新世紀エヴァンゲリオン 外伝 超少女アスカ

第100話

「ふえ~ん。酷い目にあったですうっ。」 「よしよし、ユキ。元気出しなさいよ。でも、不幸中の幸いじゃない。相手が相田君で。」 朝食から結構時間が経ったんだけど、ユキは『口からぶ~っ』事件から、まだ立ち直りき っていないみたい。だから、アタシが慰めているの。 「もうっ、酷いですよ。もとはと言えば、惣流さんが悪いんじゃないですか。私と相田君 のお皿を取り替えるなんて、酷いですよ。」 なんて言ってユキはプリプリしはじめたから、少しは立ち直ったみたいね。いつまでもメ ソメソされたらかなわないものね。よし、今度は少し反論しようかしら。 「アタシとシンジだったら、それくらいはへいちゃらなんだけどね。てっきり、ユキが顔 を赤く染めるくらいで済むと思ったのよ。でも、ユキはまだまだ相田君との仲は進展して いないのね。」 「当たり前ですよ。付き合うって決めたのは、つい昨日のことじゃないですか。」 あれ、そうだっけ。ユキが相田と付き合うって言ったのは、確か金曜日の夜、アタシの家 に泊まった時よね。でも、夜中だったから土曜日になるのね。今日は日曜日だから、確か に昨日の出来事になるわ。でもね、ユキ。時間なんか気にしちゃいけないのよ。 「あのねえ、ユキ。恋愛に時間は関係ないのよ。進む時はさっさと進むものよ。」 「そうですかあ?何か違うなあって、気がするんですけどねえ。」 むっ、生意気なことを言うわね。でも、さっきはユキを酷い目に遭わせちゃったから我慢 するか。我慢したうっぷんは、シンジをからかって晴らすしかないわね。 「まっ、いいわ。それよりも早く海へ行きましょうよ、ねっ。」 「それもそうですね。早く着替えましょうか。」 こうして、アタシとユキは素早く着替えて、ヒカリ達の待つ海へと向かったの。 *** 「アスカ、ユキ、遅いわよ~っ。」 あはははっ、やっぱりちょっと遅かったか。ヒカリは少し頬を膨らませているわ。 「ごっめ~ん。ユキがさあ、なかなか立ち直らなくって。でも、もう大丈夫よ。」 「すみません、お待たせしました。」 ユキは、ペコリと頭を下げる。 「まあ、そんなことはええわ。そんなことより、何をするんや。」 おっ、鈴原。ナイスフォローよ。 「え~と、最初の予定では朝はのんびりと浜辺で日光浴をして、午後は前日と同じように 遊んで、そして夕方まで遊んでから帰る、そうだったよね。」 シンジも、ナイスね。うまく話が別の方向にずれて、助かったわ。 「日光浴かあ。それもいいけど、何かして遊ばないか。」 でもね、相田が遊ぼうって言い出したもんだから、女子はこそこそ作戦会議をしたわ。 「どうする、ヒカリ?それに、ユキはどう?」 「そうねえ。日光浴も捨てがたいけど、せっかく海に来たんだから、やっぱり海で遊びた いわねえ。」 「そうですねえ。私はバレーなんかでもいいですよ。」 でもね、その時アタシの頭に閃くものがあったの。 「ねえねえ、水上騎馬戦なんかどうかしら。」 アタシの提案に、ヒカリは少し嫌な顔をしたわ。 「騎馬戦って、一体どうするの?」 「ほら、昨日のゲームの時みたいに、肩車をすればいいでしょ。今日は、それを海でやる だけよ。」 「ふうん、それもそうね。私はいいわよ。」 ヒカリが頷くと、ユキも頷いたわ。もちろん、男共に異存がある訳はないわ。こうして、 水上騎馬戦が始まったの。 *** 「アスカ~、覚悟~っ。」 「そうですよっ。惣流さん、逃げないで下さ~い。」 「ふん、やなこった。シンジ、もっと早く動きなさいよ。」 「え~っ、これが限界だよ~っ。」 いざ、騎馬戦が始まって、アタシにとって誤算だったのは、ユキとヒカリが手を組んで、 二人でアタシに襲いかかって来たことよ。さすがに、前後から攻められたら厳しいものが あるわ。だから、アタシは必死に逃げ回ってたのよ。 でもね、ただ逃げ回っているんじゃなくって、虎視眈々と一発逆転の機会を狙っているの。 そして、しばらく逃げ回っていたらついにその瞬間が来たの。 「ユキ、覚悟っ!」 アタシは、ユキの帽子を取るフリをしたの。そうして、わざと体のバランスを崩したのよ。 「あ~らあ~っ!」 アタシの手は、ユキの帽子をかすめて、ユキのブラに引っかかったの。でね、ユキのブラ は簡単に取れてしまったの。 「きゃあっ!」 ユキは一瞬惚けていたけど、直ぐに我に返ったの。それから、両手で胸を隠したのよ。で もね、その後はアタシが水の中に落っこっちゃったから、良く見えなかったわ。 「ぷはあっ。」 アタシは、少し間を置いてから浮かび上がったの。そう、わざとだということがばれない ようにね。そうして水面から顔を出して見てみたら、ユキは相田の背中に抱きついていた のよ。ふっふっふ、作戦通りね。 「ユキ、ごめんね。バランスを崩しちゃった。」 「ふえ~ん。私の水着を返してくださいよ~っ。」 ユキの声は情けなかったわ。やばい、思わず笑いそうだ。 「ごめん、直ぐに探すわね。」 アタシは、そう言うなり水の中に潜ったの。もちろん、ユキの水着なんて直ぐには見つけ ないわよ。当然よねえっ。 こうして、その後アタシがユキの水着を見つけるまで、ユキは相田の背中に10分以上く っついていたの。えへへっ、作戦大成功ね。これで、ユキと相田の仲はさらに深まるはず よ。 *** 「う~ん、楽しい旅行だったわねえ。また来たいわねえ。」 アタシが帰りの車の中で何とはなしに言うと、男共は大きく頷いたわ。 「そうや、また来たいもんやな。」 「そうだね、楽しかったね。」 「うん、良かった、良かった。」 「そうねえ、私もまた来たいなあって思うわ。」 ヒカリも同意見だったわ。 でも、約1名が頬を膨らませていたわ。 「確かに楽しいこともありましたけどね、そうじゃないことも一杯ありましたよっ!」 あはははっ、ユキの気持ちも分かるけどね。 「でも、いいじゃない。午後はテニスをしたんだから。」 そう、あの後はユキのご機嫌をとるために、目一杯テニスをしたのよ。その時のユキは、 とっても嬉しそうな顔をしていたわ。 「でも、出来れば水着ではテニスしたくはなかったですよ。とってもやりにくかったんで すよ。」 そう、相田達の視線が痛かったものね。 「じゃあ、やらない方が良かった?また来たとしても、もうやらないっと。」 「あっ、そんなことはないです。やっぱり嬉しいです。」 何よ、だったら最初からそう言いなさいよね。本当に素直じゃないわね。そんなことだか ら、ワゴン車の運転手をしているミサトが、アタシ達を茶化しだしたわ。 「いいわねえ、青春しちゃって。お姉さんもまざりたいわ。」 「おいおい、野暮はよせよ。」 すかさず加持さんが止めてくれたけどね。 「う~ん、でも眠いわねえ。ねえ、ミサト。寝てもいい?」 「うん、オッケーよ。着いたら起こしてあげるから、シンちゃんの腕の中で寝なさいよ。」 むうっ、ミサトったら。からかっているつもりなのね。ふん、見てなさいよ。 「分かったわ。シンジの腕の中で寝るわ。お休みっ!」 アタシは、言うなりシートを倒しシンジの腕を取って枕代わりにして、眠る態勢になった のよ。 「ア、アスカ、ちょっと待ってよ。」 シンジが何か言ってるけど、アタシの意識は薄れていったわ。こういうのは、やった者勝 ちなのよね。 こうして、1泊2日の海への旅行は、大成功のうちに終わったの。アタシだけじゃなくて、 全員が海を好きになったはずよっ! つづく(第101話へ)

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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― あとがき  海への旅行は、色々とありましたが、みんな楽しめたようです。特に良い思いをしたの はケンスケですが、反対にユキは散々だったようです。でも、旅行を通じてみんな仲良し になったようで、シンジとみんなを仲良くさせるというアスカの狙いは大成功と言えるで しょう。 2004.1.29  written by red-x



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