温かみのあふれる作品で、最初から安心して読むことが出来ました。
このふたり組みは結構好きなのに、あまり数が多くないので残念だったのですが
いやでもうどんてゐはこんな感じが理想だと思います。てゐステキ
11. 7 名無し魂 ■2009/01/23 19:56:39
てゐもいるし、なんだかんだで永琳も輝夜もやさしいし、たぶん鈴仙が深く悩むほどの状態ではないと思いますけどね。
でも全裸で雪遊びは風邪にはやばい。
> 「鈴仙が幸せになりますよーうに」
で、この一言はすごく可愛い。
12. 9 名前が無い程度の能力 ■2009/01/23 23:15:35
チョコバーちょろまかす鈴仙にすごく頷いてしまった。
ぜったいこういういい性格してるよ、彼女は。

雰囲気が素敵でした
13. 8 泥田んぼ ■2009/01/23 23:50:50
とりあえず幸せな気持ちにさせられましたw自分が
このてゐ可愛いよてゐ
14. 9 名無し妖怪 ■2009/01/23 23:53:00
てゐも鈴仙も可愛すぎ。
15. フリーレス USSKP ■2009/02/03 08:24:28
USSKPです。

東方夜伽話の作品集5に投稿した「奥さん輝夜です」の後書きで
「可哀相なうどんげを思うと涙が止まらない」と書いたら、
かわいそうな鈴仙を絵にしてくれた方がいらっしゃいました。

その絵をじっと見ていたら「赤い目の口バッテン兎」を
幸せにしないといけないと思うようになって、この話を考え出しました。
どこのどなたか存じ上げませんが
素敵な絵を描いてくれた方には感謝しております。
(▼×▼)


本当は前回コンペ「涼」に合わせで書いていたもののですが、
投稿日に気がついたら冒頭20KBが「レイセンinムーンシップトルーパーズ」で、
その上まだ戦争話が片付いていなかったので凍結しました。

その時は「涼」の象徴として、氷柱を砕いたものを使っていました。
今回投稿したものは、「氷」を今回コンペテーマの「雪」に置き換えれば、
話の骨格を流用できるのではないかと考えて、初めから書き直したものです。

次回コンペは五月〜六月だそうですね。
柏餅やあじさいの株を投げ合う話を書かずにすんで本当に良かったです。

色々な方に読んで頂いた上にご意見もいただき、大変嬉しく思います。
ありがとうございます。


以下、蛇足かもしれませんが、構想の一部公開と、
ご意見の一部にお応えさせていただきます。
-----------------------------------------------------------------------------

・repaint 上塗り
 雪に塗り替えられた白い世界。
 幻想郷生活に塗り隠された、下層に眠る月の生活。
 装い。ぺてん。サビを落として整える。
・re pain  再痛。

・冒頭書き出しに躓く。
 スターターとして重ねさせてもらった文 中原中也 「月夜の浜辺」
・兎の足音会話。たぶんシートン動物記「ギザ耳うさぎ」




・借符「国士無双の粉薬」 戦闘中のみ効果有効。
・戦闘後をAAでお楽しみ下さい
 ( ^×^) (*▼×▼*+;)


・てゐの目的は風邪の治療ではなく、
 凍死の可能性も考えられないほど熱に狂った兎の精神安定。
・不安定な月兎に定期的なグルーミングケア。
-----------------------------------------------------------------------------

頂いたご意見について

・ネチョが薄い
 全くもって。
 他の方の投稿作品をみた後は、色々と気がついてorzしていました。
 ただ量が少ないという問題ではありません。
 ゴールデンシアターCMカット張りにご都合優先の無体な行為をしていました。 
 もっとご家庭のご夕食の団欒を崩壊する物を書けるようにします。


・鈴仙が深く悩むほどの状態ではない
 この話のレイセンは、悩みに悩む思春期状態にしてみました。

 姫様は夜ご飯のお米が上手く炊けていないだけでぷっとむくれるご主人様です。

 永琳はそんな姫様に呆れながら、あしたの美味しい朝ご飯で挽回するために里で評判の美味しいふりかけを買ってくるようにこっそり鈴仙に命じます。

 鈴仙は都会の受験戦争を逃げて親戚の田舎にやっかいになっている女子高生なので、なんで私がとむくれつつも逆らえず、コートの襟を立てて冬の夜を走ります。

 一方てゐは竹の葉を細かく刻んで塩を混ぜたものを体に良いふりかけだと言い張って姫のご飯にかけていた。


・全裸で雪遊びは風邪にはやばい
 大丈夫うさぎは丈夫。
 白ウサギはおネツな敏腕スナイパ−。雪に隠れてあの子を狙い撃ち。
 ……どうか寒中水泳みたいな特殊状況だと思ってやってください。


・雪合戦で な ぜ 脱 ぐ
 すみません、書き足りませんでした。脳内物語を表せてなかったようです。


以下、蛇足の長爪

 てゐの言う「雪合戦」とは交合時のじゃれあいについての言葉遊び、符丁だと思っていた鈴仙だったが――

----------------------------------------------------

 鈴仙は、裸になりかけのてゐから雪たらいに目をやった。
 雪合戦か。
 こんな風に、ときどきてゐは面白いことを言う。
 春には「お花見をしよう」と言って、事の最中に障子窓を開けて、風に舞い散る桜の花びらを鈴仙の寝床に降らせてみたりする。
 夏には氷だ。
 氷精からもらった氷柱をかいて氷菓子を作り、縁側に腰を掛けて食べていると「おかわり食べる」と言って消え、皿に小さな氷塊を持ってきて、氷を鈴仙の頬や首筋に撫でつけたり舐めたりとした。
 秋には色々。
 色の変わる葉も土に落ちる木の実も、てゐの手にかかれば何でもおもちゃになった。
 そんなおもちゃを両手一杯に抱え持って、鈴仙とぺったりひっつきたがる。

 それは風流な遊びなのか、自然の美しさも季節の移ろいも、なんでも色に絡めたがる強欲な年寄りのような冗談なのか。
 判定が難しいところだが、体を合わせた後にぼんやりと、てゐが引き連れた季節の風を感じるのは好きだった。
 鈴仙にとって、てゐの遊びはおおむね好ましい。
 だがしかし、いくら遊びといっても部屋の中で雪合戦はないだろう。
 裸で絡んで遊ぶ最中に、ちょっと手の先で雪を扱うぐらいか。
 そう思いながら浴衣を脱いだ途端にいきなりガチガチに握り込まれた凍り玉の剛速球を尻にぶつけられ、鈴仙は「きゃん」と鳴いて飛び上がった。


以下、本編に戻る→
------------------------------------------------------

これで書き足りたかどうかはまだわかりませんが、
今、雪合戦への導入部を書き直すとしたらこんな感じになります。

それでは、このあたりで蛇足も切り上げます。
おつきあい頂いてありがとうございました。
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