れもんてぃ〜=26歳の冴えないフリーター
信子=高校時代の同級生であり、初恋の人
肌寒くなってきた9月の夜、れもんてぃ〜は、ただ夢もなく漠然と過ごす日々に嫌気が差していた。
「あーあ。。。今日もバイトで失敗ばかりだったなー・・・・」
「でも、帰りに寄った弁当屋の女の子可愛かったな。。。」
れもんてぃ〜は童貞である
「俺の人生、なんでこうなっちまったんだろう。。。。」
「あーーーーーー誰か抱きてえな!」
れもんてぃ〜は焦ってるようだ
「そーだ・・・トキメモでもやるか」
トキメモとは トキメキときどきメモリアル と言う
学園モノの恋愛シミュレーションゲームである
「やっぱ、香織ちゃんかわいいなあ。俺のテクで落としてやるぜ!」
「お、いい感じだ。このまま押せる!」
「香織:あなた超キモイ!嫌いよ><」
バーチャルの女の子にも、振られてしまったようだ
「うっせーぞ!このブス!!!11」
「そう叫ぶと、コントローラーを床に投げつけて、
電源スイッチを叩くように押して切る」
「くぁwせdrftgyふじこ」
ゲームにキレた時ほど、虚しい気分はないだろう
「あーあ、、、くだらねえ・・・・」
不貞腐れて布団に寝ッ転がる、れもんてぃ〜
「なーんかいい事ねえかなあ・・・・」
「いつから、こんなんなったんだっけ・・」
「あれ。あんなところにダンボールが・・・・・」
ふと、押入れの方を見てみると、そこには見慣れないダンボール箱が・・・
「なんか、不思議な箱だな・・・・」
「まるで、開けてくれと言わんばかりのオーラを発してるように感じる」
おそるおそる開けてみる、れもんてぃー
「あー!卒業アルバムだ」
「実家の引越しの時になくなったから、6年前かあ・・・・・」
「しかし、なんでまたこんなところにあるんだ?」
「ま、いいかー。懐かしいなー♪」
「あっ篤だ、昇もいるー、寛ちゃんまでー」
「うわ、俺表情おかしいよーw」
良き日の思い出に浸る、れもんてぃ〜
「あの頃に、戻りたいなあ・・・・・。とにかく楽しかった高校時代」
「そういえば、信子元気かなあ・・・・」
信子とは、高校時代の初恋の人である
「あの時、勇気でなくて結局、告れなかったもんな。。。」
「信子、やっぱりかわいいなあ。。。。」
「あれ。。。?何か急に眠くなってきたぞ。。。。」
意識を失ってしまった、れもんてぃ〜