注意条項です。 このお話には、オリジナル設定のオリジナルキャラクター化した「サイト」と名乗る偽者(ポストサイトと言うそうです)が出てきます。 非常に悪辣な存在ですので、お読みいただく場合は一番最初に書いてある「前書き」を熟読された上で 「俺(私)は大丈夫」と感じてからお読みください。 ストーリー上非常に重要なキャラなので、もしかするとストーリーをよく理解できなくなるという弊害が出る場合もありますが 大概は大丈夫だと思います。 なお、この注意事項を無視して被った被害に関しましては、一切関知致しませんのでご了承のほど、よろしくお願いします。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「ルイ姉さま、あの…」 清々しい朝とは逆に、陰鬱な顔のルイ姉さまとタバサが俺を見つめる。 俺の胸に広がる不安に、焦りが募る。 何でもない日常が、いつもある日常が音を立てて崩れていく。 「リズ、冷静に、心を落ち着けて聞きなさい」 「は、はい」 ルイ姉さまの冷めた声に唾を飲むけれど、唾が恐ろしく冷たい。 身体が冷えて寒い。 何か、嫌なことが起きる…起きた…の…かもしれない、と。 「昨夜、キュルケが…キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーが何者かに襲われたわ」 −−−−−−−−−− ゼロの使い魔中期連載SS「オクトメイジ」 第十話「最高と最低と最悪と −『俺』が消えた日−」 −−−−−−−−−− 清々しい朝のはずなのに、視界が暗い。 部屋には朝の爽やかさなど微塵も無く、陰鬱な雰囲気が満ちていた。 既に二人の姿は部屋には無い。 俺に要点だけを伝えて、足早に出て行ってしまったのだ。 −今日は授業が無いから、一日部屋に篭っていなさい−…と 決意に満ちた二人の目に何も言えず俺はただ、震える身体を抱きしめながらベッドに座るしかなかった。 そうだ、ケティはどうしているのだろう。 もしかしたらケティも部屋に篭っているのではないか、そう思った俺はドアノブに手を掛け 「あ、あれ?」 どうやら魔法で施錠されているようだ。 しかもかなり厳重な奴。恐らく二人が掛けたのだろうけれど、これではケティの様子を見に行くことが出来ない。 「ミタマ、タオ…出てきて」 使い魔ならどうだろうか、と呼び出そうとするも反応が無い。 近く…影の中(普段用が無い時は影の中に居るのだ)には居ないのだろうか。 『ミタマ、タオ?』 『おう、じっとしてるか?歯ぁ磨いたか?宿題したか?俺らはルイズの姐さんを手伝ってるから、ちょっと手が離せないんだ』 心の中でミタマ等に問いかけると、矢継ぎ早に帰ってくる。やはり、というかルイ姉さま達を手伝っているようだ。 ふむ、と誰にでなく頷く。 どうやら、かなりの緊急事態なのだろう。 相手はどんなのだろうか、何人いるのだろうか。 それすら全く分からない。 『教えて…くれないんだよね?』 『ん〜…まぁ帰ってくる頃には終わってる事だし、今忙しいからなぁ〜…帰ってからでよければ良いぞ』 帰ってから。全てが終わってから。 知ることが出来るのは、全て過去になってから。 少しだけ悔しい。攻撃系の魔法を覚えなかったリスクがこんな所で出てしまった。 守られることしか出来ない自分が不甲斐ない。 甘く見ていたのだ。この世界を。 今精々自分に出来ることは、石を作り出してそれを投げつけるかもしくは、水をぶっ掛ける事位だ。 危害を加えようとする相手に効くとは到底思えない。逆に怒らせるのが関の山だろう。 『大人しくしていれば、お土産買ってきてやるからな〜』 『タオまで子ども扱いしないでよ、もうっ!』 冗談交じりのタオの声に、少しだけ気持ちが軽くなるのを感じた。 また…心配かけてしまった。 「はぁ…」 足を放り出すように、ベッドに身を投げる。そういえば、まだ寝間着のままだった。 着替えようか、とも思ったけれどどうせ今日一日部屋に篭っていなければならないなら良いだろう。 普段なら、例え部屋に居続けるにしても必ず着替えるけれど、そんな気分にはなれない。 「あ〜〜〜、もうっ!」 苛々して堪らない。 ベッドの中で足を『バタバタ』と、バタ足をするようにベッドを叩いて苛立ちを紛らわそうとするも 苛立ちが積もるばかりで、晴れる様子は無かった。 「ルイ姉さまたち、今どこにいるのかな…」 流石に学院内には居ないだろうけれど、窓から見れば影くらいは…と軽い気持ちで窓に手をかけた。 やはり、窓にも魔法で施錠されており開きそうには無いけれど見るには十分だ。 ゆっくりと視線を動かし、遠くの森や時計塔を見… 「誰か…居る…」 時計塔の上に誰かが立っている。遠くて誰かは分からないけれど、人であることは確かだろう。 よく目を凝らして見れば、ずんぐりとした体型のようだ。それに見たことが無い服装をしている。 いや、違う。あれは… 「あれ、もしかして…パーカー?」 今の世界ではない、凡(およ)そ16年前…『前の世界』にあった服。 お腹の所にある文字はよく見えないけれど、恐らくは英語だろう。 つまり、時計塔の上に立っているのは… 「っ!?」 俺は膝を折り、急いで隠れた。今見ていた相手と目が合ったのだ。 アイツは俺のことを見ていた! 身体がざわざわと粟立つのを感じる。 もしかすると、アイツが何かの事件を起こした犯人なのではないか…と。 「ルイ姉さま…っ」 『ガタガタ』と震える身体を抱きしめ、力の入らぬ足を抱えた。 碌に声も出ない。 目を瞑り、耳を塞ぎ、壁を背にして身体を強張らせる。 恐怖よ、去れ…と心の中で呟きながら。 どれくらいそうしていただろうか。 1分?10分?1時間?もしかすると30秒も経ってないかもしれない。 でも、時間が経てば恐怖は薄れる。 そもそも今この部屋には魔法で施錠されているのだ。 ルイ姉さま達も、この部屋に居なさいと言っていたのだから。 だから、大丈夫。この部屋は5階にあるから壁を伝って来る事も出来ない筈。 蛇に睨まれた蛙の気分というのは、こういうことを言うのだろうか。 窓に…時計塔の正面にある窓…俺が背中を預ける壁の…丁度俺の頭の上にある窓に… 時計塔に立っていた筈の人が張り付いていた。 「あ…あぁっ…」 目が合った。にきびだらけの顔を窓に貼り付けたままこちらを見る人と… ひと? ニンゲン? 恐怖のせいなのかは分からないが、人なのかどうかも分からなくなってしまう。 でも、『これ』は人間だ…そう、人間なのだ。そう思わないと、心の糸が切れてしまいそうで… 「ひぅっ!?」 『それ』が哂った…歪んだ、と言った方が良いのだろうか。 窓越しなのに、口から涎だろうか、体液かもしれない…それが張り付いた窓に付き 『にちゃぁ』という音が聞こえた気がした。 「ん…ぁ…」 柔らかいベッドの感触。 暖かい何かが俺の上にある。 何か…見えない。 身体…動かない。 …動かない!? 「えっ…あっ…や、やぁっ!!」 「ふひっ…ふひひっ…やっとお目覚めみたいだね、俺様のリズたん」 『ドキッ』と心臓が跳ね上がった。 匂いからして、自分の部屋であることは何となく分かるけれど 今の今まで俺一人しかいなかったはずなのに、恐らくは目の前に誰か俺以外の誰かが居るのだ。 「俺様は紳士だからね。それにリズたんの事も気に入ってるし。っつか、何て俺得な身体なんだよ。エロリボディなんて」 「ふぁっ…ふぁぁっ…」 恐らくは男であろう彼の手が、俺の身体をゆっくりと触って始めて気付いた。 どうやら、裸のまま縛られているようだ。 目隠しをされているため見えないから予想だけれど、両手足首を縛られ動けない所からすると ベッドに括り付けられているのだろう。 力一杯引っ張ってみるが外れる様子は無い。 「あなたは誰なんですか、何でこんな事を…」 「ふ…ふひっ…な、何って…と、当然じゃないか。リズたんは俺様の嫁になるために作られたんだし。て…抵抗…し、しなければ…ちゃ、ちゃんと…きもっ…気持ちよく…はぁはぁ…してあげるからね」 俺がこの男の嫁になるために作られた?そんな馬鹿な。 俺は転生前の記憶を持っているにしても、ちゃんと『ラ・ヴァリエール家』に末女として生まれ育ったのだから。 この男の妄言なのは確かな筈である。 しかし、余程興奮しているのだろうか。 そこまで魅力的な身体をしているとは世辞にも居えないのだが… む、胸…だって…AAカップだし、未だに身長が8歳のままだし…って、誰に言い訳しているんだ俺は。 「この、勇者サイト=ヒラガ様の嫁になるんだ。どうだ、嬉しいだろう?勇者の嫁だぞ」 「…サイト…ヒラガ…って、ルイ姉さまの使い魔のサイト様!?」 どこの変質者かとは思っていたけれど、ルイ姉さまの使い魔のサイト様だったとは思いも余らなかった。 ヤバい、滅茶苦茶恥ずかしい。裸を見られる事よりも、思いっきり勘違いしていたことに。 恐らくはルイ姉さまが俺を守るようにと、わざわざ使い魔であるサイト様をこちらに寄越したのだろう。 という事は、さっき窓に張り付いていた人?化物?かは分からないけれど 俺が気絶している間にサイト様が退治してくれたのだろうか。 「ふぁっ…んやぁぁっ…んぅっ…」 「ふひっ…可愛いなぁ…肌なんてスベスベじゃまいか。流石は俺様の嫁だな。シエスタちゃんとは大違いだ。やっぱメインヒロインはこうでなくちゃなぁ…」 さっきまで『気持ち悪い』が先に来ていたのに、安堵のせいだろうか サイト様に優しく身体を撫でられるたびに、身体に『ぴりぴり』と電気が走るような甘い快感が襲ってくる。 「あ、あの…サイトっ…さま…んっ…触ってないで…ほどっ…ほどいてっ…くださっ…」 「んん?ダメダメ。解いたら触らせてくれないでしょ。それに、全身赤く火照らせちゃって…感じてるんでしょ?隠したってダメだからね」 はい、感じてます。それはもう…じゃなくてっ!滅茶苦茶恥ずかしいのだ。 何せサイト様はエッチな事をしているというより、ただ縛られている俺の身体を撫でているだけ。 それで『びくびく』と身体を震わせながら感じている事を知られて… うぅ…絶対これ、ルイ姉さまの入れ知恵だ。 別に俺は恥ずかしいことをされて感じるわけではないのに… 「ひぐっ!?…〜〜〜〜っっ!!!!…かはっ…はっ…はぁっ…」 「うはっ!乳首を『きゅっ』て抓んだだけで絶頂(イ)っちゃうなんて、滅茶苦茶可愛いじゃまいかっ!!」 散々焦らしておいて何を言っているんだと言いたいけれど、中途半端に火照らされ続けた身体に 突然の強烈な快感は辛すぎるのだ。 何も訳の分からぬまま、一気に絶頂に持っていかれる辛さはかなりのものがある。 それにサイト様は、『エッチ』とか、『スケベ』とか言うのではなく、『可愛い』って… 「ふぁっ…ふぁぁっ!!!」 「おっ…また『びくっ』て身体を反らせちゃって…って、何に反応したんだ?…う〜ん…」 俺って流されやすいのか?気持ち良ければ男でもいいのか? そんな心算(つもり)はないのだけれど… …また、誰に言い訳しているんだ俺は。 変態(ウェールズ)か? って、何でアイツが先に思い浮かぶんだ。そこはルイ姉さまやタバサだろう。 そう自分でツッコミを入れてみるも、最初に浮かんだのがアイツなのが変わるわけではない。 「今、他の男の事でも考えてた?」 「ふぇっ!?」 突然言われたことに否定することも出来ず、ただ声を上げる事しか出来なかった。 これでは『考えています』と言っている様なものだ。 「まったく…初夜に他の男のことを考えるなんて…これはオシオキが必要かなぁ…」 冷めた声、冷たい声。 それはそうだろう、エッチの最中…だよな?…最中に別の男のことを考えられていたら、流石に俺でもへこむ。 「んじゃ、オシオキとして…ち○こ舐めてもらおうかな」 「はぁい…」 意外に楽なオシオキで良かった。とはいえ、おちんちんを口に含んだことなんて… …あった、な。そういえば。 まぁ、あれは擬似的なものだから、カウントされるかどうかは微妙なところだが。 サイト様が俺の頭の辺りを跨ったのだろう、少しだけ男臭さを感じるけれど案外興奮できる臭いのようだ。 恐らく…今男ではなく、女の身体だからだろう。 それに、少しすっぱい臭いのようなチーズの様な… 「ほら、そのちっちゃなお口でち○こを頬張って…何で顔顰(しか)めてるの?」 「サイト様はもてもてなんでしょうねぇ…何人このおちんちんで泣かせたんですかぁ?」 俺って、結構嫉妬深かったようだ。 サイト様のおちんちんから臭うモノに気付いた時に、少しだけ苛付いてしまっていた。 勇者なのだから、色んな女が言い寄ってくるのは分かるし魅力的な女も多いだろう。 それは頭では理解しているけれど、心が追いついていない。 やっぱり、俺は女なんだな… 「うは、リズたんを嫉妬させちゃったよ。ふひっ…ごめんね。俺様ってばもてもてだからさ、ち○こが乾く暇が無いんだよ」 「むぅ…だったら私なんか相手にしてないで、きれーな女(ひと)とすれば良いじゃないですかっ」 おちんちんを舐めてあげたいとは思うものの、それよりも嫉妬の方が先にきてしまい俺は顔を背けてしまっていた。 多分だけれど、ルイ姉さまはサイト様を俺の夫にする心算なのかもしれない。 言い方は変だったけれど、そう考えれば今のサイト様の行動に合点が行く。 でもそれはそれ、これはこれだ。 サイト様は舐めさせる事を諦めたのだろうか、俺の上から退いた気配がした。 やはり、少し寂しく感じる…男だったら…例えば、俺の頭を掴んで…無理矢理…とか… って、何考えているんだ俺は。すっかり頭の中が『女』になってきている。 それも『受け』の気質(け)の方に。 俺が好きなのは女の子で、されるよりする方が良いのに。 されるのも嫌いじゃないし、凄くどきどきするけど。 「ふぁっ!!…だめっ…だめっ…ですっ…そんな…くちゅくちゅしたら…やぁん…」 「じゅるっ…うはっ…うめぇ…じゃなくて、これはリズたんを嫉妬させたお詫びだよ。べ、別にリズたんのエロ汁が美味しくて舐めてるんじゃないんだからねっ」 考え事をしている間にサイト様は、股の所に移動していたようで 『はぁはぁ』と荒い息を付きながら舐めてきたのだ。 熱く荒い息がかかるたび、ねっとりとした大きな舌な這い回るたびに 身体が『びくびく』と震えてしまい、甘い声が口から出てしまう。 身体が動かないからもどかしく、時折襲ってくる強い快感に翻弄されて頭がぼぅっとしてくる。 身体は正直…なんて、どこかの誰かが言ったような気がするけれど 嫉妬していても、身体は素直に反応しているのがなんとなく悔しかった。 「…て…さい…さま…」 「ん? 聞こえないなぁ…俺様の舌技が気持ち良過ぎて辛いのは分かるけどさ、ちゃんと言って欲しいな」 快感には抗えない。拷問にも使われるほどに。って、そんなのは関係ないか。 ただただ、求めてしまう。男としてではなく、一人の女として。 この一線を越えれば男として自分を見ることが出来なくなるだろう。 でも、それでも良いと思える。 俺…いや『私』が、初めて男に抱かれたいと思った一瞬だった。 「サイト様の…太くて固いおちんちんで…私の…処女(初めて)を貰ってください…熱い精液を…溢れるくらいにいっぱい…いっぱい注いでくださいっ」 「うは、なんてエロス。昼は淑女、夜は娼婦が良い妻とか聞いた事があるけど、流石は俺の嫁。リズたんマジ最高」 サイト様のおちんちんが私のあそこに擦り付けられて、『にちゃにちゃ』といやらしい音を立てているのがわかる。 もう焦らさないで欲しいのに、早く貫いて欲しいのに… その動きが止まり、ゆっくりと私の中に沈み始めた。 大きいなんてものじゃない。恐らく私が作った擬似的な奴の倍近くあるかもしれない。 目隠しされているから形は分からないけれど、カリがかなり大きいのだろう。 中々入りづらいようで、それでもサイト様は私の腰を掴んでゆっくりと埋めてくる。 もう少し、もう少しで…私の処女(はじめて)が… あぁ… ウェールズ様、ごめんなさい… …なんで『ウェールズ様』!? 「かっ…ぁ…あぁぁぁっ!!!」 「うっ…く…マジ凄ぇな。何てエロマ○コだよ。入れたばっかだってのにち○こに吸い付いてきて、あっという間に射精しそうだ。流石はメインヒロインだな。やっぱ色んな女で経験していてよかっただろ、チェリー的に考えて」 痛い。痛いなんてものじゃない。 相当濡れていたのに、まるで肉が『ミチミチ』と引き裂かれていっているような感覚に意識が朦朧としてくる。 なのに余程気持ちよくなってくれているのか、サイト様のおちんちんは私の中で『びくびく』と震え、激痛が支配する膣内を蹂躙していた。 ヒーリング…かけられるかな。確認の仕様が無いけれど、かけないとどうしようもない。 このまま動かれたら、本気でセックス恐怖症になりそうだ。 「あー…すげ…でも、俺は紳士だから動かないぞ。痛いよな、初めてだし」 「ふぇ…ぁ…ん…」 『どきどき』と心臓が高鳴る。滅茶苦茶に犯されると思ったのに、膣奥まで入れたまま動かないのだ。 それだけじゃない。優しく頭を撫でてくれるのが、私の事を心配してくれるのがとても嬉しかった。 「イル・ウォータル・デル…ヒーリン…グ…んぁぁっ!!」 「うほっ…いきなり『にゅる』って絡んで…やべぇ…射精(で)る所だったぜ。全く流石は俺の嫁だな。無理しなくて良いんだぞ。俺様は優しいからな。」 痛みを取る為にヒーリングしたら、痛みで抑えられていたのだろう快感が一気に襲ってきて軽い絶頂をしてしまっていた。 その時に『きゅっ』と締めてしまったのだろう、サイト様のおちんちんが『びくっ』と大きく震えた。 だけど、それでは射精してないのは流石という所かもしれない。 それだけ色んな女(ひと)を抱いたって言うところなんだろうけれど… 「んぁぁっ…すごっ…しゅごいよぉ…おなかのなかっ…ごりごりってぇ…」 「うは…どんだけ名器なんだよ…ラスボスレベルだろ、エロゲ的に考えて。夫として、嫁を絶頂(イ)かせるのは勤めだからな、それまでは…我慢…っと!」 いやいやいやいや、ちょっと動くたびに小刻みに絶頂(イ)ってますよ。 そのせいで、膣壁が私の意志とは関係なくサイト様のおちんちんに絡んでいるようで 意識しなくてもサイト様のおちんちんの形を感じ取ってしまっているのだ。 「はきゅぅっ!?………はふっ…ぁ…ぁ……ん…んきゅぅっ!?」 「マジ可愛ぇ。ゆっくり引き抜くと『ぴくぴく』震えながら『抜かないでっ!』って感じで絡み付いてくるし、一気に突っ込めば子宮がち○こを吸ってきて……って、リズたん何度も絶頂(イ)ってたのか。なんて俺仕様だよ」 本当に、引き抜く時には寂しさが込み上げてきて無意識に、離すまいとおちんちんに絡めていた。 それだけじゃない、一突きされる度に脳天まで一気に快感が貫くため まるで、おちんちんに串刺しにされているような…まるで、全身がオ○○コになったような錯覚まであった。 「ふぁぁっ!!…出てる…出てっ…ますぅ…サイトさまの…せぇえきが…『びゅくびゅくっ』てぇ…しゅごいですぅ…」 「うは、どんだけ我慢してたんだよ俺…突っ込みながら出てたよ。っつか…ふひっ!…り、リズたんのエロマ○コが射精止めさせてくんね。…ふは…昔の俺様だったら一回で腰抜けてたな。だが今の俺様なら何度でもやれるだろ、マジで」 『じわっ』と染み渡るのではなく、まるで壊れた蛇口のように大量の精液が私の膣奥(なか)を蹂躙してきて 射精されているだけで凄く気持ちよくて何度も絶頂を感じてしまっていた。 でも…シキュウニハイラナイノハナゼ うぅ、きっとサイト様が私の事を思って奥じゃなく途中で出したからかもしれない。 …シキュウニダシテクレタホウガマリョクニシヤスイノニ ……? 何か、別の事を考えている私が居る気がするけれど…気のせいかな? それはいいとして、サイト様ったら…余程気持ちいいのか『ふるふる』と震えている。 何か…可愛いかも。 見えないのが凄く残念… あっと思ったら…目隠しが緩んできているようで、頭の締め付けが弱くなっていた。 恐らくサイト様は気付いていない。 ふふん、ダメですよー。どうせ私を脅かそうとか考えて目隠ししたんだろうけれど こんな中途半端な結び方をしているようではまだまだです。まぁそこも可愛いのですが。 サイト様に気付かれないように、そっとずらして…もう少しでサイト様が見える… むぅ…凄くどきどきする… どんな人なんだろう。おちんちん凄く大きいし、結構体格が大きいのかもしれない。 いや、案外小さくて…おちんちんだけ大きかったり…とか ルイ姉さまって、可愛いの好きだからなぁ… 凄く可愛かったらどうしよう…凄い嫉妬してしまうかもしれない。主にサイト様を襲った女たちに。 もう少し、もう少しで見える… もう少… 「ふぁっ!?…いきっ…いきにゃりぃっ!!…わら、わらひ…まりゃ…やぁっ…ま、また…気持ち…きもちよくなっちゃうぅっ!!」 「ふふん、俺様復活! さぁ第2ラウンドだぜっ! 今日は寝かせないよ、なんてなぁっ!!」 うぁ、サイト様って精力絶倫だ。私はまだ絶頂が降りきっていないのに、腰を振り始めたのだ。 しかも一回目とは違い、凄い激しく動いて犯してくる。 気持ち良過ぎて、頭がどうにかなりそう… 何時の間に目隠しが取れたのだろうか。 サイト様もそれに気付いているようだけれど、もう『お遊び』は終わったと思ったのだろう。 私の目隠しについては何も言ってこない。 でも、あまりの快感に涙が出てしまっているせいか、視界がぼやけて見えない。 「さいとさま…しゃいとしゃまぁっ!…しゅごっ…ひもち…いいですぅっ!!」 「『ぶしゅ』ってリズたんのマ○コから…潮かな。ん、ここか?これか? あ、ここだここ。ここ擦ってやるたびに『ぴゅっぴゅっ』て出てる」 もう私が感じやすい場所を探し当てたのか、今度はそこばかり攻めてくる。 かなりの絶頂を迎えた私の身体は、強烈な快感すらも受け入れて頭を焼いてきた。 「しょれっ…それりゃめぇっ!! おかっ…おかひくなっちゃいますぅっ!!…えっちにゃことひか…かんがえりゃれにゃくなっちゃいましゅぅっ!!」 「うは、リアル『らめぇ』頂きました。って、アニメの世界だからリアルじゃないか」 サイト様が更に激しく攻め立ててきたお陰…?…で両手足を拘束していた紐も緩んできた。 身体はもう私の意志を殆ど聞いてはくれないけれど、何とか涙を拭いて…出来れば涎も拭いて… うわ、私の顔ってぐちゃぐちゃになってない?…幻滅されていなければ良いけど。 さ、早く涙を拭いて…サイト様の顔を… …顔? …どこが…顔? 目の前の…『あれ』? あれ…ダレ? 「あ…」 「ん、気持ち良過ぎて失神しちゃったかな。流石俺様。これなら他の奴も普通にやってやれば良かったな。ま、唯のサブキャラだし関係ないけど」 あれが…さいと… さいと…と名乗る…モンスターが…今の…今まで…私を… 「や…いやぁぁぁぁぁっっっっ!!!」 快感が一気に無くなる。幸福が絶望に塗り替えられる。 気持ち良かった物がおぞましいモノに成り代わる。 目の前に居たのは、さっき窓に張り付いていた『あれ』だったのだ。 私はこんなモノに…あんな淫らなことをしていた…そんな強烈な現実に ただ、叫ぶことしか出来なかった。 『あれ』が横に吹っ飛ぶ。何に飛ばされたのかは分からないけれど、少なくとも気持ち悪いものが私の中から居なくなったのは確かだった。 いや、まだ居なくなっていない。あれが出した体液が私の身体に入って… やだ…やだ… 「──────!」 目の前が赤い、何かが私を掴んでいる。 何かを叫んでいるけれど聞こえない。 「──さ───の─!」 とにかく消したい。私の中に入っているあれを、おぞましい記憶を、周りの全てを。 消えて… 消えて消えて消えて消えて消えて消え… 「しっかりしなさいっつってんのよ、このバカリズ!!」 「っ!?…る…るい…姉さま…?…ルイ姉さま!」 私を掴んでいるのがルイ姉さまだと分かった瞬間、私の視界を覆っていた赤いものが一気に消えうせていた。 アレが何だったのかは分からない。 分からなくていい、ただ…泣きたかった… 「アンタがボーっとしてるからでしょ。ちゃんと隠れてなさいよ、全く。…あぁ、タバサ。ヤツは?」 「人とは思えない速度で消えた。ただ、お義姉さまの虚無魔法の直撃を受けて欠片ほども傷ついてないのには驚いた。」 何かを話し合っているようだけど、どうでもいい。 タバサも来てくれたんだ…だったらもう少し早く来てよ。と言いたくもなったけど そうしたら、あのモンスター相手に『アンアン』喘いでる姿を見られたわけで… それはそれで嫌過ぎる。 なら、今のところベストタイミングと言えるのかもしれない。 「豚が不死身なのは分かっていたことでしょう。畜生…私が処女を貰うはずだったのに…ま、封印のお陰で子宮は汚されてないから良しとしましょう。流石に封印突破するんじゃないかと冷や冷やしたわ」 「流石お義姉さま、他の人が死んでも知ったことではないというその言動が素晴らしい」 褒めているのか貶(けな)しているのか分からないけれど、少なくともタバサの言葉にトゲが無いのは確かのようだ。 うん、やはり私は元男という事なのか、意外にショックを受けていないことに気付けた。 気持ちよかったのは確かだからなぁ… 「で、なぜ私は押し倒されているのでしょう」 「当然、私たちに犯されるためよ。因みに、ディルドー買ってきたから。アンタの魔法待ってたら私がお婆さんになりそうだし」 「因みに私にもある。前はお義姉さま、後ろは私。存分に気持ちよくしてあげるから期待して」 何時の間にベッドに押し倒されたのだろう。人口の張り型を装着した二人が…これまた何時の間に全裸になったのか分からない二人が、私を挟んで前後から抱きしめてきていた。 もう散々絶頂して身体が『がくがく』しているのに、これから全力で二人に前から後ろから犯されるなんて… 「ひゃあぅっ!! そんなっ…いきなっ…激しくされたら…すぐっ…絶頂(イ)っちゃいますぅっ!!」 「絶頂きなさいっ!アンタが気持ちよくなれば…ん…私たちも、気持ちっ…良く…ぁ…ぁ…にゃれりゅかりゃ…〜〜〜〜っっ!!」 「お義姉さま、絶頂…するの…早…すぎ…これ、女の子でも早漏って言うの?」 ルイ姉さまって、絶頂した後が凄いんだよなぁ… 涙流して、涎だらだら垂らしながら、滅茶苦茶に犯してくるから。 それに、タバサだって凄い可愛い顔を真っ赤にしながら『ぎゅう』って抱きついて、必死に腰振っているのに気付いていないのだろうか。 もっとも、私なんて余裕があるのは頭の中だけで… 「まりゃ…いっぱ…絶頂っちゃっ…ぁ…〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− オリジナル設定 サイト=ヒラガの特殊能力 全身を『武器』だと認識する事によって、常にガンダールヴの能力が利用できる状態になっている。 虚無魔法を防ぐなど常識外れの防御力も有していることから、かなり高い能力を持っているようだ。 ルイズの虚無魔法 ここ最近まで使用できなかったが、度重なる戦闘ととある人物によって渡された魔法書によって 虚無魔法に目覚めたようだ。 そのため、コモン魔法を扱えるようにもなっているはずなのだが、詳細は定かではない。 ディルドー ゴム製のパンツに芯のあるゴム製の、男性のペニスを模したモノがついている。 パンツの横にはトリスティン語で『Created by Chevreuse』という刺繍が入っているらしい。