柔らかな朝日が俺の頬に当たり、緩やかな眠りからの目覚めを促(うなが)してくる。
美神さんの元に戻らなくて…連絡が付かなくなってからもう、半年が過ぎようとしていた。

「うっ…く…」

普段なら土下座でもして帰れば良いのだが、今はこの甘い誘惑が俺をここへと引き止めている。
…もちろん、下半身だけの話ではないんだぞ? って誰に言ってるんだ俺は…

普段なら俺が起きたのを見計らって、攻めが強くなるのだが…今日はどうも焦らしが長い。

俺は、俺のを咥えているであろう美智恵さんの頬に手をやり
優しく頬を撫でて、射精(イ)くのを求め…あれ?

髪が短い…いやそれだけでなく顔が小さい…
一瞬『タマモかシロか?』とも思ってしまうが、タマモやシロは髪が短くない。
俺は、恐る恐る布団を捲(めく)り…

「う、うぉわぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

絶叫を上げるのであった…


GS美神短編「大人の余裕 Third Season」
子供の余裕? 〜Hinome Route〜


「ひ、ひのめち…ぐはぁっ!?」

俺の大声で驚いたのか、俺のを咥えていたひのめちゃんの身体が一瞬強張り
その反動で、元よりひのめちゃんの口ぎりぎりだった俺のを軽く噛んでいた。

普通に噛まれただけなら別に『痛い』で済むのだが
必死に噛まないように抵抗した末に『甘噛み』した程度で、それは焦らしに焦らされた俺には『快感』となったのだ。

必死に俺のを咥えているひのめちゃんの可愛らしさ
その唇を俺のが汚しているという背徳感
我慢など出来るはずも無い。

射精(で)る瞬間に、ひのめちゃんは射精に驚いて口を離すと思っていた。

「…っ!!…っ!………こくっ…」

なのに、口を離すどころか咽(むせ)もせず
必死に、俺のを咥えたまま飲んでいる。


「…っく…っはぁ…っはぁ…」

何時もより出た気がするのに、ひのめちゃんが射精が止むまで口を放すことは無く

「ん…はふ…んっ…ちゅ…」

後始末までしている。
勿論、俺はこんな事を教えてなど居ない。


快感が引いて冷静になる中、俺は顔を青くしながら部屋を出ていた。
いや、冷静ならひのめちゃんに声を掛けていただろう。

完全に混乱していたのだ。


「み、みみっ…みちっみちっ!!」
「あら、おはよ。横島君。…どう、意外に上手かったでしょう?」

台所にエプロン姿で立つ美智恵さんは、俺の混乱振りとは逆に
まるで…いや、全てこの人が仕組んだ事なのだろう…揶(からか)う様に『くすくす』と笑みを零していた。

「そういう問題じゃ無いッスよ!」
「そういう問題でしょう? 親公認の婚約者同士の婚前行為。何も問題は無いわ」

問題無いわけが無い。そう叫びたかったが、少なくとも俺はひのめちゃんに欲情してしまった
…いや、日に日に彼女に対しての煩悩が強くなっているのが自分でも良く判っていた。

流石にロリコンの気は無いと思っていたのだが、シロやタマモに手を出してから
そういう関連の垣根がなくなったのかもしれない。


『ぐい』と裾を引っ張られる感覚。
見たくは無い。今まで忘れていたわけではないという言い訳を自分にし
半ば引き攣った笑みを浮かべながら、俺の裾を引っ張るひのめちゃんの方へと目をやった。

…案の定、そのつぶらな大きい瞳一杯に涙を溜めてこちらを見上げてくるひのめちゃんの姿。
ここで心痛めれば正常な証拠だ。

俺は正常ではないのかもしれない。
悲痛なひのめちゃんの顔を見てなお、彼女を『可愛い』と思ってしまうのだ。

「兄(にに)…気持ち良く…無かった?」

心細くもか細い声。
俺は堪らずひのめちゃんを抱き締…

「そうね…あんまりひのめが下手すぎるから…彼に捨てられちゃうかもね?」
「えぅ…」
「なんて事を言いやがりますかアンタはー!?」

俺が抱き締めようとした瞬間に、なんと美智恵さんが追い討ちを掛けてきたのだ。

必死に堪えてきた涙も決壊。
ひのめちゃんは大声を上げ…る…事、なく

「ゃだ…ひのめ…頑張っ…っから…」

必死に嗚咽を飲み込み、悲壮な笑みを浮かべるひのめちゃんを見て俺は愕然としてしまった。
正直な話、俺はここまでひのめちゃんに好かれているとは思っても居なかったのだ。


後ろからひしひしと感じる美智恵さんの視線。
『下手打ったらどうなるか判っているでしょうね?』という、まさに無言の圧力。

別に美智恵さんが怖いわけではない。
ひのめちゃんを抱き締めているのは誰でもない、俺の意思なのだ。

「俺…ひのめちゃんの事…好きっ…だから…」
「ぁ…」

『好き』か…今まで『本気』で好きと言った事があっただろうか。
『好きだった』と気付いた事はあっても…

ルシオラの時だってそうだった。結局、関係を優先して心は疎(おろそ)かにしていた。
それが若さなのだと言えるのかも知れないが…

ただ、今一番言えることは

「え…えへへっ」

俺は、ひのめちゃんが好きって事だ。



いや、好きなのは良いのだが…

「えと…ふたつかも?…のです…が?…よ、よろしくおに?…ね、がいします」
「こ、こちらこそ…」

って、良いのか俺!?
美智恵さんの作った朝飯もそこそこに、自室に篭って新婚さんごっこと来た。
いや、『ごっこ』ではなく『新婚』となる正式な婚前交渉なのだ。

心臓が痛いほど高鳴っている。
理性という儚い糸が音を立てて千切れていく。

だが、辛うじて心の中の俺が…

『やっぱ最初は尻やんな。これは外せへんやろ』
『初体験が後ろというのはどうでしょうか? やはり最初は下着だけ脱がせて優しく顔面騎上位でも…』

ってマニアックすぎるー!?
いきなり尻かよ!? もう片方は優しくとか言いながらいう事が違いすぎるし!?
悪魔風と天使風のやりとりの筈なのだが、『するかしないか』ではなく『どういう風にするか』の話になっていて、することは確定しているのだ。

『『したいんやろ(でしょう)?』』


「って、何時の間にか脱がされて押し倒されてる!?」

阿呆なやり取りを脳内で繰り広げている内に、何時の間にか俺は服を脱がされパンツ一丁にされてベッドに横にされていた。
だが、俺の驚きは気に入らなかった様子で
ひのめちゃんは俺のお腹に馬乗りになりながら、『ちゃんと言ったもん』と頬を膨らませ…

「かっ…可愛ぇぇぇっ!! 言ったのか! 言っちゃったのか!! もしかして、『ご奉仕させていただきます』とか言ってしまったのかぁっ!?」
「にぁぁぁっ!? に、兄(にに)っ! お、おちっ 落ち着いてっ!」

『あぁチクショウ可愛すぎるのが悪いんやぁぁっ』と半ば暴走しながら、俺はひのめちゃんを抱き締めて逆に押し倒してしまう。
もう、止まらない。


「んにっ…兄(にに)っ…も…激しっ…んぁ…ちゅる…や…んむ…やひゃ…はちゅっ…んんっ…」

最早何を言っているのか判らなくなるほどに激しくひのめちゃんの唇を奪い、荒々しく彼女の身体を弄(まさぐ)って行く。
だが、先ほどの事を引き摺っているのか…はたまた完全に俺を受け止めようとしているのか
さしたる抵抗を見せぬまま、いや俺の手の動きに併せて身体をくねらせていた。

「ひっ…ひゃっ…んっ…はっ…ぁ…んっ!」

まだ感じるというより『擽(くすぐ)ったい』のが先に来るのか、『悦楽』には程遠いひのめちゃんの舌足らずな喘ぎ声。
早熟なのか、美神家の血なのか…すでに膨らみ始めた硬さのある胸に舌を這わせ
乳首に絡ませながら、軽く唇で噛めば

「かっ…ぁ…っ!」

未成熟ながらも、淡い快感が身を走っているのだろう
『びくっ』と震えながら、だんだんと身体がじっとりと汗ばんできていた。


「んなっ!?」

肋骨を過ぎて、お腹、腰…そして未だ下着に包まれたひのめちゃんの秘所に手を伸ばし
あまりの予想外の事に声を上げてしまう。

濡れているなんて状態ではない。
下着がもう『ぐちゃぐちゃ』になるほど滴っていたのだ。

「ぁ…やっ…ん…ひゃんっ!」
「っ!」

そして、明らかに先ほどとは違うひのめちゃんのはっきりとした『嬌声』。
ほんの2ヶ月前にひのめちゃんのここを触った時はこんなことは無かった。

つまり…これは美智恵さんがしたという事。

「ほ、本当に母親かよ…」

『ケッケッケ』と悪魔の翼と尻尾を生やした美智恵さんが、俺に『にやっ』と笑みを浮かべている姿が脳裏を過ぎる。

ここまでする必要があったのだろうか。
そんな気がして止まないが、今としては好都合なのも否めない。

「にっ…に…入れっ…切なっ…はぅ…はふ…」
「えぇっ!?」

驚きの連続である。
流石にひのめちゃんからおねだりをされるなんて…

と思ったら指の方だったようだ。
ひのめちゃんは両手で俺の腕を掴み、自分の股間へと持っていったのだ。


とりあえず、と下着を脱がせれば
『にちゃぁっ』となんともいやらしい音を立て、愛液の糸を引いていた。

『ごくり』と喉が鳴ってしまう。
落ち着け、と頭で念じる。優しく…そう、優しく…

俺はゆっくりとひのめちゃんの濡れそぼった秘所に手を伸ばし

「うぉ…すげ…」
「ぁ…はっ…ん…ゃ…」

まるで火傷しそうなほどに熱いそこにゆっくりと指を這わせた。

少し動かすだけで『にち…にちゅっ…』と水音が鳴り
それに合わせるかのように、ひのめちゃんの甲高い嬌声が俺の脳を揺さぶる。

「って、もしかして…」

どうも指がひっかかるから、まさかと思ってはいたが…

「はいっ…くる…兄(にに)っ…のっ…」

キツいものの、無理矢理感も無く俺の指をゆっくりと受け入れていく。
膣は既に広げられていたのだ。
『膳の準備は万端』という事なのか。

「ぁ…っ!…っはぁ…っはぁ…」

ゆっくりと引き抜く度に、膣壁が『ひくひく』と指を締め付けてくる。
痛みとも快感とも付かぬひのめちゃんの声。

流石に、完全に感じているわけでは無いのだろう。
だが…もう我慢できる状態には無かった。


「はぁっ…はぁっ…くっ…うっ…!」
「ぁ…ぐっ…あっ…か…あぁっ!!」

パンツを脱ぐのももどかしく、いきり立つ俺のを当て
躊躇無く、一気に貫いた。

美智恵さんに膣を広げられたとはいえ、流石にこれだけの太さを受け入れた事は無いのだろう。
苦しさの為か、『はっはっ…』と浅く息をしながら瞳から『ぽろぽろ』と涙を流していた。

薄くしか肉の付いていないその細い身体。
痛みは無いようだが、上からお腹に手をやれば
俺のものがひのめちゃんを貫いているのが判ってしまうほど。

そう、俺のを受け入れるには余りにも小さく幼すぎる。
『入っている』だけなのだ。

でも、そうであっても…

「に…気持ち…い…?…ぇへ…」

必死に俺を気遣う彼女が愛しかった。
だが、『こうしていれば射精(で)る』なんて事も無く
俺の中ではふつふつと、ひのめちゃんを無茶苦茶に汚してやりたいという劣情が膨れ上がってきていた。

『ここまで来て遠慮せんでえぇやないんと違うか?』
『そうですよ。据え膳に手をつけたんです。横島さんの食べ方で綺麗に平らげてあげましょうっ』

悪魔風と天使風の奴の声も全く意見が一緒のようだ。


俺は、ゆっくりと引き抜いて…

「ぁ…はぁ…ん…はふ…」

一気に貫いた。

「んきゃぁっ!?…ぁぐっ…っは…っく…あっあっ…んぁぁっ!!」

一回で治まるわけも無く、ひのめちゃんの秘所を貫く度に腰を打ち付ける速さが、力が増していく。
俺の胸の中でなす術も無く、涙に鼻水に涎に…口を閉めることすら忘れて
ただただ俺を受け入れてくれるひのめちゃんの身体を抱き締め

「ーーーーっっっ!!!!」

一気に放った。
だが膣内射精だけに留まらず、勢い余った所為で射精半ばで抜けてしまい

「あっ…ぁ…ん…あつ…ぁ…」

そのままひのめちゃんの身体に撒き散らしてしまう。
まるで野獣だな…俺。



「えっと…大丈夫?」
「ん…ぁ…まだ出てくる…って、ひのめは大丈夫だよっ! 良くわかんなかったけど…」

自分の身体から出てくる精液をまじまじと見つめるひのめちゃんに声を掛ければ
『びくっ』と震えながらも、笑みを返してくれる。

「んしょ…んしょ…」
「って、何してるの?」

何を思いついたのか、碌(ろく)に身体も拭かずに体操服…だよな。
体操服と、下はスパッツか…下着を付けぬままに…いやそれ以前に、あそこから精液をだらだらと垂らしながら履こうとしていたのだ。

「あのねあのね、んとね…ママがね…」

また美智恵さんアンタですか…
顔に精液を付かせ、膝を立てて座ったままスパッツを履こうとしたひのめちゃんだが
俺に説明する事に頭を持っていかれたのか、膝までスパッツを上げたままで小指を咥えて『あのねあのね』と話しかけてくる。

そんな話が耳に入るはずも無い。

秘所から精液を垂らしながら、全身に精液をこびり付かせながらも
あどけない表情で俺を見つめる大きな瞳。

「我慢なんて出来るわけ無いんやぁぁっ!!」
「大成功っぽいー!?」

半脱ぎ状態のひのめちゃんに飛び掛れば、『にぱーっ』と満面の笑みを浮かべて俺を受け入れる。
結局、俺はずっと美智恵さんとひのめちゃんの掌の上で踊ってるだけなのだろう。
俺は流されるままにひのめちゃんを抱き締め…

「あら失礼ね。私は貴方たちの背中を押してあげてるだけなのよ?」
「絶対ち…ぐはぁっ!?」
「ママ見ちゃだめーっ!」

いつから居たのだろうか、ベッドの近くの椅子に座って『にこにこ』と笑む美智恵さん。
だが、俺の叫びは首から聞こえる鈍い音と共に消えていた…

今度ひのめちゃんに『無理矢理首を捻ると傷める』と教えないとな。

「頑張れ、忠夫くんっ」
「兄(にに)っ こっち見るのーっ!」
「いてぇぇっ!?」



というわけで、ひのめちゃんルートをお送りしますゆめりあんでござります。
…え?

はい、『絵』に釣られて書きましたっ。
半ば無理矢理感のある入れ方ですが、それは何時もの事!?

ルートと付けてるのでわかると思いますが、他のルートもあるかもしれません。

では、また次回に…
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