『ほらほら、横島君ここが良いんでしょう?』
「あぁっ! 良いッス! 凄ぇ良いっすー!」
此処が何所だか判らない
美神さん…美神令子という仕事の上司…が俺こと横島忠夫の一物を上目遣いでこちらを見ながらいやらしい手つきで扱いている。
「も、もうダメッスよ、美神さんっ!」
『なぁに、もう出そうなの? 良いわよ…ほら、絶頂(イ)っちゃいなさい!』
くぐもった声と共に俺の体が震える
強烈な快感
「・・・なんだ、夢か」
絶頂が終わり、ゆっくり目を開けば目に映るのは汚い天井。
見間違う事は無い、俺の部屋だ。
20000ヒットリクエスト短編「発情期」
「ん…んちゅ…んく…んく…」
全く、凄い夢だった。
溜まり過ぎか? と思ってしまうほどの気持ちよさ。
だって、まだ気持ち良さが止まらない。
「ちゅるる…んちゅる…んぷ…はぁ…はぁ…はぷ…ん…」
それどころか美神さんの、あのいやらしいしゃぶり音まで聞こえ…
「って…ちょっと待て、俺」
バサリと布団を剥げば、目が合った。
金色の髪を7つに分けてポニーテールにしたその姿。
「えーっと、何やってるんだ、タマモ?」
だが、俺の問いが聞こえて無いのかタマモの反応は無く
目を細めながら旨そうに俺のをしゃぶり続けている
「って、続けさせてどうするよ!?」
「うーっ! うぅーっ!」
タマモの顔を掴んで俺の股間から無理矢理引き剥がす
すると、いきなり暴れだしたのだ。
怒った?
いや、違う。恐らくこれは正気を失っているのだろう。
「はぁ…はぁ…うぅー…」
考えに一瞬気をとられた隙に、今度は俺に抱きついてきた。
耳元で感じるタマモの粗い息遣い
そして、俺の股間辺りから『にちゃにちゃ』と水音が聞こえる。
恐らく股間を擦り付けているのだ。
『落ち着け』と言うも、全く会話にならない。
俺の声が聞こえて無いのか、何かの理由で人の言葉が理解できなくなったのか…
「うっ…」
常軌を逸した状態ではどうにもならないと、文珠に『眠』と入れてタマモの額に当てる。
少しばかりの抵抗と共に、ゆっくりと眠り始めるタマモを見て俺はゆっくりとため息を付いた。
問題は…
「これからどうするか、だよなぁ…」
美神さんに相談するか、とも思ったがあの人の分野は主に除霊であり
狂った相手を正常に戻す事ではない。
何かにとり憑かれたのならば唐巣神父辺り
呪いならエミさんか…
『私は内部に貯まった悪い気を取り除く事で…』
脳裏に魔女の魔鈴めぐみさんの声が響く。
そうだ、あの人なら…と急いで着替え、眠るタマモを抱えて部屋を後にした。
『…なるほど。私の使い魔猫も…』
「そうなんスか…」
魔鈴さんの店に向かう道を歩きながら、携帯で連絡をすれば
どうやら魔鈴さんの使い魔の猫も似た状態になっているらしい。
そして、幸運なことにそれを鎮める薬…いや料理か…を作っている所とのこと。
まさに渡りに船といったところか。
「ちぃーッス、魔鈴さーん…?」
魔鈴さんの店に入り、魔鈴さんを呼ぶ俺の声が…小さくなっていく。
入った途端に鼻に来る異臭。
どう考えても普通じゃないのは確かだった。
俺は近くのテーブルにタマモを寝かせると、急いで厨房に向かう。
「うっ!」
そこは凄まじい異臭が立ち込めていた。
入り口付近にぐったりと倒れている黒い猫は、恐らく使い魔の猫だろう。
中では大鍋がひっくり返っている。
何かが原因で、鍋をひっくり返して…
「魔鈴さん!」
そのすぐ近くに魔鈴さんが倒れていた。
駆け寄り、抱き上げると魔鈴さんの呼吸が荒い。
この臭いの所為かと、換気扇を回…
「ぬおわぁ!?」
すスイッチを押したと同時に何者かに押し倒されてしまった。
「はぁっ…はぁっ…」
「ま、魔鈴さ…んむっ!?」
驚いて顔を見れば、魔鈴さんの潤んだ瞳が映る。
俺の声が魔鈴さんの唇で塞がれ、Gパン越しに魔鈴さんの指の感触が…
「ん…はぁっ…すみません横島さん…我慢できないんです…」
何が、等と聞かずとも魔鈴さんの行動を見れば判る話である。
普通なら喜ぶ所だが、何とか魔鈴さんはまだ正気を保ってい…
「横島ぁ…アツいよぉ…」
「た、タマモ!?」
文珠の効果が切れたのか、頭の上からタマモの声が聞こえた。
視線を向ければ、厨房の入り口辺りにふらふらとしながらタマモが立っている。
そしてタマモに気を取られている間に、俺のGパンが魔鈴さんの手によって脱がされていた。
「んっ…んちゅ…はぁ…んん…ちゅっ」
魔鈴さんを止めようと魔鈴さんに意識を向けた途端、今度はタマモに唇を塞がれる。
俺の頭を抱き締めながら、タマモは俺の口内を味わうように舌を這わせてきた。
「あぁ…男の人の…この匂いだけで絶頂(イ)っちゃいそうです…ん…ふぅ…はむ…」
トランクス越しに魔鈴さんが俺の物を咥え始める。
剥がせ、二人を元に戻さねば。
そう身体に命令するのに、俺の身体は全くいう事を聞いてくれない。
まさか、とも思ったが既に遅い。
恐らくこの厨房に立ち込めた匂いの所為なのだ。
「んっ…んんっ…んはっ…はう…んちゅ…ちゅる…」
俺の意識に反して、俺の身体はタマモを抱き寄せてタマモの秘所に手を這わせ始めた。
タマモのそこは既に熱く下着は愛液に染まっており、少し指を動かすだけで『くちゅくちゅ』と淫靡な音を奏でていく。
それが気持ち良いのか、タマモは時々唇を離して嬌声を上げ
うっとりと俺を見詰めると再び俺の唇を味わってくる。
「はぁ…凄いです…こんなに大きくて…硬くて…」
既に魔鈴さんの唾液でぐちゃぐちゃになったトランクスが脱がされ、俺の物が直接魔鈴さんの手で優しく愛撫され始める。
魔鈴さんの熱い吐息が掛かり、唾液に濡れた俺の物が扱かれる度に『にちゃっにちゃっ』といやらしい音を奏でていく。
「アタシも…」
その音に誘われるように、タマモは唇を離し
下着を脱いで俺の顔に跨った。
まるで幾つもの触手に愛撫されているような感覚。
魔鈴さんやタマモの指が俺の物を愛撫しているのだ。
それだけではない
「ひぁっ…良いよぉ…もっと、もっと弄ってぇ…」
未だに俺のいう事を聞いてくれない俺の身体が、俺の目の前にあるタマモの秘所を弄り始めたのだ。
タマモは『びくり』と震えると、さらに俺の顔へと股間を近づけてくる。
「タマモ、舐めて欲しかったら身体を起こして俺の顔に座れ。魔鈴も我慢できないんだろう、そろそろ入れたらどうだ?」
何を言ってるんだ…?
俺ではない俺が二人に声を掛けている。
二人は抵抗する気配すら見せず、俺ではない俺の声に従っていく。
「あぁっ…横島さんっ…横島さんっ!」
「横島っ…ぁ…そこっ…もっと…んぁぁっ!」
頭がぼうっとしてくる。
タマモの秘所に舌を這わせ、指で突起を弄びながら魔鈴さんを下から貫く。
気持ち良いなんて物じゃなかった。
3、4回突くだけで絶頂(イ)ってしまい、魔鈴さんに膣内射精(なかだし)しながらも硬さは衰えず
そのまま貫き続けている。
魔鈴さんやタマモも同じで、既に声は裏返っており
何度も絶頂を迎えているようだ。
終わり無き悦楽の宴。
二人の嬌声を聞きながら、俺はゆっくりと意識を落としていった…
「…やっぱ、夢だよなぁ…あは…あはは…」
意識が戻れば、目に映るのは汚い天井。
恐らく精液塗れになっているだろう俺の下着を早く洗わねばな…と思いながら
俺は、乾いた笑いを上げるのだった…
『全く…あのバカは…』
「いえ、元はといえばこちらの不手際ですし…横島さんやタマモさんの記憶も消したのですから…」
『文珠は渡したでしょ? 不手際でも、何度も出されたんだから…タマモの方も凄かったわよ。子宮に隙間無く精子が入っててね…子宮内洗浄して、文珠使って…』
私は厨房を掃除しながら美神さんに謝罪の言葉を述べた。
確かに私の不手際でおきた事故。
でも、本当に事故だったのだろうか
本当に、記憶を捨てるだけで済ませてしまっていいのだろうか
そんな疑問が浮かんで来ていた。
ゆっくりと受話器を置くと、使い魔猫に尋ねる。
「ねぇ、アナタは私に不利益になる事をする?」
「ナニ言ってるニャ。使い魔のワタシがそんな事するわけ無いニャ」
『そうよね』と使い魔猫に笑みを浮かべると、私はゆっくりと頷き文珠に文字を入れた。
その文珠に一つの願いを込める
無事に、生まれますように…と
はしがき
というわけで、タマモ&魔鈴さんの発情3Pをお送りしますゆめりあんでございます。
実は、元文はこの3倍近くありました…
流石に長すぎだろうと、流れに支障の無い程度に削り削りで
結局内容的には少しばかり速足になったかもしれません…
いきなり3Pに持っていった方が内容も濃く出来て良かったかなとも思ったのですが方転様のリクエストですし、ね?
また、今回方転様がメールアドレスを私に知らせて居ないため、毎回行っていた先行公開はナシとなります。
次回以降、先行公開して欲しい方は私のメール辺りにでもメールアドレスを送っていただければ幸いです。
では、また次回に…
キリリクの部屋へ