白い竹林にて

作品集: 最新 投稿日時: 2009/01/06 23:08:33 更新日時: 2009/01/09 23:47:31 評価: 6/6 POINT: 53 Rate: 2.23
「それじゃ…行きましょうか」

輝夜はそう言って、妹紅を永遠亭へと導こうとし…その直後。

「待てよ」
「…っ?」

妹紅に呼び止められ、踏み出しかけた足を止めた。
首から上だけで妹紅を振り返り、不思議そうにその顔を見つめる。妹紅はしばしきょろきょろと辺りを見渡した後…にやり、と唇の端を持ち上げるようにして笑った。

「…今日は、ここでしようぜ」
「え…ここで、って…?」

予想外の言葉に、輝夜は珍しく動揺した様子を見せる。そんな彼女に歩み寄り、妹紅は問答無用でその腕を引いていった。少し前につんのめりながら、輝夜が慌ててそれに続く。

「つっても、この辺りじゃ泥だらけになっちまうな…どっか、まだ綺麗な所は…」
「え、あの…ちょっと、妹紅っ…!?」

雪が汚れていない場所を探して歩く妹紅に手を引かれながら、輝夜は狼狽えていた。
ここで、ということは…今さっきまで弾幕勝負をしていた、いつ誰が様子を見に駆けつけるかも解からないこんな場所で、ということだろうか。よりにもよって、こんな寒い日に。
正直なところ、外で事に及ぶのは初めての経験ではないのだが…それでも、今日に限っては輝夜も、妹紅がそんな提案をするとは予想していなかった。

「…ここらでいいか」

そんな輝夜の動揺も何処吹く風、妹紅は目当ての場所を見つけ立ち止まる。戦場から少し離れたそこに積もった雪は、あちこちに流れ弾が当たった跡があったり、浅い兎の足跡が残っていたりはするが、概ね綺麗な状態だった。
輝夜は、どうにか妹紅を説得出来ないかと何事かを言いかけたが…その唇は、振り向き様に輝夜の頭を引き寄せた妹紅の唇に塞がれてしまった。何の前触れも無い突然の口付けに、輝夜が狼狽する。さきほどから、妹紅は冷静になる暇も与えようとはしない。

「んぅ…ん、ちゅ…っ!」
「…ぷ、ぁ」

互いの舌を軽く舐った程度で、程なく2人の唇は離れた。立て続けの妹紅の思わぬ行動の所為で動揺から立ち直ることも出来ず、輝夜は紅い顔で、ほんの少しだけ眉を寄せて妹紅を睨む。視線で抗議しても妹紅は全く意に介さず、輝夜の腰に手を回した。
そして、妹紅の腕が、輝夜を白雪の絨毯の上に横たえる。

「…ん、っ…」

とさ、と軽い音がして華奢な身体が雪に沈む。艶やかな髪が、無造作に投げ出されて雪の上に不規則な紋様を描き出す。
首筋に雪が触れて、輝夜は1度、背筋をぞくりと震わせた。

「ん、く…」
「…んっ…ちゅ…」

冷たい刺激に微かに呻く輝夜の唇を、妹紅が塞ぐ。仰向けの輝夜に妹紅が覆い被さった格好で、2人は互いの舌を絡め合った。
熱い吐息を交わし、混ざり合う唾液を口の端から垂らして…やがて、2人の唇が離れる。透明な糸が、舌と舌の間を名残を惜しむようにして繋ぎ、すぐに途切れる。
魂が抜かれるかのような浮遊感を伴う、心地の良い脱力感。このままそれに溺れて妹紅の為すがままになるのは、輝夜としては面白くないのだが…いくら頭ではそう思っていても、身体が妹紅に抗おうとしてくれないのだからどうしようもない。

「…ちょっと…強引、なんじゃないの…っ…?」
「たまにはいいだろ…これくらいしないと、お前いつも余裕こいてて腹立つし」

口先だけで少しばかり反撃してみても、妹紅はまるで堪えない。
否…そもそも本心の部分では輝夜も、本気で妹紅を拒むつもりが無いのだろう。諌めるような言葉で語り掛けるその声にも、まるで張りが無い。

「何よ、それ…あ、ンっ…」

まだ何事かを言おうとしていた輝夜の言葉を遮るようにして、妹紅は再び輝夜に唇を寄せた。
3度目の口付けは、雪を欺く程に白く透き通るその肌に落とす。首筋に、いくつもの赤い花弁が散らされていく。妹紅の手は輝夜の身体を弄りながら少しずつ輝夜の着物を乱し、肩を腕を、そして胸元を、徐々に肌蹴させていく。
白磁のようだった肌は、冷たい外気に晒された所為か妹紅の口付けの所為か、すぐにほんのりと朱を帯び始め、桜を思わせる淡い桃色に染まった。その上にまた、新たな花弁が舞う。
背中からじんわりと体温を奪っていく雪の冷たさと、徐々に敏感な場所へと近づいていく妹紅の唇の感触。寒さによるものと、内側から湧き上がるような熱を帯びたものと、相反する2つの震えが混ざり合って輝夜を襲う。

「は、っぁ…ん、ぅ…」
「ん、くっ…ぁ、っっ…!」

やがて…寒さの所為か硬く隆起し震えていた輝夜の胸の先を、温かく柔らかな感触が包み込む。
つん、と天を衝くように存在を主張していたそれを妹紅の唇が挟み、左右に転がすように愛撫する。1度、掌に余る大きさの胸をより深く咥え直して、今度は舌の先で胸と先端との段差をゆっくりとしごいていく。
もう片方の胸に掌を添え、やわやわと力を加える。掌の中心に当たる硬い感触から、ひくひくと輝夜の身体が震える様子が伝わってくるのを感じながら、妹紅は唇と舌と歯で時間を掛けて丹念に輝夜の胸を愛していった。

「ん、あむ…」
「ひぁ、ぅ…や、駄目、か、噛まないで…ひ、ンッ…っっっ…!?」

いつになくしおらしい態度で、輝夜は噛み殺したような喘ぎ声をあげ続ける。滅多なことでは他人と出会わない迷いの竹林とはいえ、こうして昼日中から誰に見られるとも知れない野外で事に及んでいるとなれば、さしもの輝夜もいつも通りに余裕は保っていられないということか。

「…や、ぁ…ッ…」
「…っ…」

輝夜は声を殺し、ただひたすら、襲い来る震えに耐え続ける。弱々しく震えながら声を抑えるその姿と、強気で余裕たっぷりな普段の彼女の姿とのギャップが、妹紅の心に宿る炎を更に燃え上がらせていく。

「…大丈夫だ、どうせ誰も来やしない…だから」

自分の鼓動が早くなっていくのを感じながら、妹紅は輝夜の胸まで下った舌を、またぬらぬらと舐め上げるように上へ上へと這わせていく。熱く湿り、少しだけ荒くなった吐息をその首筋に吹きかけながら…胸を優しく揉んでいた指で、弾力のある先端を摘む。
そして…胸の先端から痺れが広がっていくような刺激に顎を逸らせ、それでも声を上げることを頑なに拒む輝夜の、耳元で。

「ほら、我慢するなって…っ…」
「あ、っっ…!」
「もっと…輝夜の声、聞かせてくれよ…!」

妹紅は、熱くそう囁き…霜焼けで赤くなった耳を、軽く啄ばんだ。
冷たく、他の場所よりも硬い感触に、温かな唇と舌で触れる。凍てついたそれを融かすように、丹念に舌を這わせていく。そこが輝夜の性感帯の1つであるということを、妹紅はこれまでの交わりの中で学んでいた。

「ん、んぅぅっ…ひあ、あ、ぁぁっ、ぁぅ…っ!?」
「んちゅ…ホント、いつになっても耳は駄目なのな…は、ンむ…」
「あ、は、っぁっ…や、な、中っ…中、駄目っ…ん、う、ぁぁっ!」

耳の内側を舌でくすぐられて、輝夜は感極まったような、それまでになく甲高い声で鳴いた。
妹紅の舌が鳴らす水音が、まるで頭の中に直接響いているような錯覚に襲われ、輝夜の意識が急速に快楽の底へと引き摺り下ろされていく。徐々に焦点を失い始めた眼の端には涙が浮かび、その口は呆けたように小さく開かれたままになる。

「…ほら、こっちはどうだ?」
「あ、ぅぅっ…ふあ、止めっ、ぁ、あ、ひ、ぅッッ…!」

それでも妹紅は攻める手を緩めようとはせず、胸の先を捏ね回していた指を、透き通る肌の上を滑らせるようにして脇腹まで持っていく。腰のくびれから脇に掛けてを、触れるか触れないかのところで撫で上げると、輝夜は先程までよりも制御の利かなくなった声で喘ぎながら身を捩じらせた。
耳と脇腹と、思い出したように首筋と胸への刺激も加えながら、妹紅は輝夜が息つく間も無く彼女の快楽を引き出す場所への攻撃を続けていく。それはさながら、ひたすらに攻撃あるのみという、弾幕勝負の際の妹紅のスタイルにも似たものを感じさせた。
一方、反撃するどころか冷静になる暇すら与えられずに、襲い来る感覚の波に翻弄されながら、輝夜は浅く荒い呼吸を繰り返す。決定的な刺激は与えられないまま、内側に篭る熱だけが際限なく高められていく。

「や、ぁあ…妹紅、っ、も、こぉっ…っ…!」
「…っ…」

やがて。じりじりと焦らすように輝夜を愛撫し続けていた妹紅は…自分の挙動に素直な反応を見せる彼女の姿に、ふと、悪戯めいたことを閃いた。

「ん、ちゅ…っ…」
「あうぅ…!?」

舌で舐る耳への刺激を、一層激しくしながら。それに紛れるように、脇腹をくすぐっていた手をそっと離し、それを雪の上へ持っていって…その直後。

「きゃ、ぁッ!?」

妹紅の手が、大地を覆う白銀の表面を浅く掬い取り、輝夜の肌に緩く塗り込むようにして擦り付けた。輝夜の皮膚の温度を急速に奪いながら融解した雪解けの水が、背中へと伝っていく。
痛みに似た感覚が先行し、そのすぐ後に、背筋を伝って脳天までを震わせるような寒気が続く。想定外の刺激に思わず悲鳴を上げ、輝夜は眼を白黒させながら妹紅の薄ら笑いを見つめた。
予想以上に大きなその反応に気を良くしたのか、妹紅は同じように2度、3度と掌に雪を掬い、それを輝夜のか細くも起伏の豊かな身体のあちこちに塗していった。
腹に胸に、首筋までもを冷たい雪で洗われて、輝夜は身震いする。ほんの数滴分溜まった水を掻き出すように、妹紅の指が輝夜の臍をくすぐるが…その指すらも雪に熱を奪われて氷の如く冷え切っていて、背筋を這う寒気を助長する。

「…は、ぅッ、や、止め、っ…やぁッ、つ、冷たいの、駄目ぇっ…!!」
「んー…そう言う割には、随分色っぽい声になってきてるぞ…?」
「やぁ、ぁ…ぞ、ぞくぞく、するから…嫌、なのぉ…ひ、ぁッ!?」

涙ながらに、輝夜は訴える。絶え間ない刺激に我を忘れている所為か、あるいは寒さが彼女の精神を徐々に蝕んでいるのだろうか…その態度は、時が経つにつれて更に弱々しくなっているように思えた。
そして、徐々に進行するその変化は妹紅の熱を煽り、少しずつ浸食するようにして理性を削り取っていく。輝夜の肌を冷えた指でなぞり続ける妹紅の耳に、輝夜の嬌声が心地良く響いて…その欲望を、加速させていく。
やがて妹紅は…耐えかねたように、輝夜の着物の裾を捲り上げた。

「…輝夜…っ…」
「ぁ、っ…!」

妹紅の手が、着物の内部に侵入する。少しだけ汗ばみしっとりと湿り気を帯びた太股を乾いた冷気に晒され、輝夜は微かに背中を震わせて…そして、直後触れた冷たい指の感触に、微かな声で鳴いた。

「何か…凄え、暖かい…」
「あっ…あんたの手が、冷たいんでしょ…っ」
「…お前だって、熱くなってるだろ?」
「それ、は…っ、ん…!」

肌理の細かい太股を妹紅の手が撫で、ほんの一瞬だけ反論することを思い出した輝夜の言葉をまたすぐに遮断する。徐々に這い上がるように指を這わせながら、妹紅はその、肌に吸い付くような心地良い手触りを楽しんだ。
冷えた手が温まり火照った脚が冷やされ、徐々に両者の温度差が埋まって…1度は温んだその温度も、すぐに輝夜の内側から湧き上がる熱によって上昇していく。

「ほら見ろ、どんどん熱くなってきた」
「…〜ッ…」

意地の悪い笑みを浮かべながらそう言って、妹紅は輝夜に口付け…その手を少しずつ、熱源へと近づけていく。焦らすように遅い速度で、しかし確実に脚を登って近づいてくるその感触に背筋を震わせながらも…輝夜は妹紅を制止したり拒んだりする素振りは見せなかった。
とろん、と焦点を失い始めた瞳が、緩やかに動いて妹紅を見る。ぞくぞくと背筋に走る震えを感じながら、妹紅はまた輝夜に唇を寄せた。ゆっくりと閉じられた瞼に優しく口付けを落とし、軽く舌を這わせる。

「は、っぅ…も、もこ、ぉ…」
「…どうした、随分大人しくなったな?」
「んぅぅ…っ…」

抵抗する気を殺いだのは、度重なるもどかしい刺激か、それとも愛撫を通じて注がれる妹紅の感情か。もはや、妹紅の皮肉めいた言葉にも反論することすらせず、ただ繰り返される刺激に身を任せ始めた輝夜の姿に…妹紅は、それまでにない胸の高鳴りを覚えた。

「…っ…」

鼓動が激しさを増していく。全身を巡る血の流れが、加速度的に速まっていくのを感じる。
抗い難い衝動が突如として心の内側から湧き上がり、暴れ始めて…それを抑えることが出来ず、妹紅は激しく貪るように輝夜の舌を吸いながら、ギリギリのところで触れずにいた輝夜の秘所に、指を添えた。

「…かぐ、や…ッッッ…!!」
「あ、っ…っ、〜〜〜ぅッ…!!?」

妹紅の指が直接、熱く粘度のある愛液に濡れそぼった柔らかい肉に触れる。着物の下に肌着は身に着けられておらず、滾々と溢れ続る粘液は輝夜の脚の付け根や尻を伝って、雪解けの水に濡れた着物に染み込んでいた。
予想以上にどろどろに濡れたその感触に、妹紅は思わず生唾を飲み込む。

「…う、わ…」
「あ、ッ、ぁぅ…く、ぅん…ッ!?」

触れる前から既に緩んでいた筋を軽く圧迫すると、その指先は驚く程あっさりと受け入れられ、融けるような熱に包み込まれる。そのまま指を曲げ伸ばしして、くちくちと微かな水音を奏でながら浅い部分を刺激すると、輝夜は背中を反らせながらか細い声と熱い吐息を漏らした。
ほんの僅かな時間入り口を愛撫して、手を離す。見ると、軽く触れていただけのはずの指先は、既に満遍なく愛液に塗れていた。垂れ落ちたそれが掌までを濡らし、擦り合わせた指先が淫靡な音を鳴らす様を、妹紅はしばし魅入られたように無言で見つめていた。

「…もう、こんなになってるぜ…ほら…」
「…は、ぁ…ぁぅぅ…っ…!」

途絶えた刺激に切なげな表情を浮かべる輝夜に見せ付けるように、眼の前に手をかざす。自分の痴態を如実に物語る証拠を突きつけられて、輝夜は泣きそうな顔で首を振るが…その視線はどうやら、妹紅の指先で弄ばれ粘つく愛液に釘付けにされているようだった。
濡れた指を、輝夜の顔に近付ける。真っ赤な顔で妹紅の手を見つめながらも、それから逃れる素振りは見せず…頬に触れられ、顔が自らの愛液に汚されても、輝夜は惚けたような顔で微かに背筋を震わせるだけだった。

「…ぁ…ぁ、ぁぁ、あ…っ、ぅ…」

自分自身から発せられた雌の匂いが、まるで麻薬のように輝夜の意識を蕩かせていく。戯れに、だらしなく半開きになった唇を滑る指先で撫でてみると…輝夜は条件反射のように、妹紅の指を口に含んだ。鈍い動きで、輝夜の舌が妹紅の指をぴちゃぴちゃと舐る。膣内とは違う温かさと柔らかさに、妹紅はぞくぞくするような快感を覚え…辛抱出来なくなり、夢中で指を輝夜の唇から抜き取り、代わりにそれを自らの唇で塞いだ。

「ん…ん、むぅ…く、ちゅ…っ」
「は、ぁっ…輝夜、っ、かぐ、や…ぁっ…ん、く…!」

求め合うように互いの舌を絡め、唾液と愛液の溶けた甘酸っぱい混ぜ物を啜り合う。熱い接吻の最中、妹紅は再びその手を輝夜の太股の間に差し込んだ。

「ん、にゅ…ひ、ぅ、ふあ、ぁぁぁぁンッッッ!!?」

今度は、入り口近くの浅い場所だけではなく…既に妹紅を受け入れる準備を万全に整えた秘所に、人差指と中指を一気に根元まで捻じ込む。手首を回し、指を開いて秘裂を押し広げ、更に快感のツボを探るように、指を折り曲げて凹凸のある膣壁を抉るように愛撫する。感度を高められた内部への急激な攻めに、輝夜はそれまでになく激しく、身体を痙攣させた。脚の筋肉が、攣りそうな程にピンと張り詰めて震える。その腕が、すがるようにして妹紅の背中に回される。

「は、あむっ…や、止めッ、そ、そんな…急、にぃっ…ぅ、ああっ!?」
「んくっ…っ、何言ってんだ、こんなに、っ…滅茶苦茶に、濡らしといて…!」
「だ、だってぇ…も、もこっ、が…妹紅が、ぁ…ぁ、ぅっ…!!」

唇から頬へ、瞼へ、耳へ、首筋を通って胸へ…輝夜の身体に口付けの雨を降らせながら、妹紅は差し込んだ指で輝夜の内部を蹂躙し続ける。嬌声のトーンを頼りに輝夜の最も敏感な部分を探しながら、容赦なく指を蠢かせてその身体に刺激を送り込み続ける。

「あ、ぅ、ぅっ…あ、熱いぃ…熱いよ、もこぉッ…っ、ぅ…!!」
「ああ…ホント、指が火傷しそうだ…」

上擦った声で訴える輝夜の声に、答えて…そこで妹紅は、またさきほどと同じ悪戯を思い付く。
一瞬、妹紅の中に申し訳程度に残った理性が、それはやり過ぎではないかと自問するが…その僅かな躊躇も、今の妹紅の感情の昂ぶりを抑え込むには至らなかった。
くぷ、と粘っこい水音を鳴らして、ドロドロに汚れた妹紅の指が輝夜の膣の締め付けから解放される。その刺激にすらも従順に反応し、身を震わせて…数拍遅れて、刺激が途絶えたことに気付いた輝夜が潤んだ眼で妹紅の顔を見つめた、そのとき。

「…これは、どうだ…?」
「あ…っ、ひッぁ、〜〜〜ッッッ!!?」

最高潮に感度を高められた秘所を襲ったその感覚に、輝夜は声にならない悲鳴を上げた。
頭が理解するよりも早く、全身がガクガクと激しく震える。やや遅れて、輝夜の頭に…冷たい、という感覚と、何か、形を持つ小さなものが内部に侵入している感触の情報が届く。

「あ、くッ…や、嫌っ…な、何、妹紅っ…何してるの、っあ…ひ、ぃ…!?」
「…っと、凄ぇ…もう溶けた…」

ふわふわと何処かへ飛びかけた意識を一瞬で引き戻すような冷たさは、その残滓だけを残して、程なく収まっていった。内部に残っていた何かの感触も、妹紅の言葉通り溶けて無くなるようにして消えてしまった。
何が起きたのか解からずに眼を白黒させる輝夜の顔を見つめて、悪戯っぽく笑い…妹紅は掌の中で作ったそれを、輝夜に見えるように指先で摘んでみせる。
白く透き通った色、僅かに起伏のある細長い形。妹紅の指よりも少し太いそれは…妹紅が握り締めて固めた、雪の塊だ。まるで氷のように…とまではいかずとも、圧縮によってある程度の硬さと強度を与えられたそれは、妹紅に解された輝夜の秘裂を容易に押し開いて内部へと進入することが出来た。

「どうだ…冷たくて、気持ち良いだろ?」
「や、っ…駄目っ、そ、そんなの、入れちゃ…ひゃうぅっ!?」

輝夜が嫌々と首を振るのにも構わず、妹紅は再び雪塊の先を輝夜の秘所に押し付ける。今度は内部には進入させず、秘裂の外側を筋に沿って上下に滑らせる。

「やぁぁ…つ、冷た…きゃふっ!?」

手が滑ったのか、あるいはわざとなのか…入り口を滑っていた冷たい感触の先端が、秘裂の上でじんじんと痺れていた小さな淫核に、衝突する。冷たく硬い感触に、突然最も敏感な部分を押し上げられて、輝夜は傍目にも解かりやすいくらいに大きく身体を跳ねさせた。
その反応に気を良くしたのか、妹紅は執拗に、同じような刺激を繰り返す。徐々に溶けて短くなっていく雪塊の先端で、始めは軽く突っつくように淫核を弄び…それが溶け切ると、今度は新しい雪塊の先端を強く押し付けるようになる。不意打ちのような内部への挿入も繰り返され、輝夜の身体が外からの冷気と内からの熱に侵されていく。
腰から脳天まで突き抜けるような激しい感覚が、繰り返し輝夜の身体を駆け抜けていく。嬌声を上げ、全身を震わせ、強く妹紅の身体にすがりながら、輝夜は徐々に迫り来る絶頂の気配を感じ始めていた。

「も、こぉっ…やだぁ、も、もう…来ちゃう、ぅっ…!!」

感極まったような声と絡み付く腕の震えが、輝夜の限界がすぐそこまで迫っていることを妹紅に知らせる。雪塊で散々嬲られた秘裂に改めて指を当てると、雪に冷やされてもなお温度差によって焼けるように熱く感じられるそれは、妹紅の指を呑み込もうとするかのようにひくひくと震えた。
焦点の合わない瞳が、必死でそこに居る妹紅の姿を捉えようとする。身も心も蕩かされ、ただひたすらに自分を求める輝夜の姿に…妹紅の中でかろうじて保たれていた理性の糸が、ぷつり、と音を立てて千切れた。

「…輝夜…っ…!!」

妹紅の唇を、紅い舌が舐める。腹の底から湧き上がり、激しく暴れ回りながら身体を支配していく熱を感じながら…妹紅は、熱い吐息を輝夜に注ぎ込むようにして、唇を塞ぐ。

「ふ、っ…く、ぅん…!?」
「ん、はぁッ…は、むっ…!!」

そして。噛み付くように、輝夜と口付けを交わしながら。

「…ッ…!」

妹紅は…濡れた指先で輝夜の淫核を摘み、充血し膨れたそれを、捻り上げた。

「ア、っ…っ…!?」

瞬間…電撃に打たれたような衝撃が輝夜の背筋を貫く。
妹紅の指が触れた部分から生まれた感覚の波は、一瞬で、燃え広がるように輝夜の全身を駆け巡り…甲高い絶叫となって、迸った。

「ひ、ぁっ、ッぁッ…あ、ああああああああああああァァァァッッッ!!!???」
「………〜〜〜ッッッ!!?」

きつく眼を瞑り、涙を散らしながら叫ぶ輝夜の声が、妹紅の頭を貫く。輝夜の腕がすがるようにして妹紅に抱き付き、その爪が背中やうなじに浅い痕を残していく。
微かに震える妹紅の身体が、激しく痙攣ししがみ付く輝夜の身体を支えながら…2人にとっては永遠にすら感じられる数秒間が、音も無く過ぎる。
頭の中に火花が散るような感覚の中…やがて、2人の身体を硬直させていた緊張の糸は途切れ、火照った2つの身体が投げ出された。

「あ、ッ…」
「…っ…」

妹紅を捕えていた輝夜の腕が解け、桜色に染まった身体が雪の上に横たわる。その隣に、妹紅の身体が崩れ落ちるように並ぶ。
肩で息をしながら、2人はしばし、その身を襲った感覚の余韻に浸り続け…やがて。

「…は、ぁっ…」
「ん…くっ…」

どちらからともなく、身を寄せ合い…唇を、求め合った。




















ややあって。
火照った身体が、すっかり雪に熱を奪われた頃。

「…もうちょっと、強くしてくれる?」
「ん?おお…それにしても、滅茶苦茶冷たくなってんな」
「誰の所為よ…心配するくらいなら、最初っからあんなことするんじゃないわよ」

冬の竹林の一角。まるでそこだけ一足先に春が来たかのように雪が解け、土色の地面が丸く顔を覗かせる、その中心で…2人は、地面から迫り出した1枚の岩の上に腰掛けていた。
胡坐をかいて岩の上に腰掛ける妹紅と、その膝の上に生まれたままの姿でちょこんと収まっている輝夜。その周囲には不死鳥の羽が赤々と燃え盛り、冷えた2人の身体を暖めながら、岩の上に広げられた着物を乾かしながら、周囲からの視線をそれとなく遮断していた。

「や、別に心配はしてないけど」
「…ちょっとくらいしなさいよ」
「だって死にゃしないんだし、永遠亭に住んでりゃ風邪くらい何でもないだろ?」
「…それにしたって、もうちょっと悪びれたりとか…」

ぶつぶつと文句を垂れながらも、暖かく座り心地のいいその場所から動こうとはしない輝夜の姿に、本人には気付かれないように微かな笑みを浮かべながら…妹紅は、背中で燃える炎の翼をほんの少しだけ大きくした。

「…ほんとに、寒かったんだから…」

背中を丸め、いじけるように身を縮める輝夜の姿を背後から見下ろして。妹紅は輝夜の身体に腕を回しながら、冷たい背中に胸を密着させ、細く肉の薄い肩に顎を置いた。

「あー、はいはい、悪かった悪かった」
「謝る気無いでしょ?」

ひんやりとした輝夜の体温を感じながら、妹紅は少し意地悪く答える。

「無いね。だいたい、こっちだって今まで散々無茶なことさせられてんだからな」
「う…っ…」
「この間の媚薬やなんかに比べたら、こんなのまだまだ可愛いもんだろ?なぁ?」
「…そ、それは…その…」
「ま、別にいいけどな…どっちみち『なんでもあり』がルールなんだから。私も、お前も」
「…っ…」

それきり二の句が告げなくなって、輝夜は反論するのを止めた。

「雪が解ける前に、気が向いたらまたやろうぜ」
「馬鹿言わないで、こんなの2度と御免よ。春までは、もう絶対負けないから」
「なんだよ、たまに可愛いトコ見せたと思ったら…」
「…まるで、普段は可愛くないみたいな言い方ね」
「ああ、普段のお前には可愛げが足りない。全ッ然足りない」

可愛い、という言葉に内心少しだけ動揺しながら、それを悟られないように憎まれ口を叩く。
言葉の間隔に垣間見えたほんの微かな動揺に気付きながら、敢えてそれには触れずに、相手の憎まれ口に調子を合わせる。

「普通にするときも、あれくらい余裕無いトコも見せて欲しいもんだ」
「五月蝿いわね…あんまり、思い出させるんじゃないわよ…」
「お、やっぱりちょっとは恥ずかしいんだな。嫌いか、ああいうの?」
「…それは、その…好きとか嫌いとか、そういうことじゃ…」
「…へぇ?」
「…〜っ…」

仲の良い友人同士や愛し合う恋人同士のそれとは違う…しかし、それでも確かに存在する強い繋がりの上に成り立った、平和な会話が交わされる。





暖かな炎の翼に、2人、抱かれて。
滅びぬ少女達の永遠の時間は、今日も一刻ずつ、穏やかに過ぎていく。




















          ◇          ◇          ◇




















閃光。轟音。爆炎。振動。衝撃波。
弾幕の応酬は、本来風流な場所であるべき冬の夜の竹林に無粋な騒乱を撒き散らし続けて。

「…今ので、最後だな?」
「…ええ、残念ながら」

やがて…そんな短いやり取りと共に、あっさりと終わりを告げた。

「これで、何勝何敗かしら?」
「いちいち覚えてられるかよ、そんなの」
「そうね…ま、とにかく今回は私の負けね」

周囲に立ち込める靄が、晴れていく。雪化粧を纏った迷いの竹林の奥…焼け焦げた竹に、地面を抉り飛ばして出来た穴、その他激闘の名残に囲まれたその場所で、妹紅と輝夜は対峙していた。
妹紅の背後で燃え盛っていた不死鳥の翼が、掻き消える。全てのスペルカードを破られ敗北した輝夜は、激闘の直後とは思えない綺麗な出で立ちで、微笑を浮かべつつその前に立っていた。
遠い昔に再会したあの日から、少しずつ形と意味を変えつつ、それでも止むことなく続けられてきた決闘。滅びぬ身体を持つ者同士の、容赦の無い殺し合い。
数え切れぬ程繰り返されてきた、そして、これからも数え切れぬほど繰り返されていくであろう、そのうちの1つが幕を下ろし…そして。

「それで…今日は、するの?」

艶っぽい表情で問い掛ける輝夜の言葉に、妹紅が含みのある笑みで答えて…敗者への罰ゲームの時間が、始まる。





最初にそれを始めたのがどちらだったのかを、既に2人は覚えてはいないが。
飽くことなく延々と繰り返される殺し合いの中…いつしかそのルールは、2人の間に暗黙の了解として存在するようになっていた。

弾幕勝負の勝者は1つだけ、敗者に罰ゲームを科すことが出来る。
勝者の命令は絶対で、敗者はいかなる理由があってもそれを拒むことは許されない。

その内容は初めのうちこそ、肩を揉めだの家事を代われだの永琳や慧音に喧嘩を売って来いだのという、平和で無邪気なものだった。
しかし。これも、今となってはどちらから切り出したことだったのか定かではないが…いつしか2人はその取り決めを口実にして、互いに互いの身体を求め合うようになっていった。
同じ不老不死という境遇に置かれ、何の因果か非常識なほど永い時を経て再開し、同じ戦いの時を過ごすようになった相手。決して、言葉にはしようとしなかったが…終わりの無い時間の中で、対峙し命を狙い合いながら、いつしか互いへの好意を育み合うようになった2人にとっては、その結果は当然といえば当然のものだったのだろう。
あるいは、それは…互いに恋い焦がれ、相手の感情にも薄々感付きつつながら、それでも過去のしがらみに囚われ感情を素直に吐露することの出来ない不器用で意地っ張りな2人が辿り着いた…1つの、愛の形だったのかも知れない。





今日、負かした相手を好きに愛する権利は、妹紅の手の中にある。
妹紅に妖艶に問い掛けながら…自分が妹紅を好きに出来ないのは残念だが、今日のところは彼女の腕に身を委ねるのも悪くないな、などと、輝夜は考えを巡らせていた。

「言わずもがな」
「…そう」

あっさりと返された妹紅の答えに、輝夜は視線を逸らしながらほんのりと頬を染める。それまで自分を本気で殺しに掛かってきていたとは思えない、その少女らしい恥じらいのある姿が、妹紅の欲望を刺激した。
まんざらでも無さそうな表情で1度妹紅を見遣った後、輝夜が踵を返して妹紅に背を向け…妹紅を、誘う。

「それじゃ…行きましょうか」
最後まで「『雪』ってテーマだけど大丈夫なのか…?」と思いながら描いてました。
書き上げて、いざ投稿するぞ、という今になってもそう思ってます。

でも、とりあえず思う存分もこてるが書けたので、そこだけは間違いなく満足。
かづき
作品情報
作品集:
最新
投稿日時:
2009/01/06 23:08:33
更新日時:
2009/01/09 23:47:31
評価:
6/6
POINT:
53
Rate:
2.23
1. 9 名前が無い程度の能力 ■2009/01/11 19:06:05
これはいいもこてる。
妹紅攻めスキーの自分としてはよく楽しめた。
2. 10 愚民。 ■2009/01/12 00:05:22
素晴らしいてるもこをありがとう。
正直俺的評価が10点じゃ足りない件についt(ry
3. 10 you. ■2009/01/13 00:06:52
雪プレイときましたか。
これはえろい。
4. 7 グランドトライン ■2009/01/20 21:42:39
この2人の関係は実に面白い!

妹紅に徹底的に責められて、しおらしくなる輝夜は私も可愛いと思います。
表現のほうも細かくわかりやすく出来ていると思います。

ただ、妹紅が男前過ぎる気がします。私はこれはこれで好きですが。
ひょっとしたら逆転したら妹紅もしおらしくなるのかな?

ですが、雪の使い方が見事で、ネチョに上手い具合に染み込んでいい味に仕上がってます。
冷たさで感じてしまう輝夜がたまらなく可愛いです。

アソコで解けていく雪の棒……これはヤバイなぁ……
5. 8 名無し魂 ■2009/01/23 19:45:07
輝夜がかわいらしい乙女で妹紅が男前(?)で…
いやぁ…雪責めされてる姫様可愛い…
ていうか雪責めがいい…
>>「それで…今日は、するの?」
が一番好きなセリフでした。
仲良く殺しあいしてるそんなある種のほのぼのを感じました。

今から輝夜勝利バージョンでヒィヒィ言わされる妹紅も楽しみにしてます。
6. 9 泥田んぼ ■2009/01/23 23:34:18
>>テーマ
いいと思う。というか最高。うわこのネチョは冷たい。
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