「ふ・・・ふふふ・・・」 笑みが止まらない。 手に持つ布切れ…いや、メイドと呼ばれる給士が着る服を引き裂かんばかりの力を込めながら見詰める。 私が着るには明らかに大きすぎる服。 短いスカートに大きく開いた胸元。 白いガーターベルト。 どう見ても『仕事服』ではなく、『性的行為』を目的に作られたであろう事は判る。 それが、私…タマモの彼氏であるタダオこと横島忠夫の部屋にあった。 GS美神短編「メイドさんでイこう!?」 今居るのは横島の家。 軽い気持ちで遊びに着たら、堂々と部屋の真ん中に『これ』が置いてあったのだ。 大きさから言えば、ミカミ用であろう事は容易に想像が付く。 この胸元の開き具合からすれば、胸の小さいキヌは丸見えになるし、キヌより小さいシロは論外なのだ。 つまり・・・ ミカミと『そういう事』をする為に買った服 「うふふふ・・・」 さぁどうしてやろうか、と逡巡する。 怒りに任せてこの服を消し炭にするのは簡単なこと。 こういった服は安くないだろうから、縛り付けたタダオの目の前で少しづつ燃やして・・・ 「・・・あれ、タマモ居たのか? って、何でそんなに怒ってるんだ!?」 オーバーリアクションをしながらタダオは聞いてくる。 部屋の真ん中に無造作にこの服を置いておいて今更感が漂っているというのに… 「とりあえず、弁明は聞いてあげるわ」 そう小さく呟きながら『ばさり』と音を立てつつタダオにそのメイド服を見せる。 『あー、それな』と気楽に喋り始める。どんな言い訳が出るかと思えば 「それ、お前に着て貰おうと思…「大きすぎて着れる訳ないでしょうが!」」 流石にカチンと来た。 タダオの言い方にもあるが、明らかに私の体型よりも大きい服をまさか『私のため』なんて言うとは。 しかし、激昂する私をタダオは鼻で笑い、二つの文珠を取り出した。 書いてある文字は『大』『人』 「ど、どうしたタマモ?」 その文珠を見た瞬間、私の全身から一気に力が抜けてしまった。 なんと阿呆らしい事か。 つまりは、『大人の姿になった私』に私は嫉妬していたのだから。 「ん…んむ…」 突っ伏した私を抱きながらタダオはキスをしてくる。 歯に辺り『コロコロ』と音を立てて入ってくる二つの丸い物。 タダオが文珠を私に使うときにいつもやる行為。 文珠とタダオの舌が私の口内を蹂躙し、犯し、愛撫してくる。 昔は『馬鹿げた事』などと鼻で笑っていたが、今ではこのキスだけで身体が熱くなってくる。 『タマモが俺の色に染まってきた証拠』 等と笑みを浮かべながらタダオは言うが、そうではないことは判っている。 『タダオがしてくれる』からだと。 『トクン』と心臓が鳴る 身体が震える。熱くなる。 全身にタダオの霊力が回ってくる。それだけで全身をタダオが愛してくれるように感じてしまうのだ。 「か…はぁ…」 ぞくぞくとした感覚に思わず熱い吐息が漏れてしまう 「・・・よし」 そう言って、タダオが私にあの服を渡してくる。 男とはこういうものなのだろうか、『着たら教えて』と言いながら後ろを向くのだ。 散々私の裸を見ている癖に、『着る時』は見ないのだ。 タダオが言うには『脱がせる楽しみ』の為らしいのだけど… 服を着終わり、声を掛けようとして留まる。 やはり、『タダオの色』に染まったという事なのだろうか。 私は台所に右膝を乗せ、後ろを向きながらタダオを呼んだ。 すぐにタダオの熱い視線を感じる。 『クスリ』と笑み、スカートの裾をショーツが見える程度まで上げ… 「ぶほぁ!?」 「えぇ!?」 タダオは盛大に鼻血を撒き散らしながら倒れたのだ。 「ちょ、ちょっとタダオ!」 『ひくひく』と軽い痙攣を起こしながら『桃源郷はここにあった』等と訳の判らない事を呟いている。 死ぬ…いや、萌え死ぬ一歩手前といった所か。 本当に死ぬわけではないが、高確率で気絶しそうなのは確かなのだ。 ここまで私をその気にさせておいて、自分だけ満足して気絶するなど赦す訳にはいかない。 「れぅ…ん…はぅ…」 胸元を肌蹴させ、大きくなった胸に唾を垂らし擦り合わせる。 胸の間で唾が『にちゃにちゃ』と立ててる音がなんともいやらしい。 これで、準備は整った。 気絶なんてさせない。 一気にタダオのズボンをパンツと一緒に脱がせると、勢いよくタダオのモノが飛び出てくる。 ギンギンに張り詰め強く脈打つモノに、一気に胸の間に入れた。 「うぉあ!」 「んん!?」 『にちゃっ』と音を立てながら胸の中にずぶずぶと埋れてくる感触と共にタダオの何とも気の抜ける声が耳に届く。 これで気絶はしないだろうと安心したのも束の間。 タダオのモノは胸の中には納まりきれず、胸の上から顔を覗かせた。 キスなんて生易しいものではない。歯に思いっきり当たってしまったのだ。 『ヤバ!?』と思い、顔を放して確認しようとした瞬間 「出るっ!」 『え?』と私が思う間も無く、先端から白濁した液が私目掛けて一気に噴出し始めた。 目に入ったら痛いので、ぎゅっと目を閉じる。 胸の中で『ビクビク』と痙攣しながら、私の顔に熱い精液を撒き散らしていく。 こんなに出てるのはどれくらいぶりだろうかと思うほどの量。 「あ…あぁ…」 タダオの脱力した喘ぎ声が聞こえる。数十秒も続く長い射精だったのだ。流石に疲れたのだろうか。 私は目に入らないようにゆっくりと目を開け、唖然とした。 「うわぁ…凄い量…」 顔に掛かっただけでも相当量あるのに、胸の上側にも凄まじい量の精液が貯まっていたのだ。 「ん…ちゅる…ちゅ…んん…」 「う…うぁ…」 私が精液を舐める音と一緒に、タダオの喘ぎ声が耳に届く。 『あれ?』と頭の中で疑問が浮かんだが、そういえば胸に挟みっ放しなのだ。 「うっく…ばっ…イったばかりだから、んな事…くぁっ」 『うりうり』と胸を両手で交互に動かし、谷間で愛撫すると、面白いようにタダオの身体がびくびくと震えまるで女の子の様な声を上げていく。 かわいい・・・ そんな思いが込み上げる。されてるタダオは堪った物ではないかもしれないが。 「ん…ぢゅる…ちゅ…んちゅる…はむ…っちゅ…」 「ぁくっ…くぁ…はふ…うぁぁ…」 精液を舐め取りながら胸と舌でタダオのモノをねっとりと愛撫していく。 柔らかくなる暇すら与えずに。 「あれ、タダオのがまたビクビクしてる。またイっちゃいそう? イくの? 良いよ、今度は直接飲んであげるから。ほら…いっぱい私の口に出して」 『ちゅっ』と亀頭を口に含んで舌で愛撫するのと同時に、ビクビクと振るえながら私の口の中一杯に吐き出していく。 でも、まだまだ柔らかくなんてしてあげない。 私が満足してないから。 「ん…んっ…んく…ちゅる…」 「た…たまっ…もうやっ…やめっ…」 流石に連続は辛いのかもしれないが、私はまだイってないのだ。 「私をタダオの色に染めたのはタダオ自身でしょう? ちゃんと、セキニン取ってよね」 口では止めてなんて言いながらも、タダオの目は期待に満ちているのが判る。 判るよ、今度はこっちが良いんだよね。 そう、心の中で呟きながら私の秘所にあてがった。 はしがき アンケート第二弾にて一位に輝きました『横島X大人タマモ』・・・ってタマモ攻めてる!? しまったぁぁ!? 『看板に偽りありだぞゴルァ!』言われそうです。 書き終わってから気付きましたよ… そんな経緯で作られた短編です。 では、また次回にーっ