ライトさん…ライトニングさんとスノウはコクーン政府に囚われた妹さん…セラさんを助けに行こうとしてたけど
サッズやヴァニラ、それに僕には全く関係の無い話であり
逆に、巻き込まれたせいでルシになったようなものだったんだ。
ファルシによって使命を与えられルシになる
セラさんを見つけても終わりじゃなくて、目の前でクリスタルになったセラさんを助けようとしたスノウが捕まり
僕たちが捕まるのも時間の問題になってきていた。
そうして、僕たちがルシになって早数日。
心の拠り所を無くした僕達が喧嘩をするのは、最早必然だったのかもしれない。
一人ででも助けに行くと言うライトさんと、逃げようと言うサッズとヴァニラ。
僕は…ライトさんについて行ったんだ。
FFXIIIサイドストーリー「心の拠り所」
まるで、何かに取り付かれたように歩を進めていたライトさん…
碌に戦う方法も知らない僕が付いて入ったって足手纏いにしかならないのは分かっていたけど
突き放そうとするライトさんを…どうしても放って置けなかった。
何より、母を殺した…いや、母を助けられなかったスノウを殺す為にライトさんと一緒に行った方が良いと思っていたのもあったのだけど。
「ライトでいい」
そんな僕に、『ライトニングさん』と呼んでいた僕に初めてライトさんが心を開いてくれたんだ。
でも、それからの心の開きぶりは…少し…あぁ、いや…凄く…何というか…
「何をしている、明日も早く出発するんだ。寝るぞホープ」
「あぁ…は、はいっ」
僕を呼びながら『一人用』のテントを手際よく組み立てるライトさん。
…一人用のテントを。
確かに二人、三人用のテントとなると重さも嵩張り方も全然違うのは分かる
でもっ
「早くしろ」
「わっ…わぁっ!!」
成す術も無くテントの中に僕は引き擦り込まれていた。
一人用だから中は凄く狭い。
狭ければ、必然的にお互いが近づいてしまうわけで…
…って!
「な、何で服を脱ぐんですか!」
「戦闘用の服だからな、体を締め付けるんだ。気にするな、別に裸になるわけではない」
徐(おもむろ)に服を脱ぎだしたライトさんに、慌てた僕は叫びに近い声を上げるのだけれど
当の本人は何を気にすることも無く服を脱ぎ去ってしまっていく。
裸にならなければ良いというわけではないというのが分かってくれないのだろうか。
上は肌着、下はパンツという…しかも下は丸見えどころかそのまま
羞恥心が無いのか、男として見られてないのか…
男として見られて無くても、僕が男でなくなるわけじゃない。
なのに、ライトさんはそんな僕の心境などお構いなしに
「ほら、横になれ」
と、僕の腕を引いて半ば無理やり横に寝かせようとする。
身長の高いライトさんの横に寝れば、当然…というか、必然的にライトさんの胸が目の前に来るわけで
着痩せするライトさんの、肌着に隠れても自己主張の強い胸が、否が応にも視界に飛び込んでくる。
「どうした、息が上がっているようだが」
『誰のせいだと思っているんですかっ!』等と叫べるわけもなく、『な、何でもないです』と少し動揺しながら返してしまう。
でも、そんな僕の心境などお構い無しに『そうか』と短く返答するだけでライトさんは目を瞑ってしまっていた。
問い詰められたら…多分、僕はテントから逃げていたかもしれないけど。
ライトさんの寝つきは早い。
目を瞑って数分も経ってないはずなのに、軽く、小さな寝息が聞こえて…
「わっ…ぷ…!?」
「ん…んぅ…」
ぼうっとしていたのもあったけれど、一瞬の間に僕の顔は
ライトさんの胸の間に挟まっていた。
僕は暫く混乱して、何があったのか気付けなかったけれど
どうも、ライトさんは寝ている間に何かに抱きつく癖があるのか
僕の頭を抱え込むように両腕で抱き締めてくるんだ。
癖…と言ったのは、これが最初ではなくもう何度も…いや、毎回やられているから。
そう、一人用テントに引き擦り込まれるのも、目の前で脱がれるのも
そして、こうやってライトさんの胸に抱かれるのも毎回の事だった。
最初の数回は、そのまま気絶してしまったけれど
流石に10回を過ぎてからは『あぁ、またか』と思う余裕も出来て
それ以上に動かないライトさんを良い事に、こっちからも抱き締めたり
「ん…すぅ…」
ゆっくりと、ライトさんの香りを楽しむことも出来るようになってきていた。
とても恥ずかしいけど、ライトさんのことは嫌いじゃない…あ、いや…どちらかと言うと好きって方だし
だから、こういう風にされるのは嫌と言うより嬉しかった。
ただ、一つだけ問題があって
「1,2,3,5,7,11…」
ライトさんの胸の中で、必死に素数を数えているのも分かるように
僕は勃起しないよう、毎回頑張っていた。
抱き締めるのも、匂いを嗅ぐのも…その…ライトさんの、胸の感触を楽しむのも
いつライトさんが起きても言い訳できるけれど…
流石に勃起させてしまっては言い訳など出来ないから。
「気持ち良い…けど…拷問だよ…これ…」
何とか今まではこれで回避できていた。
辛く、厳しい状態ではあるけれど、楽しむ余裕も出来ていた。
でも、今回は…違っていた。
「んっ…んん…」
『しまった!』と思った時にはもう遅かった。
少し身を捩った時に、どこかライトさんの感じるところに触れたのだろう
ライトさんは、普段全く発することの無い甘い吐息を吐きながら
僕をさらにきつく抱き締めて
いや、それだけじゃない
「ら、ライトさんっ…あ、足…足っ…」
小声で抗議しても、寝ているライトさんに聞こえるはずも無く
だからと言って、大きな声を出すわけにも行かない。
僕の片足がライトさんの足…太股(ふともも)に挟まれ…それだけじゃない
ライトさんの引き締まった太股が僕の股間を押し上げてきたんだ。
「や、だめ…こんな…こんなのっ…我慢…できるっ…わけっ…」
引き締まったライトさんの太股の感触がズボン越しに感じてしまい
パンツの中で大きくなってしまう。
それだけじゃない、そんな寝相なんだと抗議したくなるほどに
ライトさんの太股は押し付けるだけで止まることは無く、緩やかに圧迫したり離したりを繰り返して来ていた。
ライトさんと…女性と二人きりの旅のために
全く処理が出来ないまま溜まっていた僕は、こんな優しい感触でも…
いや、自分で処理するよりずっと気持ちの良い感触だった。
「だめ…も、もう…でちゃ…」
「ま、まてっ…足で出すなっ」
頭の上から聞こえてきたライトさんの声に、『え?』と疑問が浮かんだのが早かっただろうか
必死に我慢していた射精感が一気に緩んでしまい
「あっ…あぁっ…」
なんとも情けない声を上げながら、僕はパンツの中で射精してしまっていた。
「す、すまない…射精まで導くつもりは無かったんだが…」
荒い息を吐く僕を優しく抱き締めながら、ライトさんはそう謝ってきた。
つまり…ライトさんは…
「ずっと…起きて…いたんですか…」
「あぁ、そうだ」
息の整わないままに聞くライトさんの声
でも、凄く動揺していたのはそんな僕にでも分かった。
そう、ライトさんは毎回起きたままに『そういうこと』をしてきたらしい。
なぜ、と聞く僕にライトさんは
「私は弱いからな…」
そう、少し寂しそうに呟いて…ゆっくりと話し始めたんだ。
でも、そんなのは言い訳なんだと言うのは30分位ライトさんの話を聞き続け
好い加減意識もはっきりしていた頃だった。
「えっと、つまり…セラさん…妹さんが先に結婚してしまったから、危機感を感じて手近な男に手を出したと」
「そ、そういう身も蓋も無い言い方をするなっ! …そ、それに…お…ホープの事は…好ましく…思って…いる…わけ、で…」
冷静な言葉で返す僕に、しどろもどろになりながらライトさんは…
ライトさんは、僕に
「僕に…告白したって…思っても…良いの、です…よ、ね?」
「あっ…うぅ…そ、そもそもお前が悪いんだぞ! 殆ど裸同然の姿で横に寝ていても襲っては来ないし、必死の思いで抱き締めても満足して寝てしまうし…だから…」
真っ赤になりながら言葉早に言い捲るライトさん。
つまり、毎回していた事は僕を誘惑していたということで…
それに、毎回僕は必死に抵抗していたという事になる。
「だ、大体お前はどうなんだっ…私のような年上は嫌いか?ヴァニラの様な娘が好「僕は、ライトさんが好きです」…っ!?」
混乱しているのだろうか、必死に声を荒げるライトさんの言葉を遮る様に僕が告白すると
突然『プルプル』と震えだして…あ、もしかして
「ライトさん、顔…見せてください」
「だ、だめだっ…見るな、絶対に見るんじゃ…って、見るなぁぁっ!」
そもそも僕の体はライトさんの顔の直ぐ下にあったわけで
見ようとするなら、簡単に見れたのだ。
ライトさんの、緩みきった顔を…
「ニヤニヤしてるライトさん、キモいです」
「っ!?…う…うぇ…ふぇ…」
冗談で言ったのに、キモいわけ無いのに
恥も外聞も無く、大粒の涙を流し始めたライトさんを
僕は『冗談です』と言いながら、ライトさんの頭をゆっくりと優しく抱きしめた。
「ぐすっ…ほ、本当か?」
「本当ですよ、僕には勿体無い位可愛いです」
僕の言葉に一喜一憂するライトさんが愛しくて
涙で潤んだ瞳で僕を見つめるライトさんに、僕はもう我慢することを止めた。
「ライトさん…っん…」
「んっ…んぅ…はぁっ…ホー…プぅ…っちゅ…」
初めてのキスだった。
まさか、ライトさんとするとは思ってもいなかったけれど
でも、ライトさんで良かった。ライトさんで嬉しかった。
今はそう思えた。
「っはぁ…百戦錬磨の手練といった様相だな可愛い顔して何人の女を泣かせたんだ」
「え?…ライトさんが初めてですけど」
「えぇっ!?」
どうも、ライトさんが自爆し続けている気がする。
必死に僕からイニシアチブを取ろうとしているのかもしれないけれど
全部が裏目に出ているのだろう。
もしかしなくても、ライトさんって…
「嬉しいですよ、僕は。ライトさんのファーストキスが貰えて」
「ばっ…バカなことを言うな!に、21にもなって高がキス一つ、したことが無いなどっ」
「嬉しいですよ、ライトさ…っ!?」
顔を真っ赤にしながら唸るライトさんが愛しくて堪らない。
でも、少しからかい過ぎたかもしれない。
図星を突付かれて、半ば自棄になったのだろうか
突然僕を押し倒して来たのだ
『どれだけ私が経験者なのか教えてやる』と言いながら
いや、無いのは変わってますから良いですって言える訳も無く
小声で『大丈夫、やれる』とかライトさんの心の声が凄く耳に届いても聞こえない振りをして
必死に僕のズボンを脱がせているライトさんの姿はとても可愛らしく
でも…
「はぁ…ドロドロしてる…これが精液か?…えぇい…ままよっ!…あむっ!」
「いだぁっ!?」
勢いよく咥えて、そのまま噛むのは止めて欲しかった。
いきり立った僕のが一気に萎んでしまうのを見て、ライトさんはまた『ぽろぽろ』と泣き始めたんだ。
痛みで疼くのを我慢しながら、僕は泣くライトさんを抱きしめて
何でこの人はこんなに可愛いのだろう…そう思いながら
『すまない』と呟くライトさんの唇を優しく塞いだ。
「正直に話してくれ。お前は大分経験者なのだろう?でなければ、私がここまでかき乱される訳が…」
「だから、10日前まではライトさんに抱き締められるだけで気絶する位の経験無しですって」
「だったら、何でこんなに気持ちが良いんだ。お前にされるキスも、胸を触るその手も…とても気持ちが良くて、私はどうにかなってしまいそうだというのに」
僕が上手いかどうかなんて分かる訳が無い。
ただ、全身から僕を好きだと言って居るのが聞こえるから
ただただ愛しいからしているだけだし、何より…
「知っている振りして、色々失敗しているライトさんが可愛すぎるんです」
「や、やっぱりバレてしまうのか…うぅ…」
流石に全て見透かされていることに気付いたのだと思う
ライトさんは『お前に任せる』と言いながら、僕の下に入って来たんだ
見下ろす形でライトさんを見る日が来るとは思っても居なかった。
『早く…してくれ…』そう言いながら、真っ赤に火照らせた顔を背けながらも
ちらちらとこちらを伺うライトさんが可愛くて可愛くて
僕は覆い被さり…
「ま、まて…心の準備が…んっ…んむっ…」
「まだしてあげませんよ、一杯キスするんです。僕、ずっとライトさんにキスしたかった…だから、いっぱい…胸も、触りますね」
やっと固さが取れたけれど、快感にはまだ抵抗を感じているのかもしれない
どんなに触っても、舐めても『くっ』というなんとも面白みの無い声しか上げてくれないのだ。
「ライトさん、抵抗しないでちゃんと感じてください。初めての夜にこんなの…僕、嫌ですよ」
「は…はじ…めて…そ、そう…だな。初めての…夜…だからな…ん…すぅ…はぁ…よし、こいっ」
やはりどこかずれた事をするけれど、それでもさっきよりは感じてくれるようになったようで
少しづつ、可愛い喘ぎ声を上げてくれるようになって来ていた。
「くぅっ…ち…乳首、なかっ…舐めなっ…あぁっ!…なんでっ…ぇ…揉まれるのが…こんな…気持ちっ…んぁぁっ、ホープっ!…それっ…だ、だめぇっ…同時…あぁっ!!」
「凄く、柔らかくて…っちゅ…触ってる僕も気持ち良いです…んー…ちゅっ」
流石に噛まれた痛みが引いてきて、良い感じに固くはなってきているけど
あまりに可愛い声を上げるライトさんに興奮させられすぎて、入れた瞬間に暴発してしまいそうなのだ。
だから、僕はライトさんの胸の辺りに跨(またが)り
一度出させてもらおうと、僕のをライトさんの胸の所に乗せた
「ぱ、ぱいずり…とかいう技術は無いぞ!? 逆に痛くしてしまうかもしれないし…」
「あぁ、良いですって。僕が自分でやり…うわぁっ…あ…っ!!」
僕はライトさんの胸に挟んで自分で動こうとしたのだけれど
突然ライトさんに先端を咥えられたのだ。
「んっ…ほ、ほんろぁ…歯れ…んっ…当てないようにするから、リベンジさせてくれ」
「は、はいぃ…」
痛みの無い口の中というのはこんなに気持ちのいいものだろうか
襲う快感に、碌に返事も出来ないままにライトさんのフェラチオが始まっていた。
「んー…んっ…っちゅ…んっちゅ…ん…んー?…んちゅる…ほんぁ…はんひぁ?…んちゅ…」
「あぁ…はひぃ…ら、いと…さっ…はぅ…」
試行錯誤しているのだろうか、咥えたままに呟かれ
それが不規則な快感を生んで、僕はなんとも情けない声を上げるしかなかった。
でも、それが快感に寄るものだとは未経験のライトさんには伝わらなかったようで
「っはぁ…すまない、やはり上手く出来ないようだ。すまないが、私の口を好きに犯してくれないか? 大して気持ち良くは無いだろうが…ホープ、お前の精液を口で感じたいんだ…頼む…ぅっ…んんっ!!」
「ら、ライトさんっ!!」
勝手に思い込んで、勝手に勘違いして
でも、頼まれたからには沢山犯してあげます。
僕はライトさんの頭を掴み、激しく腰を降り始めたんだ
喉奥に当たる感触…って、普通喉の奥を触られたら嘔吐(えず)くはずなのに
ライトさんは、逆に必死に下を僕のに絡ませて
…それだけじゃない。
両手を僕のお尻に添えて、まるでもっと強くしてくれと言わんばかりに
僕の動きをサポートしてくれていた。
「んぅ…んぇ…んぶっ…おぅ…っぷ…じゅるっ…」
「あぁっ…ライトさんっ…ライトさんっ!」
涙に唾液に鼻水に、色んなものが混じってぐちゃぐちゃになったライトさんの顔
こんなになっても、ライトさんの美しさは損なわれることなく
とても、いやらしく…でも、愛しく感じる
1分持っただろうか
いや、30秒すら持たなかったかもしれない。
既に限界。やっぱり一回出すことにして良かったと思う暇すらない程に
射精感が来るのは早かった。
「ライトさんっ…もうっ…出ますっ! ぜ、全部…ライトさんの口の中に出しっ…ますからっ!…あっ…でっ…出る…出ます…ライトさん…ライトさっ…あぁっ!!」
「んっ…っちゅ…んぶっ…ん…んんっっ!!……ん…んぅ…んふ…んー…っ!?…ぷぁ…こ、こらホープ! 喉奥に出されたらそのまま飲み込んでしまうだろう!」
それは…出す時は奥の方でというのが男の本能…なのだし
でも、そういう事で怒られるとは思っても居なくて
「あっ…ちょっと…吸わないで下さっ…射精した後は敏感っ…だからっ…」
「んーっちゅ…ふん、お前が…っちゅ…ちゃんと口に出さないのが…ちゅる…ん…大分尿道に残ってたみたいだな…二度目だというのになんとも濃い…頭がくらくらしそうだ…んちゅる…」
流石に大分慣れたのかもしれない。
執拗に吸われるのも、痛みは無く快感だけ。
ただ、快感が強すぎて辛いのもあるけれど
「ふむ、無事3回目も出来そうだな。あー…」
「わぁっ…だめっ…駄目です!」
再び大きくなったのに気を良くしたのか、再び咥えようとするライトさんから逃げるように降りると
ライトさんは『もう終わりか』と小さく呟きながら、潤んだ瞳で見つめて…
「あぁもう、なんでこんなにライ…んぅっ!」
「んー…っちゅ…すまない、初夜なのに、口だけでは流石に酷かったな。それと、私のことはこれからエクレールと呼んでくれ」
ライトさんにキスされるのは嬉しいけど、流石に口の中に精液の味が広がった瞬間少し顔をしかめてしまった。
エクレール…ライトさんの本名らしい…エクレール=ファロン。そういえばセラさんの苗字もファロンだ。
まさか、本名で呼ぶのを求められるなんて思わなかった。
そこまで好きになってくれているのが嬉しかった。
そして
「エクレールさん…」
「『エクレール』だ。『さん』は余計だ。た、ただし! 二人きりの時だけっ…だからな…」
呼び捨てにして欲しいと言われ、でも恥ずかしいのか二人きりの時だけ。
なんでこの人はこんなに可愛いのだろう。
「エクレール、下着脱がせ…る…あれ、履いてない…」
「あぁ、ホープに口を犯して貰ってる間に二度ほど絶頂したからな。履いていても大して意味は無いだろうと途中で脱いだ」
淡々と事実を述べてくるけど…ちょっとだけ、僕が脱がせてみたかった…
『大分濡れているから大丈夫だと思うが』と事も無げにライトさ…いや、エクレールは自分の秘所を広げて見せてくる。
さっきまであんなに色々恥ずかしがっていたのに…
やっぱりどこかずれてる。
「さぁ来い、ホープ。一気にお前ので破…んぅっ!!」
「もういいから、黙って…ね?…ん〜…ちゅ…」
何か、一生懸命なのだけれど気が萎えるというか…
精液臭いのは取り敢えず我慢するとして、僕はキスをしながらエクレールのあそこに…
いや、エクレール自身が僕のを導いてあてがった。
流石に『助かった』、と思ってしまうのは仕方ないと思う。
何せ、エクレールのを見る暇も無かったわけで
僕は初めてなのだし…あぁ、エクレールも初めてなのだけれど
「つっ…入っ…た…だい…大丈夫?」
「あぁ、ホープのを感じる…大丈夫だ、痛みには慣れている。寧(むし)ろ、んぅっ…このじわっと来る快感が…はぁっ!」
まるで両手で力任せに絞られているような凄い圧迫感。
でも、エクレールのドロドロに溶けたように熱い膣壁は痛みではなく快感ばかりを与えてくる。
僕がエクレールを気遣えたのは最初だけ。
僕ので、僕とのセックスで感じてくれているのが嬉しくて
それからはただただ快感を、エクレールを感じるためだけに腰を動かしていた。
「あぁっ…ホープっ…うぅ…すごっ…凄いぞ…こんっ…こんな…お前のが…動くたびに…凄まじい…かいっ…かんが…」
「エクレール…小難しいのは良いから、一杯感じてっ…くぁ…気持ちっ…良かったら、『好き』って…言って!」
別に『好き』という言葉じゃなくても良かった。
ただ、延々と説明するようなエクレールの言葉を止めるために言ったのだけれど
やはり色々と考えるよりはずっと楽になったんだと思う。
まるで、堤防が決壊したようにエクレールは叫ぶように喘ぐようになっていた。
「あぁっ!…ホープっ…すきっ…ホープぅ…好きっ…好きぃっ!!」
「僕も…好きっ…エクレールっ…もっと…もっと感じてっ…僕を…ぜんぶっ!」
でも、一歩足りない。エクレールは感じきれてなかったんだ。
流石に3度目なので、僕の射精感は中々訪れなかったのは幸いだったと思う。
「怖い…怖いんだっ…私が…私で無くなるようで…頼むっ…ホープっ…はぁっ…ずっと…傍にっ…傍にぃっ!」
「ずっと…ずっと一緒です。エクレールが嫌がっても離れてあげません。だから、絶頂(イ)きましょう、一緒にっ!」
少しづつ、エクレールが抑えていた快感に流されていくのが見えた。
もう少し、もう少しで一緒に絶頂(イ)ける。
でも、終わりはあっけなかった。
「あぁっ…きゅ…に…締め…つ…うぁ…出るっ…でちゃ…も…我慢…できっ…あぁぁっっ!!」
「やっ…なんか…くる…いやっ…来る…くりゅぅっ…っ!?…なに…奥で弾け…やぁっ…怖っ…助けっ…ホープ…ほーぷぅぅぅぅっっっ!!」
僕が射精したのが一瞬早かった。
でも、その射精がエクレールを一押し出来たみたいだった。
『きゅうっ』と僕のを締め付けるだけじゃなく、まるで僕自身を飲み込むように動いて、まるで先端を吸われる様に
一回の射精なのに、今までよりもずっと…ずっと長い射精を味わっていた。
もしかしたら、1分近く射精し続けたのかもしれない。
「あ…も…だめ…でな…」
「あぅ…はふぅ…奥で…いっぱ…これが…うぅ…幸せぇ…」
息も絶え絶えな僕とは逆にうっとりとしたエクレールに抱きかかえられながら
幸せそうなエクレールの顔を見ながら、僕はゆっくりと意識が落ちていた。
「…い…お…おい、起きろホープ!」
「ぅあいっ!?」
いつの間に朝になったのだろう
エクレールは既に身支度を済ませて、少し苛ついた顔で僕を叩き起こしていた。
もしかして…昨日のは、夢?
「全く、『明日は早い』と昨日言っただろう。そんな事でどうするんだ」
「す、すいません…『ライトさん』」
夢かもしれないから、昨日と同じようにライトさんと呼んだ。
でも…夢じゃなったんだ。
僕が『ライトさん』と読んだ瞬間の一瞬の顔。
あの、泣きそうな…辛そうな顔。
だから、僕は決めたんだ。
「ごめん、エクレール。ちょっと寝ぼけてた。だから、今度からは間違えないように…ずーっと、エクレールって呼ぶから」
「なっ…ちょ、ホープ! ふ、二人きりの時だけだとあれほど…んぅっ!!」
もう、絶対にあんな顔はさせない。
ずっと、一緒にいるって。
「ん…ふぅ…エクレールは、そう呼ばれるの…いや?」
「凄く…嫌じゃ…ない…」
ルシになって辛いことばかりだったけど、エクレールと一緒にならきっと乗り越えられる
そう、思えたんだ。
だから
「いやぁ…まさか義姉さんが年下好みとはなぁ…コイツ、オレよか年下だぜ?」
「あんな目の前でイチャつかれたら、こっちまで当てられちゃうよ。ねぇファング?」
「なんで私に振るんだ…って、腕を絡ませるなっ!」
「はぁ…若いってのは良いねぇ…とうちゃんが見るのは辛いよ、ホント」
それからは、みんなと再び会っても
ずっと…ずっと一緒ですから
「そこっ義姉さんって呼ぶな!ホープも、せめて腰から手を離せお尻触るな胸に顔を埋めるなぁぁっ!!」
はしがき
1年以上ぶりです、ゆめりあんでござります。
半ば帰ってくる気持ちは薄れていたのですが
なんとも…未だにこのサイトに来てくださっている方がいらっしゃるようで
流石に1年も過ぎると大分文章が拙くなってしまって、長くなる長くなる…
説明が多いせいもあるのですけど、ね。
色々と忙しくて、本当…稀にしか書けませんが
気長に、見てもらえる方が居る限りは続けようと思っています。
でぁでぁ
短編目次へ